CAMPFIRE代表の家入一真氏が立ち上げた少数精鋭VC/リード投資中心に連続起業家を支援するNOWの上場事例【NOW 中島さん vol.1】
◯中島 弘貴 NOW株式会社 パートナー
NOW株式会社 HP▶︎ https://now.vc/
Facebook▶︎ https://www.facebook.com/hirotaka.nkjm
1984年、東京都出身。 2007年EY新日本有限責任監査法人国際部にて、外資系投資ファンド、大手総合商社等の監査業務、及びアドバイザリー業務として大手上場企業に対し内部統制構築支援・IFRS導入支援を手掛ける。その後、事業会社にて財務管理に従事。新生企業投資株式会社にてベンチャーキャピタリストとしてITベンチャー投資に従事し、2018年よりNOW株式会社に参画。
英国ロンドンビジネススクール経営大学院(MBA取得)
公認会計士(日本公認会計士協会所属 東京会会員)
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回はですね、NOWパートナーでいらっしゃる中島さんに今回からご出演いただきますのでよろしくお願いします。
中島
よろしくお願いします。
石橋
早速ではありますが、中島さんあんまり表に出てこないですよね。意図的に出てこないんですか?
中島
人前で話すのが苦手だったりするんで、前に出て話すのは避けるようにしてます。
石橋
なかなかNOWの全貌をお話しいただく機会ってないのかなと思って。
まずは第1弾は今回はNOWについていろいろお伺いしていければと思ってるんですけども。いつぐらいにどのような流れで出来上がったVCファンドなのかみたいなところからちょっと簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか?
中島
はい。NOW自体は、シード・アーリー中心に、一部ミドルレイターも投資してるようなファンドなんですけど、2018年の5月に1号ファンドを組成しまして、そこからスタートアップ投資を始めてます。
経緯で言うと家入一真という、CAMPFIREの代表やってるシリアルアントレプレナーで2009年にJASDAQにGMOペパボを上場させて、そのあと個人でエンジェル投資をやられてて。
石橋
そのイメージがありますね。
中島
はい。その中でうまくいった投資が多かったので、うまく組織化したことがきっかけでVCを組成した経緯になりますね。
石橋
元々1号ファンドってどのぐらいのサイズ感から始まったんですか?2018年に。
中島
33.5億ぐらいのファンドサイズですね。シード・アーリー中心に投資をさせていただいてて、だいたい74社ほど投資させていただいてて、平均投資金額でいうとだいたい2400万〜2500万ぐらい。
リードを取らせていただくことが多くて、だいたい70%ほどはリードを取らせていただいています。
石橋
すごい。2000万〜3000万円でリード取れるというのは本当に創業期の創業期って感じですね。
中島
そうですね。
石橋
今は2号ファンドをやってる感じなんですか?スケジュール的には
中島
2021年に2号ファンドを立ち上げて、こちらも32.5億ぐらいのファンドサイズなんですけど、こちらから今、新規投資をしてるような感じですね。
石橋
1号と2号で投資活動の印象が結構違うイメージが勝手にありますけど、1号2号ってやっぱ戦略的に結構違うんですか?
中島
そうですね。2号ファンドについては、出来上がりもだいたい25、6社ぐらいを想定してて。
石橋
74社だったものが25、6社になっている。劇的に変わりましたね。
中島
劇的に。はい。リードがだいたい76%とか80%近く取らせていただいてるんですけど、ただ全然フォロー投資もするので。サイズと言うとだいたい平均が7400万とか8000万近くまで。
石橋
シンプルに1号ファンドと比べると3倍ぐらいのチケットサイズでチケット平均になってる。
中島
そうですね。
石橋
ゴリゴリのシードと言うよりはアーリーやプレAぐらいが増えたという感じなんですか?
中島
ただやはりシードというかファーストインベスターで入るケースが多くて、そのバリューションが少し上がったっていうケースが多いですね。
2号ファンドはシリアル起業家だったりとか、それなりに経験があって、自分でも事業を回した上で資金調達をするという形で投資させてもらうことが最近多いので、その分金額が上がってるという感じです。
石橋
なるほど。ラウンド以外のマーケットや市場ビジネスモデルにフォーカスして投資しようみたいなことってなんかありますか?
