VC歴25年で147社に投資し約5割を売却したモバイルインターネットキャピタルのVC元木さんが登場!|スタートアップ投資TV

〇元木新 モバイル・インターネットキャピタル株式会社 マネージングパートナー HP▶https://www.mickk.com/
X(Twitter)▶  / aratamotoki  

慶應義塾大学理工学研究科修士課程修了後、日本技術貿易(株)に入社し、7年間知的財産権に関するコンサルティング業務に従事。その後、モバイル・インターネットキャピタル(株)で国内外のベンチャー企業への投資を行い、多数の投資先のEXITを経験 。 Japan Venture Awards 2018 ベンチャーキャピタリスト奨励賞受賞。

1999年創業、docomo・インターネット総合研究所の大連合から始まったMIC

石橋:
はい、みなさんこんにちは、スタートアップ投資TVのGazelle Capitalの石橋です。

今回からですね、既に知っていらっしゃる方も多いと思いますが、モバイル・インターネットキャピタルのマネージングパートナーでいらっしゃる元木さんにご出演を今回からしていただきますので、元木さんよろしくお願いします。

元木:
よろしくお願いします。

石橋:
モバイル・インターネットキャピタル(MIC)さん、一旦略して頭文字を取るとMICさんでミックと読むと思うので、MICさんとお呼びさせていただきます。

第1弾ではそもそもMICさんがどういうファンドなのかというところで元木さんにいろいろお伺いをしていければと思うんですけども、そもそもどういう歴史をたどっていらっしゃるファンドなのかというところを、ちょっと簡単にご説明いただいてもよろしいでしょうか?

元木:
ありがとうございます。MICは1999年11月11日に設立されました。

石橋:
ポッキーの日ですね。

元木:
ちょうど東証マザーズの1号案件でインターネット総合研究所を藤原さんという方が創業されて、上場申請した日に、このモバイル・インターネットキャピタルをインターネット総合研究所とdocomoとみずほ証券さんで作ったベンチャーキャピタル(VC)です。

石橋:
合弁VCみたいなところから始まっているんですか?

元木:
藤原さんの想いはやっぱり強くて、そこへdocomoさんに入っていただいて、みずほ証券さんにも入っていただいて、出来上がったっていうのが始まりで、当時の社長は西岡さんというIntelの日本法人の社長だった方で、西岡さんはSHARPのZaurusという薄っぺらいパソコンを作った方なんですけど、その副社長に、東芝の買収監査をやっている日本産業パートナーズの馬上さんという社長の方が、副社長でスタートしたんです。

石橋:
メンバーがすごいところから始まってるんですね。

元木:
オープンイノベーションっていうのにすごくこだわりがあった。デジタルテクノロジー領域で初の専門特化型ファンドを立ち上げて、オープンイノベーションしていきましょうっていうので立ち上がったVCなんです。

石橋:
1999年なので、もう25周年近いですね。

元木:
25年目に入ってるっていう感じですね、今。

147社投資、IPO22件、イグジット率30〜40%の実績

石橋:
25年間で何社くらい投資して、実際どのくらい新規公開株式(IPO)していらっしゃる?

元木:
この瞬間で147社投資をして、25年でセレクティブには投資しています。IPOは今22件、年間1件くらい。当然、創業当初はしていないですけど、それと同じくらい合併・買収、トレードセールスで買われていく、プラスのイグジットをしていく会社が出てくる。

石橋:
30~40社ぐらいはイグジット経験されていると考えると、25%ぐらいは投資先は何かしらの方法でイグジットしている?

元木:
そうですね、今投資をしている100社の中で40社ぐらいイグジットしているので、4~5割ぐらいを狙ってセレクティブに投資をしています。

石橋:
足元は何号ファンドをやられていて、どういう規模のファンドだったりとか、どういうテーマでずっと投資されていらっしゃるんでしょうか?

元木:
はい、ありがとうございます。5つ目のファンドを2019年11月に立ち上げて、ファンドサイズは105億円のファンドですね。

基本的にはシードからレイターまでやるんですけれども、メインはプレAからシリーズBに入って、チケットサイズでいうと2〜3億円が平均です。シリーズAぐらいだと2〜3億円やりますね。

プレAだと1億円ですが、その後フォローしていくので、1社あたり仕上がり5億円ぐらいのイメージでポートフォリオを作ってやる。そういうやり方をやってますね。

石橋:
5号ファンドは投資予算をざっくり80億円ぐらいとすると、15社前後ぐらいに投資するって感じのイメージですか?

元木:
これは理想的には全社それぐらいやればいいと思うんですけど、今の状況で言うと32社投資をして、最初のシード期に投資する案件もちょこちょこあるので、その分は少ないです。

75%がリード投資、ガバナンス構築まで伴走支援

石橋:
メインはシードから幅広にやっているものの、プレAからシリーズBが主戦場だとすると、リード投資・フォロー投資みたいなところで言うと、どのようなスタンスが多いんですか?

