【REAL TECH Holdings】投資だから解決できる世界規模の課題がある。藤井さんが推し進めたい社会インパクトの大きいファンドとは!?

◯藤井昭剛ヴィルヘルム REAL TECH Holdings株式会社 取締役社長
REAL TECH Holdings株式会社 ▶https://www.realtech.holdings/

東京大学大学院修士課程(国際協力学専攻)修了後、気候変動対策のインキュベーション事業やアクセレレーターを運営するEIT Climate-KIC(株)に入社。複数部署の立ち上げに関わり、チーム設計・採用・チームビルディング・評価など人事業務に携わる。 2019年3月、チームデベロッパーとしてリアルテックファンドに参画。出資先ベンチャーの成長を加速するための採用・チームビルディング・人事制度設計等、幅広い人事業務のハンズオン支援を行う傍ら、リアルテックファンドのエコシステム形成に貢献する。 2020年5月よりリアルテックホールディングスの取締役社長に就任し、組織全体の運営強化を推進。

人種差別と貧困が育んだ「平等な世界」への想い

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回からは、知っていただいている方はいらっしゃるかとは思うんですけれども、リアルテックホールディングス株式会社の取締役社長の藤井さんにご出演をいただいておりますので、藤井さん今回からよろしくお願いします。

藤井:
よろしくお願いします。

石橋:
僕自身、今までに100〜150ベンチャーキャピタル(VC)の方にインタビューをしてきておりますので、さすがに初めましての方も撮影時にいらっしゃるんですけれども、ご多分に漏れず藤井さんも僕は今回が初めましてで、名刺交換するとお名前にヴィルヘルムって入ってらっしゃったかと思うんですけれども、今回まず1本目は藤井さんの自己紹介のパートでもありますので、もともと海外出自でいらっしゃるんですか?

藤井:
そうですね。私はスイス人と日本人のハーフで、スイス生まれ、スイス育ちですね。

石橋:
いつぐらいから日本にはいらっしゃって?

藤井:
日本に初めて来たのが高3の時ですね。

石橋:
今回は自己紹介で、今までの職歴とかもお伺いしていくことになると思うんですけども、もともと新卒からVCというか、どういうキャリアで、学生時代から含めて始まっていらっしゃるんですか?

藤井:
もともと早稲田大学の政治経済学部、その後に東京大学の大学院に行って、新卒でスイスの方に実は戻っていて、向こうで就活をしてヨーロッパの気候変動周りのイノベーションを司る機関に入社をしているのが最初のキャリアのスタートですね。

石橋:
それはもともと政治経済学部で言うとあんまり違和感も僕自身はなかったりするんですけど、学生時代からどういう思いもってまたスイスに戻られて、そういう事業会社に入っていこうと思われたんですか?

藤井:
かなり遡ってしまうんですけども、母親がスイス人なんです。やっぱりスイスでこの顔立ちなんで、いろんな人種差別とかあったり、そもそも家庭がそんなに裕福ではなかったんですけども、結構母親から自分よりもさらに苦しんでいる人たちがたくさんいる。みたいな話を結構小さい頃からずっと聞かされてですね。

中学校ぐらいの時にはすでに人が生まれた場所とか時代によって受けられる恩恵をなるべく平等にしたい、そういう世界を作りたいなっていうのがずっと根底にあって、それを政治とか経済の仕組みで、仕組み作りによって変えようと言ったのが最初のスタートで。

政治経済を勉強しようというところでそこに入ったら、今度は環境問題と貧困問題みたいなところがすごく複雑に混ざり合っているというところで、それを両方解決しないと今の世界というのは破綻するというところで。

大学院は途上国の資源管理みたいなことを勉強して、その流れで行くと国連とか世銀とかそういったところに行こうとなるんですけれども、いろいろお話を聞いている中でそこのスピード感とか、果たして政治とか経済だけでいいのかみたいなところがあって。

やっぱりもう少しイノベーション寄りの施策とか政策に関われるところに入りたいっていうので、最初は半官半民機関で気候変動のイノベーションを司る機関に入社したという経緯があります。

LiliumやClimeworksへの投資、助成金の限界

石橋:
その中ではどういうお仕事を具体的にされていらっしゃったんですか?

