【運用総額1850億円】CVCなのに最短2週間で投資決定|本気でLINE・ヤフーを超えたい起業家を応援するVCを徹底解説【Z Venture Capital 湯田 将紀 vol.01】
◯湯田 将紀 Z Venture Capital Partner
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早稲田大学社会科学部卒業後、ヤフー株式会社(現LINEヤフー)に入社。
メディア、広告およびデータ関連事業において、企画開発・マーケティング・財務など幅広い業務を経験。 2018年よりZ Venture Capitalに参画し、国内外スタートアップへの投資および成長支援に従事。
2025年より同社パートナーを務める。
累計1850億円、2号ファンドは300億円規模
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回は、Z Venture Capital株式会社パートナーの湯田さんにご出演いただきますので、湯田さん、今回からよろしくお願いいたします。
湯田:
よろしくお願いいたします。
石橋:
湯田さんとは大学のサークルが同じで、知り合ったのは12~13年前ですね。まさかZ Venture Capitalのパートナーになっているとは思っていませんでした。改めて、よろしくお願いいたします。
湯田:
よろしくお願いいたします。呼んでいただけてすごく嬉しいです。
石橋:
とんでもないです。楽しみにしています。
この1本さえ見れば、Z Venture Capitalさんにこれから投資を受けたい、投資検討してもらいたいという起業家にとって、全て分かる1本に仕上げていければと思いますので、カジュアル目に突っ込みをしながらお話を聞いていければと思っております。
大きいところからいくと、Z Venture Capitalさんはそもそもどのぐらいのファンドサイズで、どのような方針で投資活動をしていらっしゃるんですか?
湯田:
これまでに累計1850億円を運用してきているコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)です。親会社がLINEヤフー株式会社で、もともとLINEとヤフーは別の会社だったんですね。
それぞれCVCがありまして、YJキャピタル株式会社とLINE Ventures株式会社がありました。親会社が統合したことに伴って、2021年にできたのがZ Venture Capitalになっています。
最新のファンドサイズでいうと、今年の1月にZVC2号ファンド(ZVC2号投資事業組合)というものを立ち上げました。300億円のファンドでして、今そこから投資を行っているという形になります。
石橋:
最近の独立系のベンチャーキャピタル(VC)さんの大きいファンドで、200億円~300億円ぐらいの方々がようやく増えてきた感じですけど、CVCで親会社からしかお金は預かっていないんですよね?
湯田:
そうですね。
石橋:
それで300億円か。やっぱりLINEヤフーグループ恐るべしみたいな感じはしますね。
500万円から2桁億円まで、オールステージ投資の実態
石橋:
その規模の投資をしていくとなると、当然1社あたりのチケットサイズも構造的に大きくならざるを得ないような気もするんですけど、どんな方針でどんなバジェットから投資しているんですか?
湯田:
方針としては、まず領域でいうと、LINEヤフーグループが注力している領域ですね。IT領域を中心に投資をします。
IT領域の会社さんにオールステージで投資するというのを創業時から重視しておりまして、シードからレイターまで投資実績がございます。
金額でいうと500万円~2桁億円まで、ケースバイケースで投資をさせていただいています。ただ、平均で1社あたり1億円~5億円の間でチケットサイズとしては投資をさせていただく、フェーズとしてはシリーズA前後での投資が割と多いかなという形ですね。
石橋:
300億円となると、ディープポケットと呼ばれるような、要は追加投資の良さもあるようには思うんですけど、1社の入り口が1億円~5億円なんですか?それとも累計が1億円~5億円ぐらいが多いんですか?
湯田:
入り口のイメージですね。
石橋:
累計だとどのぐらいの金額まで投資できるんですか?
湯田:
実績としては30億ぐらいはありますね。
石橋:
LINEヤフーグループにいるけど、CVCというか、もはやVCファンドに近いようなスタンスでやっているという感じですかね?
湯田:
まさにそうで、まずはフィナンシャルリターンをちゃんと出せるVCとして活動していくというのが大事かなと思っていまして、しっかりと投資で実績を残すのを優先してはいるんですけれども、将来的にLINEヤフーグループあるいはソフトバンクグループといった、グループ会社とシナジーを発揮できるようにしていけたら良いなという思いでやっております。
社会科学部からZ Venture Capitalへ──湯田氏のキャリア
石橋:
一旦話を戻して、12~13年前の時代からZ Venture Capitalのパートナーに至るまでの、そもそも湯田さんはなぜZ Venture Capitalでパートナーをやっているの?という話を自己紹介的にいただきたいんですけど、そもそも学生時代は社会科学部でしたか?
湯田:
早稲田大学の社会科学部です。
石橋:
別に金融系でも全然ないですよね?
湯田:
ないですね。
石橋:
何がどうなって、社会科学部にいた湯田さんが今に至るんですか?
