【HAKOBUNE】VCとして独立した経緯とは!?二人の出会いやこれまでの経歴も紹介!ぜひ最後までご覧ください!!

○木村正博 栗島祐介 HAKOBUNE株式会社-ジェネラル・パートナー
公式HP▶https://www.hkbn.vc/

木村正博Facebook▶  / mshr.kimura  
栗島祐介Facebook▶  / yusuke.kurishima  

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12年前の偶然の出会い──ESGビジコンで交わった2つの道

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回は、先日ファンドとして新しく発表されましたHAKOBUNE株式会社のジェネラルパートナーのお2人に来ていただいております。

改めてお2人とも、今回はよろしくお願いいたします。

木村&栗島:
よろしくお願いします。

石橋:
そもそも、なぜお2人がベンチャーキャピタル(VC)として独立をされていらっしゃるのか、人柄も含めて皆さんに伝えていければと思います。

まずは自己紹介からお伺いをしていければと思いますが、木村さんはどういうご経歴でVC業界にやってきたんですか?

木村:
最初は投資家VCではなくてチームラボ株式会社に新卒で入社しました。そこでは投資の業務はしていなくて、普通にWEBのディレクションをやっていました。

一方で、WEBのディレクションとかをやりながら、自分たちでサービスを作ってみたいと考えたりしていく中で、自分たちでサービスとかプロダクトを作っていくような人たちは、どうやら投資家からお金をいただいて、それを元手にして事業を作っているらしいみたいなことも見えてきたりして、投資家VCという仕事があるんだなと、そこで初めて知りました。

最初は自分で事業を作ってみたいと思っていたんですけど、調べていくうちに、そこに投資をして成長を促してくれるVCの仕事って面白そうだなと思ったのが、チームラボにいた時に1つ思い当たって、ある日突然「VCという仕事をやってみたいので辞めます」と言って辞めました。

ただ、そこですぐに投資の仕事とか、VCの仕事はなかなか難しくて、未経験でVCに行けないじゃないですか。なので、一旦プロセスを挟んだんですけど、投資の業務をさせていただいたのがモバイルゲームのグリー株式会社さんです。

たまたま投資業務のポジションを募集していて、当時の副社長の山岸さんに面接をしていただいて、拾っていただいたのがIT業界の入り口でもありますし、IT業界の中で投資の業務の最初の一歩目でもあります。

石橋:
長く在籍されていたんですか?

木村:
3年弱ぐらいですね。私が入った時に上場はしていたんですけど、まだ300名前後ぐらいの規模感の時で、3年弱いた時は1,000人以上いました。

私が入社した時は毎月「今月の新入社員はこの人たちです」というような感じで大体5~8名ぐらい挨拶する形だったんですけど、最後辞める時とか、一番採用が強化されていた時は「今月入社100名です」みたいな感じになったりしていたので、組織がすごいグーッと膨れ上がるところも経験させてもらいました。

石橋:
そこから3年いらっしゃって、また別のVCさんにご転職していくんですか?

木村:
グリーでやっていたのは投資の業務ではあったんですけど、いわゆる事業投資という戦略系のやつですね。実際やっていたのも資本業務提携やM&Aみたいな仕事だったので、完全に戦略系の仕事でした。

もともと私がやりたいと思っていたのはVCの投資だったので、生意気にも投資をやりたいと思い立ったきっかけがVCだったので、グリーを卒業し、その後、新生のベンチャーキャピタルアームの会社に転職することになります。

石橋:
どのタイミングでお2人は出会っているんですか?木村さんがVC業界に入られてからお知り合いになられているんですか?

栗島:
出会ったのは12年前になりまして、当時木村さんがチームラボから慶応の大学生になられていて、そこからグリーに行く直前のタイミングに出会っています。私も学生ですね。

木村:
2人とも投資の業務はしていない時に会いました。

栗島:
しかも変なイベントだったんですよ。今でいう環境・社会・ガバナンス(ESG)領域のビジネスコンテストの走りみたいなものを一緒に企画していまして。

東ティモールという国があるんですけど、そこに非電化地域というのが大体4割くらい当時ありまして。電力のない地域でも使える技術を使ってビジネスを考えていくみたいなコンテストを作った変な方がいらっしゃいまして、そこに2人とも巻き込まれていく形でいたという感じですね。

栗島氏のキャリア──投信会社から教育系VCへの転身

石橋:
そういう学生時代を過ごされて、栗島さんはどういうキャリアで今VCに至っていらっしゃるんですか?