藤井:
日本でいうと経営企画部的なポジションで、基本的に何でもやるというところなんですけど、実はスタートで入社しているのがインターンで、やっぱり海外の就活はすごく大変なところで、インターンから入って自分でポジションを作って、たまたまその上司の方にすごく気に入っていただいて、そこからポジションを作ってくださって経営企画的なところから入った。

会社がもともと完全に官だったところから民に行くっていうところで、6社が合併と買収するみたいなプロジェクトをやって、次の戦略どうするのかっていうことを考えたり、その中で組織を作っていくみたいなプロジェクトに関わっていたのが最初ですね。

そこでいろんなスタートアップとかに助成金を出していたので、そこの評価とか、あるいはその環境インパクトのアセスメントみたいなことをやっていたというところです。

石橋:
小さな頃からきちんと想いというか背景を持たれて、新卒というべきなのか分からないですけど、キャリアのファーストステップからそれに近しいところにコミットメントされてたのかなと思うんですけど、前職でできていたことと、できていなかったことはあられたんですか?

藤井:
できていたことといえば、この界隈というかこのチャンネルをきっと聞いている皆さんだと知っている方もいるかもしれませんけど、Liliumという完全に電動化したエアモビリティではかなりグローバルのリーダーだったり、Climeworksという大気中からCO2を吸い込むみたいなところでリーディングカンパニー、そういったスタートアップに投資というか助成金を出すということはたくさんできたんですけれども。

すごく違和感だったのが、助成金をかけてその助成金の使い方が正しいのかみたいなことを分析しないといけない。これは皆さんの税金を使ってたところが大きかったので、そういうことをせざるを得なかったんですけども、果たしてそれでスピード感としても気候変動とか非常に差し迫っている課題に対して間に合うのかというところだったり、ここで果たして本当にインパクトを生み出せるのかっていうことをすごくモヤモヤしてたっていうところで。

そこができなかった部分であり、転職を最終的には決めたという部分ですね。

「資本主義のあり方を変える」記事に衝撃

石橋:
先ほど国連みたいなキーワードもありつつ、スイスでキャリアを、しかもご自身できちんとポジション作りながら入っていかれたってことは、なおさら日本をそもそもなんで選ぶことになっていったのか。

国で選んでいったのか、リアルテックホールディングスの取り組みで選んでいくことになったのか、次のキャリアステップってどういうふうに決まっていかれたんですか?

藤井:
極めてプライベートな理由で、今結婚している妻がもともとスイスで出会った方なんですけど、日本に帰国するというタイミングがあって、それについてきたというのが日本に移住したというか、きっかけですね。

そこから1年くらい遠隔で、前の会社とフリーで契約して働いてたんですけども、やっぱりその違和感が消えず転職しようかというところで、たまたまフォースタートアップスというエージェントの方に紹介いただいたのがリアルテックホールディングスだったというところです。

石橋:
当時のリアルテックホールディングスさんと今の取り組みって多少の前後があるとは思うんですけれども、藤井さんとしてはどういうところで一番選ばれたというか、ここで何を一番していこうかなって思われたんですか?

