セブン銀行は何の会社?金融系CVCが投資・協業したい企業とは【セブン銀行金子さん・山方さんvol.1】

◯金子雅佳 株式会社セブン銀行 セブン・ラボ アソシエイト
セブン銀行 HP▶︎https://www.sevenbank.co.jp/
2018年にコンサルティング会社に入社。金融機関の顧客に対し、デジタル戦略立案支援、国内外の金融機関やFinTech企業の戦略調査、システム導入に携わる。
2021年以降、セブン銀行にて主に新規事業開発やオープンイノベーションによる事業創造を推進。
現在、2023年のアクセラレーター採択案件の事業化を担当中。その他、スタートアップ・VCファンド等への出資なども担当

◯山方大輝 株式会社セブン銀行 セブン・ラボ 調査役
2014年、SMBC日興証券に新卒入社。リテール営業や個人投資家向けリサーチ業務を担当。
2020年、セブン銀行に転職。新規事業開発やスタートアップ協業、CVC投資を担当。
主にアクセラレータープログラムの運営、ATMを活用した新サービス(NFT募金、即時振込API等)の立ち上げ、スタートアップとの資本業務提携を推進。

石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回からですね、セブン銀行、セブン・ラボのアソシエイトでいらっしゃる金子雅佳さんにご出演いただいておりますので、金子さん今回からよろしくお願いします。

金子
よろしくお願いします。

石橋
今回は第1弾ですので、僕自身もまだ正直、1社さんだけご一緒してる投資先があるのでなんとなくセブン銀行さんのCVC活動的なところ知ってる部分はありますけど、
そもそも1コンシューマーとしてしか、普段セブン銀行さんを使ってないので、改めて今日はそのセブン銀行さんについてだとか、どういう背景あってCVC投資活動してらっしゃるのか、どういう狙い、意味合いがあってやってるのかところお伺いをできればと思ってるんですけど、
なんかまずは大きいところセブンイレブンなのかとか、そもそも多分僕らからするとごちゃごちゃしててよくわからないので改めてちょっとセブン銀行さんについてから簡単に金子さんからご説明いただいてもよろしいでしょうか?

金子
そもそもセブン銀行はセブンイレブンとは別の会社でして、例えばセブンイレブンに行くと皆さんATM見たりすると思いますけど、セブンイレブンのグループ、セブン&アイ・ホールディングスにATMを置いている会社それがセブン銀行になってます。
実はですね、セブン銀行はATMを置いてるだけじゃなくて、名前の通り銀行なんですね。全国で2万7000台以上のそのATM、

石橋
そんなにあるんですね。

金子
そうですね、セブンイレブンだけじゃなくて、駅とか色んなところに置いてるっていうのがありつつ、実は知らない方も多いと思うんですけど、セブン銀行の口座が個人の皆さん作っていただいて、

石橋
それはセブン銀行のキャッシュカードもあるんですかね?

金子
そうですね、アプリもあって。でアプリで最短5分で作れるのが売りになっております。

石橋
もともと、いつぐらいにできた銀行なんでしょうか。

金子
そうですね、今から20年ぐらい前にできてまして、当時はセブン銀行なんてないですから、セブン&アイ・ホールディングスでお客様がですね、「コンビニにATMがあったらいいな」って言うお声をいただいて、そこのお声を汲み取ってできたのが当時アイワイバンク(イトーヨーカドーバンク)というところから、今セブン銀行になってるっていうのが歴史でございます。
実はですね、日本だけじゃなくて、フィリピン・インドネシア・アメリカにもATMを置いていたりとか。
あとは法人融資はやってないんですけれども、法人の方に口座を作っていただいて、法人の振り込みって送ってから着金するまで時間がかかるのが一般的なんですけど、リアルタイムに振り込みができるようなサービスを出してたりとか、実は法人向けサービスもやってたりとか、

金子
さらにさらになんですけど、セブンイレブンでnanaco使えると思うんですけど、そのnanacoの会社やイトーヨーカドーで作るセブンカードというクレジットカードありますけれども、そこも実はセブン銀行のグループだったりとか、
さらには、セブンイレブンではnanacoが使えますが、そのnanacoの会社や、イトーヨーカドーで作れるセブンカード(クレジットカード)もセブン銀行のグループだったりします。

石橋
nancoも、セブンカードも、ATMも、全部セブン銀行さんの、事業体というかグループになってるって感じなんですね。

金子
はい。実は色々やってますっていう会社でございます。

石橋
スタートアップ企業が法人口座をサッと作れたりするんですか?

金子
基本的に当社サービスを使っていただいてる会社に法人口座を作っていただいてますので、おととしにあのFinatextさんと一緒に証券のサービスを出させいただいて、そういうあの取引がある会社さんはセブン銀行の法人口座を使っていただいております。

石橋
へえ、なるほど。会社は20年前ぐらいからもう既にあられて、いわゆるそのセブン・ラボだとかスタートアップ投資とか協業みたいなところっていつぐらいから始まったんですか?

