【キャリア設計】本業以外から銀行系VC取締役になった秘訣|スタートアップ投資TV

◯石元 玲 ちゅうぎんキャピタルパートナーズ 取締役
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日本アジア投資にて、主にサービス業やIT等を中心とした投資活動を経験。
2015年には中国銀行に入社。
本業以外で2018年から岡山をSTARTUP KINGDOMを設立し、 月1回以上のペースでスタートアップ関連イベントを開催している。

新卒でVC業界へ。日本アジア投資での6年間

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

初のゲストになりますが、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ取締役の石元さんにお越しいただいております。石元さん今回からよろしくお願いいたします。

石元:
よろしくお願いします。

石橋:
僕自身は何度か対面でお話をさせていただいているのですが、場合によっては見ていただいている方の中には、中国・四国地方の方々も一部いらっしゃると思いますので、知っている方もいるかもしれないですが、改めて石元さんが何者なのかっていうところを、1本目なのでお伺いしていければなと思っているんですけども。

以前お話をさせていただいた時に、最初のファーストキャリアからベンチャーキャピタル(VC)にいらっしゃったみたいなところをお聞きしたような覚えがあるんですけれども、改めて流れから教えていただいてもよろしいでしょうか?

石元:
私は岡山県の出身で、高校まで岡山におりまして、大学は明治大学です。それで今言っていただいたように、新卒でいきなり日本アジア投資株式会社というVCに入ったという感じですね。

石橋:
当時の日本アジア投資さんだと、今はVC界隈でも活躍されている方が多くいらっしゃいますよね。

石元:
そうですね、例えばDNX Venturesの中垣 徹二郎さんとか、K&Pパートナーズ株式会社の松村伸也さんとか。

実は私が最初に配属になったところの最初の上司が、フューチャーベンチャーキャピタル(現:ミライドア株式会社)の創業者の川分陽二さんで、一緒に働いたこともあります。

石橋:
ずっとそのままVC畑でいらっしゃったんですか?

石元:
VCから途中にプライベートエクイティ(PE)の事業承継の関連会社に行きまして。

石橋:
日本アジア投資内でということですか?

石元:
そうですね、アジア投資の関連会社ですね。そこに移りました。これが2009年で、リーマンショックの後に移りました。

石橋:
そのまましばらく日本アジア投資のグループ内にいらっしゃったって感じですか?

石元:
そうですね、はい。日本アジア投資からPEのファンドに行って、そこで6年間いて辞めて、今の中国銀行に移ったという感じです。

石橋:
当時は東京でお仕事されていらっしゃって、いきなり地元の方に戻るみたいなプロセスになっていくんですか?

石元:
そうですね、VCの時は主に東京で、PEの時は福岡におりまして、辞めて岡山に戻ってきたという感じですね。

福岡で「StartupGoGo」を立ち上げ

石橋:
福岡でも地方系の動きみたいなことをされてるようなイメージもあったんですけど、その当時はまだVCじゃなくてファンドとしてやられていらっしゃったんですか?

石元:
そうですね。仕事はPEのバイアウトだったんですけど、プライベートはベンチャーロスじゃないですけど、そっちの世界いいなと思って、そういった方々の勉強会をやったりとか、あと今も残ってますけどStartupGoGoという、GxPartners LLPさんが引き継いでいますけど、それを最初に作ったということで、起業家のイベントとかをやったりしてましたね。

石橋:
流れで言うと、日本アジア投資にいらっしゃって、福岡に転職に伴って異動されて、それに並行してStartupGoGoとかを立ち上げたという感じですか?

石元:
そうですね。

石橋:
それこそ最近StartupGoGoのGxPartnersさんが2号ファンドを作られたりされてますよね。

最初は一緒にファンドで独立しようみたいな話もあったんですか?