栗島:
今回、HAKOBUNEという名前でVCを作ったんですが、2014年なので8年前ですかね、そのタイミングに株式会社Vilingベンチャーパートナーズという名前で教育系のVCを実は作ったりしておりました。VCというよりは実験的な投資ビークルみたいな感じですかね。もともとこの業界に来たのは2014年です。

この領域に興味を持つ前は、三菱UFJ投信株式会社(現:三菱UFJアセットマネジメント株式会社)という資産の運用をする会社で、株式のトレーダーとか再委託ファンドのファンドマネージャーみたいなことをしていて。趣味でクリエイターの家とかを作っていたというのが私の過去の経歴になっております。

その趣味で関わっていたところから、例えばクリエイターの家とかを作っていたんですけど、株式会社Progateという、プログラミングを学ぶ子たちは使っているかもしれないですけど、Progateの加藤將倫とか村井謙太というCEO、CTOたちが生まれていったりとか、そういったことをしていきまして。

彼らが起業していくのを見て自分でも挑戦しようと思ったタイミングで、株式会社エス・エム・エスという上場企業の創業者の諸藤さんという方がいらっしゃいまして。彼が数百億円お金が余っていて、それで投資をしていくような不思議な事業体を作るみたいなことを言っておりまして。

その彼の関心領域に教育領域があり、教育領域のVCを0→1でできるような若くて勢いのあるアホが必要だということで、たまたま教育系のVCを2014年に始めたというのがもともとのきっかけですね。

石橋:
縁が繋がって同じVC業界にいますけど、ずっとご親交はあられたんですか?

栗島:
たまにお互いやっていることを把握しているみたいな。

木村:
年に何回か会ったりとか、細々と縁は続いていて、仕事として一緒にやるみたいなことがあったわけでもなかった。

栗島:
なんとなく近しい領域にいるなみたいな、そんな感じですね。

プロトスター創業──BtoB SaaS黎明期に放置された起業家を支援

石橋:
2014年のVC業界に入られた後はどういう流れを経ているんですか?

栗島:
その後、教育系に特化したVCだったんですけど、投資をしていきましたと。やっていく中で、大体2015年ぐらいというのがCtoCのサービスとかがもてはやされている時代でして、何百万ユーザーとかがいるといいよねみたいな投資が集まっていたんですけど。

当時BtoB SaaSだとかデジタルトランスフォーメーション(DX)だとかDtoCみたいな言葉とかが広がっていなかった時代がありまして、支援が受けられていない起業家さんが放置されておりまして。

そういった方を拾い上げて支援する起業家のコミュニティを作ったら、予想以上に時流に乗ったのか大きくなっていきまして。このコミュニティをちゃんとやりたいなという思いから、そのコミュニティをスピンアウトして独立してプロトスター株式会社を作ったという形ですね。

石橋:
プロトスターさんとして創業されたのは?

栗島:
2016年10月~11月ぐらいですね。

石橋:
その当時はVCとして活動している木村さんとご縁があったんですか?

ロジカルと直感──相容れなかった2つの投資スタイル

木村:
2016年だとそうですね。新生からの直投の時はまさにレイターのプレIPO(新規株式公開)と呼ばれるようなところの投資ですし、フェムトグロースキャピタルの木村として投資をする時とかも、事業の内容とかどういった事業を誰がやるのかみたいなところをしっかり調べた上でやるというスタイルではあったんですよね。

そういうスタンスのところから見ると、栗島がやっているクリエイターのコミュニティとかいうところはすごい不思議なことをやっている。相容れない感じなんですよね。

すごいこっちはガリガリのロジカルな世界にいて、一方で栗島がやってることは我々からすると全然ロジカルじゃない。なぜそんなことをやってるのかが全く理解できないみたいな感じで。

やってるのは知ってるんだけど、何か……という感じで一歩引いて見ていました。

石橋:
同じ業界だけど、違うところで戦っていらっしゃって、どこから接続が始まってくるんですか?

木村:
グリーの時も投資をする時は、超フルスコープのデューデリジェンス(DD)でやっていたんですよね。財務から法務も当然ありますし、事業もグリーはゲームの投資だからどのタイトルがどれだけユーザーがいて、どれだけコンバージョンがあって、どれだけ売上が立つのかみたいなところも全部調べ上げて。

その上で、ここにこれだけのユーザーを流し込むことができれば、これぐらいの売り上げが立ちます、これぐらいの利益を残すことができます、だからこの投資は回収できるんですというところを全部調べ上げて資料に残してやるというスタイルから私の投資の仕事は始まっていたんですよ。

私にとってはそれが当たり前で、フェムトに行った後も、どういうファウンダーの人間がどういうペインを解決するためのソリューションをやっていて、どれぐらい事業規模を大きくするのかをちゃんと調べて納得ができたものに対して投資をする感じのことをやっていた。

それが私にとっては投資の仕事だというふうに思っていたんですけど、その時は栗島がやっていることは我々からすると意味がわからなかった。

ただ、いろいろそういう経験をずっとやってきた結果、今は完全にロジカルな考えで投資をするというスタンスは捨てていて、直感で投資をする。

栗島:
でも、ロジカルもなんだかんだ残している。

木村:
なんだかんだでロジカルはもちろん残した。裏側では数字はちゃんと弾いたりはするんですけど、今までロジカルに考えた結果これは数字が合わないというか、納得がいかないということで見送ってきた、しかし結果は後から見ればあの時投資すべきだった案件はやっぱりあるわけですよ。

直感でしか判断できない領域があるなというふうに思っていて、という目線で見るとそれをやっているのが実は栗島だったみたいな。

栗島:
私は直感にちょっと振りすぎていますけどね。

真下のビルでの運命的な再会──HAKOBUNE誕生の瞬間

石橋:
そういうご自身の前職の時の課題感というか、その上でどう一緒になっていくんですか?それこそご自身でそれぞれやっていくという選択肢もちろんあったのかなと思うんですけど、ここが出会って一緒にやっていこうと決めた理由は?栗島さん目線でどういうところだったりしたんですか?

