M&AやPost-IPOを含めて独自の観点からスタートアップを支援、DUAL BRIDGEはここに投資する【DUAL BRIDGE CAPITAL 寺田さん vol.1】
◯寺田修輔 DUAL BRIDGE CAPITAL 代表パートナー
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東京大学経済学部卒業。
2009年よりシティグループ証券株式会社にて株式調査業務や財務アドバイザリー業務に従事し、ディレクターや不動産チームヘッドを歴任。
2016年に株式会社じげんに入社し、取締役執行役員CFOとしてM&Aを中心とする投資戦略、財務戦略、経営企画の統括や東証1部への市場変更、コーポレート体制の強化を牽引。
2020年7月より株式会社ミダスキャピタルに取締役パートナーとして参画、2023年4月Dual Bridge Capitalの代表パートナーに就任。
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、Gazelle Capitalの石橋孝太郎です。
今回はですね、もう2、3年前のことになるんですけれども、一度ミダスキャピタルとしてご出演もいただいていて。ただ今回は、DUAL BRIDGE CAPITALという別のVC(ベンチャーキャピタル)ファンドとして、代表パートナーを務めていらっしゃる寺田修輔さんにご質問をいただきますので、寺田さん今回からよろしくお願いします。
寺田
よろしくお願いします。
石橋
早速なんですけれども、まさに冒頭で簡単に触れさせていただいたように、過去にはミダスキャピタルとして寺田さんにご出演いただいてるかと思いますので、当時のあの寺田さんの自己紹介とかの動画は概要欄の方に掲載させていただきますが、改めて簡単にまず寺田さんの自己紹介いただいて、DUAL BRIDGE CAPITALについてお伺いしていきたいと思ってるんですけれども、簡単に自己紹介いただいてもよろしいでしょうか?
寺田
はい、DUAL BRIDGE CAPITALの寺田と申します。よろしくお願いします。
私はあの元々今おっしゃっていただいた通り、ミダスキャピタルというプライベートエクイティファンドおよびグロース企業で構成されている企業群のですね、共同経営っていうのをやっておりました。
石橋
だいぶユニークですね。
寺田
はい、ありがとうございます。で、そのミダスキャピタルグループの中でDUAL BRIDGE CAPITALっていうVCを立ち上げて代表やってます。
ミダスキャピタルっていうのが元々今自己資本で約2000億円くらいファンドを運用してるんですけれども、基本的にマジョリティ投資のみを行うファンドになってまして、投資先の会社からすると原則筆頭株主であったりとか経営株主になっていくっていうスタイルで2017年から投資を行っています。
石橋
代表的な投資先で言うとどんなところがいらっしゃるんでしょうか?
寺田
はい、GENDAという2023年7月に上場した会社です。
あとはバイセルテクノロジーズという、2019年の12月に上場している会社。で、いずれもあの1000億円から2000億円くらいの時価総額に成長されていて、実績もあることからですね、特にここ数年でスタートアップの方々からミダスグループから出資をして貰えないかっていうようなお話をいただくことが増えてきて、一方でミダスファンドはあのマジョリティを取るので、なかなかスタートアップの方々と間尺が合わなかったので、2023年にですね、グループの中でVCの機能を持つ会社があった方がより幅広く投資機会も得られるでしょうし、VCのビジネスとしてもポジションとして攻められる部分があって、ビジネスチャンスだなっていうふうに自分として思うことがあったので、グループの中で創業という形で。
石橋
改めてご略歴は簡単にわかったんですが、実際に2023年の4月に立ち上げられたDUAL BRIDGE CAPITALの概要から伺っていければと思うんですが、いわゆるファンドサイズですとか投資方針みたいなところどんなイメージなんでしょうか?
寺田
はい、DUAL BRIDGE CAPITAL今初号ファンドを運営中で、サイズとしては75億円お預かりをしています。で、主な投資対象はシードからアーリーの比較的創業初期、プレシードも含むですね、スタートアップの方々です。で、一部全体のポートフォリオのうちの20%くらいをレイター、IPOから2、3年くらい前のタイミングのスタートアップに対しても投資をしています。
チケットサイズが1社あたり最大で7.5億円して、ファンドが75億円なので全体の約10%が上限目安になってます。
一方でシードアーリーメインなので、数千万円の投資から始まって、だんだんステージを重ねるごとにフォローオンもしていくっていうこともやってます。
特にシードアーリーに関しては原則リードです。で、今21社投資をしてますけれども、80%以上はリード投資をさせていただいてます。
石橋
2025年2月に撮影をしているのでその時点では21社ということですね。
投資を始めたのはいつぐらいからですか?立ち上がったのが2年前ぐらいですか?
寺田
そうですね、あの会社が立ち上がったのは2年前なんですけど、最初のほうはまさにファンドレイズしながらとかなので、本格的に投資を始めたのが1年半前ぐらいですかね。
石橋
毎月1社以上は投資をしているというかたちなのですかね?
寺田
そうですね。月に平均1〜2社に投資をしています。
石橋
その上でどういう強みと特徴みたいなところをぜひ改めて整理いただければと思うんですが、どんなポイントになるんでしょうか?