湯田:
社会科学部では経営をゼミで勉強したりはしていて、もともと経営とか投資の領域には興味があって、大学時代にWeb制作のアルバイトをしていまして、そこからITの力は可能性があるなと感じて。
そこで友人とWebサービスを一緒に作ったりとか、Facebookページを一緒に運用する運用代行みたいなものを少しやって、自然とスタートアップにも興味を持っていったというのが背景としてあります。
石橋:
新卒はスタートアップキャリアとか、起業をしていたとかですか?
湯田:
新卒はヤフー株式会社に入社しました。
石橋:
インターネットに関心が出たところからヤフーという感じなんですか?
湯田:
そうですね。インターネットでものづくりをして、いろんな人に影響を与えることができるというのは素晴らしいなと思いまして、その時はヤフーが非常に魅力的に感じて入社をしたというところですね。
石橋:
入社したのは何年ですか?
湯田:
2012年に入社しました。
石橋:
その時にはYJキャピタルはあったんですか?
湯田:
入社半年後ぐらいにできたタイミングでしたね。
石橋:
さすがにいきなりYJキャピタルにいたわけではない?
湯田:
ではなくて、6年半ぐらいはインターネットの事業会社での経験を積んで、主に広告とかデータビジネスというドメインで企画開発とかマーケティング、それから財務、結構幅広い経験をしました。
こういった経験はスタートアップ投資に活かせるんじゃないかなというふうに思ったタイミングで異動させていただいたという感じです。
石橋:
割と社内で自ら希望してYJキャピタルさんに異動したんですか?
湯田:
そうですね。もともとずっとスタートアップには興味があって、横目でYJキャピタルの活動については見ていたので、自分で最終的には希望しました。
1号ファンドの驚異的リターン──24億円が168億円に
石橋:
横目で見ていたファンドが強烈なリターンを出しているじゃないですか。数字でいうと、約30億円のファンドで、約24億円を投資実行したお金が、結果168億円。
24億が168億なので、大体7倍強の投資リターンを出したというのは、そのサイズのファンドでそのぐらいの倍率でリターンを出すというのは、あまりないですよね?しかもCVCでやっているというのは、ほぼないですよね?
湯田:
そうだと思います。
石橋
当時、YJキャピタルを横目で見ていても、すごく上手くいっているなという感じだったんですか?
湯田:
個人的には、スタートアップという新しいビジネスにいち早くコンタクトして支援をしていくという、ヤフーの中では非常に珍しい部門ではあったので、面白そうだなと思って見てはいました。
石橋:
1号ファンドの活動の振り返りとか、今後もその2号・3号とやっていかれる中で、改めて1号ファンド時代はどういう会社さんに投資していて、振り返るとこういうふうに今後も投資の見極めをしていくと、すごく今の両輪をちゃんと回せるみたいな整理をされているんでしょうか?
湯田:
代表的な投資実績というところで言いますと、パレットクラウド株式会社や株式会社ヤプリというところ、こういった会社が実はヤフー出身の起業家の方々でして、そういったところへの出資でしっかりと実績を残しているというのは素晴らしいなと思いました。
あと非常に幅広く今の業界を牽引されているようなラクスル株式会社であるとか株式会社フリークアウト・ホールディングスとか、そういったITの会社に投資をしてきました。
学びというところでいうと、起業家の方となるべく長い間お付き合いをして、その方を深く理解したうえで投資をするというのは非常に重要なのかなと思っています。
パレットクラウドさんとかヤプリさんとか、そういった会社はヤフーで実際に働いているところを見たうえで、信頼して投資をしているというところがあるので、今後の投資をしていくうえでも、なるべく起業家の方が実際にどのように働いているかを直接、あるいはリファレンスという形で間接的にお話を聞いたうえで投資をしていくというのは、非常に重要なのかなというのを実績から学びました。
石橋:
最初はシードで小さく入って、ちゃんと一緒に付かず離れず、事業進捗を拝見しながらどんどんボリュームを上げていくこともあり得るんですかね?
湯田:
まさにそうですね。投資のパフォーマンスを上げていくうえでは、最初は小さいかもしれないですけれども、素晴らしい起業家、あるいは実績が伸びていきそうな会社さんには、なるべく大きい金額を投資していきたいと思っていますので、日々の伴走というのは非常に重要かなと思っています。
LINEヤフーグループとの橋渡し機能──ZVC Connectの取り組み
石橋:
Z Venture CapitalでLINEヤフーグループと聞いてしまうと、おそらく見ていただいている起業家の方も、実際に株主になって身内になっていただいた時に、もちろんファイナンシャルリターン目的かつ本体とのシナジーというところだと思うんですけど、どこまで起業家さんはZ Venture Capitalさんに対して期待して良いというか、どんな感じのイメージをするとバランスが取れるという感じなんですか?
湯田:
あまりこうやると決めたものはなくて、柔軟に対応しているというのが実際のところではあって。
我々はLINEヤフーの内部のことは非常に知っているので、例えばライトパーソンに正しいライトなタイミングで「こういう提案を持っていくと事業連携に結びつきやすいんじゃないか」とか、「こっちの事業部がこういうことに興味を持っています」というようなインプットを起業家さんにしていくというところは、かなり力を入れてやっているところではありますね。
石橋:
まずは入り口として、ヤフーグループをうまく活用する道先案内を一緒にしてくれるという感じなんですかね?