中島
特にこの領域に特化とかそういうのはなくて。
石橋
完全にジェネラル。
中島
完全にジェネラルですね。そう言っていいのかわかんないんですけど。NGの領域っていうのは特になくて基本ITスタートアップに全方位で投資させていただくっていうようなファンドです。
石橋
NOWさんが実際リード投資されるケースが多いっていうお話でしたけど、投資された後のなんか支援体制というか、どういうことをNOWさんがリードに入っていただく起業家の皆さんで言うとなんかいいねみたいなイメージでいらっしゃいますか。
中島
やれることは何でもやるんですけど、いろんな相談だったりとか、一番起業家のそばにいる伴走者として相談をしてもらいたいなっていう思いで、日々活動はしてますけど、その中でもやっぱりハンズイフで特に起業家を信じて投資してるので、マイクロマネジメントをガッツリするよりかは必要な時に必要なタイミングで支援できたらなという風に思っています。
石橋
それがゆえなのか、NOWさんはそんなにチームメンバーの方も多くはない印象なんですけど、割と少数精鋭でやってるイメージですか?
中島
はい。今もフロントでいうと4名、バックオフィス含めて5名の体制でやっているので、これから人数は増やそうかとは思ってます。
石橋
はいはいはいはい。どんなタイミングでNOWさんにコンタクトをして、どのぐらい検討にお時間かかったりとか、どういうステップがあるものなんですか?
中島
ケースバイケースですけど、早ければ早いほど嬉しいですね。そのとき投資できなくても引き続きコミュニケーションを取らせていただいて投資させていただくこともありますし、なるべく早いタイミングでコンタクトをしていただけると嬉しいですね。
石橋
だいたいその初めてご面談があってから早ければどのぐらいのスケジュールで投資検討をして実際投資に至るみたいな感じなんですか?
中島
時期やタイミングによって変わってくるんですけど、だいたい初回面談からコミットまではっていうのは1週間とかのケースもありますし、1ヶ月切っているケースもあります。コミットっていう意味だと多分本当1ヶ月かからないぐらいで基本的にさせてただいてるやっぱそうじゃないとやっぱいい起業家に投資できなかったりするんで、スピードはすごい大事にしてますね。
石橋
起業家の皆さんにとってありがたいような意思決定速度なんだろうなと思うんですけど、イグジット事例で言うとどんなところがあったりするんでしょうか?
中島
2018年から投資させてもらってますけど、現時点までで、3社ほど上場しました。
石橋
18年からやっててですか?早いですね。
中島
1社はあのヌーラボっていう福岡のあのコラボレーションツールのBacklogを中心サービス展開してる会社で。こちら、2022年の6月に上場したっていう会社と。
トリドリっていう、インフルエンサーのマーケティングプラットフォームを提供してる会社。
石橋
トリドリさんの創業者も結構お若いですよね。
中島
そうですね。中山さんは若くしてやっぱ上場してるすごいなって思いますし、CFOの方とか監査役とか会計士繋がりで仲良いんですけど、やっぱそういう周りの方がすごいしっかりされてたのでIPOがスムーズにできたんだろうなっていうのは思いますね。
石橋
あとは、yutoriさんとかも投資されてらっしゃいますもんね。
中島
yutoriも本当シード・アーリーでリードさせてもらって、それこそ最近話題のスイングバイIPOでスムーズに上場したので思い出深い事例ですね。
石橋
上場事例じゃないにしても中島さんとして印象深かったりとか、なんか中島さんご自身で実際担当されてたりとか、どういう最近の投資先の事例があったりするんですか?
中島
最近いうとBrave groupさん、今VTuber事業でグローバル展開してる会社で。
石橋
かなり大きくなってらっしゃいますよね。
中島
はい。すごい勢いでやってるんですけど。
石橋
それも同時期なんですかやっぱり。
中島
えっとそれは結構いろいろあって、僕はロンドンのロンドンビジネススクールっていうMBAに留学してて卒業して帰ってきて一番最初に会った起業家が野口さんなんですよ。
石橋
すごい。
中島
で、2018年に帰ってきたんですけど、友人の紹介で2人でランチをしてそこから連絡を取り続けてコミュニケーションが始まったんですけど、でも一番初めは同じく「ぶいすぽっ!」っていうeスポーツ×VTuberの事業をやってる星さんっていう代表の方に投資させていただいて、その会社もすごい勢いで伸びてたんですが、Brave groupと一緒やろうっていうことになって、株式交換をした結果、株主になったということで、回り回って野口さんの会社の株主になったんで。
すごいご縁あるなっていうのはすごく思いますし、やっぱり優秀な2人の起業家に投資できてるので、それはすごい幸せだなって思ってますね。
石橋
他の投資先だとどんなところがいらっしゃるんですか?
