【地銀→VC】立ち上げでまず取り組むべき要所!|スタートアップ投資TV

◯太田 匡紀 NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 インベストメント部チーフ
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2013年4月十六銀行入行。営業経験したのち、外部出向にて事業承継とM&Aを学び、本部勤務。その後、「NOBUNAGAキャピタルビレッジ」設立準備室に参画し、2021年4月に設立、インベストメント部チーフに就任。

半沢直樹に憧れた銀行員時代

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

すでに知っていただいている方々もいらっしゃるのかなとは思いますが、今回からNOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社のチーフの太田さんにご出演をいただきまして、お話をしていただこうと思っておりますので、改めて太田さん、今回からよろしくお願いします。

太田:
よろしくお願いします。

石橋:
僕自身はYouTubeをやらせていただいて丸2〜3年くらいになるんですけれども、NOBUNAGAさんももうYouTubeやられて1〜2年経たれていますよね?

太田:
そうですね。設立した時からやっておりますので。

石橋:
なんだかんだ僕自身もウェビナー系のイベントとか太田さんがモデレーターされてるやつとかも拝見はしているので、YouTube系の談義もできればとは思ってはいるんですけれども。

太田さんのことをYouTubeないしはオフラインでも知らない方っていうのもまだまだいらっしゃるのかなと思いますので、まず第1弾は太田さんってそもそも誰なんだっけみたいなところをお伺いしていきたいと思っています。

そもそもどういうファーストキャリアというか、今はベンチャーキャピタル(VC)部門にいらっしゃるのかなと思うんですけれども、学生当時からVCに関心があられたりとか金融系のこととか何か取り組まれていらっしゃったんですか。

太田:
私のファーストキャリアは株式会社十六銀行に新入行員で入りまして、学生時代当然VCっていう名も知らずに銀行員として最初のファーストキャリアをスタートしております。

石橋:
十六銀行さんってことは地元がそちらの方?

太田:
はい、岐阜県出身で大学は関西地方の立命館大学に行ってました。

石橋:
なぜ地元に戻られて銀行員としてファーストキャリアって歩まれ始めたんですか?

太田:
十六銀行は自分が生まれ育ったところの金融機関なので元々知っておりましたし、最初の経歴でいろいろな方々と会話ができる、そういう職種が銀行員っていうのも感じておりました。

私の入行が2013年なんですけれども、ちょうど半沢直樹っていうドラマがやってた頃で、私としては銀行員として地域の企業さんを一緒に盛り上げていきたいなという思いで最初のキャリアとして選ばせてもらったという感じです。

M&Aコンサルへの外部出向で視野を広げる

石橋:
銀行員になられた後ってどういうふうな行内でのお仕事遍歴になられてるんですか?いきなりVC部門ってわけではないですよね?

太田:
最初2ヵ店目までは営業店を経験しまして、営業店は融資とか地域企業様を朝から晩まで回らせていただいて、ニーズを聞いて新しいソリューションを提案ということをやっていたんですけども、本部に配属されることになって。

事業承継とか合併・買収(M&A)がトレンドで来てましたので、私自身は外部出向という形で十六銀行の関係会社でもないところに外部出向をさせてもらって、そこはコンサル会社だったんですけど、事業承継のコンサルとかM&Aやっている会社に勉強も兼ねて行ってまいりました。

そこから戻って、銀行本部でまた違った業務にも携わらせてもらったというところですね。

石橋:
外部出向とかも基本的に太田さんご自身が希望して、選ばれて行くものなんですか?

太田:
いや、全く希望をしていなくて。

非常に有り難い機会をいただいて、なかなか他社のカルチャーを知る機会が少ないので、銀行のカルチャーと他社のカルチャーを若い頃から知れたのは非常に刺激的でした。

銀行に戻ってからはその業務を活かしながら新しくお客様に対してコンサル提案をできたり、シンジケートローンという業務だとかビジネスマッチングという業務とかに携わらせてもらったんですけれども、コンサルの資料作りの経験とかは身に染みている感じではありますね。

NOBUNAGA21でスタートアップ支援の世界へ

石橋:
なるほどですね。NOBUNAGAキャピタルビレッジさんに異動されるというか、そこもご自身が希望されていたというよりかは、銀行の方針の配属で急に決まったという感じですか?