湯田:
まさにそうですね。自分たちのことはスタートアップとLINEヤフーのブリッジとなるような存在であると位置付けていまして、そういった取り組みはよりスタートアップエコシステム全体に広げていきたいという思いがあって、今でいうとZVC Connectというイベントを定期的に開催していたりします。
これはスタートアップの方にピッチをいただいて、LINEヤフーグループから事業部の人に参加をいただいて、そこで直接マッチングをすると。それによって営業連携ができたりとか、サービスやコンテンツの連携ができたりとか、そういった機会を幅広く作っていこうという取り組みをやっていたりします。
石橋:
それは投資先に限ってやっているんでしょうか?
湯田:
我々の投資先ではない方々もお呼びして行っています。
石橋:
招待制なんですか?それとも定期的に公募していらっしゃるんですか?
湯田:
公募しております。Xの公式アカウントがありますので、フォローしていただけるとありがたいです。
石橋:
ぜひ概要欄のほうにZ Venture CapitalさんのXの公式アカウントを載せておくので、ちゃんと見ておいていただくと、おそらくZVC Connectの機会を見逃さずに済むんじゃないかなと思うので、ぜひフォローのほうもいただければなと思います。
投資検討は最短2週間──シードとシリーズA以降で異なるプロセス
石橋:
投資側の活動の質問に移れたらと思うんですけど、シードからレイターまでオールステージでやっていると、投資検討プロセスも5億円を投資するケースと500万円を投資するケースでは当然粒度が多少違うのかなと思ったりするんですけども。
具体的に起業家さんと初回面談した後、どのぐらいのプロセスで、どう検討していらっしゃったり、どのぐらいのスケジュールを起業家の方々としては見ておくと良いですか?
湯田:
大きく投資プロセスを2つに分けています。シードの投資とシリーズA以降の投資で分けていまして、通常は先ほど1~5億円と申し上げたほうでいうと、1ヶ月半ぐらいで投資のプロセスを終えるような形になっています。
石橋:
それでも1ヶ月半なんですね。早いな。
湯田:
他のVCさんと同じぐらいのペースで意思決定はできるようにしていまして、そこではデューデリジェンスをしっかりさせていただいて、マネジメントインタビューという形で代表の方々と弊社のパートナー陣とのセッションを設けたうえで、最終的に投資委員会で説明をして機関決定をするというようなプロセスを設けています。
もう1つのシードの投資は、3000万円までという上限は設けているんですけれども、もう少し簡易的でスピード感を持って意思決定ができるような体制を作っていまして、早いと2週間ぐらいで投資できるような状況になる。
石橋:
もうほとんどCVCじゃないですね。通常のCVCでは考えられない速度で、3000万円はリードやフォローのスタンスやレギュレーションは決まっていないんですか?
湯田:
あまり決めていないですね。
メディア・EC・フィンテックに加え、宇宙・ロボティクスへも注力
石橋:
そこまで柔軟だと、これを見ている起業家さんも自分たちもとりあえずアタックしてみようとなりがちな気もするんですけど、特にオールステージでオールジャンルだけど、こういう領域に2号ファンドはフォーカスしていこうみたいな、重点テーマや注力領域・注目市場はあったりしないんですか?
湯田:
もちろんこれまで注力してきたITセクター、特にメディア・eコマース・フィンテックの3つの領域は親会社との親和性もありますし、我々が得意な領域ですので、積極的に投資をしております。
これに加えて、今年始めたZVC2号ファンドからは、宇宙やロボティクスといった少しディープテック寄りの領域にも投資の力を入れている状況でございます。
そういった中で、どういう事業・起業家の方に投資をしたいかというところでいうと、LINEヤフーグループのお金を預かって投資をしているという立場で言いますと、業界の構造を根底から変革するような大きいチャレンジをされる起業家の方に投資をしたいと思っています。
より多くの人に使われるプラットフォームを作りたいというアプローチをされる起業家さんやビジネスに投資を積極的にしていくような傾向があります。
LINEヤフーグループの多彩なアセット──ZOZOTOWN、PayPayまで
石橋:
LINEヤフーグループは、正直日本人で知らない人はほぼいないじゃないですか。
大きいグループ会社なのはなんとなく想像がつくんですけど、誰がいるの?とか、どんな会社があるの?というのは、知らない人も大勢いると思うので、Z Venture Capitalさんと連携していくとなると、どんな会社があって、どんな可能性があると認識しておくと良いんでしょうか?
湯田:
実はたくさんのサービスを色々な領域で持っていまして、メディアだとLINEもそうですし、Yahoo! JAPANとか、あと漫画系のサービスもあったりしますね。あとeコマースでいうと、ZOZOTOWN・アスクル・一休のようなサービスもあります。
フィンテックでいうと、PayPayがたくさんの事業をやっていたりします。加えて、LINEヤフーの親会社という意味でいうと、ソフトバンクグループ・NAVER株式会社といった会社がありますので、かなり幅広い事業をBtoC・BtoBでやっているグループになります。
石橋:
他のスタートアップと実際に協業して、連携している事例はあるんでしょうか?
