鍵師からコロプラネクストに入社しインベストマネージャーに!?|スタートアップ投資TV
◯中島徹也 株式会社コロプラネクスト-インベストメントマネージャー
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JBIA認定インキュベーションマネジャー。
コワーキングスペースMONOにて東京都の認定インキュベーション事業と江東区特定創業支援事業を担当し、 産学官連携のもと起業家支援施策やオープンイノベーション事業を行ってきた。
現在は株式会社コロプラのグループ会社で投資事業を展開するコロプラネクストにて国内投資を担当。
スタートアップ法務やファイナンス等の起業家へのハンズオン支援を行っている。
個人事業としてイベントの企画運営やハードウェア周りのコンサルティングと商品の企画製造を行いつつ、 複数社のスタートアップのお手伝いも行っている。
鍵師からハードウェア支援へ、異色のファーストキャリア
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回は、株式会社コロプラネクストからインベストメントマネージャーの中島さんにご出演をいただいておりますので、改めて中島さん、よろしくお願いいたします。
中島:
お願いいたします。
石橋:
もともと僕自身、前職がクルーズ株式会社という会社のもとでクルーズベンチャーズ株式会社というコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をやっていたこともありまして、2016年にその会社を創業していたので、ちょうど6~7年目ぐらいなんですよ。
クルーズが当時でいうとソーシャルゲームがわりと大きい事業であったので、ゲーム系のCVCみたいなところで、当時でいうとKLab株式会社さんとか株式会社コロプラさんとかに親近感を持っているところもあって。
ずっと「中島さんという人がいるんだ」というところから、なんとなくおぼろげに存じ上げてはいたんですけども、そもそもどういうご経歴でやってきていらっしゃるんですか?
中島:
前職がインキュベーション施設の運営をしておりまして、その中にハードウェアスタートアップの方がよくいらっしゃったり、入居されたりしているような施設で、ハードウェアスタートアップの製造支援とかそういったところをやっていました。
具体的には3Dプリンターを活用して試作品を作るとか、そういった支援をさせていただきながら、やる領域もだんだん広がってきまして。
スタートアップの製造支援の部分だけではなく、融資とか補助金とか、そういったセミナーも開催するようになり、インキュベーション施設としての全般の業務を行うようになったので、ベンチャー支援を以前からやっていました。
その後、コロプラネクストが同じくインキュベーション施設を持っていまして、2015年に渋谷にあるコワーキングスペースを持っていて、そこのインキュベーション施設の担当として入りました。インキュベーション施設からインキュベーション施設に移ったというのがきっかけです。
石橋:
もともとインキュベーション施設にたどり着くまでというか、投資業界からファーストキャリアは始まっていらっしゃるんですか?
中島:
ハードウェアスタートアップの支援担当として入ったので、もともと鍵師という仕事がファーストキャリアとしてあって。
石橋:
鍵師は鍵を作る人ですか?
中島:
鍵を作ったり、ピッキングしたり、金庫を開けたりという仕事ですね。
もともと、モノ作りとかが好きというのもあったり、細かいことが好きというのもあって、いろんな機械を扱えるというところがあって、そういう経歴で鍵師からハードウェア製造支援という立場になりました。
石橋:
だいぶ飛んでますよね。そもそも鍵師はどうやってなるんですか?
中島:
鍵師はいくつか専門校があったりとか、養成校があるので、そこでちょっと勉強して。
石橋:
インターネットっぽい世界では全然ないように思うんですけど、そこからいわゆるハードウェアとかスタートアップみたいな世界で、しかもインキュベーション施設で働くのは全然繋がっていない気がするんですけど、そこはどういう変化になってくるんですか?
中島:
繋がってはいないものの、流れに身を任せたらそうなっていました。
起業家の友人との出会いが転機に
石橋:
もともと鍵師の世界で働いていらっしゃって、インキュベーション施設の世界と繋がり始めるきっかけは何だったんですか?