寺田
はい、まずあの投資の特徴としては最初のVCとして選んでいただくことが結構多くてですね、売上1桁億円半ばくらいの黒字でキャッシュフローも回っててっていう会社さんだったりとか、あともっと規模感が大きくて利益が数億円単位で出ているような会社だけれども、ずっと自己資本を積み立ててこれて。
ただ一方でより非連続に企業価値を高めていくための武器が欲しいっていうことで、資金というよりは実行能力ですね、これを求めて外部の株主で良いところがあれはっていうことで我々を選んでいただいたケースもありますし、通常のシードのスタートアップで初めての調達っていうのもありますし、あとは我々側から事業アイデアこういうビジネスをやりたいっていうのをいくつか仮説として持って行って、そこにフィットしているような経営者の方と共同創業そのものだったりとか共同事業に近い形で立ち上げるっていう、ま、この3パターンですかね。
いずれにしても初めてのVCとして選んでいただくっていうのが全体の投資先の半分くらいこうなってます。
石橋
すごいですね。
僕らの特徴で言うとこういったメディアを広く発信させていただいてるんで、本当に幅広い方々からご縁はいただきやすいんですけれども、他方で寺田さんがおっしゃっていただいたその自己資本でやってる人たちは、偶発的にインバウンドで来るケースもあるものの、別に何か狙って再現性を持ってソーシングができるわけではないのが一般的なVCなのかなと思ってますで、DUAL BRIDGEさんはどのようにソーシングの再現性を上げていらっしゃるんですか?
寺田
そうですね、ソーシングの経路自体はまさに人づてだったりとか直接お声かけしたりとか、逆に我々のほうから自己資本でうまくいってるらしいっていう会社の噂を聞きつけてドアノックしたりっていういろんなケースがあるんですけれども、ただま結局投資に至ってる事例で共通してるのはDUAL BRIDGE CAPITALであったり、私個人だったりもう1人のパートナーの伊東さん個人だったり、あとはミダスグループですね、が持ってる強みっていうのを認知いただいてそこに魅力を感じてるケースなのかなと思います。
石橋
そうでないと投資させてもらえないですね。
寺田
そうですね。なので我々の強みとしてM&A、IPOファイナンス、ポストIPOにおける成長戦略っていうのが3つあるんですけれども、ここにピンポイントで課題感を持ったりとか、今お伝えした3つのいずれかもしくは複数っていうのを組み合わせで企業価値を何倍にもしていきたいっていうニーズを持つ方とやっぱり最終的に投資に至るケースが多いです。
石橋
一個人としてもすごく興味深いなと思う中で先ほど冒頭の方で、寺田さんからVCファンド事業としての狙いみたいなところがあったみたいなところ、だからこそVCファンド事業も立ち上げたみたいなコメントいただきましたけれども、2022年頃の業界とかをいろいろ見極める中でここが穴なのではないかというところで今のDUAL BRIDGEさんあり方が有るのかなと思うんですけど、当時のVC事業を起業する上での投資仮説みたいなところってどういうイメージだったんでしょうか?
寺田
明確に我々がエッジを出せるなと思ったのがまずやっぱりM&Aですね。これは今実際に顕在化している話として、ここ数年で時価総額500億〜600億円という比較的グロース企業としては大規模のIPOを遂げている会社の一定の割合。
具体的にはAnyMindGroupや、我々の身内ですがGendaだったり、あとdelyなんかもありますけれども、上場前からM&Aを積極的に活用して企業価値を大きく高めてきた。で、実際に上場会社でもMOON-Xとか、この後出てきますけどFUNDiTとか、あとANDPADさんも最近一部やってると思いますし、ウタイテやまんぷくホールディングスとかですね。。スタートアップが買い手となるM&Aの動きが絶対トレンドとして来るだろうっていうふうに思ってました。
一方でM&Aとかロールアップっていうのは極めて危険なコーポレートレーションでほとんどの場合うまくいかないと思うんですね。なのですごく注意深くやる必要がある。
にも関わらずVC全体だったり日本のスタートアップエコシステムの中でM&Aの経験者の方ってほとんどいらっしゃらない。アドバイザーをやったことがあるとか、投資先がM&Aでエグジットしたことがあるケースはあると思うんですけれども、当事者として起業家と同じ目線で自分で資金を調達して、それをどの会社に投資するかってことを調査して意思決定してさらにPMIまでやったことがある方がほとんどいなくて。
なので、起業家と同じ目線でM&A戦略の策定推進っていうのができること自体が優位性になるかなっていうのが一つありました。
もう一つは、昨今もさんざん言われてますけどスモールIPOとかですね、日本って投資グロース市場、旧マザーズ市場があるちょっと特殊なエコシステムだと思ってまして、これを前提せざるを得ないと思うんですよね。
グロース市場やスモールIPOの批判をしていても何も始まらなくて、所与のものとしてどう投資をしていくかっていう話だと思うんですけど、要はそこまで規模が大きくない段階でIPOができる。
ということやっぱりIPOをした後がすごく大事だったりとか、IPOそのものの重要性っていうのがかなり高いと思います。ここまIPOで言うとミダスキャピタルそれからDUAL BRIDGE CAPITALおよび両ファンド運営会社のパートナー陣として10社ほどIPOの実績があります。