元木:
基本的にリードを取ります。今でいうと75%ぐらいはリードです。フォローはどちらかというとミドルステージ案件で「リードつくからフォロー入ります」みたいな案件がフォローに回っているという仕上がりですね。

石橋:
リード投資した後のコミュニケーションと言いますか、こういうふうに企業を支援しているとか、特徴的な支援方法があられたりするんですか?

元木:
基本的にはリード投資がメインになるので、プレAからシリーズBのところでリードを取って、その次にどう繋いでいくかみたいなことを考えながらやっています。

基本的にはファイナンスサポートであったり、あとはシリーズAぐらいに入るとどうしてもIPOまでのプロセスを入っていく局面に入るので、なかなかVCで言い出せないところを役割的には担って、トップラインをしっかり作ってもらって、後回しになるガバナンスのところはしっかり僕ら経験もあるのでサポートさせていただいて、次のステージにしっかり上げていくみたいなことを最近は特に多いかな。

石橋:
創業したタイミングでの代表はお2人も違うお2人なんですかね?

元木:
ああ、そうそう。ファンドの運営とコーポレートは、VCは分かれているという認識を僕らは常に持っていて、社長は今4代目。

石橋:
25周年とはいえ、そこそこ変わっていますね。

元木:
変わってるよね。各ファンドで代表になっている。

石橋:
ファンドが新しくできると、変わるルールがある?

元木:
ルールはないけど、結果的にそうなってる。みんなお役御免で変わっていくみたいな、そういう形に今なってますね。

石橋:
現場の人も長くやられてる方の方が多いんですか?

元木:
2010年以降で言うと僕が一番長くやってるので、そういった意味では25年の中でずっとやってる人はいないわけです。バックオフィスぐらいです。

25年で蓄積された「秘伝のタレ」、リスク分析へのこだわり

石橋:
一定数は入れ替わりがあられる中で、投資済みのところで言うと100社に対して30〜40%がイグジットして、再編成があるっていうのは、投資価格がMICさんの中で明確にあるからっていう感じなんですか?

元木:
そうですね、そこは僕らはポリシーとして、VCはスタートアップの投資のプロだと。であれば、その投資の手法であったりとかを磨き続けなきゃいけないと。

そこにはすごくこだわりを持っていて、25年の中でもやっぱりナレッジが蓄積されているので、それを引き継ぎながら今に至るということで、そこはすごく僕らすごく自信を持っています。そういった意味でのロス率みたいなところを抑えながらやってるっていうのがうちのこだわりですね。

VCって基本的にはその可能性を見て投資をするんだと。特にシード期から入っていくと可能性がほとんどですと。リスク見たら投資できませんからね。

石橋:
言い出すとキリがないですよね。

元木:
ですよね。僕らは基本的にはどちらかというとリスクを回避する思考が強いんですよ。リスク分析めっちゃ好きなんですよ。

リスク分析好きってことは断る方に振るケースもあったりするので、リスクをどう見積もるかはすごく得意。リスクをちゃんと見つつ、取れるリスクかどうかっていうのを可能性とのバランスでどうやるのみたいな、そこにこだわって投資をしようとしている。

石橋:
40%の方は既にイグジットされていらっしゃって、なかなかうまくいかなかったケースも一部存在するのかなと思うんですけど。

元木:
いや、もういっぱいですよ。

石橋:
リスク想定が当たるって感じですか?分かっていたものが顕在化しちゃったっていう感じですか?

元木:
そうですね、やっぱりそこのリスクとしてマーケットリスクが一番分かりやすいじゃないですか。来ると思ってこなかった、みたいなパターン。

テクノロジーだと特にそれ強いんですよね。そこはもう仕方ないと。あとは予期せぬところみたいな話も、やっぱ人の部分とかってあるじゃないですか。チームが崩れるとか。

そこもなんだかんだ言って僕らね、全部デューデリジェンスの中で議事録残してるんですよ、過去のやつからずっと。やっぱりそこのところは指摘されていて、「そのリスクは取りました」っていう話なんだけど、取るべきじゃなかったかもしれないですね。やっぱりそうだよね、みたいなのがよくあるかな。

それは振り返られるようになっているからナレッジが貯まるんだという話なんですけどね。

石橋:
まさに秘伝のタレみたいなのが脈々と漬け込まれてるわけですね。

元木:
要は自分はいけると思いましたと。けど蓋を開けてみたら全然違いましたっていうのをレポートで書かなきゃいけないっていう話があって。そこで振り返りをすると。

だからそれは別に投資担当者でなくても、投資仮説、最初の頃のレポートがあるから、それで議事録と進捗を含めて、最後イグジットするときに、「ああこうだった」とみんなが分かるようになってるってのは僕らの強みでしょうね。

資金調達は3ヶ月前から、初回判断は2週間以内に

石橋:
これ見てる視聴者の方々が、もしMICさんに次のラウンドで投資してもらいたいなと思ったら、資金繰り考える何ヶ月前にはMICさんには問い合わせした方がいいよみたいな、スケジュールで言うとどんな感じのイメージですか?