金子
そうですね、古くは2016年が始まりで、当時は特に何かセブン銀行からやろうっていうのは特に無かったんですけど、あるスタートアップさん、フィンテックのスタートアップさんがある日来て、まだプロダクトもない状態でPowerPointを見せていただいて、かなり熱意のあるプレゼンいただいて、で投資をしてほしいという話があって、スタートアップさんの熱意にセブン銀行として初めてこう触れて来ていただいたスタートアップさんに投資・協業をさせてもらったのが始まりです。そこからの数年は1年に1社とか少しずつやらせてもらった後に、段々とこう広げていったのが歴史になっております。

石橋
意外と僕自身は知ってるようで知らなかったんだなっていうのが改めて認識できたんですけど、改めてまそうなる協業も目的しながらいわゆる純投資だけじゃない投資活動っていうのがメインなのかなと思いしつつ、2016年からだと7年8年ぐらいも経ってきてますけど、直近だと例えば1社どのぐらい金額で投資されててリードなのかフォローなのかっていうのがどんな感じになってくるんですか?

金子
基本的にフォロー投資です。というのも実はですね、銀行が投資するには5%ルールっていうのがございまして、金融に関係するものでない事業体の場合は5%までしか投資できないっていうんで、多分おそらく銀行傘下のCVCさんみんな一緒だと思うんですけど、基本的に5%までなので、マイナー投資フォロー投資になりますと。で当社の投資も一緒です。予算とかシリーズについては、基本的に来ていただいて都度検討っていうのを投資社はやらせていただいてるので、実はシードで1000万円みたいな案件があったりとか、レイターで数億円みたいな案件があったりとか、これは結構是々非々でやってまして、スタートアップ投資予算があるっていうわけじゃなくて、セブン銀行がATMやその他色んな事業に投資をする枠の中からこれをやりたいですって言って都度予算をいただいてやってると言うような状況ですね。

石橋
ちなみに実績ベースだと、投資金額の最小・最大ってどれくらいなんでしょうか?

金子
そうですね、一番小さいところだとシードで1000万円。大きいところだと関連会社にしてるところがあるんで、そこを含めると2桁億円ぐらいになるんですけど、初回だとやっぱり数億円の後半ぐらいまでがマックスっていうのが実際です。

石橋
それでもだいぶCVCの人でそんなに出来る人あんまりいないっすか?

金子
良くも悪くも手探りでやってるので一般的な感覚とはまた違うかもしれないですけど、そこはスタートアップさんと、事業の広がりとか、スタートアップさんの状況に合わせてま投資でもできる範囲で検討させていただいております。

石橋
じゃ本当にシードの方からレイターぐらいの方でも、やっぱフィンテックとか何か協業できそうであればもう誰でも歓迎って感じなんでしょうか?

金子
フィンテックに限らずっていうのはいろいろ言わせていただいて、今までだとフィンテック多いんですけれども、例えばま金融関連でいくと、振り込みみたいな話とかで給与の前払いみたいな話最近あの盛り上がってますけど、そういうのって必ずしもフィンテックなのかと。

石橋
確かに確かに。

金子
私の上席とか言ってるのは何でもまフィンテックになり得るお金の流れはいろいろあるんでっていうところだったりとか、当社のその関連事業で例えばま外国人の方に特化した企業だったらま当社のま外国人向けサービスに連携できないかなみたいなこう切り口で色々な業種でできるかなっていうのが感覚としてありますね。

石橋
例えばこれからスタートアップの方、ないしはVCの方がセブン銀行に投資案件紹介しますってなった時ってどのぐらいの検討スケジュールがあるとセブン銀行さんとしては現実的に投資もできるかなっていうイメージになるんですか?

金子
最低2ヶ月はいただいいて大体本格的なまいわゆるDDに入ってから2ヶ月で着金までいくところが多かなっていうところで、初期検討っていうところだとまたちょっと色々お話をさせていただくところががあるので、2ヶ月の本格検討の前に1、2ヶ月とかあると余裕持ってできるかなっていう

石橋
なるほど。じゃ概ね、最初の接触は3・4ヶ月前には接触しておけるといいかなっていうイメージですね。

金子
はい。色んなタイミングの企業さんがいらっしゃると思ってまして、調達が始まりましたっていう前からお話をいただくっていう先さんも色々あって、そうすると当社としてもスタートアップの経営者の人間性とかその熱い思いとかを理解した上で上げていけるので、そういう意味では普段から連絡いただいたりできるといいかなと思います。

石橋
ちなみに、そういった形で実施に投資された後のコミュニケーションとかだと具体的にはどういうご支援・連携をそのセブン銀行側にスタートアップの方が何か期待しておいても大丈夫みたいなイメージになるんですか?

