アクセンチュアを経ての創業!DX業界を渡り歩いた風雲児、登場!!|スタートアップ投資TV
○山田浩司 JAPAN CON-TECH FUND-投資責任者
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アクセンチュアをへてboundary spanner,incを創業。
レガシー領域の新事業創出が得意。上場企業などの新事業を複数手がける。
運営していた焼肉会マッチングアプリ肉会をDMM.comに事業譲渡済。
長崎の地域創生プロジェクトにおいて、長崎市稲佐山で飲食運営なども手掛ける。
カシワバラ・コーポレーションが建設テック向けに投資枠50億円、
JAPAN CON-TECH FUNDが始動
https://jp.techcrunch.com/2019/02/21/…
学生起業からアクセンチュアへ──SEOバブルとコンサル修行
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回はですね、JAPAN CON-TECH FUNDから責任者の山田さんにご出演をいただきましてお送りをしていきたいと思っておりますので、改めて山田さん、よろしくお願いいたします。
山田:
よろしくお願いします。
石橋:
実は山田さんとは、僕自身が学生時代からの付き合いといいますか、本当に長く仲良くさせていただいていまして、僕自身も変わったご縁だなというか、距離感が近い先輩でありがたい限りなんですけど。
山田:
そうですね。学生のときに個人の会社の事業を手伝ってもらったりとかしていたので、まさかこんなところで。
石橋:
本当そうですよ。
山田:
結果、同じ投資先に一件投資をさせていただいたりとか。
石橋:
ありがとうございます。今回の配信では、改めて皆さんに山田さんがどんな方なのか知っていただきたいなと思うので、もともと学生時代であるとか新卒であるとか、どういうところからキャリアが始まっていますか?
山田:
学生のときに検索エンジン最適化(SEO)の営業代理店みたいなものを友人たちとやっていて。
石橋:
学生起業?
山田:
学生起業でバイトの延長くらいのノリで、結構当時SEOバブルだったので良い感じに順位が上がってやっていたんですけど。
その後新卒でアクセンチュア株式会社というコンサル会社に入りまして、そこで3年くらい勤めて、新聞社さんとか、株式会社ユニクロさんとか、証券会社さんとか、株式会社スクウェア・エニックスさんとか、今でいうとデジタルトランスフォーメーション(DX)みたいな業務改革プロジェクトを渡り歩くみたいなことを3年くらいやっていて。
学生のときに一緒にやっていた会社の人間から誘われて、ちょうどコンサルが3年くらいで、最初の一段落感があるんですけど、それで「辞めちゃおう」と言って辞めて、自分で会社を作りました。
独立後の多彩な事業展開──マッチングアプリからスペースマーケットの運用まで
山田:
事業としてはミニアクセンチュアみたいな感じで、コンサルで相談に乗りながらシステム開発をやったりとかWebマーケティングをやったりとか。
サイドプロジェクトで、ちょうどマッチングアプリが流行りだしたときに、「肉会」という焼肉合コンマッチングアプリを作りました。
順調にサービスとして伸びたので、これ以上やると本業に影響するなということで、合同会社DMM.comさんに売却して引き取ってもらったりとかしていまして。
投資事業という話でいうと、DtoCの走りみたいなもので、アメリカでUnilever plcが買収したDollar Shave Club, Inc.という1,000億円くらいで買収した話があるんですけど、あれの日本版を楽天グループ株式会社の友達がやるというので、「手伝うよ」みたいな感じで投資したりしました。
建物関連に近いことでいうと、ちょうどAirbnb, Inc.が日本に入ってきたときに10件くらい借りて、それこそ学生のときに手伝ってもらったりして「メッセージ返しておいて」みたいなお願いしたりとか。
その後ビル1棟を借りたりとかして、そこをDIYしてシェアスペースのプラットフォーム、スペースマーケットの運用をやってみたりとか、ゴーストレストランの走りをやってみたりとか。
自分のコンサルの会社の事業で貯めたお金で、遊び事業みたいなものをやっていて。
建設テック領域へ──JAPAN CON-TECH FUND立ち上げの経緯
山田:
親会社に株式会社カシワバラ・コーポレーションという建設系の会社があるんですけど、緩く社長と1ヶ月に1回とか、2ヶ月に1回くらい事業アイデアの壁打ち役をやっていて、お酒代だけ出してもらってやるくらいの緩い関係値だったんですけど。
2~3年前くらいに相談があったときに、これから建設系のテクノロジーとか、レガシー業界のテクノロジーが進んできますよね、みたいな話で意気投合して。
今の社長が、テクノロジーを入れて業界自体を良くしていくことをしたいという話があって、「スタートアップに投資してテクノロジーを進めていくというのが面白いんじゃないですか」みたいな話をしていましたら「ちょっとやりたい」となって。
「僕もやるので、意思決定の組織とかもこういうふうな体制で作ってください」とか「こういうメンバーを集めてください」というのをお願いして、責任者として僕が入ってファンドを始めたという感じですね。
現在の活動──美容マンションから地方創生まで
石橋:
いろんなプロジェクトを回していらっしゃるイメージが今でもあるんすけど、今はどういう状態になっているんですか?