元木:
一番いいのは3ヶ月ぐらいは欲しくて、3ヶ月ぐらいディスカッションが十分できる期間があると、安心してお互いコミュニケーション取りながらできる、3ヶ月以上みたいな形です。

それより短くなると少しタイトで、十分に練り込んで投資仮説を作ったりリスク分析したりみたいなところがちょっと窮屈になるから、3ヶ月ぐらいあるとすごく嬉しいなと思いますね。

石橋:
逆に初動の検討は早かったりするんですか?方向性的なのがどの段階ぐらいで分かるんですか?

元木:
僕らのポリシーとしては、できる限り早く。2週間ぐらいで自分たちがやれるやれないは少なくとも一時的に回答するっていうのはこだわろうとしているところがありますね。

できればやらないことが分かっているのであれば、初回のミーティングで伝えられるのが理想だと思いながら、いつもお話しさせてもらってますけどね。

石橋:
早すぎると早すぎるで、企業側の人もムッとしちゃったりする。「お前この60分で何を」って。

元木:
そうそう、そうやって思われるからすごく注意なんだけど。

けど、そこをどう愛を持って伝えるかみたいなのが、キャピタリストとして重要じゃないですか。確かにプレAからシリーズBがメインだから、投資機会っていうのがずっと続くわけですよ。

プレAで断ってもシリーズA・Bがあるみたいな志向性なので、ここで信頼されない限りはっていう話じゃないですか。VCとして僕らはそのスタートアップの方々に対してどうやって誠実に尽くすかと。

それがプレAからシリーズBにあたって常に機会をもらえるようにすると。

石橋:
約10年強キャピタリストやられていて、いわゆるアンチポートフォリオというか、プレAでも来てくれたし、シリーズAでもシリーズBでも来たけどごめんなさいってなったが、イグジットされたとか大成功されてる企業の方とかっていらっしゃったりするんですか?

元木:
いますいます。明確にイグジットやIPOしたりとか、イグジットされた方にはお会いした時には「申し訳ございませんでした。見る目がありませんでした。」毎回「すいません」とか言って。

「僕の見る目が本当になくて、いくと思ってました」みたいな。

石橋:
謎の応援コメント。

元木:
それはそういうものですよね、ということで、そのコミュニケーションが生まれてまた次に生まれるようになればいいかなと思いながらやってます。

レギュレーションテックからrakumoまで、投資事例を語る

石橋:
最近のというか、元木さんご自身の投資先で、具体的にこういうところがいらっしゃって、こういうふうに伴走しているですとか、こういうまさに投資仮説があったから投資したみたいなところをぜひ何社か教えていただければと思いますが、バイネームで出せるところはありますか?

元木:
SecureNaviとか、プレAのタイミングでリードで入って、井崎さんという社長の誠実性をすごく感じて。テーマ的には分かりやすいSaaSの課金モデル。

石橋:
ちなみに一言で言うとどのような事業をやられてらっしゃる?

元木:
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)という認証取得のビジネスあるじゃないですか。そこの認証取得を今までコンサルがやってたのをツールで置き換えて、コンサルよりもより効率的にスピーディに価格も安く取れるみたいなので、今スタートアップとか新規取得の層で言うと3割4割ぐらい彼らが認証してるんですよ。年間の新規取得のところも。

認証取得して終わりじゃなくて、チェックもあるのでそこまでずっとやっていく、そういうスタートアップです。分野的にはレギュレーションテックとか、規制領域でどう運用を守らなきゃいけないか、みたいな世界があると。

それに今まで人がやってましたと。それって今考えたらツールでもいいし、今後はそのAIとかね、データを使って動的な管理もできるようになっていくから。

だからそれって、例えばモニターで違うボタンを押そうとしたら、アラートが出てきて「違う違う」みたいなね。どっちが正しいのかみたいなのがあるんだけど、まあけどそれって人間は悪さをするものだ、みたいな。

そういう活躍できる場がそれぞれにはあって、レギュレーションテックも認証取得だけ見るとちっちゃく見えるんだけど、そこから繋がっていくいろんなビジネスっていうのは「広いぞ」「でかいぞ」ということで投資したんですよね。

石橋:
もう少し前の投資先とかだと、例えばどういうところがあったりするんですか?