金子
そうですね、色々なパターンあるんですけれども、具体例でよく挙げさせていただいてるのがTimeeさんで、Timeeさんのポチッとボタンを押した時にすぐ給料が振り込まれる振込は当社のリアルタイムの振り込みでやらせていただいてるので、スタートアップさんのお客様のUXの改善でやらせていただいたりとか。

石橋
あれってじゃ全部Timeeさんを使って振り込まれてる給料は全部セブン銀行さんを通じて実施されてるんですか?

金子
最初はそうだったんですけど、色々な銀行さんも同じようなものを出してるケースもあるので、全部が全部うちではないですけど、最初はセブン銀行がやらせていただいていました。

石橋
Timeeさんとかって、一般的にそれこそスタートアップとかVCの方が想像するとまフィンテックとはあんまり思わないじゃないですか。

金子
そうですね。

石橋
けど全然投資対象にもなるし、連携先にもなり得る感じですね。

金子
はい。おっしゃる通りですね。あとはセブン&アイグループでもあるので、Timeeさん今セブンイレブンでかなり使われてますけど、そのセブンイレブンに使ってくださいっていうご支援みたいなところも何回も一緒にこうセブンイレブンに一緒にいかせていただいて、導入のとところを支援させてもらったりとかっていう話ありますね。

石橋
ちなみにTimeeさんはどのぐらいのラウンドで入られて連携とかが始まった感じですか?

金子
そうですね、TimeeさんはシリーズAぐらいなので、大体プロダクトマーケットフィットの前後ぐらいで入らせてもらってっていうところですね。

石橋
おそらくこの動画公開されてる頃にはTimeeは予定では2024年7月26日に上場されてるんで、おそらくスーパーリターンが、もちろん協業とか戦略投資がメインとはいうけどもリターンも発生しうるぐらいのポテンシャルがやっぱりあり。結果的にそういう見極めをしているとやっぱりそうなるんですかね。

金子
そうですね。スタートアップさんとの出会いご縁的なところもあるんで、必ずしもそうかというわけじゃないですけど、はい。

石橋
他の何か投資事例とかで既にま、場合によってはイグジットしてらっしゃったりとかかなり大きくなってるところとかって何かありましたりするんですか?

金子
カンムさんが事例としてありまして、カンムさんはですね、ポチッとチャージというプリペイドカードやっていらっしゃるんですけど、そのプリペイドカードに関してポチッとボタンを押すと勝手に数千円チャージされるっていうまいわゆる後払いのサービスやってらっしゃいます。これって実はセブン銀行も一緒に開発提供に関わらせていただいて、それをやるぞっていうのでカンムさんに投資させていただいてるっていう事例がありますね。

石橋
なるほどですね。じゃやっぱBtoB決済とかBtoBSaaSの人決済周りの連携ってまたちょっと色々が違うんですかね?

金子
そうですね。とはいえBtoBtoCとかだと結構やりやすいところあるのなって言うところと、リアルタイムの振り込みとかありますので、そういうところで何かできればとは思っています。

石橋
特にC向けの金融とかお金が絡むところはすこぶる相性が良さそうっていうイメージですね。

金子
そうですね。はい。あと、これからのお話になりますけど、ATMはお金を入出金するっていうイメージ多いと思うんですけど、例えばPayPayのチャージとか。大体セブンイレブン行くと横にコピー機ありますよね。で、もともとコピー機で行政の証明書を出せますと。それを他に金融機関の例えば銀行さんだったら残高証明書だとか、他の会社さんの証明書を発行しましょうみたいなことをこうやってみてたりとか、あとはそのATM自体も何かしら行政とか民間企業でもいいですけど、その受付媒体として使うっていうパターンもあったりとかするんで、是非皆さんに考えていただきたいところはコンビニにあるATMというよりはコンビニにある1つのパソコンなり高度なま機械でこんなことができればいいなっていうアイデアをいただけると「あじゃあそれいいね」って金融だけじゃなくて「あこんな使い方あるんだ」っていうところでじゃあお互いのアセットを活かしてやってきましょうっていう風になると思うので、必ずしもこうお金が絡まなくても何かしら当社としてお手伝いできるかなっていうのはあるので、そこは結構押し出して行きたいなっていうところですね。はい。

石橋
今回の第1弾ではそもそもセブン銀行さんについてだとかセブン銀行さんのスタートアップ投資活動についてちょっと大枠をお伺いをいたしましたが、第2弾ではそもそも金子さんって誰なんだとか、もう1人コアなメンバーで山形さんっていう方もいらっしゃると思うので、山方さんにも来ていただきつつ第3弾ではもう少し踏み込んでそのスタートアップとの協業でどうやったら本当にうまくいくんだっけとか、さっきのTimeeさんとかカンムさんのケースすごい綺麗だとは思うんですけど、必ずもそんなにうまくできる事業会社ばかりではないと思いますし、むしろスタートアップ側の姿勢ももしかしたらあるのかなと思うので、具体的にどういう取り組みをもうちょっとブレイクダウンしてらっしゃるのかところお伺いをできればと思ってますので改めてよろしくお願いします。