これはただIPOをしたことがあるということではなくてワンオブゼム的に一少数株主をしていたわけじゃなくて経営者そのものもしくはリードVCの主担当とかが筆頭株主っていう立場でのIPOにおける機関投資家との折衝や証券会社とのいろんなやり取り。一連のプロセスをリードしたことがあるので、IPOの確率を高めることができるだろうとか。
さらにポストIPOですね、このマーケット部門との対話、特に新しいビジネスであったりとかなかなか似たような会社がないようなスタートアップが資本市場にデビューしていく時っていうのがもう資本市場との対話力次第で最低でも2倍下手すると3、4倍企業価値が変わり得るっていうこと。
これって「アルファの源泉になるだろうな」っていうふうに思ってまして、このあたりなんでやっぱりM&AとIPOファイナンスとポストIPOにおけるそれぞれのエッジの立て方であったりとか相対的にこの領域に強みを持っている人材っていうのがやや不足だなっていうのがビジネスチャンスだなっていうふうにこのVCビジネスを見た時に思った背景です。
石橋
ありがとうございます。最終的には2024年12月に75億円、着地したとお話でしたけど、スモールIPOともまあ言われるようなイグジット環境が一定ある中でファンドサイズの適正値って議論がされ尽くされてないだろうなと思う中で、この75億円っていうところにピンを置いたっていうのはどういう狙いだったんですか?
寺田
はい、まず初号ファンドに関してはだいたい30社ぐらいに投資をしていこうと思っています。
これは我々の投資先との関わり方のスタイルに鑑みると最大30から35社ぐらいが限界かなっていうふうに思ってて、それぞれシード・アーリーから入るケースもあるので、1社あたりそんなに大きくならない投資先も出てくることをいろいろ考えていくと、1社あたりの投資金額平均で2億円前後ぐらいになるかなと思っていて、真水で約60億円ぐらい、管理報酬含めて75億円というのが初号としては適正だと思ってます。ただ実際にやり始めて正直もうちょっと大きくてもよかったなっていうのがあってですね。
石橋
それはどっちが違ったんですか?社数なのか単価なのか?
寺田
単価ですね。
まさにこれまで自己資本でやってきた会社とか資金ニーズ自体が会社にそこまでなかったとしても特にコーポレートアクションに関しては企業価値に貢献できる部分があると思うので、既存株の取得も含めて積極的に検討ができるので、もう少しファンドサイズを2号以降に関しては上げてもいいなとは思ってます。
石橋
ありがとうございます。今改めてどういう投資戦略なのかとかそもそも創業背景みたいなところ丸っと伺いましたけれども、おそらく見ていただいてる方の中にはこれからDUAL BRIDGEの寺田さんないしは現地のキャピタリストの方とこれから面談するような方もきっといらっしゃるだろうなと思うので、DUAL BRIDGEさんとしてないしは寺田さんとしてどういう起業家を探しているかご意見いただければと思いますがいかがでしょうか?
寺田
どこか特定の業種とかに対して投資していくスタイルではなくて、オールセクターでやっていて、一方である程度の重点投資テーマみたいなものを持ってまして、まずはAIテクノロジーの活用による既存産業における新たなリーダーであったりとか、あとはM&Aロールアップの活用による高い資本効率での非連続な成長ですとか、3つ目としてはグローバルに競争力のある事業・製品・IPの活用によるより大きな市場の獲得っていうのがあります。
いずれも前提としてなんですけれども、例えば一昔前のスタートアップってポジショニングが結構大事だった時代があったと思うんですけれども、今ってあんまりそういう余白がないというか。
石橋
だいぶできちゃってますよね。
寺田
そうなんです。なので改めてこの既存の非常に大きなプレイヤーに対してどう正面から突破していくかっていう点が重要になってくるかなと思っていて、なのでAIテクノロジー活用して特定の産業に対してプロダクトをソフトウェアという形で提供するのももちろん良いと思いますが、一方でそれってそんなに単価が伴わなかったりするので、自社で開発したソフトウェアであったり効率的なシステムっていうのを活用して自らオペレーターになってその産業のリーダーになっていく。
これはDUAL BRIDGEの母体になっているミダスキャピタルグループで言うとバイセルテクノロジーズがリユース業界の中でやってることとか、マーケットがそんなに空いてないっていう前提に立つといかに既存のプレイヤーを組み合わせでスケールを出して効率化していくのか、新たな付加価値を生んでいくのかっていう観点がある。なのでM&Aのロールアップがこれからより増えてくるだろうと思っていてたりとか、日本の持ってる強みですね、IPだったりコンテンツだったりすると思うんですけれども、それをうまくグローバルのマーケットとうまく接続することで市場や収益の機会っていうのが出てくると思うので、これらの観点を最近よく重点的な投資テーマとして見てます。
石橋
ありがとうございます。今のお話からどういう投資事例がすごく今期待してますみたいなところ、仮に1社挙げるとしたらどんな企業が代表例でしょうか?