栗島:
もともとプロトスターという会社を創業していて、今回独立系のHAKOBUNEというファンドになっていますので、そこに合わせて代表とかもろもろをもう1人の代表に任せて、完全にHAKOBUNEというものを作りました。

背景としては2つほどありまして、1つ目としてはシードの起業家さんをどんどん発掘して支援をしていくことにしか、なかなか熱量を込められないなという感情を持ったんですね。

プロトスターを伸ばしていく中で、オープンイノベーション支援だとか新規事業系とかも含めてめちゃくちゃ作ってきて、売上も立てまくってはいたんですけど、それはそれで面白くはある一方で。

やはりゼロフェーズの優れた原石たちを発掘していって投資をしていって一緒に盛り上がっていくみたいなところ、これは外部の人だとできないところがありまして。同じような仲間として投資をしていって仲間としてやっていくみたいなところまで踏み込んでいきたいなというのが1つあったところですね。

もう1個は、プロトスターがだいぶミドルフェーズ、レイターフェーズに近づいてきまして、もう組織が出来上がってきてもう次のフェーズに来たよねと。

そうなった時に特定の個人に依存していくような体制って良くないよねという思いが個人的にもありまして、めちゃくちゃメタ認知結構するんですけど、メタ認知した時にこのまま行くと害になるなという感覚を持ったんですよ、自分自身で。会社としてというのもあったので。

自分から前川さんとも話をしながら「多分良くないよね」「コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)とかVCみたいなものを作りたいよね」と話を相談し始めた時に、プロトスターとしてはまだ内部でCVCを持つとかそういった可能性は難しいというのもあったので。

じゃあ独立系のVCを作ってみたいなというのが去年の7月ぐらいに上がりました。そのタイミングでファンドの企画を作ってみたその日、真下のビルにいたのが木村さんなんですよ。

石橋:
木村さんとしてもキャリアチェンジというか、新しくVCとしてチャレンジしていこうみたいなタイミングだったんですか?

木村:
その時は、もともと自分で独立したファンドをやりたいみたいなことはあまり考えていなかったというか、VCで仕事をしている以上、自分で独立してファンドを持ちたいのはあるじゃないですか。

一方でそんな簡単にできるものではないので、やってみたいけどどうやったらやれるのかなみたいなことを考えてるくらいでしたね。

「街づくり」という共通言語──VCを超えた視座

木村:
私的に栗島と一緒にやってみたいなと思ったのは、VCをやりたいと言っている人間と一緒にやるというのはあまり想像してなかったんですよ。ちょっと違和感あるなと思っていて。

もちろん我々はHAKOBUNEとしてファンドとしてやるんですけど、栗島はどっちかというと街づくりをやりたいとか。

栗島:
もともとやっていますからね。

木村:
私も大学の専攻が建築とか都市計画の人間だったので、街づくりとか都市計画みたいなやつに興味があって、その一環としてファンドとして活動するみたいなことの考えに近かったんですよね。

VCたくさんありますけど、それのスタンスに合うような人たちというのは今まであまり会ったことがなくて、たまたま栗島が一番近い感覚でやられていたから、こいつとだったら一緒にやってもいいかなと思えた。

栗島:
アプローチが若干VCの方々と少し違うのかなと思っているのが、おそらくサイエンスチックな感覚で投資に再現性を求めてやるという思考が強いと、街を作るとかそういうエコシステムを作るという方向にはいかないと思っていまして。

ではなくて、ある意味化学的というんですかね、触媒たちを集めていっていろいろな場所に置いていく中で創発環境を作っていくみたいな、アプローチがちょっと違うなと思っております。

それを話していく中で、街づくりをした方がより起業家が集まるし、イノベーションが生まれる確率は集積している地域にすごく上がるみたいな統計があると思うんですけど、あれと同じだと思っていまして。

起業家が意図的に生まれていくような街を作って集積をさせていくことによって、再現性を実は意外とできないと思いつつも再現性を持って作れるんじゃないかという仮説で、街を作った方がいいよねみたいな話が盛り上がったという感じですね。

木村:
当時話したのは、オセロの黒と黒で挟むとひっくり返るじゃないですか。起業家とかVCとかが集積していると、その中に入ってきた人たちは全部じゃないですけど、一定数ひっくり返って起業家に化ける。

起業家になる確率が意図的に上がっていくような場所は作れるだろうというやつですね。

ファンドを超えた挑戦──エコシステム構築への道

石橋:
もしかしたら今後、VCファンドだけではなくて、いろんな取り組みもされていくというイメージになるんですか?