金子
よろしくお願いします。

コンビニATMの進化の可能性/VCに転職して感じた課題と投資事例【セブン銀行金子さん・山方さんvol.2】

石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。今回ですね、前回に引き続きましてセブン銀行、セブンラボの、アソシエイトである金子雅佳さんとシニアアソシエイトの山方大輝さんに今回からご出演いただいておりますので、お二人とも今回からよろしくお願いします。お願いします。

山方&金子
お願いします。

石橋
前回の第1弾では金子さんにセブン銀行についてとか、そもそもセブン銀行さんのスタートアップ投資活動についてを話しいただきましたけれども、今回は、まず改めてお二人にですね、自己紹介というか、どんなご経歴なのかってところをお伺いしていくわけでございますけれども、そもそも今そのセブン銀行さん、セブンラボさんでスタートアップ投資活動されてるって、ほぼ金子さん山方さんのみぐらいの印象あるんですけど、何人ぐらいでやってらっしゃるんでしょうか?

金子
実態は私と山方さんの二人が実動部隊で、役員レベルでのソーシングみたいなのがまた別途ありますが。実動隊はこの二人だって思っていただいて間違いないと。

石橋
なるほど。じゃ今日視聴者の皆さんからすると、山方さんと金子さんさえ知ってれば、極端な話じゃセブン銀行さんのスタートアップ活動との接点ってのはもう基本的にもう網羅できたなぐらいのイメージなんですね。

金子
はい。大丈夫です。

石橋
ちょっとそんな、そのフロントマンのお二人の、ご経歴というわけじゃないですけど、聞いていければと思うんですが、もともと山方さんはそれこそプロパーでセブン銀行ずっといらっしゃったんですか?

山方
私実は転職組で、今から大体4年ぐらい前に、セブン銀行にジョインしてます。

石橋
じゃ、もうCVC活動が始まった後にそのジョインされてるって感じになるんですね。

山方
そうですね。1期目の人たちが立ち上げていって、次の世代のまあ候補みたいな形で、採用いただいたっていう感じですね。

石橋
へえ。タイミングで言うと金子さんもそのぐらいのタイミングから何ですか?もともと逆に金子さんはプロパーでなんか本体連携とかをやってるとかになるんですか?

金子
僕も実は2021年なので、3年経ったぐらいですかね。はい。

石橋
山方さんが先に中途で入ってこられて、そのあと金子さんも入ってこられて、逆にプロパーの人ってチームにいないんですか?

山方
今はいないですね。はい。

石橋
いわゆるなんかCVCの方々とかだと、プロパー組と中途組がいて、大体プロパー組の人が事業部の人との折衝・連携とかなんかしてるイメージがあるんですけど、皆さん中途だけどしっかりまあ事業部の方とも連携してやっていっていらっしゃる感じになるんですね。

金子
そうですね。普段からまあ事業部の方と、いわゆるこう社内でも友達作りをして、相談できるような関係を作っていってるっていうイメージです。

石橋
へえ。ありがとうございます。ちなみにもともと山方さんはどういうご経歴で今はそのセブン・ラボさんにいらっしゃるっていう感じなんですか?

山方
新卒ではSMBC日興証券という証券会社で営業をした後に、4年ぐらい5年ぐらいですかね。いわゆるリサーチ。証券会社のリサーチって何かっていうので、分かりやすく言うと証券アナリストの方やエコノミストの方、あるいはそのセクター別の産業調査をやってるような、ああいった方に近いような、個人の投資家の向けの、リサーチとあとそのレポーティングですね。そういうのをやって、後にセブン銀行に2020年にジョインしたっていうようなそんな感じです。

石橋
もともとCVC活動が始まってらっしゃった時期っていうことは、それもわかっててセブン・ラボに来るためセブン銀行に来たというイメージなんですか?

山方
そうですね、たまたまセブンラボの、採用枠に乗せていただいて採用いただいたっていう感じですね。

石橋
一番最初は本当にご縁でというか、こういう仕事するとは思ってなかったけどみたいなところから入り口はそこら辺なんですね。

山方
そうですね、一部はリサーチ業務をやってもらうからねっていうことで、取っていただいて。とはいえ事業立ち上げもしないといけないので、両方やるよねっていう、まあそういう枠で取っていただいた感じですね。

石橋
金子さんはどんな感じだったんですか?そのご経歴というか。

金子
そうですね、私は新卒でコンサル会社みたいなところに入りまして、そこで銀行を中心に金融機関さんのお客さん向けにフィンテックの動向みたいな情報を出したりとかするような仕事を約3年ぐらいやりまして、その後セブン銀行に入って今3年っていうところで、山方さんと同様な形で新規事業をやるっていう求人でセブン銀行に入って半年ぐらいしたら「投資案件あるよ」っていう話で始まって、はや何件か担当させていただいたという状況です。

石橋
へえ。山方さん金子さんそれぞれの、一番最初の投資事例とか、思い入れのある投資先とか、どんなところがあったりとかするんですか?