寺田
1社挙げるとすると、私が社外取締役にも入ってるんですけれども、QuestHubという会社がありまして、主に上場企業向けの資本政策に関するコンサルティングであったりFAのサービスを提供しています。
QuestHubが提供してるのがアクティビズムであったり同意なき買収ですね、そのファンドですとか同業他社からの資本市場を活用した何らかの行動に対して対策をしていく。で、究極的な対策っていうのは企業価値を高めることなので単純に買収防衛とかではなくていかに企業価値を高めていくかっていう本質的な問いに対してQuestHubとしてその解を探るお手伝いをするわけなんですけれども、ま、最近TOBとかMBOがものすごく増えてますけれども、そこに置いてアドバイザーとして確固たる地位を確立してさらに飛躍が見込まれる会社だなと思ってます。
石橋
ありがとうございます。DUAL BRIDGE CAPITALさんとしてどういう規模のファンドとしてリターン出していくとか投資先の出口戦略としてはどういうところを目指しているみたいなところをぜひご意見いただければと思いますがいかがでしょうか?
寺田
我々はかなり高いハードルを持たざるを得ないファンドでございまして、ミダスファンドが自己資本でやってるので対外的に数字を出す必要もないのであんまり中で集計もしてなかったりするんですけど、最近たまたまちょっと2号ファンドの準備をそろそろDUAL BRIDGEのほうでしようかなと思って計算してたらTVPI、投資倍率ですね、がミダスファンド全体で現時点で13倍。
ま、もちろんDUAL BRIDGEもそれを目指す必要はあるなって言うところで。
一方で投資の社数が違うのでDUAL BRIDGEの方が分散効いてるんで実際にはそうはならないと思うんですけど、そこがアンビシャスな目標としてありますし、一方で業界団体とかが出されてるトップファンドのパフォーマンスとかを拝見するとTVPI(投資倍率)がだいたい4倍ぐらいでトップになってると思いますので、そこは最低でもしっかり届けていきたいなっていう思いはあります。
で、おのずとそういう高いリターンっていうのを目指して行こうとするとまだまだやっぱりIPOっていうのがきっかけの1つにはなり得るかなと思ってます。
なので投資先がですね資本政策としてM&Aによるエグジットっていうのを模索すること、これ自体を全く否定するものでもないですし、それはそれとして全然ありだと思うんですけれども、投資においてはIPOをした時にどれくらいの企業価値になっているかっていうのを前提に投資することが多いです。
石橋
なるほど。DUAL BRIDGEさんの特徴強みがあれどIPOを目指していらっしゃる起業家が、、
寺田
多いですね。
石橋
なるほどなるほど。
寺田
全員が全員ではないですけれども。
石橋
最後にDUAL BRIDGE CAPITALさんとして中期長期でなしとげていきたいところみたいなところからお伝えいただければなと思うんですがお願いしてもよろしいでしょうか?
寺田
はい、やっぱり我々が持ってる武器っていうのはかなり独自のものだと思ってまして、なので企業価値を高めるためにいろんなVCさんがいろんな側面で支援をしてると思うんですけれども、我々もM&A、IPOファイナンス、ポストIPOのグロースっていう独自の武器を活用して新しい形で企業価値に対する貢献っていうのができればなと思ってます。
石橋
ありがとうございます。
第2弾では3社さんのDUAL BRIDGE CAPITALさんの、かつ寺田さんたちがですね、どういう投資仮説を持ってどういう理由で、どういうそもそも起業家さんなのかってところ踏み込んでお伺いできればと思いますので改めてよろしくお願いします。
寺田
よろしくお願いします。
【だから私は投資した】DUAL BRIDGEが投資した注目のスタートアップ企業3選とその理由を徹底解説【DUAL BRIDGE CAPITAL 寺田さん vol.2】
石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回ですね、前回に引き続きまして、DUALBRIDGECAPITAL代表パートナーの寺田さんにご出演をいただいていますので、今回もよろしくお願いします。
寺田
お願いします。
石橋
寺田さんの自己紹介は過去にご出演いただいているDUALBRIDGEでは無く、グループ会社にもいらっしゃるミダスキャピタルとしてご出演いただいている動画を概要欄の方に記載をさせていただいておりますので、寺田さんのパーソナルなところはそちらを見ていただければと思います。
今日の動画はですね、今回もかなりインベストメントハイライトっていうんですかね。
同じく共同代表やっていらっしゃる伊東さんがnoteとかで、インベストメントハイライトっていうなコンテンツを上げていらっしゃって、何かと言うとDUALBRIDGECAPITALさんがどういう起業家にどういう市場仮説、投資仮説を持ってなぜ投資したのかっていう、他のVC(ベンチャーキャピタル)でも公開されてる方まだまだ少なく、一部の方は公開していますが、まだまだそういうところって起業家の方からしても見えない部分ですし、投資された起業家本人もそこまで詳しく知らないのではないかなと思ったりするので、ぜひ具体的なお話を3社お伺いできればと思うんですけれども、早速まず1社寺田さんから事例を挙げていただければと思いますけど、どちらの会社でいつぐらいに投資した会社のお話からいきましょうか?