中島
そうですね、あとアワバリューっていう会社も、すごい勢いで伸びてるんですけど。
石橋
めっちゃ伸びてるっていう話は業界内外で聞きます。
中島
本当ですか?高級動産の二次流通をやってる会社で時計とかバッグとかジュエリーが中心になってくるんですけど、元々鎌倉新書の執行役員だった方が、終活をバンバン立ち上げて活躍されてた方で、自分で独立して自分であの高級動産のプラットフォームやると言うことで、そこに投資させてもらったんですけど。
石橋
へえ。じゃあ本当に一番最初のファーストラウンドでみたいな。
中島
ファーストラウンドで入らせていただいて、でサービスローンチして10ヶ月で月次売上5億ぐらい行ってて。
石橋
へえ。10ヶ月ですよね。しかも月次ですよね。
中島
赤字になった月がほぼないです。
石橋
VCが必要だったんですか?
中島
システム投資だったり海外展開とか考えてるので、VCのお金を入れるっていうことで投資させてもらいました。
石橋
へえ。他の方もシリアル系の方が多いですか?
中島
そうですね、シリアル系が比較的投資させていただくことが多くて、
FUNDITという、元々ジーニーの創業の取締役だった方で、工藤さんと廣瀬さんっていう方でマザーズに上場したんですけど、廣瀬さんが独立して起業をするっていうことで、そこに投資させてもらった。
それも起業家の友人からの紹介でさせてもらったんですけど、今やM&Aのロールアップの企業になっていて基本、中古型のメディアを中心に買収して、最適化をして収益を上げてコストは一元化して利益を出していくようなモデルで。
石橋
これを見ている起業家の皆さんとかこれから起業される方とかが、NOWもしくは中島さんにコンタクト取ろうと思ったらどういう経路が一番綺麗というかどういうのが一番いいんですか?
中島
基本ご紹介から投資させていただくことが多いので。ちょっとX(Twitter)もそろそろやんなきゃなと思ってますけどFacebookはやってるので。
石橋
たまにDMが来ることもありますか?
中島
たまにいただくことはあります。
石橋
ぜひ見ていただいてる方々もちろん僕ら経由でも構わないかもわからないですし、概要欄の方に中島さんのFacebookも記載させていただいておりますが、もしかしたらなかなか返信来ないかもわからないので起業家経由、ないしは投資家経由で連絡を取っていただければなと思います。
第2弾ではそもそも中島さんがどんな人だったかってところを深堀りしてお伺いしていければと思いますので引き続きよろしくお願いします。
起業を夢見た会計士をVCキャリアへと導いた縁/スタートアップ投資のやりがいと責任【NOW 中島さん vol.2】
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回も前回に引き続きまして、NOWパートナーの中島さんにご出演いただきますので、中島さんよろしくお願いします。
中島
お願いします。
石橋
第1弾でもちょっと触れましたが、なかなか表に出てこない人というイメージがありますので、そもそもどんなご経歴なのかとか、そもそも多分VC業界の人でも中島さんがどういう経歴なのか知らない人結構いっぱいいるんじゃないかなとは思うので、改めて色々お伺いをできればと思うんですけれども、
そもそもファーストキャリアみたいなところで言うと、どんなところから中島さんって始まってるんですか?
中島
そうですね。新卒がEY新日本有限責任監査法人です。
石橋
へえ、あ、じゃあ元々会計士さんなんですね。
中島
そうですね。学生で合格して新卒でEY新日本有限責任監査法人の国際部に入って、監査とコンサルティングをやっていました。
石橋
何年間ぐらいいらっしゃったんですか?EYさんは。
中島
そこは3年半ぐらいですかね。
石橋
その後にいきなり、VC業界みたいなところに入っていくんですか?どんな流れを経ていくんですか?