中島:
周りに起業するような友達がいたりというのはあったので、そこで私もその起業のお手伝いというか、書類を作るところをどうやるんだろうみたいなのを調べながらお手伝いしたことがあって。
そこで起業というものを知り、その中でハードウェアを自分でも作ったりしているので、そこで資金繰りとか、そういったものをわりと自分自身でも事業をやったり手伝ったりというところから、なんとなく繋がっていった気がします。
石橋:
最初はコロプラネクストさんのThe Rootsというインキュベーション施設に転職をされてきたと思うんですけど、そこから今のインベストメントマネージャーというか、社内でもどういうふうな流れの中で立場というものが変わっていったんでしょうか?
中島:
もともと入ったのがThe Rootsという渋谷にあったコワーキングスペースで、今はなくなっていまして、そこに入っていた投資先に、学生起業家の方がたくさん入っていました。
投資先以外の方も利用できるような施設だったんですが、そこでいろんな相談を受けつつ、当時いたインベストメントマネージャーのメンバーの面談に同席したり、投資検討に関わらせていただいたりとかを目の前で見させていただいて。
そこまでリソースの足りているベンチャーキャピタル(VC)ではないので、私も手伝うようになり、いつの間にか投資側も触れているという形になっていました。
同僚の起業で投資業務を本格化
中島:
当時一緒にいたメンバーで同い年くらいの若手が3人くらいいたんですけど、みんな起業をしたので、私がその投資側も見るというところもありますし、彼らから引き継いだ案件も私が見るようになり、というところから完全に投資側もやるようになりました。
石橋:
この業界は、なんだかんだ5年~6年いる人は僕の体感でかなり少ないと思っているんですけど、もともとモノ作りの世界にいらっしゃって、ハードウェア業界というかインキュベーション施設とかに関わって、流れに身を任せながらVCみたいな立ち位置にいるわけですけど。
どういうところに解を見出して5~6年もVC業界にいらっしゃるみたいなところは、どういうふうにご自身の中で捉えていらっしゃるんですか?
中島:
よく考えることではあるんですけど、VCの仕事はご存知だと思うんですけど、いろいろありすぎるじゃないですか。
いろんな仕事があると思うんですけど、私の経験した中だと一番いろんな要素のある仕事で、私自身が飽き性なので、そういった意味でもいろんな仕事ができるという。
それにプラスして、関わる会社の数も支援先もそうですし、検討先も含めてものすごい数の会社と関わることができるところから、飽き性であるところはそこでカバーされて、どんどん新しい会社、サービスに出会えるので、そこで自分に合っているのかなという気がしています。
個人事業とVCの二刀流、モノ作りへの情熱
石橋:
普段はお仕事以外の部分でどういうことをされていらっしゃったりするんですか?
中島:
これは石橋さんとの共通点として2つあるところで、1つは背が高い。もう1つは事業家の側面があるというところが共通点かなと思っています。
個人事業なんですけど1つ会社を持っていて、そこではモノ作り系の受託とかイベントの受託とか、ハードウェアのコンサルなどを自分の事業としてやっていまして、それが趣味でもあり、昔から好きなモノ作りをそっちでやりつつ、ちゃんとVCの仕事もやっている感じです。
石橋:
個人事業のモノ作りとしてのお仕事と、VCの世界のお仕事は、何か中島さんの中でケースとして上手くマージした例とかあったりするんですか?