藤井:
もともと国連とかを志向してただけあってですね、金融というものは悪いものだというか、今歪んでいる市場を是正するためにどうしたらいいか、みたいなことをすごく考えてたんですけれども、金融というキャリアは全然入ってなかったところを紹介されて、最初はあんまり興味なかったんですけど、会社をもともと作った2人の記事を読んで、資本主義のあり方を変えていきたいみたいな記事がすごく個人的に刺さってですね。

ただ投資するのではなく、そもそものお金の流れを変えたいとか、その中で社会課題を変えていきたいっていうところ、スタートアップというすごく強いパワーを持ったツール、という言い方がいいかわからないですけど、アプローチで世界を変えていくというところが面白いなと単純に思って飛び込んだというところがスタートですね。

石橋:
VC界隈というところが選択肢だったというよりかは、本当にリアルテックホールディングスさん、リアルテックファンドさんに、というところだったんですね。

藤井:
そうですね。もともとこっちじゃなかったらコンサルに行ってビジネススキルを身につけて、スタートアップ側だったり事業会社側に行こうと思っていたので、全く入っていなかったですね。

入社1年、27歳で取締役社長へ抜擢

石橋:
リアルテックホールディングスさん、リアルテックファンドさんのお取り組みについては第2弾の動画でまたお伺いをしてまいりますが、ご経歴とか拝見していると、今で言うと役職で取締役社長をやっていらっしゃるじゃないですか。

入社されて割とすぐにそういうポジションにつかれるっていうのはあんまりないのかなと思うんですけど、どういう変遷を経てというか、何で今取締役社長としてやれていらっしゃるというか、やっていらっしゃることになったんですか?

藤井:
私も当時入社して1年ぐらいで、入社歴で言っても一番若くて、年齢で言っても下から2番目とかなんですけども、ある日突然「お前、社長やらないか」って言われたのがきっかけというか、正直なところで。

ちょうどその時、2020年の初頭ぐらいに、やっぱり日本国内だけじゃなくて海外に出ていこうという戦略の流れがあった中で、なかなか日本と海外両方経験しながらミッションとか目指しているビジョンにフィットをしている人がいなかったというか、そこを買ってもらったっていう部分があったのかな、とは傍から見て思いますけど、個人としては「なんで急に?」とは思いましたね。

2回断って、3回目でやっぱり自分がやるしかないと思って受けたというところですね。

石橋:
今、藤井さんご自身はリアルテックファンドの中でいうと、フロントでキャピタリスト業務みたいなものをメインでやっているわけではない?

藤井:
それはメインではないですね、今のところ。もちろん自分の投資担当先というのは海外で2社、日本で1社、担当させていただいているんですけれども、そこというよりは全体として組織をどう強くしていくのかとか、海外に展開していく上でどういうパートナーシップを結んでいくのかとか、もちろんファンドレイズだったり、そういう活動にはすごく関わっているというところですね。

石橋:
ありがとうございます。改めて第2弾の動画で、重ねてになりますが、藤井さんが今率いていらっしゃるリアルテックホールディングスさんのファンドについてまたお話を伺ってまいりたいと思っておりますので、ぜひ第2弾もよろしくお願いします。

藤井:
よろしくお願いします。

【自走させるハンズオン】シードアーリー特化VCの全貌!|スタートアップ投資TV

地球規模の課題に挑む、230億円のディープテック特化ファンド

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も、前回に引き続きまして、リアルテックホールディングス株式会社取締役社長の藤井さんにご出演をいただいておりますので、藤井さん今回もよろしくお願いいたします。

藤井:
よろしくお願いします。

石橋:
前回、藤井さんのキャリアもお伺いをしてまいりましたが、そんな藤井さんが今社長に就かれて約2年ぐらいやっていらっしゃるリアルテックホールディングスさんが運営されていらっしゃるリアルテックファンドについて深掘ってお伺いをしていきたいと思っております。

どういうミッションであるとか目的を持って運営されているファンドなのかみたいな大きいところからお伺いしてもよろしいでしょうか?

藤井:
リアルテックファンドは、地球と人類が抱える様々な問題を解決するのに役立つディープテックベンチャーに投資をするということをやっております。

その中でも特にお金が集まりづらいシード・アーリー期を中心にハンズオンで入っていくようなファンドを運営しております。

今ファンドサイズとしては230億円、日本国内と東南アジアを中心に海外に投資をしているというところです。

石橋:
いわゆるディープテックと呼ばれるところにもフォーカスをしてやっていらっしゃるんですか?