栗島:
成功した後になるんだろうなとは正直思っています。結果的にVCとしてそれが投資成功確度を上げていく取り組みになるのであれば、私たちは管理報酬の中でしっかりやっていくという形になるのかなと思っています。

石橋:
僕自身、木村さんと初めましてというところもありまして、どういう経緯で、どういう出会いで、なぜこのお2人でやるんだろうと気になっていたので。

視聴者も含め、よく理解できたんじゃないかと思いますので、ぜひ改めて第2弾でもご出演いただきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。

木村&栗島:
よろしくお願いします。

【HAKOBUNE】起業家の最後の頼み綱!驚きの投資方針とは!?2人が思う大人起業家とはどうのような人物なのか?|スタートアップ投資TV

ファンド規模20億円、大人起業家に特化した投資戦略

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回も、前回に引き続き、新しく新設していらっしゃるHAKOBUNE株式会社からジェネラルパートナーのお2人、木村さんと栗島さんに来ていただいております。

改めて、今回もよろしくお願いいたします。

木村&栗島:
よろしくお願いします。

石橋:
前回は、お2人がなぜ一緒にやっていらっしゃるのか、どういうご経歴でVC業界に来ていらっしゃるのかというところをお伺いしてきたんですけれども、改めてそんなお2人が今回新しいチャレンジとされていらっしゃるHAKOBUNEさんがどういうファンドなのかというところ、まずは大きいところから教えていただければと思うんですけれども。

どんなサイズ感でどんなコンセプトのファンドさんとして、これからやられていかれるんでしょうか?

栗島:
ファンドのサイズ感で言いますと、目標では20億円で考えています。今はファーストクローズのタイミングではございますので、10億円超でファーストクローズして、年度末に向けてファイナルクローズという形で動いていく想定になります。

HAKOBUNE、名前もそうなんですけど、大人起業家というところにかなり注目をしておりまして、大人起業家たちに対して投資をすると。具体的に言いますと、「組織における異端児、はみ出し者に投資をする」というのが私たちのメインコンセプトになっています。

40代起業家の成功確率は若手の20倍

栗島:
大人起業家になぜ注目するかというところからも触れますと、グローバルで見た時に統計があるんですけど、大体40代ぐらいの起業家さんの方がユニコーン企業を生む確率というのが若い子に比べて20倍近く高いみたいな統計があったりします。

石橋:
20倍。

栗島:
大人起業がなぜ成功するか、まず事業に対する解像度が大きい影響だと思っています。解像度というのは大体3つに分かれていまして、深さと広さと市場に対する行動理解みたいなところになってきます。

大人の場合で言いますと、業界構造を経験している方が多いので、その事業領域に対する、顧客に対する解像度の深さがまずある。市場に対する行動理解もできています。

一方で、顧客解像度の広さみたいなところで、ITを活用すればもっと切り込めるのに、他の業界だと応用すればもっとこの領域行けるよねみたいなものがあるけど挑めないみたいなことが起きている。

実はここに結構なギャップがありまして、しっかり投資をしていって顧客の解像度の広さのところを補っていくと、より成功確度の高い大人が生まれていくんじゃないか。実際に今起業して成功している大人を見ていくと、この3つが全部揃っている方が多いので、結果的に成功確率が高いのかなというのが私たちの仮説になっています。

三井不動産と連携、大人起業家特化型ビルで発掘

石橋:
そういう大人起業家の方を見つけるところは、どういうふうにやっていこうみたいな戦略とかっておありなんですか?

栗島:
2年前から大人起業家たちを発掘して育成するコミュニティをやっております。三井不動産株式会社と連携して大人起業家の特化型ビルを作りました。

そこに起業家のコミュニティを作りまして、社会人で起業を考えている人たちをサイドプロジェクトで取り込んできて、どんどんノウハウを蓄えさせていって起業家に仕立て上げていく実験をやりまして、実際にシリーズAを超えていくようなところが何社か出てきたというのが実情にあったりします。そういったところに対するリファラルがまずメインにはなると思っています。

プレシード段階で数千万円、1回の面談で意思決定

石橋:
どのタイミングで投資をしていくとか、どんなスタイルで投資されるイメージでいらっしゃるんでしょうか?

木村:
基本は一番メインにしようと思っているのは、シード。あとはプレシードとかエンジェルラウンドぐらいだと思うんですけど、チケットサイズ的に言うと数千万円から5,000万円みたいなリードで投資をするというスタイルができたら一番いいかなというふうには思っています。

石橋:
大人起業家だとするならば、どのビジネスモデルでも投資対象にはなり得るんですか?

木村:
なります。「某VCさんに行ったんですけど、なかなか伝わらなくて投資決まりません」という起業家がいるんだけど、栗島さん話聞いてもらえませんか?みたいなのがやっぱり来やすいですね。実はそういうのは我々が考えているソーシングのテーマの1つではあったりします。

石橋:
本当はシードとはいえ、めちゃくちゃ細かく見るみたいなのが大前提のイメージなんですか?

木村:
HAKOBUNEの投資スタイルとしても、めちゃくちゃDDするということは想定していないです。むしろ話を聞いた上でどういうことを考えているのかというところ。

栗島:
事業に対する構造理解とか深さとか、そこに対するアプローチの速さ、PDCAの回し方とか、こういったところが私たちの中ではセンスみたいなところだと思っています。

木村:
2人とも会うんですけど、基本的にその1回の面談で決めに行くよね?