太田:
そうですね。ビジネスマッチングだとかシンジケートローンという業務を携わらせてもらった後に、NOBUNAGA21という、十六銀行と野村證券株式会社様と有限責任監査法人トーマツ様と一緒に2000年12月に立ち上げた、ベンチャー支援ネットワークっていうのが岐阜県にはありまして。

その事務局のメンバーとして、初めてそこでベンチャー支援っていうところに携わらせてもらいまして、それも銀行の本部の業務であるんですけれども、地域企業様ではなく東海エリアの、特に岐阜県・愛知県のスタートアップ様に対してNOBUNAGA21という事務局でいろいろリレーションを取らせてもらいまして。

その次がまさに、NOBUNAGAキャピタルビレッジにつながる人事異動が発令されたということです。

石橋:
VC部門に行かれるってなっても特に違和感はなかったというか、そのVC業界にもスムーズに入っていったみたいな流れだったんですか?

太田:
そうですね。銀行のスタートアップ様との連携っていうのも業務としては携わらせてもらっていたので、NOBUNAGAキャピタルビレッジの設立準備から携わらせてもらったんですけども、光栄な異動をいただけたなという印象ではあります。

石橋:
ちなみに今日は岐阜県にいらっしゃるんですよね?

太田:
弊社のコワーキングスペースになりまして、岐阜本社になります。

石橋:
NOBUNAGAキャピタルビレッジの籍になられたのっていつからなんでしょうか?

太田:
会社を設立したのが2021年4月で。

石橋:
コロナの時期ですね。

太田:
そうですね。私は2020年12月のタイミングで設立準備室に呼ばれまして、実質2021年1月から3ヶ月間の間でNOBUNAGA社を作るように任命を受けました。

デットからエクイティへ、発想の大転換

石橋:
拠点は岐阜でいらっしゃって、地銀系コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をある意味ゼロから立ち上げていらっしゃる中で、立ち上げてからVCに馴染んでいくまでのところで、今までのキャリアだけをお伺いしていくと、なかなかスムーズにいかなかったんじゃないかなっていうところは想像する部分でもあるんですけど。

実際太田さん目線でこういうところめちゃめちゃ大変だったよねとか、こういうところ苦労したよねとかってあられるんですか?それとも順風満帆というか。

太田:
いやいや、全く順風満帆ではなかったです。銀行の発想では過去の実績を見てデットというところから、急に将来の不確かな経営計画に対してエクイティというところが、まず発想が違いますし。

何より一番最初に苦労したのは、スタートアップ界隈のネットワーク作りをするところが最初はゼロだったので、VCのいろんな方々にDM送って最初は初期面談でいろいろ教えていただいたり、その後ソーシングもわからないことだらけで。

ただ、営業は自分自身得意だと思っているので、営業と少し違うんですけれども、ネットワーキングっていうのは、最初の半年間は本当に土日も含めてやっていたという感じですね。

約2年で変わった、NOBUNAGAキャピタルビレッジの認知度

石橋:
徐々にこの約2年間ぐらいで様相は変わってきたんですか?

太田:
NOBUNAGAも投資実績が増えてきて、少し認知度も高くなってきたのもスタートアップの紹介も少なからずありますし。

自分たちがNOBUNAGAのことをPRする前に知ってもらえてるっていうケースも実感してきております。

石橋:
ありがとうございます。

第2弾の方ではどういうふうな背景、どういうふうなファンドをやられていらっしゃるのかみたいなところを詳しくお伺いしていきたいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。

太田:
よろしくお願いします。

【ファンドサイズ45億】大手地銀CVCが投資する条件と2つの軸|スタートアップ投資TV

総額45億円、2つのファンドで描く戦略

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も前回に引き続き、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社の太田さんにご出演をいただいておりますので、太田さん今回もよろしくお願いします。

太田:
よろしくお願いします。

石橋:
前回は、太田さんがそもそもどのような遍歴を経て行内でもキャリアを積まれて、今のNOBUNAGAキャピタルビレッジにいらっしゃるのかというところを伺いました。

十六銀行というワードを使っていましたが、僕たちの番組は東京以外の方ももちろんたくさん見てくださっていますが、どうしても人口動態的に都市部の方々に見ていただく方が多いとなると、僕も最初は十六銀行と聞いて、どこの銀行さんなんだろう?と思ったのですが。

改めて十六銀行さんの簡単なご紹介と、どういうファンドをやられていらっしゃるのか、なんでCVCを始めたんだろうみたいなところを、簡単に改めてお伺いできればなと思うんですけど、お願いしてもよろしいでしょうか?