元木:
前だとHENNGEさんも投資してたrakumoとかね。rakumoもすごいドラマがあって。

弊社のMICに2006年のファンドから投資をしてましたと。それで1回イグジットしましたと。2号ファンドで投資をしたんですよ。それ1回イグジットしたんですよ。

御手洗さんはやっぱりIPOをしたいということで。御手洗さんはエンジェル投資家としてもすごく優秀で、アイスタイルとか、アジャイルメディア・ネットワークで、個人株主で入っていて両者IPOしたので、「自分も」という気持ちになるじゃないですか。

その時に今のファンドで言うと4つ目のファンド、2号ファンドでイグジットして、4つ目のファンドでバイバックというか、売った先からまた買うみたいなことをやって、それは2018年だったかな。3年半で上場した、2021年。

それはもうちょうどそのコロナ禍でテレワーク・リモート絶好調みたいな、その中で上場したので、それは良かったですね。それもドラマとしては、そうやって行って帰ってくるみたいなね。

石橋:
確かに。他のポートフォリオとか、まさにMICさんのホームページに、皆さんがどの担当の人がどこやってるみたいなのは、基本的にロゴも全部載っている?

元木:
載ってる載ってる。だからそれ見てね、関係ありそうだと思ったら是非お問い合わせいただけると嬉しいなと思いますね。

石橋:
ぜひ概要欄のほうにですね、MICさんのホームページのURLも記載させていただいておりますので、そちらのほうからチェックいただいて、場合によってはですね、これからプレシリーズAも含めシリーズAを目指していくぞという方はぜひお問い合わせ、いきなり2ヶ月前よりかは少し早い段階からお話をしていただくと一番いいんじゃないかなと思っております。

それでは元木さん、今回ご出演ありがとうございます。

元木:
ありがとうございました。

【最初は失敗ばかり…】シード投資に苦しみながらも3年目で投資がうまくいくようになった明確な転換点とは?|スタートアップ投資TV

知財コンサルからVCへの転身

石橋:
はい、みなさんこんにちは、スタートアップ投資TVのGazelle Capitalの石橋です。

今回もですね、前回に引き続きましてモバイル・インターネットキャピタル通称MICさんのマネージングパートナーの元木さんにご出演をしていただいておりますので、今回もよろしくお願いいたします。

元木:
よろしくお願いします。

石橋:
前回の第1話ではですね、MICさんはどういうファンドなのか、どういうイズムでやっていらっしゃるのかというところをお伺いしてまいりましたので、そもそもMICさんの中で最も歴の長いパートナーであり、キャピタリストでもあり、中の人である元木さんがどういう人柄をしていらっしゃるのか、どういう略歴をしていらっしゃるのかというところをお伺いしていければと思いますが、もともとはどういうキャリアから始まっていらっしゃるんですか?

元木:
私はもともと知財のコンサルをやってたんですよ。グローバルでも3本の指に入る、知財の特許に関係する商社みたいな会社が日本の中にあって、NGBというところに入ったんですよ。それが2004年で。

なんでそこに入ったかっていうのは、小泉首相がちょうどその頃に「知財立国だ」とかって言ったんですよ。知らないと思うんですけど。僕が学生の時に面白そうと思って。

その時にちょうど日亜化学と中村修二先生が報奨で訴訟をしたといた、それとリンクするんですよ。僕は出身徳島で、日本にそういう会社があるっていうのをリクナビで知って入り、たくさんいろんな技術を見たかったんですよ。日本にいるんだったら。

慶応で理工学部出身だから、ちょっとはリンクするかなと。エンジニアになりたくないし、研究者も嫌だと。けど技術は面白いから好きだっていうところで、何があるって言ってそこに辿り着いて。

2011年からMICに入るんだけど、前職は7年くらいやって、ちょうどリーマンショックまたいで、リーマンショックの頃に1回VCの就職活動したんですよ。

石橋:
そこが繋がらないんですけど、なんでそもそも転職されようと思って、なんでVCなんですか?

元木:
VCって何千件も案件見るじゃないですか。コンサルも構図は同じなんですよ。唯一違うのは、VCって0~10まで見るじゃないですか。

コンサルってやっぱり一部分しか見ないから、知財のコンサルのやることっていうのは限界みたいなのを自分で作っちゃって。別のビジネスあるじゃんみたいな。事業会社に行くのか、コンサルでいるのか。たくさん見たい。

ただこの瞬間だけじゃなくて全部見たい。めっちゃ欲張りだったって話なんですけど、それでVCがあるということで活動をして。

石橋:
それは何かエージェントの人から知ったんですか?リクナビとかではなく、そもそも知ってたんですか?

元木:
それはまさしくその当時、梅田望夫さんが書いた本などを引っぱってきて、当時のVC全史みたいなのがあるんですけど、そういうのを見て面白そうだと。そこから探していったみたいなのが最初の最初です。

「採用全然ねーし」みたいな。

リーマンショック後の厳しい採用市場

石橋:
当時ってMICさん以外はどういう人たちが採用してらっしゃったんですか?

元木:
大手金融機関のVC。独立系いないから。JAFCO、UTEC、グローバル・ブレインとか、20年選手のプレイヤーですね。GLOBISも採用してらっしゃった。

石橋:
下手したら片手で数えられちゃう?