寺田
投資実行タイミングが新しい順にご紹介できればと思うんですけれども、1社目がemomeという会社で、これは本当に近々で2025年の2月に投資をしていて、シードの会社なんですけれども、我々が初めてVCとしてリードで投資をしております。
石橋
どういう事業をされてる会社なんですか?
寺田
今はですね、介護施設向けのレクリエーション動画をサブスク型で提供している会社です。
介護ってあの施設の中で高齢者の方向けにレクリエーションの時間っていうのが1日に3〜4時間あるんですが、このコンテンツを作るのが結構大変で、それを全部システム化して提供してるようなスタートアップになります。
石橋
介護エンタメ版Netflixみたいな感じですか?
寺田
まさに。はい。
それを起点にして今はまた別の新しいですね、保険外収益をいかに確保していくのかっていうのが介護施設の経営をする上ですごく大切になってくるので、その辺で複数のサービスラインナップを用意してるような。
石橋
現時点ではどのような創業者の方が今やっていらっしゃるんですか?
寺田
創業者は森山さんという方で、私はファウンダーマーケットフィットをされてるという理由で投資をしてます。
元々、介護の領域はすごく負も大きく、課題だらけの産業なので、自分としてもぜひ投資したいなと思っていて、かつ数ある業界の中でも最も課題が深くて多い業界なので、介護業界に対してこれからコミットできる時間が長ければ長いほど良いので。
なので私はあの介護業界ほど若い経営者の方が良いなっていう持論が元々あったんですね。
でも若い経営者の方で介護やりたい方ってほとんどいないと思うんですけど、
石橋
あまり実感が無いですからね。
寺田
はい。でも森山さんってまだ20代前半でいらっしゃって非常に若くて、かつご実家が介護施設を運営されてて、ご自身も結構その施設で働かれたりとか運営に携わっていらっしゃったんですよね。
なので、非常に現場に対しても解像度が高いっていうのが1つあって、すごく長くこの領域に対して取り組む姿勢を持たれてる。加えて介護業界は日本が一番高齢化が進んでいるので、ゆくゆくは、そのプロダクトであったりとかサービスっていうのをグローバルに展開させていくことっていうのが中長期で見るとできて、最もTAM(ある事業が獲得できる可能性のある全体の市場規模)の大きい産業の1つだと私は思っててですね。
で、森山さんって幼少期海外転々とされていて、グローバルなバックグラウンドをお持ちで、英語でのコミュニケーションも問題なくっていうのがあったので。
私が勝手に思い描いていた介護業界における理想的なファウンダー像っていうのをお持ちで、加えて最初のプロダクトであるシニアカレッジという先ほどのレクリエーションの動画のサービスっていうのが、相当トラクションとしては良くてですね。まだローンチして数ヶ月なんですけれども、毎月数十所と導入が決まっていて、やっぱりこのBtoBの事業ってローンチ直後から毎月数十っていう導入社数、導入拠点数っていうのを達成できてるっていうのは、初速として素晴らしいなと思っていて、
まさにそれは森山さんが持つ現場に対しての理解度、解像度の高さが早期のプロダクトマーケットフィットに寄与しているというのあって非常に素晴らしい起業家と会社ということで本当に創業期ですけれども、シードから投資をさせていただいてます。
石橋
ちなみにどのような経緯でいつぐらいに出会われたんですか?
寺田
経緯としては当社のチームのアソシエイトの中澤っていう人間がいるんですけれども、彼が最初に接点をくれて、で、色々あのご縁を探っていくと、そもそも大学が私と同じだったりとか、あとサークルも一緒だったことがわかったりとか、当社のLPのICC(IndustryCo-Creation)で元々、彼がスタッフをやっていて、私があの毎回登壇させてもらってるので、面識はなかったんですけれども、コミュニティが繋がっていることがわかってですね。
かつ投資家のそのアソシエイトの中澤っていうのが毎週色んなスタートアップの方々と話しをしてこういう事業の状況らしいですとかっていうのを、私と伊東さんとチームのメンバーに教えてくれるんですけれども、その中で先ほど聞いたあのシニアカレッジのトラクションがかなり良くて。
それが半年前(2025年4月当時)ぐらいでしたかね。はい。だったと思います。
そこからあの、どういう戦略やっていきましょうかとか、我々として何がお手伝いできるかってところを深くコミュニケーションをさせていただいて選んでもらったっていう経緯です。
石橋
ちなみに何か先ほど寺田さんから介護業界がグローバルも含めると最もTAMが大きい業界なんじゃないかろうかってこと元々あの市場仮説として持ってたっていうところ。かつ課題がめちゃめちゃ多いっていうお話もいただきましたが、仮に何か介護業界とかで今後こういった課題感がもっと顕在化してくるんじゃないかろうかとかこういう風に変化していくんじゃないかろうかみたいなその市場の変化の仮説とかって改めてどういう意見をお持ちなんでしょうか?
