【ハタラく場づくりパートナー】マネーフォワードやココナラなど支援実績に太鼓判!スタートアップのオフィスづくりを強力サポート【DE-SIGNキャピタル 佐藤さん vol.1】
◯佐藤浩也 株式会社DE-SIGNグループ 代表取締役社長
株式会社DE-SIGNグループ HP▶︎https://www.de-sign-group.jp/ facebook▶︎https://www.facebook.com/hiroya.sato.908
東京工業大学工学部建築学科卒業。
株式会社リクルート、日本オラクル株式会社、明豊ファシリティワークス株式会社を経て、独立起業。2000年にリンクアンドモチベーショングループに参画、取締役として上場(東証一部#2170)を経験、子会社として設立した株式会社リンクプレイスを2012年にMBO、株式会社ディー・サインに社名変更。
リクルート(新卒採用)・リンクアンドモチベーション(組織人事コンサル)におけるHRM領域での経験を基に「人が活きる場」をテーマに、ワークスタイル・ワークプレイス領域を中心に活動している。
また、2013年に株式会社オフィスの広場を設立、オフィス業界の活性化と健全化を目的とした活動にも注力している。
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回はGazelleCapitalが2024年12月にプレスリリースも出させていただいたんですが、改めて初めての取り組みとして、いわゆる二人組合という手法を通じてCVCファンドを一緒させていただいているDE-SIGNグループの代表であり、ご一緒しているDE-SIGNキャピタルの代表も務めていらっしゃる佐藤さんにご支援をいただいておりますので、今日からよろしくお願いします。
今日は番組のタイトルにも付けさせていただいておりますが、DE-SIGNグループとしては未上場企業でありながら、今回CVCを始めたりですとか、MBOで独立をされていらっしゃって未上場でCVCが始まるというなかなかあまり聞かないケースかなとは思いますが、そもそもDE-SIGN社がどういう会社なのかみたいなところ、あとは佐藤さんのもちろんご経歴みたいなところから伺っていければと思うんですが、まずは佐藤さんの自己紹介的なところから、是非どういう流れで創業したみたいなところまでつなげていただければと思うんですが、お願いしてもよろしいでしょうか?
佐藤
私が単独で起業したのは1998年になるんですかね。3社サラリーマンやって、当時スタートアップという言葉は多分世の中にはなかったんで、脱サラ起業みたいなそんなニュアンスで、単独で事業をスタートしました。
最初の会社はリクルートという会社で、2社目に日本オラクルという会社、今は日本の市場で上場してますけど、がまだ200人ぐらいから1000人に急成長するぐらいの新卒採用始めたぐらいの時期に、日本オラクルに行って、そこで実は経営管理部全般でスタートしたんですけど、急成長過程にあたって、オフィスをどんどんどんどんこう増やしていかなきゃいけない。
で、たまたまちょっとあのペーパーライセンスなんですけど、一級建築士を持っていたもんですから、当時の社長から特命を受けて、そのいわゆるオフィスファシリティ系の責任者になって、それをどんどんどんどんこう専任化してったっていう話なんですよね。
結果的にはいろんな企業のオフィスづくり・働く場づくりを今でも生業にしているというかたちです。
これはちょっとマニアックな話なんですけど、日本で建設・建築あるいはオフィスを作るみたいなのって、ほとんどが設計施工一体のいわゆる工事をする文脈でやるんですが、当時私が体験して知ったプロジェクトマネジメントという、施主からはフィーをもらって施主の立場で、そういった発注者をマネジメントするという役割を知って、請け負うよりもそっちの方が私はフィットするかな、役立てるかなと思って、脱サラ起業したっていうのが1998年なんです。
石橋
請負っていうのは全部まるっとやると言うことでしょうか?
佐藤
丸っと。だから要望を聞いて設計をして、発注先を決めて仕入れて出来上がったものを納めるという話です。
アプローチ的にはコンサル型というか、フィービジネスとしてやり始めた。これは日本ではオフィス領域ではなかったんで、最初の取り組みだったと思うんですけど、ま、最初はほとんど相手にしてくれるところがなくて。
で、たまたまリクルート時代の先輩である小笹芳史さんを筆頭としたチームが、リンクアンドモチベーションを創業するという話があり、その立場でリンクアンドモチベーションの創業オフィスを作る手伝いをしました。
お話が進んで、一緒にやろうよという話になって、実は3ヶ月遅れで私はリンクアンドモチベーションに参画してるんですね。
石橋
独立されていた法人をリンクアンドモチベーションさんが買ったみたいな感じなんですか?