元木:
10社いないです。採用で言ったらリーマンショック後で冷え込んでるじゃないですか。ファンドレイズも終わっているし。

GLOBISさんも2010年か2011年のファンドを立ち上げたぐらいで採用スタートに入る話だと思うんですけど、そのタイミングで、MICに選んでもらってスタートした。

それもテックのアングルがあるから知財使えるじゃないですか。新しいVCの形はファイナンスじゃないと。ファイナンス以外の力でスタートアップを攻略する、というのが当時の勝又さんが言っていた。勝又さんというのはINCJの専務です。

石橋:
偉い人多いですね。

元木:
偉い人多い。

知財が重要だからっていうので、ヒーヒー言いながら採用されて、そこでも1000本ノックを受けて、寝ないで揉まれまくって、投資もできて、成果が出たっていう。そんな流れですよ。

最初の投資2社は失敗、それでもパートナーに

石橋:
当時は1キャピタリストとして入られていて、今はマネージングパートナーをやられてらっしゃると思うんですけど、キャピタリスト人生の1社目の投資先ってどちらなんですか?

元木:
1社目はイスラエルの会社です。通信系で、上に就いて下がサポートするという構図で、弊社やっているので、必ず主と副でやっていた。その時にやったのはまさしくイスラエルのテックの通信系の会社です。

Wi-Fiのアンテナを作っている会社で、やっていることはかっこよかったです。知財もテックもこんなに駆使して「こういうものが出来上がるんだ」みたいな、そこはすごく感動したんですけど、ダメでしたね。

石橋:
1話で言うところのリスクが顕在化したということですね?

元木:
そうそう。マーケットニーズ組めませんでしたね。

石橋:
ちなみに日本の会社さんだとどちらが最初だったんですか?

元木:
シードの会社でしたね。シードだけど男前に突っ込んでましたね。大失敗でした。

石橋:
2割ぐらいはVC、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の業界の人見てたりとか、最近業界に入った人も見てくれてるケースが多いですけど、皆さん安心してください。最初の投資で2社失敗してもパートナーになれる。

元木:
そうそうそう、その通り。

3〜4年目で訪れた転換点

石橋:
長いキャピタリスト人生で、何が転換点になられて、しかも成果としても出てきたのはどこあたりぐらいですか?

元木:
入社1年目から投資全開でやってたので、10何件下に就いて、自分が主じゃないところでは、ボコボコにやられながらやって投資をしました。それが成果が出るのが比較的早かった。

2~3年目ぐらいでイグジットが出てきて、それでこう見えてきた感じがあって。ただ確信は得てなくて、手探りでやってるんだけど成功したみたいなのが続いてるわけですよ。

それで変わったのは3年目から変化が生まれたというか、3年も経つと何か失敗しているわけじゃないですか。

石橋:
確かに。

元木:
「これじゃダメだなぁ」みたいなところが見え始めたのが3年目ぐらいで、4年目から明確に変わっていったみたいな感じではあった。それを越えないといけないと思う。

主観と客観という話がある。就いて回るとアナリスト的になる。客観性を重視する。そこににはやっぱり主観もなきゃいけない。

そのバランスをどう取るかみたいなのが3~4年目ぐらいから分かってくる。

主観と客観のバランスが投資の鍵

石橋:
客観側の観点でリスク分析をして、主観の方でリスク許容をしていくというか、可能性を生み出していくというバランスになっていって、ギリギリ主観が勝つと投資ができる。

元木:
そうそう。だからそのバランスがあまりにも崩れてるとやっぱり成功しなくて。

可能性だけ取りに行ってもやっぱり全然ダメだし、リスクやっぱり見過ぎると見逃す、みたいなのをバランスが取れてくるタイミングがあったり、「自分の頭で考えてちゃんとロジック作ってるか」とかっていうのも、こういうところには含まれてくる。「言われて作ってねえか?」みたいな。

あるじゃないですか。上と下の関係でいうと。それを超えるのが3~4年目ぐらいのところからバランス取れてくるっていう感じでしたね。

石橋:
自分がちゃんとリスク取るためにどう分析して、主観と客観をバランスよくみたいなのはすごく重要ですね。ちなみに今僕が一番MICさんとお付き合いが、現場の人でいうと深いのが稲垣さんなんですけど、稲垣さんって今何年目ぐらいですか?

元木:
稲垣は2021年からなので3年ぐらい。

石橋:
来年あたりぐらいで元木さんみたいにキャズムを超えないといけないフェーズが。

元木:
そこで言うと、彼自身はもうその部分は超えてると思います。僕も苦労したから、できる限りそれを短くしたいと。育成の期間みたいなのを。

そこちょっと仕組みを今入れて、考えさせる方に振るっていう仕組みも入れてるので、そこは早く立脚すると思う。

2018年にGPへ、育成の仕組み化を推進

石橋:
なるほどですね。いつのタイミングでパートナーになられたんですか?