石元:
そうですね、やってるうちにそういう感じになっていたので、僕はそこに参画しなかったんですけど、そういうのを目指して立ち上げたという感じですね。

大学の就職課が紹介したVC。新卒採用の時代背景

石橋:
お話聞くと新卒の頃からずっと投資業のところにずっといらっしゃるのかなと思うんですけど、当時は新卒VCの方ってすごい少ない時代なのかなと思うんですけど、なんでVC業にそもそも、しかも岡山で高校までいらっしゃって、東京出てきて多分馴染みがないじゃないですか。

全然接続がない中で、なぜいきなりVC業界に、結果的にずっと業界にいらっしゃるっていう。

石元:
大学4年の時、大手金融機関の内定をもらってたんですけど、ちょっと違うなと思って他を探そうと思って、方法がなかったので、その1回だけ大学の就職課に行って「何かありませんか?」って言ったら日本アジア投資を推薦されて。

石橋:
大学が投資会社を教えてくれることなんてあるんですか?

石元:
それで知って、事業内容を聞いて直感的に面白いと思って、それですぐ連絡してもらって1週間後に内定をもらいました。

石橋:
当時で言うと新卒で採られてる人はいっぱいいたんですか?

石元:
私の時は同期は7人なんですけど。

石橋:
それで1週間で決まります?

石元:
実は入社すると社員が200人いたんですけど、150人が4年目までの社員で、サークルがそのまま会社になったみたいな感じで。

石橋:
当時は上場されていました?

石元:
上場の前ですね。入社して3年目に上場しました。

その成長している雰囲気も味わいながら、VCなのか何なのかよくわからないガチャガチャした時代でした。

石橋:
当時はどういう投資活動をされていましたか?

石元:
どちらかと言えば、利益がしっかり出されている企業に「上場しませんか?」という説得をして。証券会社に近いイメージですかね。

そこについでにお金も入れさせていただいて。まだシードとかって言葉もなかったですし、赤字の会社に投資するっていうのは誰もやってなかったですね。

中国銀行へ。「銀行で暴れた方がインパクトがでかい」

石橋:
そこからキャリアが始まって、グループ会社の方のVCとは違ったアセットのファンド業をやられていらっしゃったと思うんですけど、最終的にStartupGoGoの立ち上げとかもやられた上で、プライベートの都合で地元に帰られたってお話でしたけど、なんでちゅうぎんさんにしたというか。

そもそも中国・四国地方で言うとどういう選択肢があったりですとか、それこそ最近も中国・四国地方で独立系VCを立ち上げていらっしゃる方々もいらっしゃると思いますけど、ご自身でやられるっていう選択肢もあったんじゃないかなと思うんですよね。

石元:
そういう意味では関係者もいっぱい見ているので言いにくいんですけど、中国銀行でずっと働く意志はあんまりなく入ったっていうのが本音ですね。

結果的には残って、最初はエクイティの仕事じゃなくて、事業承継のコンサルティングっていう全然違う仕事をしてまして。

プライベートはそういった起業家の方とのお付き合いをしながら、会社では全然違う仕事をして、あえて銀行でそちらの仕事をしないように分けていた。それがいつの間にか、と。

石橋:
いつの間にかVC部門っぽくなっていったという感じなんですね。

当時、ちゅうぎんさんを選ぶ時は、将来的にはどういうふうにチャレンジしていこうとか、それこそご自身でVC立ち上げていくイメージだったのか、今で言うとまたちょっと違う形になっているかもしれないですけど、当時はどんなイメージだったのでしょうか?

石元:
選択肢としては、戻った時はいつか東京か福岡で仕事をしたいと思っていたので、最優先はStartupGoGoに戻るっていうのが最初にありました。

次にプライベートで、STARTUP KINGDOMという別のGoGoみたいなものを立ち上げたので、今度は自分で立ち上げてファンドまでっていう構想は正直ありました。

ただやっていくうちに、地方でスタートアップの文化をちゃんとインパクトをもたらすためには、外でやるのも一つの選択肢ですけど、銀行っていうお堅い組織の中で暴れた方がインパクトがでかいなと思って、あえてそっちを選んだ。かっこよく言うとそういう感じですね。

2020年「インフィニティファンド」誕生の舞台裏

石橋:
第2弾のちゅうぎんキャピタルパートナーズさんについてのお話にも触れるかもしれないですけど、どういう流れで改めてVC部門ができていったのか、石元さんがジョインしていったのか、どういう流れから事業承継のコンサルでいらっしゃった石元さんがそこの取締役になっていって、かつVCになっていくという流れになってくるんですか?