金子
僕はですね、入って半年で最初にやった案件で、シード企業の案件だったんですけど、まず何もわからないなか、

石橋
まあまあまあ。転職してきてまだ半年ですもんね。

金子
そうですね。
新規事業のプロジェクトを回してる中で、突然違う話が入ってきたんで、まず驚き。これ一体何だっていうところから始まって、かつシード企業さんだったので、まだそのプロダクトもない状態。じゃこれってどうやって社内でシナジーを作っていくんですかっていうところから始まったので、結構苦労したっていうところはありますね。

石橋
へえ。通常、金融機関系の方でシード投資ができる人たちってそもそもほぼいないですよね。

金子
そうですね、あんまり聞いたことないかもしれません。

石橋
その環境下で1社目でいきなりシード投資に行くって感じだったんですね。

金子
はい。

石橋
山方さんはなんかそういう1社目ってどういうところからだったんですか?

山方
1社目はどこまで話したらいいんだろう?

金子
なんか山方さんは実際としては今やろうとしてる案件が1号っていう感じで。

山方
ここまでは既存の投資先の対応が多かったんで、ソーシングのすでにあるところの。両方大事な業務ではあるので。

石橋
今やろうとされてるところはイメージで言うとどんな感じの会社さんなんですか?

山方
ちょっと毛並みが違いますが、割とマーケティング領域に近いところの企業ですね。
「ATMとマーケティングとは?」っていう話ですけど、そこの接点を見出せることがまあできて、折しも業務提携の話があった後に、「資本提携もよければ参画してもらえませんか?」っていう話がいただいて、現在検討中っていうなところですね。

石橋
へえ。じゃ山方さんもこれからはじゃあバリバリ新規投資もやっていかないといけない感じなんですか?

山方
そうですね、はい。

石橋
なるほど。そもそもお二人でやるっていうのも、今だとどのぐらいのペースでお二人で投資ってされてるんですか?

金子
まあまあ年間で平均すると2・3件ですかね。はい。

石橋
じゃまあしっかり色々ご紹介とかのパイプラインでご縁をいただいて、で検討してっていう感じなんですね。

金子
そうですね。基本紹介が多くて、あとは第1弾でお話した通り予算がこう決まってないので、案件やりなさいっていうのがないので、いいところがあればっていうスタンスなので、

石橋
まあ無理することもなく、ただまあまあ相性のいいところあればしっかりやってくよねって感じなんですね。
スタートアップの方々の接点って多分ものすごく前職時代と比べると増えたんだろうなと思うんですけど、金子さんからするとどういうところへの思いとか、今後のスタートアップとの協業・投資の中でどういうことをやっていきたいよねみたいなところ、現在地の肌感としてはどんなこと思われてますか?

金子
スタートアップの投資をやる前と比べると、スタートアップはかなり勢いもあるし、熱意とかもみんな総じて高いっていうところにこう触れさせていただいてるんで、まず楽しい。
それに頑張ってこちらとしてもスタートアップの皆さんの想いにまず応えたい。まず当社がギブできることはないかなっていう思いでやっているっていうのがあります。
これからについては結構難しいところもありつつなんですけど、セブン銀行が一緒に新しい事業を作っていく。
当社のパーパス(存在意義)がお客様の「あったらいいな」を超えて日々の未来を生み出し続けるっていうのがあるんですけど、
お客様の「あったらいいな」で始まったセブン銀行ですが、さらにその想像を超える新しいチャレンジを一緒にやってくれる方を探してますっていうところですし、一緒にやっていきたいというのが思いとしてあります。

石橋
なるほど。やっぱでも真っ先に出てくる言葉がやっぱ「楽しい」ですね。

金子
まあ楽しい。はい。

石橋
山方さんもやっぱ同じなんですか?

山方
そうですね、はい。本当に楽しんで日々の業務をさせていただてるなっていう感じはします。
めちゃくちゃ面白いですね。全くない市場を皆さん斬新な仮説で切り開いていって、逆に言うとそれがちゃんとその共有できるように、私たちもアップデートしていかないといけないよねっていう常識に縛られてるダメだよねっていうところはや日々感じて、日々勉強しながら自分たちも進化していかないとなっていう風に感じながら仕事にあたってるって感じですね。はい。

石橋
山方さん今後そのスタートアップの方々というか、いちキャピタリスト的なポジションとしてやってらっしゃるわけですが、なんかどういうことをやっていきたいねとかってなんか3・4年経った中で今となってはこう思ってることってありますか?