山田:
今はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をメインでやりながら、自分の会社の方でパーソナルトレーニング付き美容賃貸マンションみたいな。
石橋:
知ってます、それ。
山田:
もともと不動産のディベロッパーから相談されて、美容系の企画にしようみたいな話にして、「黄さん(RILISIST株式会社 代表取締役)という方がいるから関わってもらおうよ」と言って、呼んでジョインしてもらって、いろいろ意見をもらいながらやった感じですね。
石橋:
多趣味でもあるし、結果いろんな事業も地方創生系のこともやられていますもんね?
山田:
やっていますね。株式会社ジャパネットたかたさんと一緒に地方案件で飲食店とかを誘致して、観光地の人をどう増やすかとか、町おこしをどうするかみたいな話のプロジェクトもご一緒させていただいたりとかしていて。
相談があるものをとりあえず受けていたら、何屋か分からなくなっちゃったという。
起業相談はカジュアルに──SNSでコンタクト可能
石橋:
これから起業される人でもカジュアルに相談したいな、みたいな人もいると思うんですけど、どういうチャンネルから連絡すれば山田さんが捕まるというか。
山田:
TwitterとかFacebookとかでいただければ。
石橋:
普通にDMで?
山田:
全然大丈夫です。
石橋:
概要欄のほうに、山田さんのTwitterであるとかFacebookのURLも掲載をさせていただいておりますので、本当に幅広く、それこそJAPAN CON-TECH FUNDさん以外の部分でも多岐にいろんな業界でビジネスをされていらっしゃる方かなと思いますし、JAPAN CON-TECH FUNDさん領域以外で言うとエンジェル投資もされていらっしゃいますよね?
山田:
そうですね。それこそご飯の話とかで言ってくれたんですけど、ビールや焼酎とか、ご飯系が多いみたいで。
石橋:
趣味とビジネスが全部合わさっている感じなんですね。
山田:
そうですね。何でも好きです。
石橋:
そういう感じに憧れる学生の人とか若い人もめっちゃいそうですね。
山田:
インターン採ろうかな。
石橋:
インターンの募集ではないかもしれないんですけど、起業の相談であるとか、それこそJAPAN CON-TECH FUNDさんであればJAPAN CON-TECH FUNDさんのほうに、それ以外の領域であっても、山田さんはエンジェル投資をやっていらっしゃるかなと思いますので、ぜひカジュアルにご連絡していただくのが良いのかなと思っております。
次回の放送では、本当に多岐にわたるんですが、JAPAN CON-TECH FUNDさんのほうにフォーカスをして、お話をまた伺っていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。
山田:
よろしくお願いします。
【JAPAN CON-TECH FUND】建設業界にITの風を吹き入れる!|スタートアップ投資TV
売上800億円、非上場オーナー企業の実力
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回はですね、前回に引き続きまして、JAPAN CON-TECH FUNDの責任者である山田さんにご出演をいただいておりますので、改めてよろしくお願いいたします。
山田:
よろしくお願いします。
石橋:
前回ですね、本当に山田さんってむっちゃ多趣味なんだな、ということを僕自身も改めて確認をさせていただいたんですけれども。今回は、山田さんが取り組んでいらっしゃる幅広い中でもメインのテーマであるJAPAN CON-TECH FUNDさんについていろいろお伺いをしていこうと思います。
JAPAN CON-TECH FUNDさん、いわゆるCVCさんかと思いますので、母体であるカシワバラ・コーポレーションさんについてまずは教えていただきたいなと思ってはいるんですけれども、お願いしてもよろしいでしょうか?