湯田:
一番多い事例でいうと営業連携になっていまして、特にソフトバンクグループですね。
BtoBの顧客基盤をたくさん持っている会社ですので、スタートアップの方々が取り組んでいる特にSaaSのクラウド系のサービスをソフトバンクの営業網を使って販売していく連携は非常にたくさん生まれています。
もう1つはサービスの連携も事例としては生まれていまして、最近でいうと我々がご出資した株式会社movという、口コミコムという飲食店等の口コミを一元管理できるサービスを提供している会社があります。
ヤフーの検索やマップのサービスを管理しているYahoo!プレイスというところがあるんですが、そこと連携をして、口コミコム上でヤフーの口コミを一元管理できるようになったという事例がございます。
石橋:
そうすることでスタートアップにヤフーグループのアセットを使って活かしてもらって、一緒に伸びていきましょうという座組が一番綺麗という感じなんですね。
湯田:
そうですね。我々としては資金を提供するだけではなくて、いかにそのグループのアセットを活用してお金以外のサポートができるかというところは、常に追い続けているテーマですね。
韓国・東南アジア・米国へも投資──エリア別の注力テーマ
石橋:
今まで国内の話をいただいたと思いますけど、NAVERという社名も出てきましたけど、韓国の会社ですよね?
湯田:
そうですね。
石橋:
LINEさんとヤフーさんのCVCが統合して、LINEさんはもともとNAVER系のグループ会社というべきなのかな。もともとLINEさんのCVCは国外でも投資をしていたのかなと想像はできたんですけど、今やっていらっしゃる2号ファンドだと海外はあまり見ていないんですか?
湯田:
海外も見ていまして、投資のエリアでいうと、実は日本だけではなくて、韓国・東南アジア・アメリカに投資をしております。
石橋:
東南アジアまでなんですね。インドやアフリカは今のところはターゲット外?
湯田:
外ですね。
石橋:
海外では先ほどお話しいただいたようなLINEヤフーグループと近いところに、テーマは国内と一緒なんですか?
湯田:
それはエリアごとに分けています。韓国でいうと、コンテンツが強かったりしますので、そういったところへの投資に力を入れていますし、東南アジアはフィンテックに力を入れています。アメリカは、AIの最先端のところに投資をするというテーマで、エリアごとに投資テーマを分けて運用しています。
石橋:
日本人起業家でグローバルなテーマのほうがお好きなのか、海外の起業家さんで海外で事業をやっているほうがお好きなのか、そこは色合いが分かれていたりするんですか?
湯田:
特には分けていなくて、クロスボーダーの垣根がどんどんなくなってきている部分があると思っているので、日本の起業家の方が海外に行くケースも多いですし、逆に海外から日本に来るような起業家の方もたくさん増えていますので、その双方をちゃんと支援できるような体制を作っていきたいと思っています。
シード支援の2本柱──エンジェルスクランブルとHive Shibuya
石橋:
どうしてもGazelle Capital自体がシードVCなので、先ほどのZ Venture Capitalさんの3000万円ぐらいまでであれば、シード投資枠として検討がスムーズにできるという話は、個人的にはめちゃめちゃホットで、めちゃめちゃ気になるところではあるんですけど、シード向けにやっていらっしゃるプログラムだったりとか、プロジェクトとか、機会として提供しているもので分かりやすいものはありますか?
湯田:
大きく今のところ2つあるかなと思っていまして、1つがエンジェルスクランブルという、スタートアップとエンジェル投資家のマッチングイベントをやっています。
石橋:
この前もやっていましたよね?
湯田:
そうですね。定期的にスカイランドベンチャーズ株式会社さんとイーストベンチャーズ株式会社さんと開催しています。
石橋:
田中渓さんもエンジェル投資家として参加していらっしゃいましたよね?
湯田:
そうですね。スタートアップの方々からすると、そういった方に直接アプローチするというのは難しい部分もあると思うので、なるべくそういう機会を提供して、創業初期の資金面でのサポートをできたら良いなと思ってやっているところがあります。
もう1つがHive Shibuyaというシェアオフィスを渋谷で運営しておりまして、そこに今40社以上シードのスタートアップさんが入居していて、仲間がいると精神的にも向上していく部分がありますし、創業初期の悩みやナレッジをシェアできるようなスペースを提供することはすごく意義があるなと思って提供しています。
石橋:
投資先じゃないと入居できないですか?
湯田:
基本的には投資先で、我々とイーストベンチャーズさんで運用しているので、どちらかの投資先を優先的にしています。ただ、Hive Shibuyaでイベントをやっていたりもして、外部の方が気軽に来られるような空間にはしていますので、ぜひ投資先でない方々も渋谷に来た際は立ち寄っていただけるとありがたいです。
石橋:
渋谷と付いていますけど、Hiveというのは渋谷だけなんですか?