元木:
弊社で言うと、ディレクターがある意味パートナー職みたいなところなんですけど。

石橋:
マネージングパートナー、実質無限責任組合員(GP)みたいな感じですか?

元木:
GPGP。

石橋:
そういう感じになってるんだ。

元木:
2018年に実質GPになり、今のMICはもっと早くなるようになっているんですけど、当時はやっぱり僕らはまだまだ試行錯誤していた時期が長かったので、下積みがずっと長くて一気にグッとあがる構図になってたんですよ。

僕はそういう成長の仕方をしたので、今のメンバーはそこを少し短くしながらっていう構図にしてますね。

休日は子供とサッカー、健康的な生活

石橋:
なるほどですね。休みの日とかあるんですか?

元木:
休みは休んでますよ。

石橋:
最近どんなことやってらっしゃいますか?

元木:
子供とサッカーやってます。

石橋:
健康的ですね。

元木:
健康的。外に遠出することも好きなので、そういうのが中心になってますね、土日は。ゴルフとかしないです。子供と遊ぶことばかりです。

石橋:
それこそ土日とか平日の夜、業界の人とのお付き合いというのはそんなに行かれたりはしないですか?

元木:
そんなにないですね。呼ばれたら行くみたいな感じはありますけど、自分から企画することは今はないですね。これからしてもいいかなと思います。

石橋:
最近ちょっとイベントごとも、MICさんとしても増えてこられたり。精力的にやっていこうかなって感じですね。

元木:
そうですね。

Twitterの発信は「リアル」を伝えるため

石橋:
ぜひこれを見ていただくと元木さんがどういう人柄をされていらっしゃるのかって伝わった部分もあるかなと思いますので、概要欄の方に元木さんご自身のTwitterのURLですとか、もちろんMICさんのホームページも変わらずURL記載をさせていただいております。

厳しそうな人だなというふうに受け取られる方もいる?

元木:
僕がTwitterで言ってるのはある意味事実だから、リアルがそこにあると思って聞いていただけるといいんじゃないかと思いますね。

石橋:
厳しい人ではあれど怖い人ではないっていう、重要なことだと思うんで。

元木:
めっちゃいい人だよ。

石橋:
ぜひご連絡をしてみてください。それでは元木さん第2弾もご出演ありがとうございました。

元木:
ありがとうございました。

【投資ファンドを開設!】MIC元木さんが語るVC・CVCへ投資する理由とは|スタートアップ投資TV

設立25周年で始めたファンド投資の真意

石橋:
はい、みなさんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回もですね、前回に引き続きましてモバイル・インターネットキャピタルのマネージングパートナーでいらっしゃる元木さんにご出演をいただいておりますので、今回もよろしくお願いいたします。

元木:
お願いします。

石橋:
第3弾はですね、テーマトークというところで、モバイル・インターネットキャピタルさんがファンド投資をしていると知ってる人、一部いるはずでして。

僕が元木さんに初めてそもそもコンタクトをしたのが2023年6月に、元木さんがTwitterでですね、つぶやいてるんですよ。

「モバイル・インターネットキャピタルが設立25周年です。ファンド投資をし始めることとしました。そういう候補の人、連絡をください」ってツイートしていらっしゃって、「なんじゃこれ?」と思ってコンタクトをさせていただいて。

実はこの動画をもって、ある意味発表にもなるんですが、僕らのGazelle Capital の2号ファンドの方にモバイル・インターネットキャピタルさんの管理会社ですね、株式会社の方からファンドの投資をいただきまして、ご縁がつながっているというところです。

今回の動画では、そもそもなんでMICさんが25周年事業だからやるというわけでもないと思うんで、なんでそんなことを始めたんだ、みたいなところからまずはお伺いをしていければと思うんですけれども、なんでだったんですか?

元木:
今のこの環境っていうのはすごく影響しています。

それぞれVCがステージごとで役割が細分化し始めているという状況でした。

投資をしてからイグジットするまでの時間ってどんどん長くなってきているときに、僕らが最初から最後までみたいなのを担えるファンドの期限も含めてプレイヤーかというと、そうじゃない。

どのVCも同じだと思ってて、僕らもグロースになったら任せなきゃいけないという、こういう環境になりつつあったというのが大きな流れとしてあったので、取り組み方変えないとねっていうところで社内でずっと議論していた。エコシステムをもっと作らなきゃねっていう話に目が向いていったっていうのがきっかけです。

役割になっていくっていう意味では、僕らはプレAからシリーズBをメインステージにしながら、マイクロVCの方々がファンド投資をやって、ただここを育成する機能っていうのがないので、それは僕ら20何年もやってるから、それをある意味でナレッジも含めてっていうのをやらないとエコシステムできないというところからスタートしたんですよね。入り口はそういうことですね。

石橋:
他のソリューションって何かその議論の中で出たりはしたんですか?