太田:
十六銀行というのは、東海エリアで岐阜県に本社がありまして、岐阜県・愛知県・三重県に営業エリアがある金融機関になります。地方銀行です。

十六銀行のグループ会社として、10月に株式会社十六フィナンシャルグループという新しいホールディング体制になったので、我々NOBUNAGA社は十六銀行のグループ会社になります。

我々のファンド自体は、実は最初にCVCを立ち上げた時に45億円のファンドサイズでスタートしまして、そのうちベンチャーファンドが25億で、事業承継ファンドと事業再生ファンド、それぞれ10億ずつで総額45億になるんですけれども。

主にVCとしてスタートアップへの投資というところでいくと、この25億を今メインファンドで運営してるんですけれども、ベンチャーファンドを2本のファンドに分けておりまして、1つがCVCファンドで、もう1つが地域VCファンドということになります。

一応名前としてはNOBUNAGA Raise FundというCVCファンドと、NOBUNAGA Village Fundという地域VCファンドになります。

どちらも十六銀行のシングルリミテッド・パートナー(LP)で運営しておりまして、特徴としては、十六銀行がなぜこの領域をやり出したかというところになるんですけれども。

岐阜県・愛知県でこの営業エリアをやっている中で、我々は銀行で得られた収益を使わせていただいているということは常に意識してCVC投資をしておりまして。銀行が、限られた収益の一部をこのCVCとして向ける理由は、協業を求めて将来の異業種のパートナーを探すような感覚でいます。

地方銀行の収益というのが、新しい融資とか保険とかの役務収益以外の収益源というのも確保していく必要があるのと、地域の企業と地域の自治体様を含めた皆様方に、新たな価値提供をしていきたいという思いがあって、十六銀行としてはこういうCVCというのを本格的にやり出したという経緯がございます。

CVCファンド20億円、地域VCファンド5億円の使い分け

石橋:
ちなみに先ほどお話いただいていた、CVCファンドと2つのファンドは25億円の中でサイズは分かれてらっしゃるんですか?

太田:
20億円がCVCファンドに充てられておりまして、5億円が地域VCファンドになります。

ファンドの大きな違いは、CVCファンドの方は名前の通り、十六フィナンシャルグループ。銀行だとかカード会社、リース会社とかコンサルティング会社、いろいろあるんですけれども、このグループ会社がスタートアップ様とどんな事業連携ができるかっていうところにフォーカスして投資をしておりまして、将来のシナジーということでストラテジックリターンを一番メインに考えております。

地域VCの方はローカルファンドになりますので、岐阜県・愛知県・三重県に本社がある。最近だと浜松市も非常に盛り上がってきているので、少しそういうエリアを広げて東海エリアのスタートアップ様に投資をするという、そういう違いで分けております。

石橋:
大体ファンドによって投資のサイズ感であるとか、いわゆるリード投資・フォロー投資みたいなところっていうのも戦略的に差があったりするんでしょうか?

太田:
弊社はフォローメインでやっておりまして、地域VCの方はシード・アーリーのステージで投資する機会が多いので、そういった早い段階で投資をして、将来の地域経済の担い手みたいな方々を探しております。

大体チケットサイズでいくと1,000万円ぐらいがスイートスポットになるのかなと。

CVCの方は、そういう点では事業連携というのをまずマストに考えておりまして。マストという表現をしたのは非常に特徴あると思うんですけれども、投資をする前にどんな一緒に連携ができるかというのをしっかり固めて、それで投資をさせていただいております。

事業連携を「マスト」とする投資プロセス

石橋:
そうなると、それぞれのファンドで投資検討のプロセスとかも全然異なるんですかね?

太田:
CVCの方は事業連携を一緒に考えられるかが非常に時間がかかるので、銀行の本部もしくはグループ会社で一緒にどんなことができるかっていうのをみっちり考えて、その後デューデリジェンス(DD)していくというようなプロセスになります。

石橋:
もう1つの方はどんな感じなんですか?