湯田:
実はサンフランシスコにも我々のチームのメンバーがいまして、最近オフィスをオープンしました。そこもシードのスタートアップさんやVCさんに立ち寄っていただく交流スペースを設けていますので、日本や韓国、アジアとアメリカを繋いでいくようなグローバルのゲートウェイになれば良いなと思って、リアルな場所を提供するようにしています。
起業家へのメッセージ──大きな挑戦を支援したい
石橋:
最後に、湯田さんこれから起業家の方に向けて、こういう起業家を募集していますというか、こういう起業家に投資をしていきたいと思っているというメッセージをいただければと思いますので、よろしくお願いします。
湯田:
今はAIが登場して、20~30年に1回、下手したら100年に1回の変革のタイミングかなと思っています。あらゆる産業やサービスが全く新しい形になりうるタイミングかなと思っていまして、これからの時代を牽引していくような大きなチャレンジをされる起業家の方々がいましたら、ぜひご一緒したいと思っています。
我々の意気込みとしては、LINEヤフーと並ぶ、あるいはそれを越えてやるぞというサービスや起業家の方も大歓迎ですので、LINEヤフーをディスラプトしたいくらいの意気込みを持った起業家の方がいましたら、ぜひご連絡をいただけたらと思います。
石橋:
ありがとうございます。先ほどのお話でもシードからレイターまでオールラウンドで、限りなくオールジャンルに近いところで投資をされていると思いますので、概要欄からZ Venture Capital さんの情報もチェックしていただきながら、起業家さんはぜひお気軽にお問合せをしていただければと思います。
先ほどお話に上がったHive Shibuya等々で行われているイベントにも積極的にご参加いただけると良いのかなと思っております。
それでは湯田さん、第2弾の動画も改めてよろしくお願いいたします。
湯田:
よろしくお願いいたします。
石橋:
それでは次回もお会いしましょう。さようなら。
AI環境を先取りした”唯一無二”のアプローチ|LINEヤフーCVCが投資を決めた4企業の戦略設計に迫る【Z Venture Capital 湯田 将紀 vol.02】
オンライン質屋「カシャリ」──眠る資産を価値化する
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回もZ Venture Capitalパートナーの湯田さんにご出演いただきますので、湯田さん、よろしくお願いいたします。
湯田:
よろしくお願いします。
石橋:
今回の動画は、湯田さんたちZ Venture Capitalさんが具体的に投資している会社の事例を3~4社さんほど教えていただいて、なんで投資したのかという理由を通じてZ Venture Capitalさんの投資のイズムであったりとかをお聞きしたいと思います。
見ていただいている起業家の方も、Z Venture Capitalさんはこういう起業家好きなんだなとか、こういうような状況であれば場合によっては投資してもらえるのかなというエッセンスを理解していただけるようなコンテンツにしていければと思っています。
ぜひインターネットに転がっていない話を色々と教えてもらえればと思うんですが、まず1社目はどんな会社さんに投資されて、なぜ投資をされたんですか?
湯田:
1社目はガレージバンク株式会社です。「カシャリ」というサービスを運営しております。
カシャリというサービスは、簡単にいうとオンライン版の質屋のような体験を提供しているサービスでして、ユーザーが物の写真、例えばスマートフォンやカメラ、あるいはブランド物のバッグや靴、そういった一定の資産価値のあるような物の写真をスマホで撮って、それをアップロードすると、その価値をオンラインで真贋を含めて査定をして、その価値に応じて物を即座に現金化してくれるというサービスです。
石橋:
結構前かもしれないですけど、合同会社DMM.comさんが70億円で買収したCASHという当時話題になったアプリも結構似たような体験は提供していたが、破綻してしまったのかな?
ものすごい勢いで成長して勢いがあったけど消えてしまったイメージでしたけど、CASHとカシャリは表面的に聞くと似たようなサービスに聞こえたんですけど、全然違うんですか?
湯田:
世界観としては結構似ている部分はあるとは思うんですけど、おそらくCASHの場合は買い取りですね。物をその価格で買い取るというようなサービスで、カシャリは、セール・アンド・リースバックという形で、質屋をイメージしていただくと分かると思うんですけど、物を担保にしてお金を借りることができるというような体験を実現しているので、少し違う部分があるかなと思います。
石橋:
セール・アンド・リースバックの仕組み自体が分からないですけど、金利をつけてお金を質屋さんに返すんでしたっけ?
湯田:
一定の手数料はかかります。
石橋:
最悪返してもらえなければ、質屋さんだとすると、お預かりしている物を自分たちで引き取って再販してお金は戻ってくる。そう言われるとCASHとは全然違いますね。
質屋という業界も知ってはいるけどあまり馴染みのない業界ですけど、カシャリさんの今の代表はどういう方がやっていらっしゃるんですか?
湯田:
山本さんという方が代表でして、株式会社三井住友銀行でもともと働かれていた方です。なので金融のバックボーンを非常に持った方ですね。ご友人に質屋を経営されている方がいらっしゃったところから発想を得て起業をされたという経緯になっています。
眠る資産と資金ニーズをマッチング
石橋:
Z Venture Capitalさんからはいつぐらいの時期にどういうラウンドから投資されて、当時は何に一番可能性を見出していたんですか?