中島:
ハードウェアなので、ハードウェアスタートアップのやり方、もちろんやってはいけないところは私自身肌で感じているので、そこのノウハウを共有したりということはできているかなと思います。
石橋:
人の問題はついて離れないので、どういう人が長く続けられるんだろうというのはすごく考えるテーマでもあるんですけど、あまりこういうふうにきちんとお話したこともなかったので、改めてお話を聞けて大変ありがとうございます。
次回は、そんな中島さんが所属されていらっしゃる、投資事業をやっていらっしゃるコロプラネクストさんについて詳しくお伺いをしていきたいと思っておりますので、ぜひまた次回も中島さん、よろしくお願いいたします。
中島:
お願いいたします。
【コロプラネクスト】エンタメ・toC領域に強みを持つユニークなベンチャーキャピタル!?|スタートアップ投資TV
2015年設立、学生起業家支援からスタートしたユニークな歴史
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回も、前回に引き続きまして、コロプラネクストからインベストメントマネージャーの中島さんにご出演をいただいておりますので、中島さん今回もよろしくお願いいたします。
中島:
よろしくお願いいたします。
石橋:
前回は自己紹介といいますか、ファーストキャリアが鍵師というところから、どういう変遷を経て今に至るのかというところをお話しいただいたと思うんですが、改めて創業でいうとコロプラネクストはいつになるんでしょうか?
中島:
2015年です。7年目に入りました。
石橋:
改めて、どういうファンドさんというか、どういうVCさんなのか、まずは概況といいますか、歴史から簡単にご説明いただけるとありがたいんですけれども、いかがでしょうか?
中島:
2014年にコロプラグループとして未上場投資を始めていました。その中で投資事業を子会社化し、専門事業として立ち上げようということになり、2015年にコロプラネクストという法人が立ち上がりました。
当時一番最初に始めたファンドが、学生起業家ファンドです。そこで先ほどのThe Rootsというコワーキングスペースを学生起業家向けに無償で貸し出しをしたり、そういったところから始めさせていただきました。
その後、立ち上がった2号ファンドでVR(仮想現実)特化のファンドを立ち上げまして、そこそこの規模のファンドです。そこからは、特に領域・ジャンル等々絞らずにジェネラルなファンドを続々と立ち上げて、今ファンドのナンバリングでいうと、7号ファンドまでございます。
石橋:
ほぼ数でいうと年間1本ファンドを作っているくらいのペースですよね?
中島:
そうですね。そこが未上場の投資をしている私どもがいるチームなんですが、それとは別で上場株ファンドというものもございます。そこはまた別のチームがやっています。
シード段階から始まり、クロスリアリティ(XR)の特化ファンドを作り、全方位に投資できるような体制になり、プラス上場株もチームでやっているような形になっています。
石橋:
今は未上場向けでいうと7本のファンドがあるかと思うんですけども、現役で投資をしていらっしゃるというか、新規投資をしていらっしゃるところでいうと、さっきの話でいうと3号ファンドとXRファンドと7号ファンドなんですかね?
中島:
そうですね。シード・アーリー向けの3号ファンドというものが今最新でありまして、XR向けのファンドが4号ファンド、それからジェネラルなファンドが7号ファンドというところが、まだ稼働中のファンドになります。
投資規模は300万円から10億円超、シードからレイターまで全方位対応
石橋:
ラウンド感はシード~レイター、プレIPOまで何でも行けるぞというのはよくわかってきたんですけども、コロプラネクストさんという名前からすると、さっきもXRという名前も出てきましたけど、親会社に紐づくゲームとか、近しいところの投資をされていくんですか?どんな方針なんでしょうか?
中島:
今、150~200社ぐらいの社数があるような状況なんですが、なんとなくイメージ通りかもしれないんですが、株式会社コロプラという親会社があるので、そことシナジーがありそうな、もしくはデューデリジェンスの上でも検討しやすいというところもあるので、そこの領域の投資が増えています。
石橋:
ファンドが別口だとは思うので、それぞれの観点で、XRというところを一旦ジェネラルなファンドの方の3号と7号でのケースでいうと、大体それぞれのファンドだと、シードだとどのぐらいの金額感を投資されるとか、レイターの方だとどのぐらいで、フォローとかリード投資みたいなところで、どういう方針でやっていらっしゃるんでしょうか?
中島:
まずシード投資ですと、金額は300万円くらいの小額から5,000万円ぐらいまでといったレンジが多いです。そこだけでも幅広いですが。
その後のフォローは別ファンドからも含めて特に上限は定めていないです。シード以外のジェネラルなところだと、初回で5,000万円ぐらいから、最大だと10億円を超えるぐらいの投資を1社にさせていただいています。
石橋:
ヤバいですね。300万円から10億円のところを中島さんがカバーしながらやっているということですよね?