寺田
なかなかその業界として明るい話が少ないというか人手不足ってずっと言われ続けていますけど、介護に当たっては直近2年は就業人口がそもそも減少してしまってて、かつ新規就業見込み者も減っているのにも関わらず需要の方は当面は増え続けている中で、著しい需給ギャップがありますし、それを抱えたまま運営をしなければならない事業者側の経営の問題・課題っていうのもあるんで、相当根深い本質的な課題っていうのがあるので、そこに対応して抜本的に生産性の改善だったりとか経営の改善っていうのをやっていく必要があると思ってます。
石橋
2月に投資されてるってことなので、足元すごい伸びてるというお話でしたけど、一旦簡単に解釈ちゃうと介護のBtoB版Netflixみたいな伝え方をさせていただきましたけど、どのようにして競合優位性とかプロダクトの模倣困難性とそんなにめちゃめちゃ高いわけじゃないのかなとなんとなく想像しているんですけれども。
投資家さんはそういう質問をするじゃないですか。寺田さんたちとしてはその部分って彼らに対してどういう風に考えていらっしゃるんですか?
寺田
単一の商品でモート(経済上の堀)を築いていくのもそうですし、商品開発力そのものっていうのが大きなアドバンテージになると思いますね。
特にご実家が介護事業所を営まれていて、そこを実証的なプロダクトの場として活用できるのは非常に大きなアドバンテージだと思いますね。
石橋
改めて、今後の高成長に期待を続けるっていうところが1社目だと思うんですけれども、ぜひ、時系列順に2社目についてもあの社名とまずはいつ投資されたのかっていうところをお伺いできればと思うんですが、いかがでしょう?
寺田
はい、FUNDiTという会社でございまして、こちらも私が社外取締役で、役員に入っておりまして、主な事業内容としてはアドやメディアといった特にそこまで規模感が大きくない、IT事業者のロールアップを経営戦略の根幹に据えている会社になります。
石橋
これも僕の中で結構なんかメディアとかを買ってるイメージが強かったんですけど、最近は別にそういうわけでも無くなってきてるんですか。
寺田
そうですね。アドネットワークであったりとかASPとか、あのメディアに限らず幅広く、広い意味での広告関係が多いですね。
石橋
投資されたのはいつ頃なんですか?
寺田
2024年6月だったと思います。
石橋
当時寺田さんたちはどのような投資仮説、市場仮説を持っていたのですか?
寺田
いわゆるロールアップであったりとかM&Aを非連続な成長手段として活用していくっていう経営手法に関しては、私個人としてもDUALBRIDGEとしてもそれなりに馴染みの有る領域ですので、結構同じようなロールアップをコンセプトとしたスタートアップから話を伺うことが多いんですが。
一方で確度高く成功させていくためには結構ハードルが高いっていうのも、やっぱり自分自身がやってきたっていうのもあるんで思ってました。
で、FUNDiTがすごく良かったところは、まずやっぱり社長の廣瀬さんですね。廣瀬さん元々リクルートのご出身で、その後、今上場企業になっているGENIEEの創業からIPO後までの取締役をしてまして、GENIEEも広告系のサービスをやってることあってとにかくその業界におけるネットワークを広く持って案件のソーシングに関して圧倒的な優位性をお持ちですし、ソーシングをした後のPMIのところについても元々本業としてやられていたので非常に解像度高く効率的にやってらっしゃるというのがあります。
我々が投資をした時点でまだ創業して3年経つか経たないかというフェーズだったんですけれども、既に70件以上M&Aを実行されていて、決断力、実行力両方だと思うんですけれども、素晴らしいなと思いました。
石橋
どうしても比較対象があまり無いので70社のインパクトが市場にあまり伝わらないかもしれないですけど、どのぐらいの異常値なんですか?
寺田
異常だと思います。例えばGENDAは2024年の上場企業のM&A件数がSHIFTと並んで1位だったっていう報道を見かけたことがあるんですけれども。
それでも年間で10〜20件とかなので3年で70件というのはかなり異質で、もちろん規模がかなり小さなものも含まれてはいるんですけれども、それだけのディールフローと当然そこから一定のDDを経て、目利きをした上での案件実行なのでかなり抜けた数字だなと思います。
その一方で我々が圧倒値を出す余地もまだまだあるなって言うのが投資時に素直に思ったところでありまして、それは投資の戦略であったりとか、それを改めて再定義して執行していくところ、あとはファイナンスですね。
ロールアップを進めていく上でもちろんエクイティファイナンスも大事なんですけれども、それ以上にデットファイナンス、金融機関の方々からの借り入れっていうのはすごく大事で、ここに対してお手伝いできる部分っていうのがかなり大きいなと思ったので、我々が入ることによって意味が出せそうだっていうのも投資の決め手にはなりました。
石橋
ま、まさに先ほど寺田さんからGENDAさんであるとかそういったま、ミダスグループとしての投資先があるからこそロールアップ系のスタートアップからのお問い合わせとか面談も多いとお話いただきましたが、非連続のM&Aによる成長って結果FUNDiTがそうだっていう話に繋がってくるのかなと思うんですけど、改めてそういうロールアップをしていく領域としてはこういう市場が今後も狙えるんじゃないかとか適切じゃないかみたいなところってどういう意見をお持ちでしょうか?