太田:
地域VCの方は、金額感に応じて少し投資のプロセスが異なるんですけれども、基本的にはそういう協業というところはマストではないので、純投資で投資委員会のメンバーに判断を仰いで投資をしています。

石橋:
それぞれで、NOBUNAGAキャピタルビレッジさんに投資してもらいたいなって思った企業の方がいらっしゃった場合、どのくらいのスケジュールを見ておくと一番無難というか、どのくらいは時間必要だよねっていう目線感でいらっしゃるんですか?

太田:
早ければ1~2ヶ月で決まるケースもありますし、着金までに半年近くかかったケースも中にはあります。

なので、スタートアップの起業家の方が資金調達だけに軸を置いていらっしゃると、もしかしたら合わないかもしれないですけども、地方銀行を使った連携っていうのに重きを置いていただければ相性がいいのかなと思います。

石橋:
投資先の方々でいうと、いろんな地方銀行としてのご支援体制というのがあられるかとは思うんですけど、それぞれのファンドで、こっちのファンドから投資を受けていると「こう」で、こっちのファンドの場合は「こういうのがない・ある」みたいなところの差分というのもあられたりするんですか?

太田:
CVCの方は事業連携のところでがっつり伴走支援という言い方は異なるかもしれないですけれども、一緒に地方の営業戦略というか展開をしていっておりますので、そこはみっちりとやっております。

我々が投資した先は複数社あるんですけれども、地域の企業様にスタートアップのサービスを届けるというケースもあれば、我々の十六フィナンシャルグループのサービスとして取り入れさせてもらって連携を深めていくケースもあるので、それぞれ我々が投資した後も、銀行・グループ会社の担当者がリレーションを取らせてもらっているケースは多くあります。

地域の方は、我々が純投資で投資させていただいた後、「連携しませんよ」って言ってるわけではありませんので、そこは希望に応じて同じような連携というのも組むことができます。

OLTA株式会社、株式会社Luup、ナッジ株式会社……代表的な投資先と連携事例

石橋:
ちなみに、投資先の具体的なイメージみたいなところで、NOBUNAGAキャピタルビレッジさんとして代表的な投資先の方ってどういったところになられるんでしょうか?

太田:
立ち上げて早々に投資した先がOLTA株式会社様だとか株式会社Luup様がございまして、例えばOLTA様でいくと、十六銀行で「じゅうろくクラウドファクタリング」っていうサービスをパワードバイ形式でもうすでに展開しておりまして、そこで地方銀行として新しい資金調達手段というのを地域企業様に展開できたというところで投資もさせていただきました。

Luup様は地方創生を一緒にやっていきたいなという思いもありますし、他にも株式会社KOMPEITO様や株式会社ウェイストボックス様とかいろいろ投資はしております。

具体事例でいくと、最近だとナッジ株式会社というところに投資をして、そこは次世代型の提携クレジットカードをtoCでやってるんですけれども、地方にいらっしゃるスポーツのクラブチームと一緒に、地域版の次世代提携のクレジットカードというのを連携しているところですね。

石橋:
お話だけ聞いてると、なかなかシームレスにというかスムーズに地方銀行さんと連携するというか、そこまでオープンにやっていらっしゃる方々ってそんなにいないイメージなんですけど、太田さん目線でもそういうふうに見えてらっしゃるんですか?

太田:
特徴があるとすれば、地方銀行が最近スタートアップ様との連携にすごい興味持っていただいてるなっていうのは肌感覚としてある中で、意外とこの地銀系VCという立場からすると、銀行とかとかなりコミュニケーションをとっているかというと、我々はかなり密に連携をしているんですけど、他の金融機関様の例でいくと、別部隊として純投資メインでやっていて、銀行に協業を進めているというケースはあまり聞かないですね。

150店舗、海外拠点、営業車……銀行ならではのアセット活用

石橋:
そこら辺のより踏み込んだお話は第3弾の動画でも伺っていければとは思ってはいるんですけれども、最近太田さんないしはNOBUNAGAさんがいろいろとCVCファンドを今後、十六銀行グループというべきなんですかね?全体としてこの領域はもっと力入れていきたいよねみたいなところの目線感って、何か個人ないしは会社としてあられたりするんでしょうか?