山方
よくスタートアップの方と話してるのは、ATMの良さであるこの「現金のタッチポイント」っていう部分は使ってもらいながら、ただ将来的にはATMはあくまで現金のその入出金じゃなくて、一つの多機能で高性能なキオスク端末だと捉えてもらえるようなサービスを一緒に作っていきたいですし、
われわれは「ATM+」の世界って呼んでますけど、もう+(プラス)というかもはやATMの概念超えてると思うので、そういったサービスも作っていきたいですし、
せっかくやっぱりそのマルチコピー機だったりATMだったりっていう当社のアセットの多くがセブンイレブンっていうやっぱり全国にある小売店のなかにるものなので、そういう小売店の立地活かしたようなグループ全体のシナジー作っていけるような協業とか、そういったところに資本提携もさせていただける私たちとしてはすごく良いんじゃないかなっていうのとスタートアップの皆さんの成長にも繋げられるんじゃないかなっていう風に思って日々やってます。

石橋
これ見ていただいてる方のなかにはこれからVC業界CVC業界とかないしはCVCの中の人の全然いらっしゃると思うんですけど、思ったよりこれすごい大変だったなとか苦労されたことかって失敗談ベースとかで山方さん金子さんそれぞれなんかあったりしますか?

山方
最終的には投資には行かなかったんですが、ちょっと会社の業況があんまり良くないタイミングでのラストチャンスをかけて協業を考えてるみたいな時に金融のドメインのお話ではあったんですけど、自分のバックグラウンドが証券で、微妙にドメインが違う金融だったんで、やっぱり自分がキャッチアップしきれなかったりとか、
あとはそのチームが二人っていうところの裏返しで業務分担とかやっぱりリソースを割き切れずに話として流れてしまったりとかみたいなところとか。
あとは提携の型を創ってるところが思うようにうまくいかない。「業法をどうやって読むんだっけ」みたいなところから悪戦苦闘してすごい苦戦した数ヶ月間っていうのは、かなり苦い思い出ですし、同じことを繰り返すまいっていうのは、僕今でも心に刻んでやってます。

石橋
金子さんはどうですか?

金子
前職で相対してたのが銀行のかなりの偉い方だったりとかするので、形式的に大事な事とかがあって仕事は仕事っていう感じはあると思うんですけど、突然こっちに入って来た時にワークライフバランスというよりはワークライフハーモニーみたいな、公私があまり分け隔てられないっていうところがあって、
だんだんこう関係値を作って行って、それで投資・協業なりしていくっていう、そういう世界に馴染んでいくっていうのが一番まあ苦労したかなっていう、自分のマインドセットを変えていくところだったりとかが一番苦労しました。
「仕事です」っていう感じでやってるとなかなかスタートアップさんのスピードに追いつけないのかなっていう感覚が一番難しいと感じましたね。

石橋
何かこう心掛けてる事とかあるんですか?それをやるためにというか、そうあるために。

金子
そうですね、あまり堅くならないようにとか、「郷に入っては郷に従え」じゃないですけど、形式的なこういうところとか、服装だとか、皆さんの文化というか皆さんの言葉、皆さんのプロトコルに合わせていくっていうところは色々気にしてますかね。

石橋
第1弾では金子さんに色々セブン銀行さんのお話をいただきましたけれども、第3弾の動画ではそもそももう少し具体的などうやって協業うまくいくんだっけとか、第1弾の事例でもTimeeさんの事例とか、カンムさんの事例出していただいてましたけれども、Timeeさんってめちゃくちゃ綺麗な話だなというか、しっかり戦略連携もしていただきながら結果的にはIPOにも至って財務リターンも出ていらっしゃる。じゃそれってそもそもその協業のところでどういう風に極めてらっしゃるとか、どういう取り組みをやってらっしゃるっていうところをちょっと山方さんに第3弾ではお伺いできればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。

コンビニATM27,000台を持つ金融系VCと協業するメリット・成功事例を紹介【セブン銀行金子さん・山方さんvol.3】

石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋孝太郎です。今回も前回に引き続きまして、セブン銀行、セブン・ラボのシニアアソシエイトでいらっしゃる山方さんにご出演いただいておりますので、今回もよろしくお願いします。

山方
よろしくお願いします。

石橋
前回までは、第1話の方でセブン銀行さんについて、ないしはセブン銀行さんのスタートアップ投資活動について。で、特にそのなかでも、具体例としてTimeeさんであるとか、カンムさんであるとか、視聴者の方もよくほぼ知ってらっしゃるような方々との、具体的な競業事例、ないしは成功事例みたいなところをお話しいただいたんですけど、
今回はちょっと第3弾で、ノウハウ・Tipsの部分をいろいろ今回お伺いできればと思ってるんですけど、改めて大きいところで言うと、Timeeさんとかカンムさんとか何か、どういう仕組み・仕掛けがあったから、ああいう事例が出てきたりとか、うまくいってるって言うふうに山方さんはお考えでしょうか?

山方
両方に共通するのは、ビジネスを組み立てていくとか、その周辺整理みたいなところに、ちゃんと担当者が「私は投資しかやりませんよ」ではなくて、ちゃんと事業の部分までハンズオンをして、現業部に働きかけたりとか、チームアップして一緒にやっていったりとかっていう、そのロジスティックスまで丁寧に我々が入っていくっていうところが、大きいかなと思います。

石橋
単純にそれだけだと他の事業会社でもやってそうな印象を受けるんですけど、また何かちょっと濃度が違ったりとかクオリティが違うっていうところが違いになってくるんですかね?