栗島:
そうですね。GP2人とも会ってOKなのであれば間違いなく。

木村:
もちろん最低限のDDはもちろんするんですけど、この事業計画の確度はどれくらいですか、みたいなことは想定していないです。

モメンタム維持が鍵、定期的に尻を叩く支援体制

石橋:
投資検討に入るとスピーディーに意思決定していきながら、シード投資を積極的にやっていこうという感じなんですね。

投資された後でいうと、どういうご支援の体制とか内容というのは、大人起業家というのがキーワードになってきたりするんですかね?

栗島:
支援の方法で言いますと、起業家さんにある程度合わせられるんですけど、顧客の紹介から投資家の紹介から人材の採用からPRから、全対応できるような経験をどっちも積んでいると思っていますので、積んでやっていくという想定ですね。

石橋:
大人起業家が投資対象になってくるからこそ、こういうとこが欠如しやすいから仕組みとしてそれを支援するんだ、みたいな特徴ってお持ちだったりするんですか?

栗島:
シード系の起業家さんをずっと見ていく中で思ったところとしては、定期的にお尻を叩かないと皆さん速度が鈍ってきますので、モメンタムをいかに維持しながらやらせていくかというのがすごく重要だと思っています。

客観的にピッチをしていったりとか、自分たちの状況を把握しながら見ていく、もしくは他社の状況を見ながらやっていくことでスピードというのは調整できると思うので、これはしっかり提供していきたいなと思っています。これができていれば、あとは本人たちで勝手に修正していって勝手に自浄作用でうまくいくと思っています。

datagusto、アペルザ──大人起業家の成功事例

石橋:
今までのお2人の投資先もしくは支援先で、大人起業家を表するというか、こういう支援活動してこれたよねみたいなところのケーススタディみたいな例も、お話いただければと思うんですけども?

木村:
前職のVCで投資をした株式会社datagustoという会社ですが、代表のパー 麻緒さんという女性の方。

栗島:
名前がいいですよね。

木村:
彼女の経歴的にはPwC JapanグループでコンサルティングとかAI系の会社での業務をやられた後に、AIスタートアップに行って新規事業開発をしたり、あとTableauのエバンジェリストをやった上で、データアナリティクスとかAIの事業開発みたいなところはかなり深掘りしてやられていた中で考えたアイデアを自分で起業するという形でdatagustoを創業してやられているので、そこが一番近いのかなというふうには思っていますね。

栗島:
パッと聞くとAIの領域でレシピみたいなことなので、AIをそこまで活用できてないのにそこまでできるの?みたいに思ってしまうところあるかもしれないですけど、今大企業だとビジネスインテリジェンス(BI)ツールというのがすごく広がってきているし、当たり前に導入されてきている。

各社データサイエンティストを置いて、そこにいろいろと聞きながらやるというのが今の実情なんですけど、AIをレシピのように活用していって業務に導入できる、現場で使えるAIを提供するレシピみたいな、そのアプローチになっているので。

業界構造を理解してこれからどんなトレンドが来て、どういうふうに事業体が変わっていくか、その先を見てやっているから、めちゃくちゃ大人起業だよねというふうに思っています。

石橋:
栗島さんの今までのご経歴でご支援先も含むところで言うと、どういう大人起業家の方がいらっしゃったりするんですか?

栗島:
例えば、株式会社アペルザさんとかが分かりやすいかなと思っています。ここは製造業のSaaSとかBloomberg Televisionチックなものを作っているようなスタートアップになるんですけど、もともと創業者の石原さんは株式会社キーエンスでiPROSという名前の新規事業を大成功させた方になります。

彼は大体40~42歳くらいのタイミングで起業しまして、最初はEdTechのスタートアップをやっていたんですけど、株式会社ポリグロッツという会社を作っていたんですけど、改めてアペルザという会社を作るようになったような方になっています。

製造業の領域というのがなかなかグローバルで勝てないという状態が目に見えていたところが背景としてありまして、製造業の製品というものが中国のAlibaba Group Holding Limitedみたいなプラットフォームを踏んでグローバルに売られまくっていますよねと。

一方で日本の会社は個社で戦ってしまっていて、将来的にプラットフォーム対個社なのでいつか負けてしまうよねというのがすごく危機感としてあった。だから製造業に対してグローバルで戦っていくようなインフラだとかサービス群を作らなければいけないということでもともと寄与した方になっています。

製造業の業界構造を理解して、その業界構造に対して適切なサービスを作ってグローバルに戦っていける方は誰かと見た時に、おそらく日本だと彼しかいないよねみたいなレベル感だったというのもあって、大人起業家だよねと思っています。

FacebookやStartupListで気軽に相談を

石橋:
だいぶ大人起業家のイメージがついてきたんですけれども、見ていただいている方の中には「自分は大人起業家と言えるな」みたいな方がいらっしゃるかとは思うんですけれども、HAKOBUNEさんに投資検討してもらいたいとか面談してほしい時、どういうチャンネルから連絡するのが一番良さそうですか。