中島:
そうなります。
石橋:
そうなるとリードとかフォローという関わり方は、方針が決まっていらっしゃるんですか?
中島:
特にリードを取る・取らないというところは決まってはいないんですが、やはりtoCの領域ですとか、エンタメもしくはゲームの領域に関しては、最近はリードを取らせていただくこともございます。
U30限定シードファンドは即日決裁可能、レイターは2~3ヶ月で判断
石橋:
こだわりはないが、リードのケースも増えてきているみたいな感じなんですね。ちなみに、それぞれシードから億円単位の話でいうと、検討プロセスもだいぶ違うんじゃないかなと思っちゃうんですけど、それぞれどういうペースとか仕組みで意思決定していらっしゃるんですか?
中島:
シードファンドは、学生起業家ファンドから始まったというところの延長でして、シードファンドは30歳以下(U30)の起業家向けにシード投資をしようというコンセプトでやらせていただいています。
石橋:
実際投資先の方々は全員、投資タイミングでは30歳以下なんですか?
中島:
多いかと思います。
石橋:
超えていてもいけなくはない?
中島:
一応例外はあります。というところのファンドと、それを除くU30を超えるとシードではないというところを、それ以外のファンドから対応している。
シードファンド、U30という制限をかけたシードに関しては、投資委員会をせず、我々のコロプラネクストの代表が決裁をできるというフローが1つございます。ですので、かなりクイックに、極論をいうとその場でも決めることができるという枠を持っています。
ですので、制限をかけつつも、シードに関してはそういったところでクイックに意思決定をして、それ以外、投資委員会を経ているものに関しては、他のVC様と同じようなフローで投資委員会を経て意思決定をしています。
石橋:
なるほどですね。逆にクイックの場合はケースによっては迅速に判断すると思うんですけど、後者のわりと大きい単位の意思決定でいうと、大体の時間でいうと、初期の面談から意思決定して投資するみたいなところで、どのくらい時間をみておくと起業家の方々的には良かったりするんでしょうか?
中島:
おそらく2~3ヶ月くらいで送金までに至るケースが多いです。早いと数週間でできると言えばできるんですが、とはいえお会いさせていただいてからいろんな数字等を見させていただき、むしろお会いさせていただいてからの1~2ヶ月でどう変わっていくかみたいなところも見ることが多いので、そこを経てから、初回の投資ではそういったケースが多いです。
タイミーは創業前から壁打ち、スニーカーダンクは後期参入も急成長を支援
石橋:
150社も投資先があると中島さんにとっても思い出深いというか印象的な、それこそtoCの投資先もあるんじゃないかなと思うんですけれども。
最近よくコロプラネクストさん投資先でググっと表に出る頻度が上がってきているところもSNSでよく拝見するなと思うんですけど、中島さんの中でここはコロプラネクストとしてすごく分かりやすい投資ケースだったなみたいなケースは何かあるんでしょうか?
中島:
特に私が担当している会社だと株式会社タイミーですとか、あとはスニーカーダンクを運営している株式会社SODAというところ、あとはかなり古くから投資させていただいている、同じくシードからだと、株式会社BitStar(旧:株式会社Bizcast)という会社は私が担当し、我々の強みとしているような領域かつシードから投資をしているような会社になるかなと思います。
石橋:
そういった方々はもともと中島さんがソーシングというか、どういうふうに出会って意思決定したみたいなところだったんですか?