藤井:
オンリーですね。ディープテックオンリーのファンド、まあ結構珍しいですよね。

石橋:
僕ら自身が小さなVCファンドなので、どうしてもディープテックであるとか、バイオとかロボティクスのようなシードの頃から大きいお金が必要なところの方々に投資支援するのがなかなか難しいファンドではあるんですけれども、シードの頃から結構投資先も大きい金額で投資されるケースが多かったりするんですか?

どういう規模で投資活動がされることが多いんでしょうか?

初回投資2000万円から、助成金も活用した資金戦略

藤井:
そうですね。初回の一番小さい投資だと2000万円くらいから、最近だと5000万円から1億円くらいの間で投資をすることが多いので、皆さんがもしかしたらイメージとして持っている金額サイズよりはちょっと小さいかもしれません。

ただ、それでもやれているのは、一緒に国の助成金とかを引っ張ってきて、エクイティとしてダイリューションしない形できちんと政府のお金もいただきながらプロジェクトを作っていくっていうところをやれている部分があるので、初期の頃は成り立つというところがあるかもしれません。

石橋:
かなり入り込んで投資先の方々を支援するというか、投資後のご支援の体制みたいなところをやられてらっしゃるんですか?

藤井:
そうですね。我々はがっつりハンズオンという形ですね。

基準として置いているのが、1年半~2年ぐらいは、自走できるところまでは入っていくと。

ただ、いち早く自走させることが目的のハンズオンなので、ずっと中に入って一緒に営業するとか資金調達するっていうのは健全ではないよねっていうことを話しているんですけども、会議を一緒にやるとか、事業計画が最初全然わからない人たちも中にはいるので、その作り方とか一緒に作るということをやっています。

石橋:
ディープテック領域だと研究畑出身の方が投資先でもかなり多いんですか?

藤井:
比較的に多いですね。

最近は少しずつ世の中的にディープテックというところにすごく目が行くようになって、IT界隈の人とか、もともと総合商社にいた人とか、そういった人たちが経営をするという形もあるんですけれども、割合的には研究者だったり技術者が「なんとかこの技術を世に出して社会課題を解決したい」というところからスタートするケースが多いですね。

100名のマスター・PhD人材が支える技術の目利き力

石橋:
僕ら自身がなかなかディープテック領域とかに投資をしきれていないというのは、必要金額の大きさだけではなく、ディープテックのテクノロジーが本当にポテンシャルがあるのかどうかというのが判断がしにくいキャリアのバックグラウンドのチームでまだまだ構成されてしまっているというところも僕ら自身の大きい要因なんですけど、ディープテックかつ創業期の方々のポテンシャルを見極めていらっしゃるというか、可能性というのはどのように判断されるケースがあるんでしょうか?

藤井:
これはもともと我々の出自、創業したのがユーグレナという今上場しているベンチャーとリバネスという会社の2社で立ち上げているところが深く関わってきます。

実はこのリバネスが非常にユニークな会社でして、100名ほどグループにマスターとか博士号(PhD)がいるような会社なんですね。むしろマスター、PhDしか採用しない、かなりエッジの効いた組織でして、いろんな専門家を集めて中高生向けの科学教育をやっていたり、大企業の若手研究者の育成をやっていたんですけども。

ベンチャー支援とかもずっと前からやっていて、ネットワークを活かしながら新しいスタートアップを見つけてきたり、実際スタートアップの技術が本当に素晴らしいのか否かは、そこのメンバーがかなり入り込んで一緒に見てくれているというところで。技術の目利きというところでは強い体制がそのおかげで築けているのかなと思います。

石橋:
だからこそ、きちんと創業期で小さなものしかないけれども、そのポテンシャルを正しく評価して、自走できるところまでサポートを入れながら実装していくって感じになってるんですね。

藤井:
おっしゃる通りですね。

前澤ファンドから12億円調達、次世代風力発電の成長ストーリー

石橋:
改めて、ディープテックっていうワードも聞いたことないって方はあまりいないようなワードになってきたかなと思うんですけども、具体例とかではリアルテックファンドの中で、こういう投資先でこういうふうなサポートしてるみたいなエピソードがあるような投資先とかっていらっしゃるんでしょうか?