寺田
いくつかあって、全てが整っている必要は必ずしもないんですけど、まずはあのディールフローが豊富かどうかですね。ロールアップをやる時にそもそも買えないと始まらないっていうのがあるので、候補の数がたくさんマーケットとして出てきているかどうか。
石橋
これはどのぐらいで判断すれば良いですか?
寺田
1つ目は相対感だと思いますね。その業界って全然出てこないですよねっていうのもあれば、ま、その事業ってよく出てきますよねっていうのもあって、ディールフローがあること。
2つ目はやっぱり買い手の競合が少なければ少ないほど良いですよね。やっぱり安く買えるので。
3つ目は業界というよりはやっぱりその経営者の方がすごく大事で、GENDAなんかよくそのアミューズメントの施設、ゲームセンター中心に投資するところでロールアップはうまいところを見つけましたねみたいな話があるんですけど、外部の方からするとそういう風にご覧になる方もいらっしゃるけど、実際にはやっぱり片岡さんっていう代表のこのアミューズメント業界の経営における圧倒的な実績と実現性っていうのがあって初めてのこういうロールアップ戦略なので。
外部の方からするとそういう風にご覧になる方もいらっしゃるんですけど、実際にはやっぱり片岡さんっていう代表のこのアミューズメント業界の経営における圧倒的な実績と実現性っていうのがあって初めてのロールアップ戦略なので。
そういう意味では経営者の方がロールアップをする対象に対してどれぐらい多く解像度の高いPMIの施策を用意してるかっていうのはすごく重要なポイントだと思ってます。
なのでFUNDiTとはまた別の会社でもうすぐ投資をする予定の会社があるんですけれども、そこなんか投資の検討を我々がする中で過去にM&Aをされた会社であったりとかこれからしようとしている会社のPMIの具体策みたいなことっていうのをこうディスカッションするんですけれども。
その中でもとんでもない数のM&Aをした直後から業績を改善していくための策っていうのがずらっと並んでいて、これはもう大丈夫だなというカタチで投資決めたりっていうのもありましたので、もちろん業界も大事なんですけれども、その業界・事業に対してのM&Aっていうても1つ1つ経営なので。そこに対してどれぐらい粒度細かく見られているかというところかなと思います。
石橋
FUNDiTは投資されてから半年程度現時点では経たれてるかと思いますが、その後投資をした時点での期待値とその後の成長とか期待値っていうところはどんな良い意味でのギャップとかってやっぱりおありなんですか?
寺田
期待値通りに素晴らしい成長をされていらっしゃると思います。我々が投資をした時点で70件ぐらいっていう風に伝えましたが、もう100件超えてると思いますし、M&Aの件数としては。
あとはその投資前の廣瀬さんとのコミュニケーションの中でステージを変えていく、景色を変えていくためにはより大きな案件に対して取り組んでいく必要もあるよねっていう話を元々していたんですけれども。
ちょうどあの2024年の年末に上場企業のZUUさんがですね、あの金融系のメディアの譲り受けを公表していて、上場企業からのカーブアウトっていう1つの象徴的なディールが成立してて、かつみずほ銀行さんからそのディールに対して約10億円のデットファインアンスをつけていただいてるんで、こうディールのサイズだったりとかクオリティっていうのがだんだん上がってきてるっていうのはすごく実感するところです。
石橋
ぜひ最後の3社目についてお伺いできればと思うんですが、社名と投資した時期から伺えますでしょうか?
寺田
社名がbetterplaceという会社で、何度か投資してるんですけれども、最初の投資は2023年の12月になります。
石橋
どのようなサービスをやっていらっしゃるんでしょうか?
寺田
はい、はぐくみ企業年金というですね、年金制度を中心にして企業向けに年金や退職金の制度設計ですとか導入のサポートをされてるような会社です。
石橋
そもそもどういう課題があって、どういうサービスですみたいな説明の仕方をいただくとどんなイメージになるんですか?
寺田
そもそも企業年金制度というのがありまして、これすごく実はよくできた制度なんですね。導入する事業所からすると福利厚生費っていうのを一定程度節減することができて、かつ従業員の方からすると資産形成に繋がっていきますと。
ただボトルネックが単純に結構面倒くさいっていうのが導入およびその後の運用っていうのに手間がかかるっていうのがこれまであったんですけれども。
そこをですね、betterplaceとして非常にこうシンプルでわかりやすいUI/UXのシステムを提供してて、かつカスタマーサポートにすごくbetterplaceとして力を入れてて、誰でも簡単に導入ができて、その後運用もですね、主な顧客っていうのがそこまでこう規模感が大きくない従業員数が数十人とかっていう会社さんが多いんですね。中堅中小の方々ということですね。
なのでそんなコーポレートであったりバックオフィスの体制が潤沢ではない中でも運用できるようなところまでシンプルな制度・システムを作り上げられて今すごく勢い持って導入社数が増えてるっていう感じですね。
石橋
意外に課題自体はシンプルだったっていう感じですかね。その投資されたラウンドはもうシリーズAぐらいなイメージ?