中島:
タイミーが特殊で、小川さんが起業する前から我々で運営していたThe Rootsというコワーキングスペースによく遊びに来てくれているような関係でして、私含め他の投資メンバーともいろんなディスカッションをする中で、いろんな事業を思いついて、思いつくたびに壁打ちをしに来ていたような関係でした。
そういうところから、この事業をやりたいと思って投資を受けたいという話になり、わりと迅速に一番最初の外部株主として参加させていただきました。
石橋:
タイミーさんもテレビCMをやっているし、SODAさんでいうと、最近わりと印象的なファイナンスおよび合併と買収(M&A)を実行していらっしゃると思うんですけど、SODAさんはコロプラネクストさんが株主なんだというのは、良い意味で驚きでもあったんですけど、どういう経緯で中島さんとして出会われて、投資を意思決定したポイントとかはどういうところだったんですか?
中島:
彼らとの出会いだと、SODA社に経営参画されている方が別の投資先の経営メンバーというところもありまして、そこが私の担当でもあったので、これをファイナンスするという1次情報を教えていただき、お繋ぎいただきました。
石橋:
あそこの会社さんは、もともと最初からスニーカーのCtoCで戦っていらっしゃったところなんですか?
中島:
そうですね。スニーカーのCtoCとSNSの機能もございます。あとはメディアとしてスニーカーの発売情報等を発信しているもの、それらの組み合わせのアプリです。わりと初期の方からそういった形でやっていました。
石橋:
中島さんたちが意思決定したのは、どういうタイミングでいらっしゃったんですか?
中島:
SODA社は結構後のタイミングです。わりと自走されているスタートアップでしたので、我々は初回はフォローとして入らせていただき、その段階でもうすでにかなりのトラクションはついていまして、成長と足元のトラクションを見ても、これはいけるんじゃないかというところから初回出資させていただきました。
結構すぐのタイミング、数ヶ月後に次のファイナンスで追加出資をし、さらにまた数ヶ月後に直近のファイナンスをしました。
石橋:
めちゃくちゃな勢いで成長しているんですね。
シード投資先には次回ファイナンスまでKPI設計から伴走支援
石橋:
そういう具体的なエピソードを持たれているということは、中島さんがわりと投資先のことにも関わっていらっしゃったりとか見ていらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、投資後のコミュニケーションの仕方、いわゆるハンズオン・オフ・イフがありますが、コロプラネクストさんとしてはこうしているみたいなところは何かあるんでしょうか?
中島:
シードとレイターで投資した会社で少し異なるところではあるんですが、シード・アーリー期に投資させていただいた会社は、次のファイナンスといったところをわりと1つの目標としておりまして、そこまではかなりリソースを割いて、ファイナンスの支援だけではなく重要業績評価指標(KPI)作りといったところも含めて見させていただくことが多いです。
それ以外ですとか、要望に応じて都度都度ですし、あまり関わってほしくないということであれば特に我々は口出しをせずに、そういったスタンスが多いかなと思います。
コロプラ代表も積極参画、CM戦略からCS活用まで親会社シナジーを発揮
石橋:
コロプラさんとの取り組みの事例を持っている投資先ですとか、コロプラネクストだからこそみたいなところは何かあったりするんですか?
中島:
例えばまたスニーカーダンク、SODAの例になるんですが、CMを打つタイミングの相談ですとか、どういったCMにした方が良いみたいなところを、コロプラの代表の馬場と打ち合わせの場を設けて。
石橋:
だいぶリッチですね。
中島:
そうですね。実はコロプラの代表の馬場は、スタートアップの取り組みにかなり積極的に参画いただいてまして、シードで投資した会社でもお会いいただいたり、そういった場をセッティングしたりしています。
ですので、コロプラの経営メンバーとお会いいただいて壁打ちしたり、現場のメンバーとピアリングさせていただいたり、コロプラ自身がお客様になる例も投資先の中であったりします。
石橋:
B向けにやっている投資先の方がという感じなんですか?
中島:
そうですね。それこそカスタマーサクセスのアウトソーシングを受けているアディッシュ株式会社という会社は、コロプラでも利用するようなスタートアップでして、投資もさせていただいた例ではあります。
石橋:
上場もされているということですか?