藤井:
すごく象徴的な事例として、チャレナジーという会社ですね。

次世代型の風力発電機を作っている会社でして、2本のポールが垂直で回る仕組みの発電機。

そういう形にすることによって非常に安定的に発電できるという技術を持っている会社に投資させていただいているんですね。

もともとこの会社は日本のエネルギーをもっとクリーンにしたいんだとか、あとは特にフィリピンとか、少しアクセスが悪くて独立電源として何か持たないと非常に脆弱なインフラ、そういった場所にこういうものを建てることによって社会課題を解決できないかと、というところでお会いさせていただいて、我々も投資をさせていただいて。

まさに先ほど出てきた助成金を一緒に引っ張って試作機を作ったり、スケールアップするためのお手伝いをしたり、直近では前澤ファンドから12億円ほどを調達しておりますので、そこの資金調達のサポートとか、今ではフィリピンで発電をしているというところまで、この6〜7年ぐらいで来たというのは、すごく思い入れが深い案件ですね。

石橋:
そういうものをモックで作っているフェーズの起業家の方って、どのようにしてご縁ができることが多いですか?

藤井:
これもリバネスが出てくるんですけども、リバネスがテックプランターというディープテック特化型のアクセラレーションプログラムをやってるんですね。

これも日本と東南アジア中心、海外でもやってるんですけども、日本では圧倒的に一番デカいディープテック特化型のアクセラレーターです。

去年から今800社、900社、新しいアイディアや会社が入ってくるので、そこからも面白くて面白くてたまらなくて、我々の投資額が小さすぎて日々悩んでいるような状態ですので、そういうところから入ってきている。

石橋:
なるほどですね、ありがとうございます。

原子力研究開発機構発、レアメタルリサイクルの設立前から伴走

石橋:
ちなみにそういうチャレナジーさん以外でも、こういうふうに支援しているみたいなイメージの投資先っていらっしゃるんですか?

藤井:
我々の投資スタンスを一つ表すという意味では、エマルションフローテクノロジーズという原子力研究開発機構発のスタートアップです。

レアメタルのリサイクルをやっている会社で、パソコンとか携帯とか、最近ですとEVをもっと世界に普及させなきゃというところですごく使用量が増えてるんですけれども、それのリサイクルって結構コストが高かったりするんですけども、エマルションフロー法という技術を使って、効率が今までの10倍とかそういうレベルで、非常にコストも安く抑えられるというところで期待しているところなんです。

ここももともと先ほどのアクセラレーションプログラムにエントリーしてきて、研究者のアイデアから一緒に会社を設立して、絶対にやった方がいいからというところで、設立の伴走から事業計画に入って、我々の投資委員会を通してというところで、本当に設立前から地球と世界のためにやるべきだと思ったら入り込んでやるというところは、かなり特徴的かもしれないですね。

石橋:
新規投資されていらっしゃる現場のキャピタリストの方は本当に多数いらっしゃると思うんですけれども、みんなすごく熱意を入れて投資されていらっしゃる。

だからこそサポートとかも力を入れてやれるっていう感じになるんですかね。

藤井:
おっしゃる通りですね。

やっぱり一人一人のキャピタリストの熱があるか否かってすごく重要で、大変なことの方がやっぱり多いので、その後も会社を応援するんだって信じきれるか否かって、成功に繋がるんじゃないかなと我々の仮説を持っているので、一人の担当が実は最初から最後まで、いわゆる投資する時から売却をする時まで、一人の熱で応援しきれるかというところをすごく大切にしています。