石元:
事業承継のコンサルをやってるのがつまらないだろうなと周りが分っていたのか、たまたま声をかけていただいた部長さんがいて、「君の本当の専業はそっちじゃないよね」ということで、エクイティとかファンドの仕事やらないかって声をかけていただいて。

最初にインフラとか別のファンドを立ち上げて、そこから少しずつ上手くいったので、僕の好きなベンチャーやスタートアップのファンドを提案させていただいて、それが2020年ということです。

石橋:
完全に石元さん発信で新しくVCファンドが立ち上がったって感じですか?

石元:
そうですね。今までちゅうぎん4号とか名前があったんですけど、僕の時から「インフィニティファンド」って。「そんな勝手につけていいのかよ」みたいな感じでスルッと入れて。かっこいい名前だと思ったので、インフィニティファンドにしました。

石橋:
銀行に入られてから5年間くらいはコンサルタントとしてお仕事されて、別ファンドも立ち上げて、結果2020年に1号ファンドを作るという感じなんですね。

思ったよりちゅうぎんさんにいらっしゃったんですね。てっきりもう少しちゅうぎんさんは短いのかなと思ってました。

石元:
今は私は社員なんですけど、社員で働いているとは想像できていない方がたくさんいらっしゃると思います。

石橋:
現時点で僕もあんまりそのイメージはないです。

石元:
私が銀行で働いているとは、誰も信じてもらえない方がたくさんいらっしゃると思います。

石橋:
改めて第2弾の配信では、ちゅうぎんグループの中でどういうふうに石元さんが今インフィニティファンドとしてやられていらっしゃるのかというところを中心にお伺いしていければと思っておりますので、また次回もぜひよろしくお願いします。

石元:
よろしくお願いします。

【地銀系の実態】地方VC取締役が語る地方ファンドの真実|スタートアップ投資TV

3つのアセットを運用する独自のVC戦略

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も前回に引き続き、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ取締役の石元さんにご出演いただいております。石元さん今回もよろしくお願いします。

石元:
よろしくお願いします。

石橋:
第1弾では石元さんのご経歴を伺いましたが、ちゅうぎんキャピタルパートナーズさんはVC部門だけではない事業体もあられるのかなと思いますので、一旦その全体像のお話をいただいても大丈夫でしょうか?

石元:
ちゅうぎんキャピタルパートナーズはVC専業じゃなくて、3つのアセットに投資をしています。1つがスタートアップへの投資で、2つ目が事業承継バイアウトの投資で、3つ目がインフラへの投資、不動産とか、物流倉庫だったりとか、水族館とか、ここにエクイティで投資をしている。

この3つを走らせているっていうのが1つ特徴です。

石橋:
これを見ている方々で言うと、どうしてもスタートアップ投資ってイメージはつくと思うんですけど、「エクイティで水族館に投資して、イグジットをするんですか?」とか思っちゃう人とかもいると思うんですけど、それはそれでどういう設計になったりするんですか?

石元:
基本的にはインカムゲインなので配当をもらうんですけども、実は出口も結構欲しがっている投資家がたくさんいて、不動産だったらリートなどがあると思いますが、インフラのファンドって結構見えないところにたくさんあるので、我々はどちらかというと開発期間に投資をして、できて稼働したらお渡しをしています。

石橋:
それぞれの対象は中国・四国地方なのですか?

石元:
スタートアップのファンドは地元に限定せず、残りの2つは地元の案件だけやっている。

石橋:
石元さんは法人の取締役でいらっしゃりながら、全てのファンドをやっているのですか?

石元:
そうですね。全部、3つのファンドを見ています。

石橋:
今はVC部門だけで言うと、何人いらっしゃるんですか?

石元:
部門じゃなくて、全員が全部のファンドをする。空いているところに入るようにやっています。

2号ファンドは10億円規模、シード案件にリード投資も

石橋:
先日2号ファンドを立ち上げられたみたいなタイミングでいらっしゃるんですよね?

石元:
そうですね。

石橋:
元々1号ファンドはどういう規模でやっていらっしゃって、今後2号はどんな感じになるのでしょうか?

石元:
1号ファンドは2020年9月に5億円で作りまして、大体2年で4億円くらい出資ができたので、10月からサイズを倍にして10億円でスタートしています。

石橋:
1号はファンドとしては5億円で、何社くらいに投資されたんですか?