湯田:
時期でいうと2023年からだったと思います。ステージはプレシリーズAぐらいのタイミングですね。
本当に面白いと率直に思いまして、今は若い世代の方が気軽に安心して利用できる金融サービスはまだまだ少ないと思っていまして、日々の生活の中で旅行に行く時とか、働いているけどまだ給料が入ってきていないみたいな、ちょっとしたお金が欲しいタイミングがあるのかなと思っています。
一方で皆さん物はたくさん持っていて、クローゼットを開けたらブランドの服があるとか、そういった状況がたくさんあると思うんですよね。眠っている資産が価値化されていない部分があると思っていまして、資金ニーズと眠っている資産をマッチングするというアプローチが非常に面白いと思ったというところです。
石橋:
2023年にプレAラウンドで出資されてから、むちゃくちゃ伸びているんですか?ニーズの仮説通りというか、約2年間でどのくらい伸びていらっしゃるんですか?
湯田:
順調に伸びていまして、実際に1年半後に追加投資もさせていただいています。
石橋:
追加投資しているということは想定通りというか、ニーズを捉えて伸びていらっしゃる感じなんですね。
湯田:
やっぱりニーズは非常に大きいなと改めて感じますね。
中小企業オーナー向け金融「BlueBank」──1000兆円市場への挑戦
石橋:
他の会社さんもぜひ取り上げていきたいなと思うんですが、2社目はどちらにいたしましょう?
湯田:
2社目はBlueBank株式会社です。
こちらは中小企業の特にオーナー様向けに金融サービスを提供している会社でして、いわゆるチャレンジャーバンクのような領域です。
石橋:
類似競合の国内だと株式会社UPSIDERさん辺りになるんですかね?
湯田:
一部そういったところも競合になってくるかなと思っているんですけれども、BlueBankの場合は小さい会社さんで、年商が1〜10億円規模の会社で、オーナー経営者の方がやられているようなところの課題にフォーカスしているので、一定程度他の会社さんとは住み分けがされているサービスかなと思っています。
1つのアプリで完結する経営支援
石橋:
僕もGazelle Capitalの代表取締役社長としてクレジットカードのDMがたくさん来るので、どういう差分があるのかよく分からないけど、要はポイントがたまったり、空港のラウンジが使えるぐらいしかあまりメリット・デメリットがないというか、それぐらいしか感じていなかったりもしたんですけど。
BlueBankさんのプロダクトは、かなり機能として他とは違う感じなんですか?
湯田:
非常に幅広い機能を1つのアプリで提供しているので、ユーザーさんからするとこれ1つがあれば安心して経営ができるというものになっています。
中小企業の経営者の方々の課題は、まずお金の管理も自分でやっているので時間がないというところがあったりとか、月々のキャッシュフローがうまく回らないというお金の課題があると思うんですね。
そういったところを解決する後払い機能だったり、クレジットカードの機能があります。かつ複数の口座の入出金明細も管理できます。
なので、このアプリさえ見れば自分の会社の資産の状況、それから個人の銀行口座や資産の状況も一元管理できて、必要な時に金融サービスを受けられるというのが1つ目のポイントですね。
お金の課題を解決したら、経営者の方々あるいはその会社の発展を支援していくようなサービスもありまして、資産形成を促すようなサービス、それからウェルビーイングですね。いかに快適に過ごしていただくかというところにもサービス発展をさせております。
石橋:
BlueBankさんは、いつぐらいに出資されて、どういうラウンドで、どのぐらいの金額から投資されていらっしゃったんですか?
湯田:
2023年頃に出資をしまして、プロダクトをリリースして5ヶ月後ぐらいのタイミングだったと思います。シードからプレシリーズAにいくぐらいのタイミングで、最初は5000万円出資させていただいて、その後に追加投資を2025年にして、3億円の投資をしております。
リリース5ヶ月で5000万円投資の判断基準
石橋:
シードで5000万円をサービス出してから5ヶ月目のタイミングの会社に入れるのは結構な判断だと思うんですけど、類似競合やクレジットカードも色々な種類がある中で、BlueBankさんにどんな可能性を見出したんですか?
湯田:
もともと注目していたテーマであったというのはすごく意思決定を後押しするポイントだったと思っていまして、金融市場はすごく大きいんですよ。特に法人向けのところは大きいと思っていて、企業の数でいうと日本は400万社いますし、99%が中小企業と言われているんですよね。
そういった領域は既存の金融機関の与信の仕組みだったりすると抜け漏れてしまうような方々がたくさんいるなというのはずっと思っていたところでした。
海外を見ると先行事例としてそういった領域でチャレンジャーバンクが大きくなっているというのを見ていたのもありまして、BlueBankさんはまさにその領域の大きい課題を解決するアプローチを取っているなというふうに感じて投資をさせていただきました。
石橋:
そもそも前提として、海外のトレンドであるとか、成功事例が日本のマーケットでもフィットするだろうという仮説がもともとありきで、同じ仮説や同じ事業をやっている会社でもシード時期に投資するというのはすごい重要なファクターになるような気はするんですけど、どういう方が創業されていたんですか?