栗島:
今だとFacebookとかで気楽にMessengerを送っていただくと分かりやすいかなと思っています。これからホームページとかもやっていって、定期的に少人数の相談会とかも開催しようと思っていますので、それらの手段でご連絡いただければいつでも対応できると思います。

石橋:
概要欄の方に、お2人のFacebookのURLとか、今後リリースされたらホームページのURL等も記載をさせていただきますので、ぜひそちらの方から、今日このコンテンツを見ていただいている方の中で自分大人だしこれから起業していこうという時に、ぜひお気軽にお2人にコンタクトしてご相談をしていくといいのかなと思っております。

栗島:
国内の起業家さんを投資家に繋いでいたという背景がありまして、StartupListというマッチングサービスも作ってはいるので、よければ使っていただければ。そこに私たちも登録しておくので、連絡いただけるとありがたいなと思っています。

石橋:
StartupListのURLも記載をさせていただきますので、ぜひStartupList等も活用して、投資家さんのマッチングというか開拓をしていただくのもいいのかなと思っております。

それでは改めてお2人、今回ご出演ありがとうございました。

木村&栗島:
ありがとうございました。

【HAKOBUNE】経験も実績もある大人起業家が陥りやすい罠とは!?グループ総額7兆円規模に成長した成功事例もご紹介します!!|スタートアップ投資TV

大人起業家が直面する最大の壁は「家族の説得」

石橋:
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋です。

今回は、前回、前々回に引き続き、HAKOBUNE株式会社のジェネラルパートナーのお2人にご出演いただいております。

お2人も、今回もよろしくお願いいたします。

木村&栗島:
よろしくお願いします。

石橋:
1本目ではお2人のご経歴、2本目ではHAKOBUNEさんの新しく作ったファンドの投資方針を伺ってきました。

その中で「大人起業家」という大きなキーワードが出てきたのですが、僕自身も前回の配信でなぜ大人起業家にフォーカスをするのか、お2人から勉強させていただきました。

シンプルに大人起業家と聞いてしまうと、成功確率は高いけど起業はしにくいイメージを勝手ながら持ってしまっているのですが、今回は見ていただいている方に、大人起業家の方にとってどういうふうにしていくと大人起業家としてチャレンジができるのか、よくある課題や乗り越え方を教えていただきたいと思います。

改めて、よろしくお願いします。

木村&栗島:
よろしくお願いします。

石橋:
よくある大人起業家予備軍の方々が抱えている問題や課題感、悩みはどんなケースが多いんでしょうか?

栗島:
大人ということもあり、結婚されている場合は、奥さんもしくは旦那さん側がストップをかけるような事例があったりします。そこに対していかに説得ができるか、もしくはそもそも自分は起業するということを意識的にやっている人だよという前提で結婚していくかどうかで結構変わります。

起業するだろうという意識でもともとやっていて、会社員していただけの方であれば、意外としょうがないよね、止められないよねというのを理解してくれることが多いです。「前々から言ってるよね?」、「心の準備できてるよね?」みたいな話なので意外とできます。

最悪、自分が養おうかみたいな感じの方も多いですね。であれば大丈夫だったりします。

そうでない場合は、そもそも結婚をした時に大手企業にいる誰々さんと結婚したにもかかわらず、いきなり何もないよく分からない人になると困ってしまうんですよね。ここはできるだけ超えていく必要があります。

超えるために何をやっていくか。事前に会社を辞めずに検証をしに行くこと。ちゃんと顧客に刺さっていくところに持って行って、例えば最初シードVCさんからファイナンスができるところまで確約して、最初に給与ももらえるし問題ないし立ち上がってきているよというのを持ってきて起業しに行く。

それが難しい場合は黙って起業するという方も多いです。

石橋:
あ、いるんですね。

栗島:
たまにはいらっしゃいますけど揉めます。最悪揉めた場合は、さよならすることもありますが、そこは自分自身の人生なので、自己責任ということになってしまいますがという感じです。

石橋:
ある意味、投資家さんに説明するよりハードル高いかもしれないですね。

栗島:
下手すると高いと思います。感情的な面も理解した上でやらなければいけないという感じですね。

「やりきった」は危険信号──強みを見失う罠

石橋:
ご家族のハードル以外の部分でよく課題になる部分は他の観点であったりするんですか?

栗島:
課題というよりは、起業してうまくいかないパターンが結構ありまして。大人起業家の強みは業界に対する構造理解とか深さなんですけど、ずっとその業界にいると「やりきった」とか言い出す方がいらっしゃるんですね。

「いや嘘だろ」と、「そんな浅いわけねえだろ」と。かつその人にとっての一番の強みはそこにあるという話なのに、違う方向に行く方がいらっしゃいます。

大体皆さん戻りますので、事業失敗して。そこで最初C向けのサービスをやっていたけどB向けに戻ってくるとか、めちゃくちゃあるんですよね。

上手くいかない事例がすごく多いし、どっちにしろ戻ってくるので、潔く自分の強みがある領域に対してちゃんと挑んでくださいというふうに思っています。

石橋:
初動で方向修正するのはなかなか難しいですよね?