山田:
もともとカシワバラ・コーポレーションは山口県で創業した会社で、今でいうと売り上げが800億円ちょっとで、非上場オーナー企業というなかなか強そうな感じなんですけど。
もともと建設関係なので石油プラントとかが多かったり、火力発電所を最初に作っていたりとか、そういうのがあった関係でその辺りの業態が強くて、石油プラントの修繕だとか、メンテナンスというところで全国に拡大をしていって、その流れで大規模修繕というマンションのですね、よく足場とか組んで隠れているじゃないですか。ああいうのを日本で有数のシェアを施工で持っていたりとかする会社です。
その関連でグループの中に住宅ローンの会社があったりとか、リフォームイノベーションだとか、山口県の方でケーブルテレビを持っていたりとか、いわゆるゼネコンという領域でいうとそんなに大きくはないんですけど、そのわりにはいろいろな事業体を持っているという珍しい会社ですね。
50億円ファンドが目指す、事業シナジー重視の投資戦略
石橋:
前回の自己紹介パートでいうと、どういう背景でJAPAN CON-TECH FUNDさんを山田さん自身が手掛けていかれることになったのか、というお話をいただいたと思うんですけれども、改めてそういう母体のカシワバラ・コーポレーションさんがありながら、JAPAN CON-TECH FUNDさんとしてはどういう形でといいますか、どういう投資活動をされていらっしゃるんですか?
山田:
建設業界に関わる人の働く環境をテクノロジーで良くしていきたい、というのが大前提にあって。建設業は今人手不足と言われていたりとかするので、環境が良くなっていかないと業界自体もシュリンクしてしまうので、その部分は良くしていこうという大前提があります。
とはいえCVCとなったときに、ベンチャーキャピタル(VC)さんとの違いは事業シナジーだとかそういったところがあるということで、先ほど言ったいろいろな業種業態を持っているので、その中で組むスタートアップさんに対して、単純にリターンが大きいとかではなくて、この業態だったらご一緒できるかなとか、そういったところの目線が結構大きいですね。
もちろん起業家をちゃんと見るというところもあるんですけど、お金以外のもので我々がどういう価値をスタートアップ側に価値提供できるかという視点が、結構大事になってくるかなという感じですね。
石橋:
ちなみにファンドサイズでいうとどのぐらいですか?
山田:
一応50億円というのがあって。
石橋:
CVCだと大きいですね。
山田:
とはいえ、そんなにアクティブにガンガン出していくという感じではないので、レイターに何億円突っ込みますという感じではないんですけど、どちらかというと1億円くらいの感じで出資させていただいているという感じですね。
石橋:
メインでいうとシリーズA前後くらいが多いんですかね?
山田:
Aの前後かBのマイノリティに入れさせていただいて、事業を一緒に提携していく感じですかね。
リード・フォローにこだわらない、柔軟な支援体制
石橋:
あまりリード投資・フォロー投資みたいな立場でいうと、そんなに気にされないんですか?
山田:
そうですね。オールジャンルで基本的には気にしていないですね。
石橋:
比率であったりとか、リード・フォローを気にされないとなると、どういうふうに投資先の支援をされているのかみたいなところが気になってくるなと思うんですけど、それこそシナジーとかがある中で、例えばこういう投資先がこういうことをやっていますみたいな事例とかはあるんでしょうか?
山田:
それでいうと何社か投資させていただいているんですけど、一緒にガッツリやっているのだと、株式会社センシンロボティクスさんというドローンの自動航行のプログラムを、まさに我々のメインのクライアント領域であるプラント領域とか、インフラストラクチャーのところに提供している会社さんがあって。
そことは投資をさせていただいて、結局クライアント数がエンタープライズで限られているので、持っている営業リストを交換したりとかして、「ここはいけますね」とか、「じゃあ一緒に営業行きましょう」とか、我々の方で「こういうのでいきます」と言ったときに、一緒についてきてもらって、いわゆる間口を開けに行くみたいなことをやらせていただいたりとかしていますね。
石橋:
シリーズA前後で、フォロー・リードにあまりこだわりがなくても、そこまで手厚くというか、しっかり活かしてやっていただけるんですね。
山田:
そうですね。要望があればですけど、求めていないのに自分たちが勝手に動くとかはないんですけど、「一緒にやりたいです」というご要望があったので、「じゃあこういうことをやりますよね」という形でご一緒させていただいているという感じですね。
2兆円市場の塗料業界、Paintnoteへの投資事例
石橋:
なるほどですね。ちなみに具体的な投資先の事例でいうと、それこそ1話目でも少し頭出しをさせていただいたんですが、このチャンネルをさせていただいているGazelle Capitalとして出資をしているPaintnote株式会社という会社がございまして、藤井さんという代表の方がやられていらっしゃるんですが。
実はそのPaintnoteに、先日JAPAN CON-TECH FUNDさんのほうから出資をいただいておりまして、プレスリリース等も出ているんですけれども。
Paintnoteでいうと、どういうところに魅力を感じてくださっていて、僕自身はどういうふうに支援してくださるのかよく知っているんですけど、改めてどういうふうにJAPAN CON-TECH FUNDさんとしては支援をしてくださっている形なんでしょうか?