佐藤
そこはやり取りはないんですが、そのやってた仕事を私が持ち込んで、一つの事業部として立ち上げたっていう感じですね。
結果的に11年半一緒にやって、それを分社化して、それを最終的にはMBOしたという話なんですけど。
石橋
ま、じゃあある意味元々1998年に独立してやっていらっしゃったことをぐるっと回ってという感じですか?
佐藤
そうですね、ぐるっと回って、また自らもチームでやり直したっていう格好なんですね。
その間にリンクアンドモチベーションが上場しているんです。2007年に東証二部、翌年の2008年に一部指定替え、今はプライム市場で。
私が入った時は、リンクアンドモチベーションがまさにスタートアップだったんですね。今や1500人くらいの規模の企業グループになっていますが。
まさにスタートアップからの成長過程を、中の人間として。で、参画して3ヶ月目に取締役につけるという話をお受けしたので、まさにリンクアンドモチベーション全体の経営、IPOを経ての、苦悩も含めて経験させていただいてっていうそんな経緯なんですが、今やってる我々の事業自体は、結果的にはやっぱ上場企業がやるにはあまり向かない仕事だという自己再定義をして、で、MBOに至ったという経緯もあるもので、なかなかこの場所にいるのが微妙な感じですが。笑
石橋
いやいやいや。
MBOをしてからDE-SIGNになったという順番でしょうか?
佐藤
そうですね、リンクプレイスというリンク冠の社名を掲げていたんですが、当時出た時が22人の規模でMBOをして、その時に社名を DE-SINGに変えたという形です。
石橋
改めて、そんな流れで、創業というかMBOをされたのは理解できたんですけれども、先ほどあの佐藤さんから、施主さんに並走するコンサルっていうべきか分かりませんけど、そういうお仕事だっていただきましたが、もうちょっとそのDE-SIGNグループの全体観のご説明と是非DE-SIGN社がどういう具体的な事例を持っていたりですとか、どういうプロジェクトやっていらっしゃるのかを伺ってもよろしいでしょうか?
佐藤
脱サラ起業をしたときに始めたサービスが今もなお柱となっているサービスの1つなんですが、簡単に言うとオフィスづくりのプロジェクトマネジメント屋で、それを簡単に説明すると、例えば起業をして昨今ですとこうレンタルオフィスとかいろんな方法がありますが、いずれ自分で自前のオフィスを構えるとなった場合には、日本の場合は基本的に賃貸契約でスペースを借りて、で、自分のこうワークスタイルを意識してどんな機能をそのオフィスに設けたいかという要求があるので、それを聞き取って実際に設計をして施工するという流れになるんですが、
われわれプロジェクトマネジメント屋さんは、その要請を聞いて「どんなふうにプロジェクトを仕立てるか」から始めますね。
だいたいこれぐらいの日数かかりますよ、これぐらいの費用かかりますよ、柔らかいところから意思決定していただいて、それをプロセスの中で具現化していくんですけど、要請を聞いてまず設計を誰に頼むか、これは時間の縛りとか要請のレベルによってもいろいろ差があるんですけど、お勧めしてご認識いただくっていうケースもあれば、設計コンペを主宰してベストなところを選ぶっていう方法もあります。何らかの形で設計者をアサインして設計を進めていく。
で、ある程度の内容が固まると工事の発注とか家具その他の物品の調達っていうところに行くんですけど、これもどこがベストなのかっていうのを、入札をかけたりしてベストを導きながらやっていくんですね。特に日本のオフィスづくりの場合はいわゆるA・B・CのB工事と言われる入居するビルの指定業者があって、この工事をここにしか発注しちゃダメっていう縛りがあって、この縛りが大きいか小さいかでコストのかかり方が違うんですよね。
大量のデータを持ってそれを武器に交渉をして適正価格で交渉するということもわれわれの役割の一つです。
限られた予算でできるだけパフォーマンスを出したいわけじゃないですか。だからその調整役として、ずっとその期間中横につくっていう、そんな仕事がプロマネの仕事です。
で、後発なんですけど、設計のチームもDE-SIGNになってからより強化できて、今そのプロジェクトマネジメントと、クリエイティブっていう呼び方してますけど、このま、両輪で仕事をしてます。
石橋
どのタイミングからDE-SIGNにご相談するのがいいのでしょうか?