山方
もう一つ、当社の大事にしてるところとして、何かやる以上は当然その現業部の方にも入っていただかないとサービス立ち上がらないので、誰と一緒サービスを立ち上げますよっていう、コミットメントをいただいた状態で、出資したりとか、出資の取り組みをしていく、あるいはもうそこは社長も含めて意思決定をしていくので、業務として行う、良い意味で責任感がやっぱり投資担当者としてだけでなくて、その事業責任者の一部としてもやっぱりできるようっていうところは、我々としてはすごく大事にしてます。

石橋
協業ありきみたいなところだと、例えば十六銀行さんのCVCのNOBUNAGAキャピタルビレッジさんとかも、「まずは業務提携ありきで、その後に出資するんです」みたいなことを担当者の太田さんとかがよくお話をしている印象があるんですけど、先ほどのじゃあTimeeさんとかカンムさんみたいなところをまさに協業が先に走ってて投資をしてるとか、だからこそ、協業をもう前提として投資委員会とかのときに、もうバチバチに座組が決まってるから、うまくいってるっていう感じになるんですかね?

山方
「全てそれじゃないといけない」とはしてはないんですけど、極力、資本業務提携みたいな形でご一緒するんであれば、「業務面は何をするんだ?」、「どうすればできるんだ?」、「どういう人に協力してもらえばできるんだ?」っていうところは、収支委員会の論点として上がっていくところはありますね。

石橋
意外にそこまで現場を握っていくっていうプロセスになると、投資担当者としては魅力的だなってめっちゃ思うけど、現場が全然ついてこないとか温度感がやっぱ違って、なんだかんだ業務提携・資本提携に至らなかったケースも、どうしてもやっぱ発生するんですかね?

山方
起こりうると思います。あるいは橋渡し、ある程度は現業の領域まで若干届いてないケース、橋が完全に掛かってないみたいな、最後の橋の作り込みみたいなところまで我々が投資担当者として入っていくっていうのもあるかなと思いますね。はい。

石橋
なるほどですね。先ほどTimeeさんも第1弾の方で、シリーズAぐらいのタイミングで投資されたとおっしゃってらっしゃいましたけれども、
シード・アーリーとかになると、先ほどのお話の、モノがないとかトラクションがまだまだ薄いみたいなシードの方だと、なかなかシナジーとかが書ききれなくて、そのCVCとしての、資本業務提携とか新規事業を一緒に開発するところのゴールになりにくいのかなと思っちゃったりするんですけど、そういうシード・アーリーを何か掬い上げるような仕組みとかもあるんですか?

山方
当社の場合ですと、業務提携の一つのスキームとして、年に1回ぐらいのペースでアクセラレータープログラムとかを行っているので、そこで募集をしますというのと、
その期間にしっかりその座組を決め切ることに、担当者も当てて集中してやっていく期間を受けているので、振り返ってみるとやっぱりアクセラレータープログラム起点で、ご縁ができた企業っていうのは結構いらっしゃるかなと思いますね。

石橋
例えばアクセラレータープログラムで具体的に気を付けてらっしゃることというか、仕組みの部分とそれが功を奏した事例とかってどんな感じになるんでしょうか?

山方
2つあって、まずプログラム全体で言うと、1つは採択はあくまでも一つのステップであって、目的は協業したい事業を立ち上げていくことを念頭に置いてますっていうことと、
それがスタートアップの皆さんに参加していただくので、期間もあまりダラダラとやらないですね。どういう初期仮説でどういうことをやりたいかってのをパッと決めれるようにということで、プログラム運営として全体3ヶ月ぐらい取ってるんですけど、実態は1ヶ月が募集で2ヶ月で最終選考採択まで決め切るっていうスピード感みたいなところは皆さんの貴重な時間を奪わないようにっていうことで、意識をしてるのと、
あとは、採択はセレモニー的なところがありますけど、私達はその採択を決める一歩手前のプロセスも大事にしていて、この採択を最終的に選んでいただくこの選考者の中には社長、当社の代表取締役社長以下営業部の決裁者にも入ってもらって、

石橋
アクセラレーターですら入ってくるんですね。

山方
はい。審査員として入っていただいて、その人たちにきちんと「やりますか?やりませんか?」っていうのをジャッジしていただいて、「やりたい」と言っていただいたものを採択にさせていただいているので、それの何がいいのかと言うと後々その実際に事業化していくときに、そこでコミットメントいただいてるんで、調整事がかなり減って、初速の立ち上げのスピード感っていうのが出しやすいっていうところは、メリットとしてすごく感じてます。はい。

石橋
なるほどですね。
例えば功を奏したみたいなところとどういう事例の方々いらっしゃってこういう事業につながってますみたいな例では、どんな感じになるんですか?