石元:
累計で19社です。

石橋:
2号は単純に同じような方針で倍やっていこうみたいなイメージなのか、どんな方針で何か違いとかってあるんですか?

石元:
1つはPre-IPOみたいな銘柄を時々ご案内いただけるので、それは少しチケットサイズを上げてやっていきます。

もう1つ特色とすると、地元のシード案件に積極的に出資をしていく方針を掲げてますので、そこは1号ファンドと大きな違いかなと思っています。

石橋:
そうなると、リードとかフォローとか、投資のスタンスは割とどちらでもやるみたいなスタンスなんですか?

石元:
1号ファンドは完全にフォロー投資専門で、2号もその軸でやるんですけど、地元においてはできるだけ我々が単独で出資するケースも増やしていきたいという意向を持っています。

石橋:
シードは中国・四国地方というところがメインと思いつつ、地元の起業家の方は増えていらっしゃるんですか?

石元:
起業家は他地域と一緒だと思うんですけど、一定数増えてきて、その中でもエクイティを活用したいとか、そういう方が増えているので、僕らもそこに対応する形で、地方にはエクイティの文化がなかったりとか、ファンドがないとか、銀行系は出さないとか、ほとんど99.99%の方が思っているので、そこの概念を打ち破りたいなと思っています。

石橋:
確かにシードで地元の地銀さんが出資をするってほぼ聞かないですよね。しかもリードでやるとかって、なおさらないですよね。

石元:
1号ファンドでも2件、patternstorage株式会社さんと株式会社Cone・Xiさん。Cone・Xiさんは石橋さんと一緒にやっていただきましたけど、一応実績は作りましたので、そういった面では2号ファンドからは自分たちでやってみようかなと思っています。

平均チケットサイズは2,300万円、toB企業との相性が良好

石橋:
今、起業家も増えている中で、1社あたりのチケットサイズみたいなものも、シードと他のラウンドは全く違うんですか?どれぐらいのチケットサイズを普段は想定していらっしゃるんですか?

石元:
1,000万円前後が圧倒的に多くて、平均だと2,200~2,300万円。1号ファンドでいくとそのぐらいなので、5,000万円までいくケースは多くないんですけども、2号はちょっと上げて3,000万円くらいに平均値を上げたいというふうに思っています。

石橋:
割とシードからラウンドで言うとかなり幅広なんですね?

石元:
そうですね。ステージは全く問わず。

石橋:
領域とかはあるんですか?

石元:
領域もほぼ問うてないんですけど、バイオとかは少ないのと、僕らがtoCよりもtoBの方が事業連携がしやすいという点で、どうしてもその比率が高まっている。

石橋:
拠点でいうと中国・四国がメインなのかなと思うんですけど、地元の企業さんとのマッチングとか何かご支援というのは、重点領域なども特にはないんですか?

石元:
そういった意味では銀行のアセットというか、我々のリソースをスタートアップの中で使っていただきたいという考えで、何を持っているのか考えると店舗網があるので、そういった我々のお取引先にリーチできるとか。

地方銀行は自治体とものすごい結びつきが強くて、我々でいうと岡山県や岡山市の首長クラスなどですね。なので、そういったtoGのサービスを提供したい会社さんなんかは我々と相性がいいのかなと。

当然その中で観光は1回ダメージを受けているけど、地方はそこで経済を復活させたいという意向があるので、領域的にはそのあたりの会社さんとは相性がいいのかなと思っています。

投資検討は2〜3ヶ月、業務提携から始まるケースも

石橋:
地銀系のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)さんとかだと、投資検討速度みたいなところがまちまちだと思っていまして、石元さんたちの場合は初めてご面談させていただいてからどのぐらい余裕があると起業家の方も、ちゅうぎんさんのドアノックするのに、一番良さそうなスケジュール感だったりするんですか?

石元:
事業の連携をベースに組み立てたいので、そういった意味では半年ぐらい余裕があればいいんですけども、通常は2ヶ月から3ヶ月ぐらいで意思決定とか着金までさせていただいているというパターンが一番多いですね。

石橋:
最初は業務提携みたいなところから始まるケースが多い?