元木:
これは当然ありましたね。コンサルティングパートナーみたいなね。僕らが「コンサルしてください」っていうお金を渡すみたいな。例えば案件ソーシング。

僕らもシードファンドを立ち上げてやるっていうのも当然その同じタイミングでやってて、パートナー作りでやったりエコシステム作るかっていうのを試行錯誤している時期が2022年の末からずっと続いてたって、そういうことなんですね。

シリーズA・B投資家の戦略──シードファンドへの投資という選択

石橋:
MICさんに限らずですね、特にシリーズA・B前後になっているVCさんって、ダイナミズムに対しての対応の仕方って結構色分かれてますよね。

例えばHeadlineさんとか、本体のHeadline Asiaのファンドがありつつも、LAUNCHPAD FUNDという名前でまさにシードファンドをやられていますし、基本的には今後は増やしていかれるということですね?

元木:
継続してやっていくと、僕らもアセットがある部分があるから、それを活用しながらどうやってやっていくかっていうところをやっていかないと。これはもうVCの性というか、悲しい現実という意味ではここに紐づいて案件が入ってきている現実があると。

歳をとればみんな劣化するから、世代も変わっていくしっていう時にどうやって対処するんだっけっていうのは常に考えてなきゃいけない策の1つでもあるから、策の1つとしても使いましょうみたいな。

そういうことを何年もやっていくって決めてあるんであれば取り組まなきゃねっていうことで、今回こういう取り組みをしている。

石橋:
Gazelle Capitalが1号事例という認識でいいんですか?

元木:
はい、そうですね。

石橋:
ありがとうございます。

元木:
頑張りましょう。

石橋:
頑張ります。

ちゃんと成功事例になれるようにというか。ちゃんとこれで成功しないと「MICさんの良くないじゃん、これ」とか言われたらちょっとシャレにならない。業界の人にも申し訳ないので。

ちゃんと成功させるのは大前提ではあるんですけど、どういう方針で今後MICさんとしては取り組んでいかれるというところをお伺いできればと思いますがいかがでしょうか?

BtoB×デジタルテック──投資先選定の基準

元木:
僕らの投資スタイルもあるので、分野も含めてデジタルテックの領域ではあるんだけれども、相性でいうとBtoB向けの企業さんに投資されているところは僕らも好きなので、そういうプレイヤーでマイクロVCでやられているところっていうのは当然候補になっています。

石橋:
あくまでもシードラウンドにフォーカスしているVCさんがまずは大前提なんですね。

元木:
もうそれだけですね。

石橋:
Gazell Capitalの中で言うと、ここが1号事例としても悪くないかもねっていうのは、どこのポイントが良かったとかって何かあられましたか?

元木:
もともとお付き合いあったじゃないですか。

石橋:
はい、あります。協調投資の会社があります。

元木:
そうですね。実際に投資している先でもアングルの良さというか、ユニーク性みたいなところはあるんじゃないかと思っていたので。

今のソーシングの状況とかもお伺いする中で、僕たちはタッチできない色々な方々を御社は持たれていると思うので、そこが魅力の1つであった。

僕らがタッチしているところが被っていたり、そういうのはあんまりなかったので、投資をさせていただきました。

石橋:
ありがとうございます。どのぐらいのペースでやっていこうとか、レギュレーションは決まってらっしゃるんですか?

元木:
決まってますね。年度内の3月までは、あと残り2〜3社に投資をしたい。

石橋:
聞いてますか?聞いてますか?VCのGPの人。絶対聞いてるんで。行った方がいいですよ、絶対。

元木:
本当に来てください。

石橋:
僕らからしても損がないと言いますか、僕らはやっぱりマイクロファンドでシード向け・プレシード向けなので、シリーズA・Bで追加投資すら限りなくできない、構造的に。

じゃあシリーズA・Bで投資している人がある意味インサイダー的に中の状況を見てくれていれば、早めに僕らの既存投資先に声をかけてくださったりとか、コミュニケーションを取って、既存投資先のシリーズA・B到達角度が高まるってことが結局一番正しいことだと思うので。

明確に分かれているからこそ、このパイプラインの連携がすごく僕は価値があると思っているのでぜひ。

元木:
ぜひ来てください。お待ちしております。

石橋:
こういう取り組みは個人的にはですけど、増えてほしいです。業界でもっと。

そうするとMICさんはMICさんで、増えたら増えたで困っちゃうのかもしれないですけど、もっと増えてくれたらいいなとは思ったりはしますけど。

元木:
これね、公にしてキャッチアップされて、また2~3年でみんな同じことやるみたいな、それはそうでしょうみたいな話なんだけど、それはエコシステムだよね。

やっぱり明確に作っていくみたいな流れの中の取り組みであると。僕らはそれで進化していけばいいと思っているので、こういう形で公表はさせてもらってるんですけど、もっともっと増えていくといいかなと思いますけどね。

ナレッジ共有とフィードバック──シードVCへの価値提供

石橋:
MICさんのノウハウをシードのVCに向けて共有していこうとか、機会提供していこうとか、始められるとか、取り組みはやられていくんですか?