山方
そうですね。よくお話しさせていただいてる代表的なものだと、第1回の採択企業のドレミングさんにご参加いただいて、その日に働いた給料を受け取れるような世界を作りたいということで採択にさせていただいて、
その後、24時間365日即日振り込みが行えるようなリアルタイムの銀行振り込みのAPIを、立ち上げさせていただいて、一緒に作りました。で、今もご利用いただいてて、

石橋
それは共同事業みたいになってるんですかね?

山方
当然その銀行業務でしかできないものがあるので、振り込みの部分は銀行としてのサービスとして提供させていただいてるのと、それが結果的に、その当時そこまで何かが見えていたわけでは無いとは思うんですが、
その後、出資先であるTimeeさんのワーカーさんのリアルタイムの振り込みに使っていただけたりですとか、その他にも色々と即時で実は出金移動したりとか、購入したりとか、お金を預かったりとか、その瞬間に送りたいっていうご要望って結構いろんなところであったりするもので、スタートアップの人に限らず、皆様に限らず大企業の方だったりとか、幅広い方に利用いただいてるようなところになってますね。

石橋
アクセラレータープログラムでできた協業事業みたいなところがベースになって、また別のスタートアップとの協業にもつながってるっていう感じなんですね。

山方
そうですね。ここでできた方をちゃんと作り上げて、他の企業に使っていただいてっていうようなケースが結構いくつも大きいものから小さいものまであるので、やっぱり大事にしてるのはちゃんとモノを作るっていうところですね。はい。

石橋
これはスタートアップの皆様から見たメリットみたいなところだと、どういうところが一番のメリットになるんですか?
極端言うとじゃあそもそもドリミングさんが自分たちだけでそういうツールを開発・提供とかした方が実は儲かるのにみたいな話なのか、やっぱりセブン銀行みたいなところとちゃんと組めるから、そもそもリリースできてるよねなのか、その後のスケールとか、彼らにとってのビジネスメリットっていうのは、そのセブン銀行さんの組むところの必要性、必然性ってどうみたいなところっていうのはどういうふうに見ると正しいんでしょうか?

山方
いくつかの観点があると思います。
一つは時間の観点で、金融業ってどうしてもやりたいことの手前にちゃんと免許取ってね、銀行なら銀行の免許、資金移動したいなら移動の免許取ってね、これにまずすごく時間がかかります。でも効果は正直やってみないとわからないみたいな、このスピード感っていうところで、対応してくれる銀行とパートナーシップを組むと時間の節約になるので、そこは一つメリットかなと思います。
で、もう一つは今振り込みの話をしましたけれども、立ち返って当社のエッジの立ったポイントはやっぱり27,000台を超えるATMだと思うので、接続をすることで結果的に一気に27,000台以上のチャンネルを確保できる、例えば現金の入出金だったりとか、いろんな用途でチャンネルを確保できるっていうところは、スタートアップの特にソフトウェア起点の、スピード感あるスタートアップの皆さんだと、あえてそこに軸足を置く必要がないと思うので、そういったところでコンビニだったりとかその種のアセットを使ってハード面のアクセスを取れるところは魅力に感じてもらえるみたいなところは当社のアセットっていう起点だとあるのかなと思ってます。
で、あとはこのアクセラレータープログラムに関して言うと、これは本当に直接お声を頂いてすごく嬉しかったのが担当者がとにかく手を動かしてくれるっていう協業案とかってこう持ち込みで、待たれてるみたいなイメージってあると思うんですけど、当社は基本それはもう絶対やらないって言っていて、一旦持ち込みいただくんですけど、練上げ・社内調整とか、ブラッシュアップとかリーガルのチェックとか、基本当社側の担当者が汗かいてやっていくみたいなところは大事にしてるので、結構良い意味でびっくりしましたって言っていただいた、本当にびっくりしましたっていう嬉しいお声をいただいたところがあるので、担当者がちゃんと自分ごととしてやっていくぞっていうことはすごく大事にしてますし、それが結果的に採択後のスピードに直結する部分だと思うので、そういうのを大事に取り組みをしてますね。

石橋
最近でいうとやっぱCVCの方も増えてきて、戦略投資・純投資とか色々言う方も多いとは思いますけれども、なかなかやっぱその後実際CVC活動から実業とかにつながれてる方はまだまだやっぱケースが少ないのかなと思うので、ぜひあの皆さんもですね、場合によっては事業会社のなかの人にとっても、価値あるようなお話なのかなと思いますし、スタートアップの方でこれから協業を目指していこうみたいな方々も多くいらっしゃると思うので、どういう受け入れ体制じゃないかもしれないですけど、どういうふうにしていくと、より事業会社さんちゃんと巻き込んで前に進められるよねっていうこともあの、ご認識いただけるんじゃないかなと思っております。
それでは山方さん最後までご出演ありがとうございます。皆さんも最後までご視聴ありがとうございます。