移転先が決まってからだとタイトすぎるのかなって思って。
佐藤
これは結構難しくて。
そのパターンが多いんですよね。物件が決まったんでそろそろ作ろうっていう話で、これ実はちょっと遅くて。
われわれに声が掛かって、じゃあ実際に決まった物件を見に行きます、要望も聞きます。その要望だったらこのビルじゃないじゃんみたいな。壁をたくさん建てるにはこのビルすごいコストかかりますよみたいなのがあるから、もしその要件だったら別のビルの方が良かったりするケースもあるから。
なので我々としては本当にもうなるべく早く話を聞きたいですね。
石橋
オフィス探しから一緒にやったりもするんですか?
佐藤
そのチームもありますので、逆にそこからは入った方が、コスト面でも時間的な面でもできるだけ少ないリソースで実現できる可能性が高まってきます。
石橋
なるべく早い方がいいというお話でしたけど、スタートアップの人だとやっぱり調達計画があって、そうするとそれに伴って採用していくので、オフィス移転のスケジュールも決まっているケースが多いと思うのですが。理想はオフィスが移転する何ヶ月前あるいはオフィスが決まる何ヶ月前ぐらいにDE-SIGNにお話しするとスムーズに一番理想的な場作りができるのでしょうか?
佐藤
これね、本当に規模にもよるんで、物件を選ぶって結構大きなイベントなので、そこに関わらせてもらえるかって結構大事で。で、物件を選ぶ時のピークが日本の場合半年前解約予告っていうルールがあるので。
100坪を切るようなオフィスであっても、移転の半年よりも少し前ぐらいがその物件探しのピークになってくるので。
それよりも前に聞いてるといろいろやりようがあります。
最後結局詰まって詰まっていくと、われわれがパフォーマンスを出せる一つのコスト交渉が難しくなります。時間が無いと請負側が有利になるのでできるだけ時間はあった方がいいです。
これが実は私がCVCに興味を持っている一つのポイントでもあるんで。
私自身も、この仕事をしながら自らもその企業の代表として経営者でやってるじゃないですか。いろんな経験もさせていただいてるんですが、正直オフィス働く場とかって経営課題が日常いろいろある中で、決して優先順位は高くないです。
いざとなったときにはぷっと急浮上して今日の経営会議の最重要な課題になる瞬間もあるんですけど、日常はそうでもないですよね。
で、われわれの立場は施工を軸にしたオフィスづくり屋とは全然違うポジションでやっている自負もありますし、その立場で対峙するんですけど、発注者側から見ればそうでもないじゃないですか。
ワンオブゼムだと見られるとなるとずれって遅く来るんで、そうすると勿体無いですね。僕らもっとパフォーマンス出せるのにと思うと。
で、結局日常的に経営課題に触れてるポジションあるいはその距離感でいさせて貰えると早いんで、施工という大きな予算を使うところじゃない、ブレインワーク的なところを柱のバリューにしているので、リピート率めちゃくちゃ高いんですよね。
ある時計算したらリピート率が85%ぐらいでした。一度発注してくれた方が二度目三度目っていう。
担当の方が転職されたりとか、あるいはお抱えの業者を持ってる人が転職して来たりすると、あのわれわれがこうちょっとさよならせざるを得ない時あるんですけど、それ以外で変えられることまずない役割なんです。
石橋
今までですと継続してる方ってどういう、例えばスタートアップ系とかIT系とどういう方がいらっしゃるんですか?