山田:
Paintnoteさんは、簡単にご説明すると、塗料販売店というめちゃくちゃニッチなんですけど、結構それでも年間で日本で2兆円くらいのマーケットがある領域なので。
我々カシワバラ・コーポレーションも、塗装の会社なんですよね。塗るとかめちゃくちゃ業界に詳しいので、その領域の大きさとか大変さも重々承知しているんですけど。
そこで塗料メーカーと塗料販売店と塗装屋さんという、この3つの構造があるんですけど、そこに対して我々が塗装屋さんで、Paintnoteさんは塗料販売店に対して提供していくということなんですけど。
出資理由は、どちらかというと業界が良くなれば我々としても利益があるという意味合いで投資しているんですけど、どちらかというと塗料販売店さんとかをたくさん知っていたりするので、そういうところに導入とか、我々が導入をしていわゆるプロダクトマーケットフィット(PMF)の実験にご一緒するように。
なかなかアナログな業界なので、いきなりツールを入れてくださいと言ってもダメなんですけど、塗装屋さんから言うと発注者なので、「発注者がこういうツールを使いたいんだけど」と言うと、「じゃあやりましょう」みたいな話になるので、そういったところでちゃんと良いものであれば広まる素地は作れるかなというので、投資させていただいていますね。
石橋:
なるほどですね。JAPAN CON-TECH FUNDさんの側からすると、どういうふうにPaintnoteさんの支援をしていただいている感じなんですか?
山田:
この間それこそ支援じゃないんですけど、たまたま結果的に支援になったかもしれないという話でいうと、業界紙の一面に、出資したことがしっかり出ていまして、「カシワバラ・コーポレーションがPaintnoteに出資。業界のDXを進める!!」みたいなことが出ていたりとかして。
業界紙は結構大事だったりとかするので、狭い業界においてあそこが出資すると動いたみたいなものがあるらしいので、そういったところの支援だとか、先ほど言ったように、なかなか現場でIT化が進まない業界なので、そこの部分でしっかりと段取りをつけて実験とかができたりとかするようにやっていく段取りをつけている感じですかね。
最短1ヶ月で意思決定、2ヶ月で着金のスピード感
石橋:
JAPAN CON-TECH FUNDさんに投資をしてもらいたいというふうに起業家の方がもし見ていただいている場合に、どのぐらいの検討期間とか、どういうプロセスを経て投資検討に至ったり投資実行に至るのかみたいなところのポイントでいうと、どういう感じなんですかね?
山田:
できれば長く知っているほうが嬉しいんですけど、とはいえCVCとしてはめちゃくちゃ判断が早くて。なぜなら、CVCの組織体系が私が責任者をやっていて、上には社長だけなんですね。
週1で会議をして、こういう投資先が、こういう絵が描けるんじゃないかみたいな話をやっているので、最短で判断で1ヶ月で、着金2ヶ月くらいの速度は最短で出せます。
石橋:
最短でないとすると2〜3ヶ月間くらいを見ておけば、しっかり意思決定していただけて着金まで持っていけるというイメージですかね?
山田:
そうですね。着金は非上場なのでめちゃくちゃ早いです。早く払ってあげた方が良いでしょうくらいのノリでやっていますね。
石橋:
先ほど1話の方でもお話をいただいたと思うんですけど、今は社内でいうと山田さん以外の投資担当者の方とか、投資チームの方はどういう感じでやっていらっしゃるんですか?
山田:
僕が基本責任を負ってはいるんですけど、投資担当ではないですけど、僕は現場が分からない部分もあるので、現場のことを分かっている営業の人間と、財務というかその出入りの部分で判断する人間がいて、プラス社長とかで判断しているという感じですね。
アーリーからレイターまで、幅広いステージに対応
石橋:
投資検討してもらいたいという場合は、山田さんにご連絡をすれば?
山田:
そうですね。一旦いただければ。
石橋:
ちなみにお問い合わせフォームとかはあるんですか?