太田:
脱銀行とか非金融ってキーワードはあるんですけれども、とはいえ我々は金融のプロなので、金融領域の事業を強めていくというのは必要なところですし、周辺領域だとか、個人的には飛び地にも投資していきたいなと思ってまして、とはいえ銀行にはない可能性を一緒に探求いただけるスタートアップ様と連携していきたいなという思いがあります。

銀行は信用を売りにしていますけれども、我々でいくと150店舗以上が立地のいい営業店舗だったり、海外にも当然銀行拠点がありますし、平日しか稼働していない営業車があったり、あとは指定金融機関としては自治体とのネットワークがかなり密でして。

そういう我々にしかないアセットとかリソースに対して、スタートアップ様から企画提案で「こんなこと一緒にやりませんか」っていうのは非常に嬉しいですし、そういった意味では金融っていうのはキーワードとして外せないんですけども、とはいえ周辺だけじゃなくて飛び地の領域にも、私としてはどんどん投資して連携をしていきたいなと思っております。

もう1つだけ言うと、東海エリアの特色として製造業が非常に多い地域で、かつ日本の中心なので物流会社も多くありますし、名古屋港の輸出総額も国内でもトップクラスなので、そういう意味では地の利を生かした魅力だなと思っております。

FacebookのDMでもOK!カジュアルな相談窓口

石橋:
ありがとうございます。

個人的にも地銀系CVCの方々ってオフラインでお会いできる機会もなかなかなかったりしますし、実際、都内の起業家の方とか岐阜県以外の地域の起業家の方だとなかなか十六銀行さんの商圏のイメージっていうのがつかないケースもあるとは思うんですけれども。

とはいえ、しっかりパートナーになって入ってきていただけると、本当にそこを力強く伴走していただけるっていうのはお話の中でもすごい感じられますし。

実際投資されていらっしゃる会社さんのお名前を拝見していても、期待を裏切らずそういうところで成果を出していらっしゃるからこそ、いろんな起業家の方に選ばれていらっしゃるのかなというところは感じられるような、投資先の方々のポートフォリオという呼び方がいいかわからないんですけど、本当にそういうところだなというふうな印象は持っております。

ぜひいろんな起業家の方が地域でよりビジネス作っていきたい時とかは太田さんにお声掛けできるといいのかなと思うんですけれども、どういった窓口から最初ご連絡するのが太田さんに一番お話ししやすいとかってありますか?

太田:
最近だとVCの方からMessengerでカジュアルにご紹介いただくケースが非常に多いですし、起業家の皆様もDM送ってくださってたり、我々は一応銀行なので堅苦しく問い合わせ窓口も設けているので、Facebookも会社でも運営してますので、どういった手段でも構いませんので、ぜひご連絡いただけたら嬉しいです。

石橋:
承知しました。

概要欄の方にNOBUNAGAキャピタルビレッジさんのホームページとか、太田さんのFacebook等もURLを記載させていただきますので、動画見ていただいて、ぜひ一度お話し聞いてみたいなとか、具体的に僕らの会社だったらこんな連携ができるんじゃないかみたいなところを、まずは議論からとかでもしてみたいなという方は、ぜひ太田さんの方にご連絡いただくといいのかなと思っております。

太田さん、次回のテーマトークもさせていただければなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。

太田:
よろしくお願いします。

成功する起業家が実はこっそりやっている地銀系VC活用術|スタートアップ投資TV

なぜ銀行系CVCが増えているのか?地域課題解決と事業領域拡大の両立

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回は前回に引き続き、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社の太田さんにご出演をいただいておりますので、太田さん今回もよろしくお願いいたします。

太田:
よろしくお願いします。

石橋:
前回までは、第1弾で太田さんのそもそものキャリア、第2弾でファンドの投資方針を伺ってまいりましたが、NOBUNAGAキャピタルビレッジさんの場合でいうと、地域連携みたいなところも1つ特徴的なお話としていただいていたかなとは思うんですけれども。

今回第3弾は、どういうCVC、ないしは銀行系CVCだと、こういうふうな銀行系CVCを見極めていくのが起業家にとって大事だよね、みたいなところを学びとしてお伝えしていきたいなと思っているんですけれども。

改めて、なんで銀行系CVCの方々というのがこれだけ増えてきていて、どういうふうなニーズが地域、ないしは銀行さんの方であって、スタートアップとの共創・連携というのをするようになってきているのか、みたいなところを簡単にお話というか、ご解説いただければと思います。お願いしてもよろしいでしょうか?