佐藤
それでいくとですね、人員がこう急成長するみたいな時にオフィスニーズめちゃくちゃ高まるので、IPO前後をお手伝いするケースが非常に多いんですね。
最近だとマネーフォワードさんとか、デリーさんとか、
石橋
直近上場されましたもんね。
佐藤
そうですね。ココナラさんは、マンションオフィスぐらいのところとのお付き合いですし、昨年のIPOだと情報戦略テクノロジーさんもマンションの一室でやってた頃からのステップアップを一緒にしているという感じでですね。
石橋
僕の勝手なイメージでココナラさんとか情報戦略さんはマンションからみたいな話でしたけど、規模が大きくなってきてからDE-SIGNみたいな会社にお願いをするのが当然そのぐらいのレベルなのかなと思ったんですが、また違うんですか?
佐藤
例えばさっきのプロジェクトマネジメントという機能で役立とうとすると、全体のプロジェクト規模がある程度ないとコストメリットも知れているので。
小さければ小さいなりに我々も形を変えてサービスはします。
特に小さい時はわれわれも利益そう出せないですよ。赤にはならないようにしますけど、スタートアップ直後のこの一歩一歩を並走するのが大好きなんで。
で、その中から数社こうIPOなんていう話、ま、IPO自体がゴールではないにしても、何かのかたちでこう成長してくると、この辺からようやく我々も少し儲けさせてもらおうかなみたいなお付き合いになる。
もう一つはリンクアンドモチベーション育ちというところで一番大きいのは、単なるこうなんかハード的な箱づくりというよりは経営戦略・組織戦略をいかにワークプレイス施策につなげるかっていうことを本当に四六時中考えてやってきているので、ま、ちょうどその頃って人も増え組織課題もものすごく大きくなって、いろんなことをやらなきゃいけないんだけど、その中の一つとしてワークプレイスをどうしていくか。
その上段で望ましいワークスタイルの議論が喧々諤々とあって、みたいなことを接続していくっていうところに、私の仕事のやりがいもありましたし、そこでこう、踏ん張ってきたチームだなと思います。
石橋
そういうプログラムを作るのも面白いのかもしれませんね。
マンションプランではないですけど、例えば特定のVC(ベンチャーキャピタル)が入ってるスタートアップに限っては創業プランがどうですよとか、ガゼルでも他のVCさんでもVC連携プランみたいなのが結構あるんですよね。特定のVCが入ってると、通常のプランより若干ディスカウントがありますよとか、こういうサポート付与しますよとかあるので、なんかそういうのがあってもいいかもしれませんね。
佐藤
昔話でいくと実は今リンクアンドモチベーションの出資スタイルや活動も相当アグレッシブにやってますけど、その前に今みたいな文脈で提案したことがあるんです。
石橋
まさにじゃあモチベーションクラウドとかリンクアンドモチベーションのコンサル部門かということでしょうか?
佐藤
逆に言うとスタートアップの時はオフィスニーズはあるけどそんなにお金が少ないじゃないですか。それを現金じゃなくて株式でみたいな感じで。
われわれが出資者としてその部分をサポートすると提案したんですが、その時は通らなかったですね。私の説得力がなかった。その数年後にまた別の形でインキュベーション事業を始められたので。色々な経験を踏まえて今がある感じですね。
石橋
ちなみにDE-SIGNのオフィスのプロジェクトページを拝見していくと、そのプロジェクトが終わった後もサーベイサービスみたいなのがあるんですね。
佐藤
終わった後もそうですし、プロジェクトの始まりでサーベイを実施して実際に施工がどうだったかを評価するみたいなこともやっているので、ただサーベイは社員にとってもそこを訪れる方にとってもイメージの世界じゃないですか。それを定量的に見るツールとしては活用してます。
これもあれです、出だしはリンクアンドモチベーションのモチベーションクラウドにある今だとエンゲージメントサーベイ。あれをお兄さんとしてワークプレイスバージョンを作ったというそんな育ちがあるんです。
石橋
拝見しててもやっぱり定量化してくれるってすごい分かりやすいですね。
佐藤
共通の指標とか共通の言語がないとね、なかなかね空中戦で会話してても結局声が大きい人に引っ張られるじゃないですか。
インタビューとかしてても、結局強い声で言うのが要望かっていうと、それは多くの場合違うので、その声と全員を対象にしたサーベイのデータとすり合わせながら本当の要望はどこにあるんだろうみたいなことを探るというか。
結果的にはわれわれがレポートしてご判断いただくというかたちですけど、そんなことも強化してきました。
石橋
ありがとうございます。
元々その僕の認識ですとCVCを24年の9月にDE-SIGNキャピタルを創業していただく前のDE-SIGNグループとしてのBS投資で数社スタートアップ投資といいますかやっていらっしゃいましたよね。
佐藤
それも今このかたちになることを予期してやってたわけではなくて、たまたまの相手さんの会社の経営者と私や弊社経営陣との人間的な関係ご紹介いただいたりも含めて縁があって投資でいくと3社ほどですかね。
石橋
今はどちらに投資されていらっしゃるんでしょうか?