元木:
僕らがどういう考えでその各案件を見ているのかとかっていうのは、アングルの共有は細かくしたほうがいいかな。

石橋:
そうですね。それはお断りしたところでもいいですし、もちろん投資に至ったところはもちろんなんですけど、両軸で分かると、もちろんMICさんの特徴ってのもあられると思うんですけど、僕ら自身のシリーズAへの解像度が今まで以上に上げやすくなりますし。

しかもそのインサイダー情報って、基本マジで流通してないので。

口頭では言ってもらえるかもしれないですけど、資料をわざわざ出して勉強会やろうとか、そのテンションじゃないじゃないですか。

元木:
そうね、それはないね。そのテンションないよね。

石橋:
ファンド投資をいただいているので、そこのリターンを返すためにも僕らも積極的にご相談とかご提案はできればなと思っているので。

元木:
今の話は断片的に見たらこういうフィードバックできるみたいな話が当然あるんだけど、おそらくこの有限責任組合員出資とかがちゃんとワークするみたいな話においては、投資してる先のその情報っていうのをどう継続的にもらうかみたいな、コミュニケーションを相互にできるか。

シードからプレA・シリーズAへ上がる時にピッチを作るじゃないですか、そのシリーズA用のVCに。

そうしたらその瞬間に、本来本当に知りたかったところが抜けるんですよ。抜けてるんですよ。

例えば僕らみたいなプレイヤーのMICが求めてることっていうのは、重要業績評価指標(KPI)を共有してもらうことじゃありません、みたいな話があったりするんですよ。

要はKPIを見せることでちっちゃく見えちゃうみたいな。本当に大切にしていることって、このピッチじゃ見えませんね、みたいな。

ピッチの裏側──本当に見たい情報とは何か

石橋:
2号ファンドの弊社の投資先である、カタグルマさんの大嶽さんを通じて「元木さんにそう言われた」って話をまさに聞きました。

ピッチしたら、「ピッチ用に作ってますよね?」みたいな話を言われて。「もっと想いとか語りたいことはありますよね?」とめちゃめちゃフィードバックされて、「こんなキャピタリストがいるんだ」って思ったって言ってました。

元木:
そこって実は調達前に話をもらえると、「そういうのを狙っているのか」と。

「だったら僕らの提供できるバリューアッドで、こういうことできるから、この目線でシリーズAへ向かっていきませんか」みたいなのがハマると、めちゃめちゃいい投資ができると思うんですよ。

石橋:
僕らでいうと、どうしてもいろんなVCさんにピッチをしていただかないと当然いけないので、それっぽくはなるんですよね。

それっぽいBtoC用にいろいろフィードバックをして、ピッチをしちゃいますよね。

元木:
それっぽいと、どっかで見たピッチになるから、それって本当に面白いんだっけ?みたいなところを本質見たい人が言うから。

石橋:
難しいですよね。好みも分かれるので。

元木:
VCごとにそれ違うし、VCで言えばキャピタル層ごとに違うし、ディレクターで言ってもそれ好み違うから、フィードバックの仕方も違うから、そこは注意が必要なんですけど。

石橋:
僕らが一番そこを把握しておかないといけないというか。

元木:
ピッチこそ人を見て、本来だったらっていう話がある。そういうのをなくすためには、できるだけ早い段階から。

石橋:
確かに、有機的に繋がってコミュニケーションしておくっていうのが大事ですね。

元木:
「そういうことね」っていうのは分かった上で、普通のピッチを聞かせていただくことが重要なんじゃないかな。

エコシステム構築への期待──業界全体への示唆

石橋:
ニッチなコンテンツの第3話かもしれないですけれども、これ刺さる人にはめっちゃ刺さるんで、もう明確に、見た瞬間、もうとりあえず元木さんのTwitter探してる人いるだろうし、この動画を通じて、「こういう取り組みをうちでも検討しようかな」とか。

ぜひこれはVCファンドの方もそうですけど、CVCの人とかにもぜひ見ていただきたいなとやはり思いますし、まさにエコシステムをつなぐための取り組みというのを増やしていければと僕自身も思っているので、きちんと成功事例になれるように頑張りますので、ぜひよろしくお願いします。

元木:
よろしくお願いします。

石橋:
全3話を通じてモバイル・インターネットキャピタルさんについてお送りをさせていただきましたし、元木さんについてもお人柄が伝わったんじゃないかなと思いますので、概要欄のホームページですとかXのアカウントの方からコンタクトしてみていただければと思っております。