中島
そうですね。元々、大学時代から起業というか興味があって、やってはなかったんですけど、サイバーエージェントの藤田さんがブログやってて、そこでスタートアップの話だったりとか、ビジネス・経営・組織などのブログを発信していて、それを見ていて、わあ、めちゃくちゃ面白いなって思ってて。起業ってすごい興味あるとか、スタートアップって面白そうだなっていうのは、大学の頃から思ってていて、
「渋谷でならく社長の告白」の本の出版がちょうど2005年ぐらいにされてて、そこの出版の講演会みたいなも、たまたま行かせてもらって、少し藤田さんと話す機会があって、めちゃくちゃ面白いと思ってたんですけど、会計士の勉強もその当時はしてたので、とりあえずそれはやりきろうと思って、まずファーストキャリアとしてEY新日本有限責任監査法人にの国際部で働いていました。
石橋
学生時代からいわゆるスタートアップ業界みたいなところですか、今でもちょっとスタートアップ業界いらっしゃる方々との繋がりって割とあられたんですか?
中島
いや、大学時代は結構なんか周りで、サイバーエージェントでインターンしてたりとか、スタートアップでインターンしてたりとか、そういう人はいたんですけど、それぐらいですね。
石橋
EYさんにいかれて、もちろんスタートアップのクライアントと関わる機会もあるとは思うんですけど、その次のキャリアってどう流れだってことですか?
中島
そうですね。大学生の時に非常に興味があって、ただ会計も起業に繋がるかなと思っていて、で、監査法人も色んな大企業のビジネスとか見れるので、色んなたくさんの会社を見て、実務経験をして起業しようかなっていうのは、ざっくりと。
石橋
もともと起業しようとしてたんですね。え、じゃあその後起業したんですか?
中島
いや、していないんですけど、EYの後に小さい事業会社で財務管理や経営企画をやって、その後もっとグローバル目線を持ちたいと思ってロンドンビジネススクールにMBAを取りに行って。そこで経営学んだり、アントレプレナーシップ、起業家精神だったりとか、そういうところも学んで、ロンドンでも色んなVCだったりとか、起業家と会ったりしてて、
それでいうとアップサイダーの宮城さんも、僕ロンドンのLBSへ通ってる時に宮城さんはロンドンのマッキンゼー・アンド・カンパニーのロンドン支社にいて、僕も起業興味あったし、宮城さんも起業するっていう話をしていたんで、友達経由で紹介を受けて、話をしたら意気投合して、家遊びに行ったりとかして、お互い頑張ろうねみたいな話をしてたんですけど。まず宮城さんが日本にまず1年先に帰られて、その後僕帰ってきたんですけど、そういう経緯があったりとか。
ちょうどロンドンにメルカリの山田さんが当時ロンドンに子会社か支社があって、そこの用事で来られてて、その時にちょうどパブで一緒に飲ませて貰う機会があって、そこでメルカリの話聞いたりとか、すごいそういうことで興味はますますという感じでしたね。
石橋
ロンドンから帰って来たのはいつになるんですか?
中島
帰って来たのは2018年。
石橋
そこでもう一回じゃあ起業しようってことになるんですか?
中島
2018年の始めの頃もやっぱ起業したいなと思って、起業するんだったら日本ベースだなと思っててんで、日本のVCの方にお話を聞きに言って、
それこそアンリは、幼・小・中の幼馴染で。
石橋
ではアンリファンドの佐俣さんですよね。佐俣アンリさん。
中島
アンリさんは、幼稚園・小学校・中学校まで一緒で、その後も定期的に同窓会というか年に1回ぐらい会って、キャッチアップとかしてたんですけど、VCやってたんで、アンリに話を聞きに行こうと思って。
石橋
起業家としてってことですか?
中島
そうですね。色んなアドバイスもくれましたし、人も紹介してくれたりとかして、すごい助かったんですけど、やっぱ自分で足りないものも、たくさんあるなと思っていて、そういった時に家入さんがVCファンドを立ち上げるっていう話を聞いて、シリアル起業家と一緒には働けるし、ファンド自体もスタートアップみたいな共同代表が2名しかいなかったですし、それはめちゃくちゃ面白いなと思って参画させてもらってて。
石橋
へえ、じゃあ元々VCになろうと思ってたというよりかは割と偶然みたいな感じになるんですか?