佐藤
えっとBitkeyと、Bitkeyと一緒に作ったATOMica、airtrunkの3社です。
石橋
それはじゃあなんか今CVCを意識してっていうわけではなくて、本当にご縁で。
佐藤
ご縁ですね。Bitkeyはたまたま、うちの取締役を任せてる人間と、あの非常に濃い付き合いの。
Bitkeyの創業メンバーにいて相談を受けて、当時はその出資という話よりはBitkeyの立ち上げのクリエイティブワークをロゴからホームページからプロダクト開発からオフィスから、一切合切をDE-SIGNで受けてっていうそんなご縁があって。
スタートした直後に出資の話もいただいて。
その時はこんなご縁もあるんだっだらと少し支援モードでこんなご縁もあるんだっだらと、ま、それはまた同じようにこうずっとBitkeyさんの成長をワークプレイス側面でサポートし続けるみたいな、他のお客さんと同じような発想で出資を決断した記憶があります。
石橋
結果Bitkeyはかなり大きくなっていらっしゃいますよね。
佐藤
もうわれわれが飲み込まれそうな勢いです。
そんな話もあって、Bitkey社がコンタクトセンターを作るみたいな形で物件を探すところも一緒にやってて、調達できたスペースの余りをどう活用するかみたいなのでスタートしたのがATOMicaっていう。
石橋
でもATOMicaさんも外部から調達をされて、最初なんか子会社として始まったみたいな感じなんですよね。
佐藤
まあ、そうですね、Bitkeyとわれわれの出資でスタートした会社なので、そこからIPOやプランを立てたときにアクセルを踏むにあたって第三者からの出資を募ったという感じで、その二社は相当草創期からご一緒しています。
そんな学びもあってCVCになるという感じで。airtrunkは間に入る方がいてその方からの紹介で我々との事業とのシナジーもあるのではないかという話で決算したっていう感じですね。
石橋
なるほどです。
改めてCVCについて二回目で伺っていければと思いますのでよろしくお願いします。
【オフィス戦略×投資】ワークスタイルの課題を数多解決してきたDE-SIGN、ついにスタートアップ投資を開始【DE-SIGN キャピタル 佐藤さん/高森さん vol.2】
◯ 高森 厚太郎 株式会社DE-SIGNキャピタル 監査役 パートナー
株式会社DE-SIGNキャピタル HP▶︎ https://www.de-sign-capital.jp/
大学卒業後、日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)に入行。
関西地区の中堅中小企業向け融資と海外投資プロジェクトの管理回収に従事した後、MBA教育機関(グロービス)に転じ、eラーニング事業を立ち上げ、エンドベース売上2億円に育てる。
その後、音楽・映画・ブロードバンド通信コングロマリット(GAGA/USEN)にて、BB動画配信GyaO!立ち上げ、「手紙」など邦画製作、海外共同製作フィジビリティスタディ、音楽出版社経営管理など、グループのエンタメコンテンツビジネスの3つの創造・3つの再生を手がける。
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回ですね、前回に引き続きまして、DE-SIGNグループ代表であり、DE-SIGNキャピタルの代表も務める佐藤さんと、DE-SIGNキャピタルにてパートナーを務めていらっしゃる高森さんにもご出演いただいておりますので、第2本目よろしくお願いします。
2本目から見ていただいてる方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にだけ、グループとキャピタルについて、佐藤さんのプロフィールについても触れていただければと思います。お願いします。
佐藤
DE-SIGNグループは今80名ほどで稼働してますが、もともとやってた仕事は企業の働く場を作るということをしてきました。