太田:
私が銀行の本部にいた時から、地域の企業様のペインを解決するために、ソリューションの1つとしてスタートアップ様と連携する機会というのは少しずつ増えてはおりまして。

一番前提にあるのは、企業様の抱える課題をどう解決するか。それが銀行のサービスになければ作らざるを得ない、外部のパートナーを探してくるしかない。それが1つあります。

ただ、それだけではなく、金融機関としてこの市場環境を考えた時に、事業領域を拡大して新しい異業種の方とも連携しながら金融の可能性というのを広げていく必要があるというところは前提としてあるので、そういったところで地銀系のVCの方々が増えてきているのかなと思っております。

石橋:
地銀系CVCの方々は、スタートアップと地域企業の皆様の共創を促していくですとか、そのハブになることが、銀行さん自体も求めてるし、一番やらないといけないことっていうふうな認識で正しいんですかね?

太田:
そうですね。とはいえ、マネタイズしていくっていうところは絶対必要なので、架け橋で終わることではなく、地域の企業様に新たな価値提供をして、その先に金融にどう結びつけて我々がビジネスチャンスを取っていくかっていうのは重要なことなので。

それは日々私も頭を悩ませながら模索しております。

株式会社ウェイストボックスとの提携で実現した脱炭素コンサルティング

石橋:
NOBUNAGAキャピタルビレッジさんの場合は、どんな具体的に成果が出てきているというか、どういう共創事例が出てきているんでしょうか?

太田:
最近は脱炭素の企業様を意識しているところはありまして、我々の十六銀行の方で株式会社ウェイストボックス様という、愛知県のスタートアップ様なんですけれども、そこと業務提携して地域の脱炭素の経営支援というのをやっております。

座組としては、通常は地域企業様にスタートアップを紹介するだけが地銀の得意技でいたんですけれども、我々はそうではなくて、自前でウェイストボックス様のノウハウっていうのを吸収させていただいて、地域の企業様にコンサルティングをさせてもらってます。

実績としても1年半の間で、コンサル提案をするケースっていうのは非常に増えてきております。

当然、そこからより広がって脱炭素の見える化をした後に、次はどんなソリューションができるかというところで新しいビジネスチャンスにつなげているケースもありまして。

株式会社KOMPEITOとの連携で1年間100社超の紹介実績を達成

太田:
一方で非常に悩ましいのが、協業っていうところで自分たちがどんなコンサルができるだとか、十六銀行としてサービス提供していくというところがポイントなんですけれども。

スタートアップ様のサービスをご紹介するケースでうまくいったのが1つございまして、健康経営というキーワードも最近増えてきている中で、「オフィスで野菜」という、企業様に昼ご飯のメニューがフルラインナップで揃っているようなサービスをやっている、株式会社KOMPEITOっていうスタートアップ様がいるんですけども。

最初は気軽にビジネスマッチングという形で連携をさせていただきまして、1年間の間で100件以上の紹介はしましたし、約半数近い成約実績がございます。

それをやってみて思ったのは、今度は彼らが東海エリアで急に受注が増えたということで、サプライチェーンモデルを地域版で作らないといけないという話になりまして。

でしたら、まさに地域の物流会社様とか食品のカット工場とか、そういう地域企業様と彼らを結びつけてサプライチェーンモデルをそこで作るってことで、そこに新しい雇用もビジネスも生まれるっていうチャンスがありまして。

なので、最初の入り口は単なるビジネスマッチングで入ったんですけれども、そこからワークしていって次に繋がったケースで、そのタイミングで投資をしたっていうケースがあります。

石橋:
100社以上近く、投資してないのに紹介してたって感じなんですね。

太田:
そうですね。とにかく投資もしてないんですけども、最初は紹介をして。

それはある種、投資判断として彼らのサービスの良さがあったり、人となりも非常にわかるので、良いDD期間として使わせてもらったかなと思ってます。

石橋:
そういう動き方って、いわゆる地銀系CVCの方だと一般的なんですか?