中島
そうですね。
石橋
で、起業は結局せず。
中島
起業はせずなんですけど、やっぱ今色んな起業家と毎日会ってご支援もできて、それはすごい幸せですね。
石橋
NOWさんでまさに家入さんお名前上がってきましたけど、連続起業家・シリアル起業家ある意味NOWさんも、まあ、1つ起業・創業もされていらっしゃいますけど、CAMPFIREもやってらっしゃって、中島さんもパートナーやりながら起業するみたいな選択肢はありえるんですか?
中島
今はさすがにないですね。ご支援してる先も多いので、まずはそこにコミットっていうことで。
石橋
今でも中島さんは新規投資をゴリゴリされてるんですか?それとも新規投資っていうよりはファンドレイズですか、他の業務のロールが増えてきたって感じになるんですか?
中島
新規投資もやってますし、ファンドレイズもやってますし、そうですね、既存のバリューアップっていうところもやってますし。
石橋
結構この業界辞める人も多いじゃないですか、途中で。でも中島さんももう何年だ?5、6年?
中島
そうですね、もう6年経つぐらいですかね。
石橋
VCでずっとやっていこうみたいな事を決めたタイミングで何かありましたか?
中島
やっぱり自分が投資してる投資先があって、そこがどんどん成長していくのは見ていくのも楽しいですけど、やっぱり責任あると思ってるんで、自分もこの起業家に投資したいと思って投資して、向こうも信頼してくれてるんで、なのでやめられないですね。
石橋
間違いない。
中島
間違いないですよね。やっぱり毎日起業家に会えるっていうのはすごい楽しいですし、起業家から学ぶこともたくさんありますし、自分も成長できるので、こういう仕事はあんまりないなっていう風に思いますね。
しかも、ファイナンスっていう面でもご支援できますし、それ以外の部分も、本当の中に入って色んなやりたい部分あるんですけど、そういうこともやろうと思ったらできますし、そこに関係なく色んなサポートができると思うんで、それで投資した会社が成長していくっていうのはすごい楽しいなって思ってますね。
石橋
ありがとうございます。ちょっと第3弾の方では、もっと中島さんの元々のバックグラウンドでもある、会計士みたいなところの方々、最近会計士出身のVCのキャピタリストの方とか、パートナークラスの方も昔よりチラホラ増えてるんじゃないかなと思ったりはしますので、そういった、会計士としてのキャリアとかVCのキャピタリストとしてのキャリアみたいなところちょっと中島さんに、もっと深くお伺いをできればと思うので、引き続きよろしくお願いします。
中島
お願いします。
【VCキャリア】スタートアップ投資に活きる知識と経験/会計士の技能が活きる投資ラウンドとは【NOW 中島さん vol.3】]
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回も前回に引き続きまして、NOWパートナーズの中島さんにご出演いただいておりますので、今回もよろしくお願いします。
中島
お願いします。
石橋
今回はですね、第1弾でNOWのファンドについてのお話をいただきまして、第2弾で中島さんの過去の経歴とかキャリアのお話をいただいたんですけれども、第3弾ではもう少し第2弾を膨らますと言いますか、キャリアのところで中島さんが元々会計士さんいらっしゃったっていうところ。
最近ちょこちょこ、バイネームで言うとグロービス・キャピタルパートナーズの磯田さんとか、Dawn Capitalの山崎さんとか含め、比較的会計士出身のVCのキャピタリストの方が増えてるなっていうイメージがありまして、アカウンティングの知識ってどのぐらいVC業界に活きるんだろうかみたいなところをいろいろとお伺いをしていければと思っておりますので改めて。第3弾もよろしくお願いします。
中島
お願いします。
石橋
中島さんの感覚としても会計士キャリアのVCの人って増えてるんですか?
中島
最近は増えてると思いますね。
石橋
中島さんが入ってきた頃はあんまりいらっしゃらなかったですか?
中島
そうですね、あんまりいなかった印象ですけど、ここ数年、会計士でVC、はいはいはい。キャリアを選ぶ方がすごく増えているような印象です。
石橋
なんか結構近そうなイメージはある。要はアカウンティングの勉強をされてるし、監査法人とかの中にいらっしゃってスタートアップとか関わられるケースもあったはずなのに、なんで最近こんなに増えてきてるんですかね?周りで聞いたりとか、中島さんの思うところとかありますか?