日本の場合は設計施工で工事屋として役割を担う会社さんがゴロゴロいるんですが、我々は主にプロジェクトマネジメント、施主の方からフィーをいただいて、施主の立場でプロジェクトをサポートすると言うそんな役割をずっと担ってきたチームです。
昨今はプロジェクトマネジメントとクリエイティブの両輪で様々な企業のワークプレイスの運用をサポートしている会社です。
石橋
高森さんからもぜひ、そもそものご経歴とDE-SIGNグループと関わりだしたきっかけみたいなところもぜひシェアをいただければと思います。お願いします。
高森
DE-SIGNのグループと関わりだしたのはコロナ前の2018年の終わりから2019年ぐらいですかね。
私の経歴としてはもともと最初銀行で、その後あのグロービスっていうところで、その後あのGAGA(USEN GROUP)っていうところでGYAO!の立ち上げの事業計画を作ったりとかですね。あとGAGAて会社でずっと邦画の制作でね、だから結構ギャガの映画のクレジットに乗ってるんですけども。そんなまあ楽しいことしてたんですが、どうしても景気の波に左右されることがあるので、私の年齢が40歳を超えたあたりで、たまたま佐藤さんと知り合いました。
で、引き合いいただいてるので、そういった意味では、佐藤さんと私も似たような。
石橋
なるほど。
今回は、DE-SIGNキャピタルについてメインでお話を伺うんですけれども。DE-SIGNキャピタルをなんで始めようと思ったんだっけですとか、どんなまあグループとしてのまあ狙い背景があるんだっけみたいなところをちょっと佐藤さんからぜひお伺いできればと思います。お願いします。
佐藤
先ほども話したように、いろんな会社の企業のオフィス作りを主にやってきました。我々はプロジェクトマネジメントとしてお客様から業務委託をいただくという立場をとっているので、小規模な会社であれば経営者自身の欲求とか思いみたいなものをちゃんと組み取ってその立場で動きたいんですよね。で、そうすることによってより我々のまあパフォーマンスも上がって行けるっていうのがあるので、できる限りそのポジションを取りたいっていう風になっていて、
工事屋的に見られてしまうと話が来るのも遅いし、最後の最後のものづくり担当として業者に発注するようなポジションになってしまうので、そうでない我々の役割をちゃんと認識していただいて、早め早めに相談を持ちかけていただくパートナーとして認めていただくためにはなんらかのこう手段が欲しいなと思ってました。で、そのうちの1つに出資という方法があると、興味はもってました。
ただ我々の財布もそれほど大きなものでもないですし、頭では思い浮かんでいたが、具体的なアクションには至らなかったというのがここんとこですね。
まあ今回まあチャンスをいただいて強力に我々を支援していただけるという。パートナーにもめぐり会いましたんで、一歩踏み出してやってみようかなというそんな経緯ですね。(GazelleCapitalと二人組合形式でCVCファンド「DE-SIGNキャピタル」を設立)
石橋
株主として月次で定例会に参加していると早い段階から場作りのサポートができる。本当に早め早めからわかりますもんね。
佐藤
そうですね。
日本の企業だと、テナントとして賃貸借契約を結んでいるので、入居先の物件選びも大事じゃないですか。中堅企業さんって結局は成功報酬型なのでオフィス移転をやらせたがるんですよね。
石橋
まあそりゃそうですよね。
佐藤
で、内装屋さんはもっとやりましょう、もっとやりましょう。こうやったらもっと素敵じゃないですかって言って、出来高を増やしたい力も当然かかるわけですよ。
僕らはそれとは違うポジションでやってきたので、逆に施主に対して「抑えましょう」だったり「やめましょう」だったり、移転したくて鼻息荒いけど「今じゃないでしょう」だったりと言える立場でやろうよっていうのが自己定義の柱の1つにある。
佐藤
CVCを二人組でやろうと思ったのはどのような経緯と流れだったのですか?