栗島:
難しいです。さっさと失敗させるしかないです。サイドプロジェクトでやっていって、さっさと顧客に会いに行って、顧客のインタビューをして、ちゃんとサービス作れという話かなと思います。

今だったら開発はいらなくて、ノーコードのサービスとかでいくらでも作れますし、自分が頑張ればプロダクトは簡単なものならいくらでも作れるんだから検証できるよねと。

「作らないと検証できない」は嘘っぱちだし、ただやれないことの言い訳でしかないので、そこをちゃんと超えていけるかどうかで自分を試すといいんじゃないかなと思っています。

創業メンバー選びの落とし穴──過去の仲間を過信するリスク

石橋:
ご家族の課題感のお話と、自分の強みを見失うわけではないと思うんですけど、新しいチャレンジをどうしてもしたいというところも大人起業家の陥りがちな罠としてはあるのかなと思ったんですけれども、3つ目とかって何かあるんでしょうか?

栗島:
過去の仲間を過信しすぎるみたいなところで落とし穴にはまる方がたまにいらっしゃいます。10年来の友人だとか、同僚だったからということで信頼関係があるのはもちろん前提にあるんですけど、確率の高いのもわかるんですけど、一方でこじれる時はこじれるんですよね。

そういう時に創業者間契約とかをしっかりしていないと、CXOの誰かに裏切られて株式持ったまま何かいろいろとごたついてファイナンスが上手くいかなくなるだとか、本当にいろいろなことが起きますので、ここは絶対押さえなければいけないところではあります。

よくある内容で言いますと、営業が得意な方、技術が得意な方みたいな形で組んだ時に、創業者かつ営業が得意な方になると顧客にめちゃくちゃ行くんですよね。

そうすると顧客に対する理解が高まっていて事業に対する解像度が高まっていく中で、一方で技術側の方がその解像度を高める取り組みとかをちゃんと情報共有とかできていなくてしなかった場合は、知識の差がどんどんついてきまして、「あいつは遊んでいる」というぶつかりがあったりとか、いろいろなことが起きましてズレることはあります。

石橋:
それの解決策はあるんですか?

木村:
連れて行くしかないと思います。顧客にぶつけに行く。妄想で喋ってしまうとどんどんダメになってしまいますし、技術者だからこれだけしかやらない、営業しかやらないとかだとやっぱズレちゃうので、あくまでも創業者、CXOクラスの仲間として一緒に顧客には向き合うべきだし、インタビューもやった方がいいというふうに思っています。

WHILLの事例──趣味のサイドプロジェクトから時価総額7兆円企業へ

石橋:
改めて、3つのエッセンスをいただいたかと思うんですけれども。

そのケースを乗り越えてきた具体的な大人起業家の方の例でも構わないですし、他のハードシングスみたいなところを乗り越えてきて実際成功していらっしゃる、チャレンジを続けていらっしゃるような起業家の方の例をいくつか教えていただければと思うんですけれども、栗島さんからご意見いただいてもよろしいでしょうか?

栗島:
木村さんと私が関わっていた、東ティモールの案件のSee-D Contestというコンテストだったんですけど、そこに私がたまたま関わっていたチームがありまして、そこからWHILL株式会社というパーソナルモビリティのスタートアップの面々が生まれたというのがありました。彼らは、2010年ぐらいのタイミングでWHILLというプロジェクトを始めたんですけど。

初期はオリンパス株式会社だとかソニー株式会社だとか、いわゆる大企業にいてエンジニアが好きな大人たちが、夜な夜なガレージに集まっては変なものを開発するサニーサイドガレージ集団と、今の代表でいる杉江さんがデザインの2人組ユニットだったんですけど、その2つが統合して作ったのがWHILLというものです。

本当に皆さん趣味で「横浜の風の可視化プロジェクト」とか変なことばっかりやっていたんですけど、そういった方々が最初にWHILLというプロダクトを作って出していった時に、ハードウェアに対する国内のVCさんの投資は全然なかったんですよ。

日本のTechCrunchとかでも優勝していたんですけど、国内VCからのファイナンスは難しくて。当時杉江さんだけ世界中を旅しながらフリーランスでデザイナーをやっていまして、一番リスク取れた杉江さんが代表になられて、シリコンバレーの500 Startups Japan, L.P.に採択されて、そこから頑張ってアメリカで開発していってという感じですね。

製造業、IoT領域に関するハードシングスをほぼ全部彼らは経験をしていまして、ファイナンスが難しい、製造大変、量産大変みたいなところも全部越えて、アメリカ行って日本に戻ってきてみたいな事例ですね。

石橋:
風の可視化プロジェクトみたいなところも、やりたいベースでものづくりをされていらっしゃったというのがある意味最初の課題だったんですか?

栗島:
課題はないんですよ、その当時は。ただ趣味でよく分からないものを作っていた集団なので。WHILLも東京モーターショーで最後終わるはずだったんですけど、聞いた話によると、あまりにもいいデザインのプロダクト過ぎたんですよ。

「ユーザーの方に夢を見させるな」と言われてしまったんですよね。「どうせお前ら実現しないんだろ?」と。「これやんなきゃいけないよね」というので盛り上がったのがきっかけですね。

サイドプロジェクトに熱が入って本気になってしまった事例。少しファイナンスをしていく中で、そこに関わっていた面々が少しずつ合流していって大きくなっていったという感じですね。

リスクを取れるやつから順にそのサイドプロジェクトからWHILLに合流をしていって、会社化していって大きくなっていったという感じになっています。

ホロラボの事例──おじさんエンジニア集団が生んだMicrosoft HoloLens特化企業

石橋:
他のケースとかって何かご存知なものはございますか?