太田:
国内のCVCさん、皆さんどういう活動してるかわかんないですけど。

よく聞くケースだと、将来のシナジーのために張っておくというのが王道だと思いますし、私個人的にはそれが理想だなと思います。

どんどん投資をして、いろんな領域のトッププレイヤーの方に張っていかないといけないというのも少なからず思ってはいるんですけども、我々のファンドポリシーは事業連携がマストなので、そのような建付けでは、全く投資プロセスは異なっております。

銀行系CVCの本気度を見極める3つのポイント

石橋:
実際に将来の可能性に投資をしてくださって、株主に入っても全然機能しないみたいなケースっていうのも、銀行系CVCさんに限らず、CVCの方々、ないしはVCの人でもあり得るのかなというか、耳にする話だなぁと思うんですけれども。

銀行系CVCさんの場合だと、どういうふうに起業家側の人は見極めていかないと、株主になっても全然共創もできていなければ、起業家目線でいうと成果も出ないっていうところと、どういうところに気をつければミスジャッジが起きないと、太田さん目線だとお考えだったりしますか?

太田:
前提として、起業家の方が金融機関に資金ではなくて事業連携を一番求めているケースで考えていただくと、地方銀行の中にはVCと銀行本体であんまりそのコミュニケーションを取っていないケースも当然中にはあるので。

まずは銀行、もしくは興味のあるグループ会社を紹介いただいて担当者と話すと、ある程度金融機関側の本気度っていうのも伺えるかなと思うので。

銀行も実は紹介できないだとか、グループ会社と面談の場を設けず投資まで進んでしまうと、果たしてその情報が銀行側にどこまで共有されているのかっていうのは気になるところかなと思います。

我々の場合はお会いしたスタートアップ様の、特に我々が面白いと思ったスタートアップ様の情報っていうのは、常日頃からグループ会社の方に情報提供も一部させてもらって、当然承諾を得た上でいろいろ事業共創のイメージ案というのも共有してはいるんですけれども。

そういう取り組みをして事業連携にスピード感をもって取り組めるかどうかっていうのは、同じ身内ですから、すぐ紹介してもらって当然だとは思うので、まずそこらへんでジャッジが入るのかなとは思います。

特に地銀系だと、地方に根ざしているので、場合によっては自治体や地域企業様を紹介させていただくようなケースで、何か契約もせずともカジュアルにご紹介しているような地方銀行の方々っていうのは、フットワーク軽く、良いパートナーになり得るんじゃないのかなと。相性がいいと思います。

検討段階からカジュアルに相談できる関係性が重要

石橋:
カジュアルに起業家の方から「事業部の人を紹介してください」とか「面談してお話ししたいんですけども」っていうのを、検討中からお願いしても問題ないって感じなんですね。

太田:
まさにそうです。我々もどんな協業ができるかっていうのは自分でも考えるんですけれども、事業部側にも今やりたいこととか、ちょうど抱えている問題っていうのがあると思うので、一緒に会話してみないと進まないケースが往々にしてあるので、まずはお繋ぎさせてもらうケースはあります。

とはいえ、部署によっては非常にオファーが多い部署もあるので、我々としてどんな共創ができるかのイメージを作った上で紹介しているので、何も土台がないのに紹介をするというケースはちょっとないんですけども。

石橋:
銀行系CVCの方、ないしは一般的にCVC、VCの方を見極めるためには、ちゃんと横に紹介してくれるのか、ちゃんと動いてくれているのかっていうのは、場合によっては他の投資先の人に聞いてみても分かりやすいかもしれないですよね。

これを見ていただいている起業家の方とかも、十六銀行さんの商圏に事業を広げていきたいような方々ってのもやっぱり一定数いらっしゃるかなと思いますし、他の地銀さんとか他の地域でもっていうところで言うと、やっぱり一番最初にどこかしらのケースで事例を作るというのもすごい重要なことなのかなとは思いますので。

また概要欄の方にNOBUNAGAさんのホームページですとか、太田さんのFacebook等のURLも記載させていただきますので、カジュアルに相談をいただければ良いのではと勝手ながら思っております。

太田:
ぜひぜひ、よろしくお願いします。銀行で1つ座組を作ると、他の金融機関に非常に広がりやすいので。

石橋:
そうですよね。今回は全3回にわたり、改めてご出演いただきましてありがとうございます。

太田:
ありがとうございました。