高森
1年半ぐらいですかね。全体の会議で佐藤さんがやりたいことの一覧に「CVCをやりたい」って書いていて。で、これパッと見た時に、「あ、これは自分がボールを広げってことなんだな。」あの、他にファイナンスバックグランドがいなかったんで。
じゃあ私の方でやりましょうかと。最初は自分たちで立ち上げてやろうかなと思うんですけど、ちょっと難しいなって思ったのはたくさんベンチャーとかスタートアップがあって、リソースが限られている中で、自分たちの力ではなかなか難しいかなと思ったのでプロにサポートしてもらわないといけない。
もともとそういうのをサポートしてるベンチャーキャピタルをちょっと知ってたので、聞いたら桁が違うと。
佐藤
相手にしてもらえない。
高森
はい。何十億、何百億、後半100億とかそれぐらいないとやっぱダメなので、まあそりゃそうだなって話で。
ちょっと困ったなっていう中で、たまたまあのベンチャーキャピタリストのねイベントがある時にGazelleCapitalの石橋さんが来られて、名刺交換をして裏を見たらCVCっていうのを発見して、でいろいろ聞いたらどうも我々みたいなそのサイズでも相手にしてくれるということになったので、これはもう天佑だと。
で、あのもうウマ合うと思ったので、後はとんとん拍子で現在に至る。
石橋
9月にキャピタルとして創業されて、2025年3月時点ではどのような会社に、キャピタルとして投資されてるんでしょうか。
高森
まあ我々のグループのねミッションが「ハタラクをドライブさせる。」なので人事総務系や会社を大きくしていく中でやっぱオフィスやワークプレイスっていうところが割と強い。で、実際そういうところに投資してる。
ステージ的にいくと、アーリーからミドルかなっていうところですね。
石橋
バイネームで言うと今、1社目の投資先がanyさん。2社目3社目で言うと例えばどういう会社に投資されていますか?
高森
2社目でいくと、Jiraffeさん。トレーニングカードとかですけど、ステージ的にいくとミドルっていうのはまあレイターステージに近いかなと。
まあそういった意味では準投資的な意味合いもあるんですけれども、ただやっぱり会社がどんどん大きくなっていく中で我々のワークプレイスとかエンゲージメントのそういったところの支援もできるかなっていうので投資させていただいたと。
石橋
ありがとうございます。
高森
あと2社ほどある。その方はまだまだアーリーのステージかなと。ちょっとね時間はかかるかもしれないけど、我々の領域であるHRだとか、あと地方創生というような文脈の中でもねちょっと縁がある会社ですね。
あと、経営者さんは両者違うんですけれども楽しみな方々なので。
佐藤
1つは我々が培ってきたノウハウをその会社の成長に活かしたい。だから当然拡大期を迎えるのがいつか来るので、ワークスタイル・ワークプレイス領域のまあサポートができる可能性の高い出資先っていうのが1つの魅力のポイントの1つですよね。
石橋
それぞれおそらくどんな起業家に魅力を感じるのかっていうのはちょっとやっぱテーマが違うのかなとは良い意味で感じておりまして、高森さん目線で言うと「こういう人はやっぱ投資するべきだよね」みたいなところぜひあのご意見いただければと思います。いかがでしょう?
高森
1つは社会課題にチャレンジする人。日本であれば少子化や会社であれば日本人会社あんまり好きじゃないよねっていう。これはお互いにとって不幸せなことなので。この課題って大きければ大きいほど1人じゃ解決できないので企業っていうのは組織でやっていくっていうところでいくと大きな課題だからこそチャレンジ精神は買いたいし、あとはベンチャーキャピタルとして投資するっていう時はスケーラビリティを求めるので5年で10倍とかねそういうのを果たすっていうとやっぱりそれは課題が大きくてそれに対しての解決がないとかなっていうところで大きな社会課題にチャレンジする人に魅力かなと。
石橋
なるほど。佐藤さんのあの目線からも伺えればと思います。
ココナラの鈴木さん本当にマンションの1室ぐらいからDE-SIGNとしてお仕事ご縁いただいていて、今回もちろん皆さんも知ってらっしゃると思うんですがココナラさんは上場されてらっしゃいますし、マネーフォワードさんであったりとか、まあ直近の上場事例でデリーさんであったりとか、おそらくマンションの1室ってなるとみなみさんとのお付き合いとか深いのかなって勝手ながら想像するんですけど、佐藤さん目線からするとどんな人がやっぱ成功してるよなとか伸びるよなっていうなんかポイントとか共通点ってなんかあるんですか?