石元:
そうですね。そういったアプローチを我々も意識的に、ご紹介いただく時に先にそういう話をさせていただいて、実績作ってからエクイティの方に持っていくというのが今理想的な流れです。

株式会社エンペイとのOEM連携、地域のキャッシュレス化を推進

石橋:
投資後に支援している事例とかもあられるんでしょうか?

石元:
私たちで一番深く連携しているケースでは、株式会社エンペイ(現:GMOエンペイ株式会社)さん。

保育園とか幼稚園などで月謝を未だに現金袋に入れて渡すケースが多くて、キャッシュレス化が全くできていない状況なので、そういった事業をSaaSで展開している会社なんですけども、これは中国銀行自体が相手先ブランド製造(OEM)でエンペイ for 中国銀行っていう商品の提供を受けまして、我々自身が売っている関係にあります。

地元の幼保施設や自治体のキャッシュレス化を進めるためにエンペイさんを担いで積極的に普及に努めています。

石橋:
そこまでしっかり連携してやってくださるのですか?

石元:
そうですね。そういったものは積極的にやっていきたいなというふうには思っています。

石橋:
商圏でいうと、中国・四国地方でしっかり一緒に売ってくださるというイメージですか?

石元:
そうですね。我々の一番のメインは岡山県と広島県と香川県と兵庫県。この4県においては積極的にやっていこうと思っています。

FacebookやTwitterからの連絡も歓迎

石橋:
どういうタイミングからお声掛けするのがいいというか、例えば見てくださっている方々が、ちゅうぎんさん、石元さんに投資検討してもらいたいなってなるとか、まだ投資検討っていうフェーズではないけど、「こんなフェーズだけど声かけていいのか」みたいなところで言うと、どういう段階からお声掛けするのが一番いいんですか?

石元:
さっき言ったシードの段階で投資となるとなかなか地元の案件以外、我々はまだできてないので、どちらかといえばその段階の時には出資の期待というよりは、将来事業に地銀を活用した連携できませんか、みたいな投げかけでお話しいただくのであればいつでも歓迎ですね。

石橋:
その場合、どこからご連絡するのが一番いいですか?Facebookとかですか?

石元:
そうですね。FacebookとTwitterでご連絡いただくのが圧倒的に多いですね。

石橋:
銀行系の人でそれ言ってくれる人も割と少ないですよね?

石元:
言って良かったかな?

石橋:
それこそ、これから中国地方をもっと攻めていきたいなみたいな方々とかもすごく相性いいかなと思いますし、あとはこれから当該地域で起業を目指されているシードの起業家の方も、2号ファンドであればリード投資をしっかりしてくださって、なかなかそういう地銀系のVCの方はいらっしゃらないかと思います。

概要欄の方にもちゅうぎんキャピタルパートナーズさんのホームページですとか、石元さんご自身のSNSのURLも掲載させていただきますので、ぜひご連絡をいただければなと思っております。

改めて石元さん、今回もご出演いただきましてありがとうございます。

石元:
ありがとうございます。

【要注意】起業家が気をつけるべき地銀系VCの特徴|スタートアップ投資TV

シードラウンドで銀行系CVCに期待してはいけない理由

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も前回に引き続きまして、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ取締役の石元さんにご出演をいただいておりますので、石元さん今回もよろしくお願いいたします。

石元:
よろしくお願いします。

石橋:
前回はちゅうぎんキャピタルパートナーズさんの第2号ファンドについての概要をお話を伺って、どういうところで地域投資していくのかという文脈のお話も伺ったと思うんですけれども。

第1弾では石元さんはそもそも新卒でVCに入られていらっしゃって、その後キャリアの変遷あって今、銀行系CVCにいらっしゃるというところも分かってまいりましたので。

今回のテーマトークとしては、そんな外部目線のある石元さんから見て「こんな銀行系CVCは嫌だ」というか、「絶対やめといた方がいい」みたいなところを教えていただければなと思っていました。

まずは石元さんに、これから資金調達される方とか、シードでもシリーズAでも、銀行系CVCの方々にお話しされる方とか、起業家の方は多いと思うんですけど。

どういうふうに選んでいくべきだったりとか、こういう人たちは気をつけないといけないよね、みたいなところを教えていただけるといいなと思うんですけど、あるあるのミスとか間違いとかってあったりするんでしょうか。

石元:
今全国にも銀行系のキャピタルができているんですけど、基本は期待するほどシードの投資しているところはほとんどないので。

そういう面では最初にノックするのは、あまり適切じゃなかったりするのかなというのが1個あります。

石橋:
ちなみになんでシード投資してないところって多いんですか?