栗島:
またおじさんエンジニア集団の話になってしまうんですけど、株式会社ホロラボという会社があります。

ここの母体というのがTokyo MotionControl Networkという、Microsoft Corporationのいろいろなサービスだとかディープモーションとか、モーションコントロール系のサービスをいじってはライトニングトークで飲みながら発表しているみたいな集団がいまして。

そこの人たちが、Microsoft HoloLensができたと。「これはすごいぞ」と、皆さんハマりまして、皆でMicrosoft HoloLensを70台ぐらい集めて、変なミートアップとかをやっていたんですけど、やっていく中で皆さん本気になってきまして。

中村さんというフリーランスでやっていた方が独立しまして、ホロラボというMicrosoft HoloLensのラボを先に作ってみて、実験的にビジネスをやっていた。

やっていく中で「これはめちゃくちゃ来るぞ」と、「これスタートアップ化した方がいいよね」ということでいろいろな方を巻き込んで大きくしていったのが今のホロラボになっています。

そこのファイナンスとか私が裏側を全部やったりとかもろもろやっていたんですけど、ある意味いい大人たちがワクワクしてしまって、面白いプロダクトを作ってしまって、めちゃくちゃ売上が立つようになって刺さったから、さらに仲間を集めて起業してしまったみたいなパターンですね。

石橋:
サイドプロジェクトで最初は始めていらっしゃって、いきなり起業というわけではなかった感じなんですね。ありがとうございます。

栗島:
サイドプロジェクトはおすすめですよ。

KakaoTalkの事例──大企業からのスピンアウトで時価総額7兆円に

石橋:
栗島さんの方から2つ出していただいた事例としては、まさに先ほどよくある課題感のエッセンスの1つである、サイドプロジェクトから始めていこうみたいなところも、まさにそのエピソードとしてもあっても良いかなと思ったんですけれども。

木村さんの方でサイドプロジェクト発信ではなくて、いきなり大企業から外に出て新しくチャレンジするであるとか、他のストーリーで結果大きくなっていったりとかチャレンジを続けている方はご存知だったりするでしょうか?

木村:
KakaoTalkの事例が良いかなと思うんですけど。

石橋:
あのKakaoTalkですよね?

栗島:
時価総額7兆円もある?

木村:
実は今グループ全体で時価総額7兆円になっているんですが、私はグリーに在籍していた時にKakaoTalkに一度お会いしていたことがあって。

NHN Corporationの代表されていた方が、ちょうどそのスマートフォンに切り替わっていく流れの中でメッセンジャー事業をやるというふうな形だったんですけど、NHNという韓国の検索エンジン最大手をやっている事業者の中では、メッセンジャーという事業が理解されづらかった。事業化されづらいというのはやっぱりあると思うんですよね。

検索エンジンという世界を知っている人間だからこそ、スマートフォンというプラットフォームに移行していく中で、次はメッセンジャーだというのがわかる、理解できているからこそわかるけれども、事業として同じ会社の中で事業化していくことがされづらいというのがやっぱりあると思うんですよね。

自分がその事業の構造をわかっているが故に「次はこれだ」というのがわかっているけど、それが自分の仲間、組織からは理解されづらい。異端児として一回外に出た上でやったほうがいいという事例かなというのが。

石橋:
結果、あそこまでの規模に大成功してるってことですもんね。

ちなみにグリーの時にお会いされて、結果投資はされたんですか?

木村:
しなかったです。

栗島:
3名しかまだいなくてプロダクトもない段階のところに事業会社が入るのはかなり無茶だと思うので、まだ早かったというのが正直なところです。こうなってくると事業会社でやるというよりはVCの領域ですよね?シードVCとか。

石橋:
そういうような起業家の方をHAKOBUNEさんとしても出資して支援をしていくというところでもあるということですもんね?

栗島:
かつてできなかった投資を!

石橋:
ありがとうございます。

サイドプロジェクトから始めるか、スピンアウトするか

石橋:
この番組見ていただいている方の中にも、先ほど挙げていただいた3つのエッセンスを抱えているから起業にチャレンジしにくいとか、できないみたいなステータスの大人起業家候補、予備軍の方々がいらっしゃるかと思います。

ぜひHAKOBUNEさんであればそういう前の段階からご相談したりとか、ディスカッションする中でサイドプロジェクトから始めるもよし、いきなりスピンアウトしてきて構想はまだ大きいかもしれないけど、マネタイズモデルとかまだついてないかもしれないけど、みたいなところからご一緒してくださるような方々なのかなと思っておりますので、お気軽にお問い合わせをいただくといいのかなと思っております。

改めてHAKOBUNEさんお2人、最後までご出演いただきましてありがとうございました。

木村&栗島:
ありがとうございました。