中島
VC業界自体が、どんどん盛り上がってっていうことと、認知が高まっているっていうところもあると思うんですけど、そこが一番大きいのかなとは思いますね。
石橋
いろんな業界の人が、入って来るようになりましたもんね。
中島
やっぱり会計士のキャリアだと、監査法人にまず行って、そこから事業会社に行く方とか、戦略コンサルに行く方だったりとか、PEファンドに行くケースが多いですけど、VCは今まではあんまりなかったんですけど、やっぱりVCの認知だったりとか、業界の盛り上がりも含めてすごく興味持って入ってくる人が増えてきてるのかなっていう風に思いますね。
石橋
僕の勝手なイメージだと、やっぱ会計の勉強されていると、すごくVCキャリアも活きるんじゃないかなと思ってますところは、想像ベースではすごく相性いいのかなと思うんですけど、実際問題、監査法人時代の経験とか、公認会計士の知識っていうのはどのぐらいVCに、活きてるもんなんですか?
中島
活きると思ってます。
石橋
概ね言うとまず活きると思ってると。でも結構なんかVCによって違うのかなって正直思ってて。シードVCなのかシリーズA以降なのかによってもまた色合いが違うのかなと思うんですけど。
中島
だいぶ違うと思いますね。シードアーリーとかだとどうしてもやっぱ数字がなかったりとか、ビジネスの評価、人の評価、シリーズA以降だったりするとやっぱ数字はしっかり出て来るので、そこの数字を分析するだったりとか、そういうのは会計士が得意だと思う、数字得意だと思うので、そういうところですごい活きるなという風に思いますね。
石橋
会計士さんとか会計畑出身の人ってなんか中島さん的にシリーズA以降のVCの方がやっぱフィットするんですかね?これから転職とかを志すのであれば、シリーズA以降を狙った方が経験とか活きやすいものなんですかね?
中島
ざっくりとそうだと思いますね。PEに行くのが多いっていうのはやっぱその、財務分析だったりとか強いっていうところだと思いますし、上場前だったりとか、シリーズA以降のプレIPOっていうのは会計士の力が発揮できるようなところかなと思いますし、管理部門などのコーポレート側ですよね、監査やって来たんで監査法人の対応とかも、慣れちゃいますし、そういう部分はものすごく生きるかなっていう風に思いますね。
石橋
中島さんとしてVC業界実際入られて、元々しかも会計士でいらっしゃって、ここの知識とかここの経験がやっぱり足りなかったなとか、今で言うとさっきも話しましたけど新卒でVCとかVC業界志してくる方とか関心持ってくれる方が増えてきてる中で、こういう経験を積んでおくと、会計に限らずVC業界でキャピタリストとして、特にまずはシードVCとしてやっていきやすいとか、こういう経験やっぱ必要なんじゃないかみたいなところってどう思われたりしますか?
中島
やっぱり武器があるっていうのは、1つの強みになってくるので、そこ大事だと思ってますし、VC業界もいろんな人いるじゃないですか。総合格闘技みたいな、いろんなそれぞれの武器持って、その中で自分の強みを発揮してバリューを出していくみたいなところだと思うんで、その強みが発見されたりとか、あるのであれば、そこは入るタイミングはいつでもいいんじゃないかなとは思いますけどね。
石橋
中島さんのなかで一番なんかハードルだったというかキャピタリストとしてやり続けていく中で、後から身につけた経験とか知識っていうのはもちろん会計のところの武器はありますけど、ここのところがやっぱ一番ハードルがあったなっていうなんかあるんですか?
中島
正直あんまりなかったんですよね。何か無かったっていうか。
石橋
元々やっぱり起業家のご友人多かったっていうのが、あるんですかね。
中島
興味あったっていうのは、元々大学の時からあったんで。人との合うのも好きですし、やっぱりコミュニケーション力だったりとか、コミュニティとかに入っていく突破力みたいな、そういうのはすごい大事だと思うんで、自分の強みをどう発揮できるかみたいなところだと思うんですけど、
やっぱり僕の中だとやっぱ会計士のバックグラウンドとグローバルMBA行ってるので、同じ経験をして同じ言語で喋ってるコミュニティがあるっていうのは1つ僕としてはなんか安心できるし強みかなっていう風に思いますね。
石橋
改めて中島さん全3回に渡りましてご出演ありがとうございました。皆さんも、全3回のご視聴ありがとうございます。それでは、次回の動画でも会いましょう。