湯田:
代表は杉守さんという方で、もともと石川県金沢市で会計事務所で働かれていた方です。そこで色々な中小企業の経営支援に携わった経験をきっかけに、中小企業の経営者の方々の課題を解決することが日本の未来に繋がるというような考えを持たれて起業されました。
杉守さんのことを素晴らしいなと思ったのは、人を巻き込む力があるというところでして。
この領域は金融業界の方々とか、全く金融に詳しくないような中小企業の経営者の方々などに関わっていかなければいけない領域なんですけれども、本当に愛される力を持った経営者の方で、色々な方々を巻き込みながら経営推進されているというのを見て、非常に頼もしいなと思っておりました。
石橋:
結果2年間ぐらい経たれて、5000万円だったものをさらに追加で3億円。その実績から考えるとむちゃくちゃ成長しているという一言に尽きるんですか?
湯田:
実績もそうですし、体制面でも杉守さんの強みが活きているなと思っていまして、上場企業で経営をされていた方々が直近に加入をされて、強固な経営体制を作れているというところも評価させていただきました。
UPSIDERのイグジット事例が示す市場規模
石橋:
競合として先ほどお名前を挙げたUPSIDERさんも創業してそんなに時間がかからずに約700億円ぐらいでみずほフィナンシャルグループ入りされて。
2025年のForbes JAPANさんが公開している「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」でANRI株式会社の河野さんがランキング入りされていらっしゃって、分かりやすいイグジット事例にUPSIDERと書いてあって、38億円とかだったかな。
その1社以外もイグジットされていると思うんだけれども、代表的な銘柄が30億円強のイグジットをするような領域でもあるんだなと思うと、もちろん中期で新規株式公開(IPO)を目指していらっしゃるかもしれないですけど、それだけポテンシャルの大きいマーケットだということですよね。
湯田:
そうですね。法人の決済金融市場は1000兆円あるとも言われているような領域で、実際に上場している地方銀行もたくさんあるんですよね。
そういった売上・営業利益を鑑みると、まだまだデジタル化の余地、スタートアップの参入余地はあるんじゃないかなと思っていますね。
生成AI時代の基盤「Visual Bank」──権利クリア済みデータの価値
石橋:
1社目が物とか昔の質屋の商流で、足元のところは中小企業の決済というか、金融のところでしたけど、3社目はどんなところになるでしょうか?
湯田:
3社目はVisual Bank株式会社という会社です。
石橋:
バンク好きですね。
湯田:
たまたまです。
石橋:
Visual Bankとは何のバンクなんですか?
湯田:
いわゆる生成AIの領域で事業をされていまして、特に画像や動画のビジュアルデータをライブラリ化している会社です。整理して使いやすくデータライブラリにしている。
石橋:
似たようなサービスだとピクスタ株式会社さんとか、版権ビジネスみたいな感じということですか?
湯田:
まさにVisual Bankがやっていることは、高品質な画像データをたくさん持っていますと。そのデータが権利クリアな状態になっているので、商用利用可能なデータになっている。そういったデータライブラリを作っています。
もともと株式会社アマナイメージズという40年以上の歴史がある日本の画像ライブラリをしている会社があったんですけれども、そこを買収する形で始まった会社です。
M&A経験者が率いる成熟チーム
石橋:
今の代表はどんな方なんですか?
湯田:
今の代表は永井さんという方で、金融バックボーンの方ですね。もともとみずほ証券株式会社やSMBC日興証券株式会社で働かれていて、合併と買収(M&A)などに携わっていた方になります。
もう1名飯塚さんという方が経営チームにいますけれども、その方は三菱商事株式会社出身で、グローバルな視点でビジネスをしていた方でして、非常にマチュアなチームであるなというふうに感じまして、その結果M&Aという形で最初始まっているんだろうなと思っています。
石橋:
その会社さんは、もともと創業40年のアマナイメージズさんを買収されているということは、おそらくDay1から結構な規模感のスタートアップになったのかなと思うんですけど、どんなタイミングでZ Venture Capitalさんとして投資されて、どこが成長を確信したポイントだったんですか?