山田:
はい、ありますし、別に個人にいただいても大丈夫です。
石橋:
1話に引き続きではあるんですが、概要欄の方に今度はJAPAN CON-TECH FUNDさんのホームページのURLとか、山田さん個人のFacebook、Twitterの方のURLも記載をさせていただいておりますので、ぜひそちらの方からどしどしといいますか。
それこそPaintnoteでいうと、アーリー時期も?
山田:
そうですね。Paintnoteさんは投資まで1年くらい情報交換をさせていただいていて、それでタイミングでというのでご一緒させていただいたので。
石橋:
本当にアーリー時期のファイナンス前ぐらいの人からレイターステージの方まで、ぜひご連絡してみて山田さんと壁打ちをしていただけると良いのかなと思っております。
それでは山田さん、2回目も配信をお付き合いいただきありがとうございます。
山田:
ありがとうございます。
【成功確率をあげる!?】バーティカルな業界で戦うために意識するべきことを大公開!|スタートアップ投資TV
バーティカル業界ではWebマーケティングが効かない
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回、2回の放送に引き続きまして第3話ということで、JAPAN CON-TECH FUNDの責任者の山田さんにご出演をいただいております。山田さん、今回もよろしくお願いいたします。
山田:
よろしくお願いします。
石橋:
今回は、1話・2話を踏まえましてテーマトークというところで、JAPAN CON-TECH FUNDさんは建築・建設業界の関連領域に投資をされるようなVCでいらっしゃるわけですけれども、業界でいうと、ホリゾンタルとバーティカルと呼ばれるように、特化しているか特化していないかということなんですけど。
建設・建築の領域に特化して投資をしていらっしゃいますので、バーティカルな業界でスタートアップとしてやっていかれる方々がどういうふうに成功確率を上げていくべきなのか、みたいなところをテーマに沿ってお話をいろいろと伺っていきたいと思ってはいるんですけれども。
早速ではあるんですが、バーティカル業界で戦っていくスタートアップの人たちが意識しないといけないことといいますか、押さえておかないといけない勘所はどういったところになってくるんですか?
山田:
ターゲットにもよるんですけど、エンタープライズ系に行くのか、小さいたくさんのところに行くのかによるんですけど、Webのマーケティング戦略をあまり効かないことが多いので。
メディアみたいにSEOをやりましょうとか、リスティングを回しましょうとかがあまり数が取れなかったりとかするので、パソコンの前だけだとなかなか試算ができないというところが結構あるのかなと。
石橋:
そもそもインターネット化が進んでいないマーケットなわけですもんね。
山田:
ノンデスクワーカーでしたっけ?最近言われたりする領域なので。究極SaaSにしろ何にしろ、一番の敵は紙だったりするので、Excelにすらなっていなかったりとかする領域なので、そこにWebマーケティングは効かないです。
石橋:
そうですよね。
山田:
それこそ出資させていただいたPaintnoteさんは、業界の集まりに講師として出て頑張っていたりしますし、業界構造というか、建築だったら「塗料の話はこういう構造だよね」だとか、業界の構造をちゃんと把握をして、ある意味入り込んでいくみたいなのは結構大事かなと。
石橋:
ある意味ではウェットなお付き合いというか、人間関係も重要になってくるという感じですかね?
山田:
かなり重要ですね。もちろんキーパーソンがいたりだとか、圧力とかそういう話じゃないんですけど、この人に行くと話が通りやすいとか、いろんな人を紹介してくれたりだとか、そういう関係値を最初の段階だとどう作るかみたいなのが結構大事になってくるかなと。
キーパーソンからの一言で商談が動く
石橋:
JAPAN CON-TECH FUNDさんの投資先とかで、ユニークな営業活動というか、こういう事例があったよみたいなところは何かあったりするんですか?