石元:
どうしてですかね?

石橋:
石元さんは2号ファンドでそこに注力していて、1号の時はされていなかったっていうのもあるわけじゃないですか。

それは、なぜ銀行系CVCさんはそこをやらない人が多いんですか?

石元:
おそらく銀行員から銀行系CVCに行かれている方が多くいらっしゃるので、融資目線でいくと取扱いできない。

僕は元々銀行員じゃないので、そこに投資する意義があるのではなかろうかと。融資ができなかったらエクイティから入ろうということですね。

石橋:
もしかしたらプロパー上がりの方とかでいらっしゃると、なかなかシードで話を聞いてくれないとか、場合によってはシードやプレAでも難しいみたいなケースが多そうですね。

起業家の方からすると、そういう良い担当者を見つけないといけないって話になるんですかね?

石元:
それはあるかもしれないですね。

石橋:
担当の人とか変えてもらえるんですかね?

石元:
会社によりますね。

ただ最近は、地銀系のVCの方でも名前が出てる方がたくさんいらっしゃるので、見つけてダイレクトに行くか、ご紹介でアプローチするか。人に紐づいてるので、気をつけた方が良いのは間違いないです。

「名前が出ていない」銀行系CVCは要注意

石橋:
お名前出てる人がいないところの方が多かったりするじゃないですか。目立っている方は本当に分かりやすいというか。

そうじゃない銀行系CVCってもはや行かないほうがいいんですかね?

石元:
行かないほうがいいとは言わないですけども、ちょっと気をつけた方がいいかもしれないですね。

なかなか投資実績が積み重なっていないとか、そういったマインドをお持ちじゃない方がそこで働いていらっしゃる可能性が高いので。

少し難航する可能性が高いというふうに覚悟しておいた方がいいかもしれないです。

石橋:
なるほどですね。他の観点とかで、その起業家の方がよくあるあるで気をつけないといけないこととか、間違ってしまうことは何かあるんでしょうか?

事業連携の「期待値」を見極めよ

石元:
最近だと地銀系も2つあると思うんですけど、地元に投資するようなところもあって、地方創生の意義で投資するところと、私たちみたいに地元じゃない東京のスタートアップに投資するところ、2つ出てきてます。

おそらくエリア外である東京のスタートアップに投資する時は事業連携が前提だと思います。

これもおそらくなんですけど、入口では「連携します」とか「我々の銀行のリソース使ってください」って言ってるんですけど、僕がいろんな投資先で見ている限り、そんなに連携しているケースは僕自身も含め見られないので。

できる限りどういう連携ができるのかとか、円マークに見えて調達したいという気持ちも分かるんですけど、事業連携のところは何ができるかみたいなディスカッションをするとか。

関連する部署とミーティングをさせていただいて、調達の話を進めていくっていうのをお勧めしたいと思います。

石橋:
第2弾の事例で、投資先のエンペイさんとOEMとしてシステム提供いただいて、ちゅうぎんグループとしておそらく販売をしていらっしゃると思うのですが、かなり深く地域への浸透というところで連携されているのだと思うのですが、なぜそういうことが上手くできているというか、どういうところに気をつけているから石元さんたちはそういうことを実現できているのですか?

石元:
おそらくOEMまで踏み込んでやろうって思ってる方はほとんどいないと思うんですが、僕も投資がやりたかったら地銀系VCにキャリア的に外でやればいいなと思っていて。

なんで残っているかというと、僕も地銀のアセットを使ってスタートアップのサポートがしたいっていう気持ちがあるので。

であれば銀行のアセットを使ってエンペイさんのスケールするお手伝いができるんだったら、そういうのを提案して商品化したら面白いなというのでやっている。

仕事として投資をしているわけじゃなくて、別の意義があるのでそういうところに踏み込んでいるっていうのがあります。

石橋:
結局石元さんがいるかいないかが非常に重要みたいな感じなんですか?