湯田:
タイミングとしてはシリーズAから投資をさせていただきました。そこはまさに買収が完了して、次のビジネスの方向性を定めたようなタイミングです。
投資したポイントとしては、生成AIのクリエイティブ制作みたいな領域はたくさんスタートアップにも出てきていますし、色々なサービスがあるなというふうに感じていたんですけれども、権利問題と高品質データをどう集めるかというところは解決されていなくて、最終的にその問題に行き着くんじゃないかなというふうに思っていたんですよね。
Visual Bankさんは、生成AIが取り巻く制作環境を非常に俯瞰して見て、エコシステム全体の発展を考えたうえでアプローチされている唯一無二の会社だなと思って投資をしました。
ゴールドラッシュのツルハシを売る戦略
石橋:
いわゆる昔話によく例えられますけど、ゴールドラッシュの時に金を掘っている人達向けにジーンズを売ったりとか、ツルハシを売る人がビジネスとして大きくなったみたいな。
生成AIの波が仮にゴールドラッシュだとすると、その周辺領域で絶対必要なものを早いうちから俯瞰的に見定めて分かってやっていたという感じの人達というところなんですかね。
湯田:
そうですね。実際に顧客でいうと、例えばカメラを開発しているような会社とか、そういったところはどんどんAIの技術を上げていきたいんですけれども、高品質なデータが必要なのでデータライブラリを使いますし。
今でいうと漫画家さんとコラボレーションをしていて、漫画家さんの許諾を得たデータをデータライブラリにして、AIをかませて漫画家さんの作画を支援するようなツールに発展させていたりというところで、今後の生成AI利用に関する根っこの部分を押さえているような会社だなと思います。
石橋:
Visual Bankはいつぐらいに投資して、直近だとすごい成長はしている感じなんですか?
湯田:
シリーズAが2023年1月です。シリーズBを今年の中旬に実施しまして、アップラウンドで15億円を調達しました。
シード30億円調達の「LayerX」──金融インフラ変革への賭け
石橋:
バンクがついていない会社さんのケースもご紹介いただければなと思うんですけど、他のところでなんで投資したのかという事例だと、どんな会社がいらっしゃいますか?
湯田:
株式会社LayerXさんをぜひご紹介したいと思います。
石橋:
知らない方も当然いらっしゃるかと思うので、ざっくりいうと何をやられている会社なんでしょうか?
湯田:
企業のバックオフィスを効率化するAI SaaSのサービス群を提供している会社でして、例えば請求書の処理とか、経費精算とか、勤怠管理とか、そういったサービスを提供している会社です。
石橋:
バクラクシリーズですよね。
湯田:
まさにそうです。
石橋:
弊社も1つ使っていた気がしますけど、大きい先行プレイヤーだと株式会社マネーフォワードさんとか、もっと前だと弥生株式会社さんとかの領域ということですよね?
湯田:
はい、まさにそうですね。
福島氏の技術見極め力と実行力
石橋:
LayerXさんはどういう方が創業されていらっしゃって、どのタイミングで出資されたんですか?
湯田:
非常に有名な方ですけれども、福島さんというもともと株式会社Gunosyの代表をやられていた方が起業した会社です。LayerXに投資したのが2020年4月頃でした。シードラウンドで30億円の調達をされています。
石橋:
シードラウンドの30億円の調達ラウンドで出資された。おそらく結構な金額は投資されているのかなと思うんですけど、なぜそのタイミングで投資できたんですか?
湯田:
理由は2つありまして、1つは市場とアプローチが非常に面白いと思ったというのがあります。金融市場を見ていたんですけど、デジタル化されてインフラが変わるようなタイミングだなと思っていました。
中国でブロックチェーンを活用して銀行送金や保険・証券などのインフラが変わっているというのが事例としてすでに出ていて、日本も遅かれ早かれそういった技術活用がされるんじゃないかなというタイミングでした。
あとはチームが非常に素晴らしいなというふうに思いました。技術の見極めをする力が素晴らしくて、適切な見極めをして、今必要な社会実装をするという考え方ができる方だなと思っていました。
あとはやりきる力というか、あくまでロジカルな判断をされるんですけれども、一方で泥臭く気合と根性で乗り切るみたいな、その両方を持ち合わせているチームだなというふうに思って投資をしました。
石橋:
その後も追加投資はずっと続けていらっしゃるという感じなんですか?
湯田:
シードラウンドの次のシリーズAラウンドでも追加をさせていただいていました。
石橋:
足元はシリーズBですか?
湯田:
直近シリーズBラウンドを実行していまして、150億円の資金調達をされています。
石橋:
時価総額ではなく、調達金額が150億ですよね?
湯田:
はい。
オールステージ・オールジャンル投資の真髄
石橋:
当然オールステージ・オールジャンルで投資はされていらっしゃるので、シードからレイターまで幅広くやっていらっしゃるし、国内でも国外でも、極端にいうと何でも投資されている。
第2号ファンドからディープテックも投資領域に入っていかれるとなると、本当に幅広く投資されているところかなと思うので、シリアルアントレプレナーや金融系じゃないといけないと思われるかもしれないですけど、基本的には勘違いなので。
色々な事業領域の方々で、Z Venture Capitalさんを通じてLINEヤフーグループと何かシナジーがあるとか、連携できそうとか、こういう可能性あるんじゃないかというところは、気軽に概要欄の方にZ Venture CapitalさんのURLを載せておりますので、そちらの方からもコンタクトいただければなと思っております。
それでは改めて湯田さん、全2話にわたりましてご出演ありがとうございます。
湯田:
ありがとうございます。
石橋:
個人的には投資事業面でもまたご一緒できればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。
湯田:
ぜひよろしくお願いします。
石橋:
それでは皆さん、次回の動画でもお会いしましょう。さようなら。