中島:
そうですね。
石橋:
確かに、アディッシュはめちゃくちゃ使いそうですよね。
中島:
そうなんです。実際ものすごく使っています。
石橋:
そういう貢献ができるとわかりやすくて良いですね。
SNSでのDM歓迎、BtoC起業家はぜひコンタクトを
石橋:
正直、300万円から10億円まで投資できるVCの人は、ほぼいないですよね?
中島:
あまりないかなとは思います。
石橋:
国内で数えても確実に片手で数えられるだろうし、しかもそれでtoCにフォーカスしているとなると、ほぼいらっしゃらないと思うので、だいぶユニークなポジションというか、ある意味貴重な存在なのかなとは思います。
ちなみに、中島さんに壁打ちをお願いしたいなとかコンタクトをしたいなと思ったら、それこそシードからレイターのtoCの方々はどういうふうにコンタクトするのが良さそうでしょうか?
中島:
基本SNSでDMいただく場合もございますし、他の投資家・起業家の方からの紹介といったケースでお会いすることが多いので、直接コロプラネクストに問い合わせいただくことも全然可能なんですが、おそらく私もしくは担当者のSNSに連絡いただくことの方が良いのかなと思います。
石橋:
概要欄の方に中島さんのTwitterとFacebookのURLを記載させていただきますので、ぜひtoCの起業を目指している方でも良いかと思いますし、次の大きいファイナンスを目指していらっしゃる方もぜひコンタクトを取っていただければなと思います。
【投資先選択の決定打】150社に投資をしてきたプロの見極め方とは!?|スタートアップ投資TV
シード期投資の決め手は「人とチーム」そして「市場の変化」
石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capital株式会社の石橋です。
今回も、前回に引き続きまして、コロプラネクストのインベストメントマネージャーの中島さんにご出演をいただきますので、中島さん、今回もよろしくお願いいたします。
中島:
よろしくお願いします。
石橋:
第3弾というところで、若干テーマトークっぽくお話ができればと思っているんですけれども、今まで約150社ぐらいに投資をされていらっしゃって、toCに投資をされていらっしゃる。しかもシードからレイターステージまで、300万円から10億円までみたいな規模感で本当に幅広にやられていらっしゃるので。
第2回でもお話いただきましたが、タイミーであるとか、スニーカーダンクを運営しているSODAさん、創業期のシードから投資されていらっしゃって、なんならもうテレビCMを打つぐらいの規模までのスタートアップに成長されているみたいなところを踏まえると、toCスタートアップの見極め方と言いますか。
僕はどちらかというとファンド的にtoBが多いので、toCは本当に難しそうだなというのは、傍から見ているわけではもちろんないんですけど、感じるところはありまして。
そんな中で、そういう急成長toCスタートアップに投資されていらっしゃるところから、どういうふうにコロプラネクストさんとして見極めていらっしゃるのかというところをぜひお伺いしていきたいなと思っています。
改めてシード時期から投資をしていて、その後グググッと伸びているようなところは、例えばどういう会社さんがあったりするんでしょうか?
中島:
シード期からだと、学生起業家ファンドで投資をしているいろんな会社がありますし、カクトク株式会社という営業代行の会社、これはtoBなんですけど、それからタイミーですとか、そういったところがシードで出資させていただいた会社かなと思います。
石橋:
タイミーさんは何度となく壁打ちをしていたみたいなお話をいただいたんですけれど、最終的に創業期にどこまでを見越して、どういう観点で「これはいけるだろう」みたいな感じで創業期に投資していらっしゃったんですか?
中島:
社長の小川さんは何度も遊びに来てくれていたので、小川さんのこと自体はものすごく知っていて、人となりですとか性格ですとか、チームの皆さんも今でもほぼ残っているというところがあるぐらいチーム力がある会社だなという印象が当時からございまして、人物・チームといったところでまず賭けても良いかなと思ったところと、あとはよく見るのは市場ですかね。
よくある人材市場じゃないかみたいなところはあると思うんですけど、そこがよりスマホですとかインターネットによってより便利になっている、サービス自体も使いやすいといったところがやはり出てきているかなと思っていて、そこにうまく乗れそうな気がしたというところですね。
これまでの産業はちょっとアナログチックで、それこそパソコンベースだったものがどんどんスマホライクになっていく中で、そういうところに乗れるんじゃないかといったところで意思決定をしました。
石橋:
その後も着々と成長されていって、タイミーさんも何度か追加で出資もされていらっしゃるんですか?