石橋:
ありがとうございます。

改めて今回のお話でリアルテックファンドさんの全体感が、まだまだ一部だとは思うんですけれども、視聴者の皆さんにお伝えすることができたのかなとは思っております。

第3弾の動画の方では、スタートアップの資金調達が冬の時代というか、なかなかハードルが上がってるよねみたいなことが言われるようになってまいりましたが、そういったことがディープテックの領域ではどのようにして影響を受けているのかですとか、シード投資の次の資金調達がハードルが上がってる下がってるみたいなところもあるかもしれないですし。

リアルテックファンドさんのもう一つのキーワードはインパクト投資っていうワードも出てまいるとは思っておりますので、その文脈でもディープテックの起業家の方々がどのようにして乗り越えていくのかというところもお伺いをしてまいりたいと思っておりますので、改めてよろしくお願いします。

藤井:
よろしくお願いします。

【今がチャンス】海外投資家も刮目するグローバル成長する特異領域【REAL TECH Holdings藤井さん vol.03】

シード・アーリー期のディープテックは資金調達の冬を受けない

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も、前回に引き続きまして、リアルテックホールディングス株式会社取締役社長の藤井さんにご出演をいただいておりますので、藤井さん今回もよろしくお願いいします。

藤井:
よろしくお願いします。

石橋:
第1弾・第2弾と自己紹介とリアルテックファンドについてのご説明をいただいてまいりましたが、改めて2弾のファンドのご説明に出てまいりました、「ディープテック」「インパクト投資」というワードもリアルテックさんにとっては切っては切り離せないワードになってくるかなと思います。

その上で最近、スタートアップの資金調達の冬の時代みたいなことが顕在化しきっているのかなと感じておりまして、スタートアップの資金調達ハードルがディープテック領域、ないしはインパクト投資界隈にどういうふうな影響を及ぼしているのかというところ、藤井さんのご解釈もいただければと思いますがいかがでしょうか?

藤井:
一言で言えば、そこまで影響は受けないのではないかというふうに思っております。ステージによって違う部分もあるので、レイターとかになっていけばいくほど市場に影響される度合いが大きくなるので、そこは少しは影響を受けるかもしれませんけども、我々が主戦場としている特にシード・アーリー期のディープテックスタートアップは全くと言っていいほど受けないんではないかなと思ってます。特に日本においてですね。

もう一つが政府の方針的にも、研究開発型のスタートアップを応援していかないといけないだろうというところで、一大勝負を政府もかけているというところで、かなり追い風というのが正直なところなので、ポジティブに今風が吹いてるんじゃないかと思っているのが我々のスタンスですね。

グローバルで戦えるディープテックに国内外の投資家が注目

石橋:
そもそも国がサポートラインを拡張していくというトレンドによりなっていっているということですか?

藤井:
そうですね。岸田政権が経済政策のど真ん中にスタートアップを持ってきてますし、グローバルで戦える企業をどうやって作っていくのかっていうのが、スタートアップ全体に関わる話ですけども、その中でディープテックとグローバルってすごく相性がいいんですね。

言語性とか文化とかそういうものを比較的除くことができて、どこの世界に行っても使える。

世界で戦えるスタートアップというのがこのディープテック領域から出てくるだろうというところで、日本の投資家もそうですし、海外の投資家もそういうところに注目いただいてるんじゃないかなというふうに思います。

石橋:
先ほどシードのラウンドにおいてはそこまでハードルは変わらないかなとご意見をいただきましたが、既存投資先の皆さんですと、おそらくかなり大きい資金調達が、いわゆるAを超えた以降でいうと、ディープテックの起業家さんというのはどのような変化があったりはするんでしょうか?