石元:
そこまでは分かりませんが、そういう気持ちで今はやらせていただいています。

石橋:
石元さんがいない銀行系CVCがほとんどだとすると、起業家の人からするとどういうふうに確かめていくべきというか。

実際、投資を受けていないのに事業連携してくれるものなのか、これをしてくれないってことは結構期待値が薄いのか、みたいなアラートみたいなものってありますか?

石元:
事業連携しているケースの方が少ないとは思うので、起業家の方から銀行サイドに働きかけて、投資とセットで進めるように動いてほしいなと思います。

一方で僕の立場からすると、銀行系の投資部門ってこうあるべきっていうのをできる限り事例を作っていって、横とか縦とかの銀行さんにも伝えていくような活動は僕もしていくので。

双方の努力で、数年後にはそういったものが課題にならないようにしたいなと思っています。

銀行員が「持ち込みやすい」サービスを設計せよ

石橋:
総じて言うと、そういうなかなか巻き込むのが難しかったりする銀行系VCなのかもしれないですけど、特にこういう時にはおすすめだよとか。

こういう起業家の人にはこういうところの銀行系VCにドアノックしても良いんじゃないかみたいな、石元さんの中でのイメージとかってあられますか?

石元:
そういう意味では銀行員って、支店の方は取引先に持っていく情報とかネタがないんですよね。だからそういう商流って言うんですかね、彼らのラストワンマイルにこのサービスがあるとすごく良いですよっていう説明は、彼らが乗せやすいというか。

彼らもサービスをすごく説明できるわけではないので、できるだけ分かりやすく説明できるように噛み砕いてあげて、「そうすると地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)化が進みますよ」とかね。

そういうところはちゃんとやってあげると、銀行の方が負担なく持ち込めるので、ピッチブックを噛み砕いて柔らかくしていただくという作業は、やられたほうが良いかなと思います。

投資を受けても融資は別問題、ベンチャーデットという選択肢

石橋:
別の論点の質問になってしまうんですけど、銀行系CVCから投資を受けるとなると、その後に融資も期待できるのかなとか、銀行っていう冠がついているので、イメージは近いところにあるのかなと勝手ながら思ったりするんですけど。

ちゅうぎんグループとしてはどうしているとか、割とそこは完全に別の話なのか、むしろ投資ができたら融資も割とセットで考えやすいみたいなイメージなのか、実態はどんな感じなんですか?

石元:
実は、現実はなかなか難しくて、私たちも特に東京のスタートアップは東京の融資のあり方があって、なかなか実現できてなかったりとか。

先程かっこよくエクイティから入るって言いましたけど、入ってもなかなか通常の融資目線で審査が通らなかったりする。

僕なりに別の商品を、例えば最近流行っているベンチャーデットとかありますので、あるいは創業に近い形のエクイティに近い融資というか、メザニンっぽい新しいやり方もあるので、銀行に依存しないファイナンスみたいなところは作っていきたいなっていうのを思っています。

石橋:
一般論としては、なかなか銀行系VCから投資を受けられたとしても、融資がそれでついてくるってわけじゃないということですね?

石元:
必ずしもというふうに、今のところは思われておいたほうが良いと思います。

石橋:
あり得るとしてもシリーズA前後ですか?

石元:
そうですね。そのぐらい以降のほうがあり得るという感じですね。

石橋:
そこでまたベンチャーデットとか始めたら、誰が銀行系VCを引っ張っているのか次第で、だいぶ様変わりしそうですね。

石元:
そうですね。それはまたそうなりますね。

石橋:
今日のお話見ていただくと、銀行系VCが良いからどこでも声かけて良いというよりかは、忖度なく石元さんだからちゅうぎんさんを選ぶとか、ビジネスマッチングじゃないですけど、しっかり組むことができて、その当該地域に対してサービス提供というのもより広がっていく加速剤というか、ブーストになっていくんじゃないかなと思いますので。

ぜひ概要欄の方にそれぞれURLを記載させていただきますので、ご連絡をしていただければなと思っております。

改めて石元さん、今回ご出演いただきましてありがとうございます。

石元:
ありがとうございました。