中島:
そうですね。追加でもご支援させていただき、とはいえ彼らは巻き込み力のあるスタートアップだと言われる通り、特に我々が何かしたということではなく、本当に彼らの勢いで伸びていったところだと思うので、すごいなと思います。
シリーズAラウンド以降は「実際に使う」が投資判断の鍵
石橋:
それでいうとタイミーさんも大きくなるにつれて追加投資であるとか、もちろんレイターとかグロースステージでの7号ファンドの方からも新規投資もtoCサービスに多くされていらっしゃると思うんですけれども。
創業期で人とマーケットのポテンシャルというところとか、時代の変化みたいなところで投資をしていくみたいなシーンだけではなくて、もうちょっと大きくなってくるとまた違う観点があるんじゃないかなと思うんですけど。
例えばシリーズA前後のラウンドで投資をしていらっしゃるtoCのサービスだと、例えばどういうところがあって、どういう背景で投資とかされていらっしゃるんですか?
中島:
大体シリーズA以降となると、サービスが完成して売り始めています。そういったtoCの会社が多いなというところなんですが、その中でも最近だと株式会社PETOKOTOのPETOKOTO FOODSというフレッシュドッグフードを販売している会社なんですが、彼らがそのパターンかなと思います。
石橋:
僕もPETOKOTOさんの大久保さんを存じ上げているんですけれども、様々な事業とペット領域で展開されていらっしゃるイメージがあるんですけど。
その中でPETOKOTOさんに出資を決めた決定的な理由といいますか、どういうところの観点でPETOKOTOさんにそのタイミングで出資をされたんですか?
ペットフードを自ら試食、徹底的なユーザー体験の追求
中島:
PETOKOTO FOODSを販売する前後ぐらいに、正式に販売をしたのがご投資後ぐらいのタイミングだったんですが、PETOKOTO FOODSというもの自体はできていて、それが本当に品質の良いものなんですね。
本当に品質が良いのか?みたいなところを見極めようということになり、まず私が食べてみました。
石橋:
ペットフードを?
中島:
ペットフードを。
石橋:
マジですか!?マジか!
中島:
ちゃんと美味しかったです。材料ももちろんこだわってますし、そういったところを見させていただき、もちろんワンちゃん向けなので、ワンちゃんにも食べさせようということになり、コロプラの代表の馬場がワンちゃんを飼っていて、実食をする会をしていただきました。
そこで反応が良く、コロプラの代表の馬場のワンちゃんが美味しそうに食べているんだったら良いんじゃないかみたいな。
もちろんそれ以外もあるんですけど、そういったところも含めて、実際にあるサービスですとか商品は必ず試していると思います。
石橋:
すごいですね。僕がその話をお伺いしているときに、買ってワンちゃんが食べていると思ったんですけど、中島さんが食べているという。そこまでやる人、多分あんまりいないと思いますよ。でも確かに、ワンちゃんが食べても言葉にはできないんですもんね。
中島:
そうなんですよね。大久保さん曰く「ちゃんと人間でも食べられる品質で」ということだったので、「じゃあ食べてみようじゃないか」と。基本何でも試してみるスタンスになっています。
石橋:
実際に試すと、どういうところが品質以外でも見えてくるというか、そこを重要視していらっしゃるのは、どういうところからそういうお考えに至っているんでしょうか?