山田:
うちで出資しているドローンの会社があって、ある大手の電力の会社さんといろいろ打ち合わせが続いていたらしいんですね。サービスを提供したいということで。
それが、向こうがお忙しかったのか何かでいろいろ止まってしまっていて、しばらく動きがないみたいな。超巨大電力会社なのでお忙しかったのかと思いますけど。僕はそういう、「進捗がないです」という話を聞いていたんですね。
それで、カシワバラ・コーポレーションは電力系とのメンテナンス等々でお付き合いがあるので、これはちょっと何かあるかなと思って。社長の予定を見たら、その電力会社の偉い人とのゴルフがあったので、社長に「言えそうだったら軽く言ってください」と言ったら、その後急に打ち合わせが進んだと。
忘れていたら優先順位が下がったりとかしているけど、上のキーパーソンから上手く言うと、意外に物事が進んだりとかするのはよくある話なので、やるべきときはやるということですかね。
「裏切らない」信頼関係の構築が最重要
石橋:
若い人とか業界経験ない人が、特定のバーティカルな業界で起業していくと、山田さんご自身もJAPAN CON-TECH FUNDを立ち上げられるときに、カシワバラ・コーポレーションの社長さんと、社長になられる前からお付き合いがあったとおっしゃっていましたけど。
そもそもどういうところでバーティカル業界のキーパーソンと出会えていたりとか、そういった方々とお付き合いしていくときに、こういうことは大事にしないといけないよねとか、気をつけていらっしゃることとかって山田さん目線ではあったりするんですか?
山田:
サラリーマン社長とオーナー社長で違うと思うんですけど、オーナー社長系の話でいうと、絶対裏切らないみたいな。
特に業界が建設業なので、そういうのはすごい言われます。「こいつは裏切らない奴だ」と思われると、比較的いろんな情報を開示してくれたりだとか、いろんな人を紹介してくれたりとかするので。
定型化しづらいんですけど、良い恰好をしないというか、真摯にヒアリングをしたりとかするのが結構大事かなと思います。
「何でもできます!」と言ってやって、できなかったら、それもある意味一つの裏切りじゃないですか。大きく見せずに身の丈をちゃんとやるみたいなのは、信頼の積み重ねみたいなところがあるので、セールスフォースみたいにこうやってやればザ・モデルみたいにならないんですけど。
石橋:
バーティカルな業界だからこそ、1個1個を大切にしますよね?
山田:
SaaSでいうと、カスタマーサクセスをちゃんとやるみたいな。
ネットは通じないんですけど、噂はめっちゃ早いので。「あそこはダメらしいよ」となると、急にみんなダメになったりとかするので。
石橋:
もしキーパーソンの人がそういうふうに言い始めると、なかなか取り返しがつかないですよね。
山田:
そうですね。スタートアップは浮き沈みが大きいですけど、風評というか、火のないところに煙は立たないので、そこをできるだけちゃんとやるみたいなところは、かなり大事かなと思っています。
アポを持っている人を巻き込む営業戦略
石橋:
営業戦略的にいうと、ご縁を作っていくみたいなところだと、さっきの出資先の事例でいいますと、セミナーで講師をやったりしているよねみたいなところもあると思うんですけど、ネットマーケも効かなくて、セミナー以外の獲得チャネルとか方法でいうと、建築・建設業界とかでスタートアップをやっていくんだったら、こういう営業手法いいんじゃない?みたいなのは何かあったりしますか?
山田:
多分なんですけど、そこに出入りしているところを巻き込むみたいなのが結構大事かなと思っています。結局アポが取れないんですよね。アポを持っている人にいかにくっつくかみたいなのが、結構大事かなと思っています。
全然違うサービスだけど、アポを持っている人がいるじゃないですか。彼らにどう刺さるかみたいな。これを提供すると僕の売り上げも上がりそうだなというような見せ方ができれば、一緒に紹介してくれたりとかするので。
石橋:
なるほどですね。
業界ごとに異なる構造を理解する
石橋:
バーティカルな業界と言葉で言うと一括りっぽくなっていますけど、業界によってかなり違いますね。
山田:
全然違いますね。自動車業界も違うし、建設業界も違うし、不動産業界も全部違うと思うんですけど。
石橋:
建設・建築と一言で言っても、巨大でいろいろと分かれていますよね。
山田:
ゼロから建てるゼネコン系と修繕がメインだと、それで業務フローも全然違うので、同じSaaSが入るかというと入らなかったりするので。
石橋:
結果、作るべきネットワークも繋がりも、営業していく上でも変わってきてしまう。
山田:
そうですね。バーティカルをやればやるほど特化してしまうので、そうすると今度はSaaSを投下する意味がなくなってくるので、いかにそのバランスを保つかみたいなところは結構大事かなと思います。
石橋:
承知しました、ありがとうございます。
ぜひ建設・建築業界でバーティカルな領域でチャレンジしていきたいという方は、JAPAN CON-TECH FUNDさんのドアを叩いていただくと、すごく良いのかなと思っております。
最後まで今回もご出演いただきましてありがとうございます。
山田:
ありがとうございました。