佐藤
最近思うのはやっぱり学ぶ力がある人というか。学ぶ力は結果的には変化できる力になると思うんですが、それをすごく感じますね。
私もう58になる所ですけど、全然違うなと思うのはやっぱ若くしてものすごく物事を知ってる事。世の中とか物事のやり方とかを知ってる人が増えてるなと思ってて、その理由として学ぶ方法がインターネットを簡単にできてきてるんで、賢く学ぶ人はどんどんどんどん吸収してしまうので、それが単なるこうノウハウレベルの話じゃなくて人生哲学とかにまで及ぶ。
「何でまだ30手前なのに俺が50になって気づいたようなことをしれっと言うんだ」みたいな。若いまあ経営者が出没してるんですよ。で、そういう方々がやっぱ企業経営に乗り出して世の中の様々な課題解決っていうのがすごく魅力を感じるし、僕はできないことを彼らができるかもしれない。そこに並走させてもらうっていうことに関してものすごく魅力を感じますかね。
まあ一方でこう自分自身のこう写しみたいなところでいくと、叩き上げで生命力バリバリみたいな経営者も大好きなので、そういう方々とまあご一緒させてもらえるっていうところにまあこの活動の魅力があるかなと思ってます。
石橋
最後にですね、DE-SIGNキャピタルとしてご一緒できる起業家の方これからも産まれてくるのかなとは、思ってはいるんですけれども、起業家の方々目線に立った時にあのDE-SIGNキャピタルから出資を受けていただけると、起業家の方どういうその後のコミュニケーションがあったりですとかサポートを期待して大丈夫そうなのかみたいなところはちょっとぜひ佐藤さんからご意見いただいて締めていければと思います。いかがでしょう?
佐藤
我々のグループの中核会社の本業でやってるオフィスづくりワークプレイスのテーマ、その上位にあるワークスタイルのテーマ。ここに関してはそれなりの知見があると思ってます。で、特にIPO前後といったところは人に関わった課題がわんさか出てきますんで、そのあたりを一定領域任せてもらえればかなりお役に立てるかなと。
下手するとものすごくお金かかっちゃうところなので、それを少ない資金で最高のパフォーマンスを得れるような術みたいなことは、お伝えできますし、一部は我々も一緒に汗を流してやることができると。
あと、これは我々の課題でもあるんですが、働くというテーマだったりはすごく広範囲にあたるじゃないですか。そういう中で1社でこうこうっていうよりはいろんなこうノウハウを持ち寄ってこう協業するみたいなことが必要だと思ってまして、例えばオフィスも今までこうハード的な要素が強かったと思うんですが、ICTの活用みたいなところからまあDXとかAIをどう使っていくかまで全てこうなんか周辺ごと、ネットワーキングしてみんなで解決していく活動がすごく大事だと思ってるんで、まあそのうちの1社になれるかなっていう。
高森
あとプラスしてですね、ファイナンス面ですね、資金調達ですとか経営管理とかIPOとかM&Aなど全て経験があるので、こちらの方私は社外CFOっていうのをまあねこうこういう自分の独立した活動でやってますので、それを活かして経営者とディスカッションする。我々はフォロー投資なので、ある意味中立的なんですよ。「自分たちとしてこうしたい」っていうよりは、むしろやっぱり経営者がねやっぱりその自分の生涯ですから、そういうのを支援する際に中立的な話が出来るかなと思いますね。
石橋
ありがとうございます。
すでに起業されてる方はもちろんではありますし、これから起業しようとされてる方も含め幅広くぜひご縁をいただければとDE-SIGNキャピタルとして思ってますので、ぜひお問い合わせいただければなと思います。
それでは改めてDE-SIGNキャピタルのお二人ともご出演ありがとうございました。皆さん、次回もお会いしましょう。それではさようなら。