中島:
物やサービス自体も使うことによってわかりますし、あとは試供品をいただくということも確かにあるんですが、そうではなくあえて自腹もしくは普通に経費で決済をして、ちゃんと買って、というところで試しています。
というのも、決済フローですとか注文画面、届くまでどれくらいかかるかみたいな本当のユーザー体験をさせていただきます。
その中で問題点があれば、逆に投資するしないに関わらずいろいろとアドバイスさせていただきますし、投資の観点でもそこをわりと評価することがあります。
石橋:
確かにシリーズA・Bラウンドの前後だと、投資を受けてそれこそテレビCMを始めてお客さんをググッと集めるフェーズだからこそ、そこの体験はどうなっているの?というのはすごく重要ですね。
中島:
かなり重要だと思います。
石橋:
他にもそういうふうに実際に買ってみて投資を決めている投資先とかってございますか?
中島:
たくさんありますね。商品があるところだとDtoC系の株式会社メップルのKOREDAKEというスタートアップ。ここはまだシードですが、先日追加出資もさせていただきました。
商品ではないんですけど、タイミーも働きました。サービスができて追加出資をする前後のタイミング等々で、私もですし、他のメンバーも働いたりとか。他のVCの方も、タイミーの株主の方はみんな働いているので。
ユーザー数の伸びを評価、マネタイズ前の赤字も許容
石橋:
それでユーザー体験というか、すごく素晴らしいサービスになっているよね以外の部分は、コロプラネクストだからこそここを見ているとか、こういうインサイトがあるからみたいなのは何かあったりするんでしょうか?
中島:
それもシリーズA前後だとよくある話かもしれないですが、サービスができているけど売り上げがないといったtoCのサービスだと、主要KPIがユーザー数ですとか、そういったところになるかなと思っていまして。
そのユーザー数の伸びや、もちろんアクティブユーザーの数等々で評価するということを独自にやらせていただいているかなと思います。
石橋:
それ、強いですね。
中島:
それこそSNSサービスで広告でマネタイズするまでずっと赤字を掘り続けますし、ただ初期にマネタイズしてしまうとユーザーが離れたりするところもあると思うので、そこを許容できるところが特徴かなと思います。
石橋:
それはコロプラさんという、ある意味親会社で第一線でtoCのサービスをやっている会社がいるからこそ、常に生データが手に入るというか。
さっきのまさにSNSサービスへの投資は、僕らからすると限りなくハードルが高い部類に入るんですけど、それはやっぱりリサーチをさせていただいて調べれば一定の情報はわかるものの、超現場第一線の生データの0次情報・1次情報は限りなく手に入らないとか。
それが中の人たちだからこそ手に入って、そこの情報がありつつ検討できるからこそ、成功確度の高いスタートアップに出資できるという可能性も全然ありそうですよね。
中島:
それはあると思います。
石橋:
DtoCは物を売っている人たちだけじゃないですもんね。SNSとかありますもんね。
中島:
SNS・メディア等々ありますね。
初期売上ゼロでも挑戦できる、toC起業家への門戸
石橋:
ありがとうございます。改めてSNSにチャレンジしたい人とか、初期から売上が出ないようなビジネスモデルにチャレンジされる起業家の方、そういうところの志を持っている方は多くいらっしゃるかとは思うんですけれども。
VCでもそこにリスクテイクすることにハードルが低い方はなかなかいらっしゃらないと思うので、幅広にtoCというところで、中島さん・コロプラネクストさんのドアをノックしていくというのもすごく良いことかなと思います。
そういうところのサービスに理解があるというところの観点は、やっぱり起業家の方とか、これから資金調達を目指している方にとってはすごくいい話なんじゃないかなとは思っておりますので。
普段約150社投資されていらっしゃって、中島さんと淵江さんですかね、かなりお忙しいかとは思うんですが、ぜひDM等を送っていただきまして、コンタクトしながらコロプラネクストさんたちと壁打ちをしていただいて、場合によってはファイナンス、資金調達することにチャレンジしていただければなと思っております。
それでは改めて中島さん、全3回にわたりましてご出演ありがとうございます。
中島:
こちらこそです。ありがとうございます。
石橋:
シンプルに楽しかったです。
中島:
ありがとうございます。