藤井:
日本はまだまだポジティブなんじゃないかなと思っていて、いろんなVCさんが実は今ディープテックに投資したいという会社が非常に増えているんですね。

ただそこまで投資できていないという状況もありますので、これからどんどん参入してくる人たちも増えるでしょうし、資金自体は日本においてはまだまだ余ってるんじゃないかなと思っているので、そこは臆せずどんどんチャレンジしていってほしいなと思います。

海外投資家も巻き込む、LGやSamsungと取引する投資先の実例

石橋:
ディープテック領域だからこそ国外にも出やすいみたいな話を一言いただきましたが、海外投資家さんも巻き込みやすいみたいな特徴もあられるんでしょうか?

藤井:
おっしゃる通りですね。我々の投資先で、海外だとKyuluxという九州大学発のベンチャーで、有機ELを作っている素材メーカーなんですけども、そこは取引先がほぼ海外ですね。

LGさんとかSAMSUNGさんとか。投資家もやっぱり海外が増えてきて、ほぼ売り上げは全部海外みたいなところもいっぱいあるので、非常に追い風だと思いますね。

石橋:
そうなってくると国としてもサポートしてしっかり外貨を稼いでいくみたいな部分でも、国内からそういう産業を作っていって海外でビジネスをしていけるっていうのは、既に事実情報として足元でも既存投資先で起きていらっしゃって、これをより拡張してこういう時代でもお金が集まっているという感じになっているんですね。

インパクト投資は6年で100倍、ESG投資も追い風に

藤井:
そうですね。そこに加えて先ほどキーワードとして挙げていただいたインパクト投資というのも加わってきて、やはりより社会の課題を解決するような企業に投資していかなければならないというところで、日本だけで見ても6年ぐらいでその投資残高っていうのは100倍ぐらい増えちゃってるんですね。

実はグローバルで見るとまだまだ日本は3%ぐらいしか取れてないので少ないんですけども、急成長しておりますし、それさえ拡張して環境・社会・ガバナンス投資という文脈でも、より環境負荷を減らす企業の方がパフォーマンスが良くなるよねというふうに見ている投資家というのもいますので、そこまで拡張して考えるとさらに投資金額が増えているというところで、投資家がどんどんスタートアップ業界にも入り込んできているというのは追い風になる要因なのかなというふうに思います。

ディープテックでチャレンジしたい人へ、リアルテックファンドの門戸は開かれている

石橋:
今回のお話を聞いていただいている方ですと、最近インターネット上、それこそTwitterやSNS上でもなかなか資金調達が難しいみたいな情報がかなり先行して情報としては、僕自身も受け取っておりますし、皆さんも読んでいるのかなと思いますが。

一方で今みたいなお話も改めて整理してお伺いしていくと、確かにそうだよなというか、なおさらそこの部分が拡張していくって考えると、そこのところでチャレンジしたいって思う方も相対的に増えていくのかなと思うんですけれども、そういった方からリアルテックファンドさんに壁打ちしてもらいたいとか、ドアノックしたい時、どこからご連絡するのが一番良かったりしますか?

お話もいただいていたプログラムも割と定常的に募集されてましたよね?

藤井:
そうですね。毎年いろんな日本十数地域でやってます。

石橋:
そんなやってるんだ。

藤井:
もちろん東京とかでもやってますけれども、地方の皆さんもぜひエントリーしていただきたいですし、我々のホームページだったり、我々のメンバーにTwitterだったりFacebookでDMをいただければ、すぐにお話させていただければなというふうに思っています。

石橋:
ありがとうございます。動画の概要欄の方にですね、リアルテックファンドさんのホームページもURL記載をさせていただいておりますので、ディープテック領域でチャレンジしたいと思っている、場合によっては研究開発系の畑の方ももちろんですし、ちょっと畑は違うがその領域で新しく志しているみたいな方もどしどしとご連絡いただければよいのかなと思っております。

それでは改めて全3回にわたりまして、藤井さんご出演いただきましてありがとうございます。

藤井:
ありがとうございました。