寺田
シリーズBのエクステンションのラウンドリードを我々がさせていただきまして。はい。
石橋
寺田さんとしては何が決め手でしたか。
寺田
やっぱりレイターステージなのでユニットエコノミクスが高度に成立しているかでであったりとか、その状態で規模が何倍になったとしても維持ないし改善できるかでであったり、継続的にですね、ずっとこうトラクションとして積み上げられていくかってところは、かなり定量的に客観的に分析させてもらいましたけれども。
ここはもう本当に盤石ってカタチで、地銀数十行とですね連携をされているんですけれども、そこからまだまだ販売余力があることと、アライアンス以外のマーケティングのチャネルに関して我々が投資をした時点ですごくまだまだ伸びしろがおありでしたし、何よりそもそもそのプロダクトが誰にとっても良いとか、お客様・事業者にとってもはぐくみ年金の加入者の方にとっても明確なメリットがあるので。
これをいかにセールスアンドマーケティングを強化していくのかっていうのがすごく重要でしたわけですけれども、そこの定量的な部分っていうのがやっぱりレイターなので1つ大きかったですね。
で、一方でそのもう1つですね、betterplaceがやられてる事業っていうのが富裕層ではない一般の方って言うのが「お金の心配なく自分らしく暮らせる社会を目指す」っていうのがありまして。
ま、これ自体の社会性の意義の高さっていうのが結局、社会性の意義の大きさとマーケットの大きさはほぼイコールだとと思っていて、どこかでこう天井が来るようなビジネスではなくて、ずっとその浸透率が高まって行って成長性が続くところっていうのがかなりクリアにイメージできたっていうのはあります。
で、かつその領域で事業をやれてるね森本さんっていう経営者の方がいるんですけれども、森本さんあのbetterplaceを立ち上げる前に資産運用会社をご自身で起業されていて、広い意味での金融業界における連続起業家でいらっしゃって、かつその富裕層ではない一般の方々向けの金融サービスを当時から標榜されていて、すごく強い思いをこの領域に対して持ってて、我々もそこに深く共感させていただいたっていうのが投資の決め手でしたね。
石橋
先ほどあの寺田さんから一度目の投資みたいな表現があったのでおそらく追加投資をされてるのかなと思うんですけれども、となると投資をした時点から、寺田さんの想像以上に伸びていらっしゃるんですか?
寺田
そうですね。なので公開されてる数字ベースで言うと今、はぐくみ企業年金の加入者数が8万人いらっしゃって、で、導入社数が3000社なんですけれども、3000社っていうのは直近1年で2倍ぐらいになってて。
石橋
順調。
寺田
そうですね。いわゆるレイターステージなんですけどまだ業績が伸びてるっていう状況。
石橋
しかもどの業界、業種でも対象になるんですよね。
寺田
そうですね。元々結構あの福祉の領域であったりとかが主だったんですけれども、だんだんこう領域の対象となるお客様の業種の幅も広がってっていう状況です。
石橋
3000社でシリーズB、Cに行けるぐらいの数字のボリュームがなんとなく出てるんだろうなと想像すると、そもそも国内180万社ぐらいいるし全然まだまだマーケットは巨大って感じなんですよね。
寺田
そうだと思います。
石橋
理解です、理解です。最後に全体を通じてDUALBRIDGECAPITALさんとして継続して注目していく領域やビジネスモデルなどそういったところを最後に総括としてご意見をいただければと思いますがいかがでしょうか?
寺田
領域に関しては特にどこかのある業種っていうことはないですので、幅広くって感じですけれどもやっぱり既存産業をどういう風にAI・テクノロジーの力を使って新しい付加価値を出していくのかであったりとか、全く新しいマーケットというよりは既に存在しているマーケットにおいて独自の切り口で切り込んでいくっていう戦略に対して、これはわれわれの好み問題ですが、魅力を感じる事が多かったりですとか。
あとは先ほどから出ているようなロールアップM&Aという資本の効率を高い状態で連続的に成長していくですとか、グローバルに競争力のあるIPや事業で戦っていくっていうところを、先ほどお伝えしたような3点の分野っていうのを重点的に見ながら、毎週あの、我々も投資の検討会議やっておりまして、新しい投資テーマをそこで発掘したりはしているので、都度チューニングしながら、ソーシングさせていただいてます。
石橋
ありがとうございます。ちなみに多分この2本の動画見ていくとDUALBRIDGECAPITALさんにぜひ投資検討してもらいたいみたいな起業家の方、多く出て来るかなと思いますけど、どのチャネルからご連絡するのが一番適切なんでしょうか?
寺田
ま、一番確実なのは必ずどなたか共通の知人いらっしゃると思うので。そこ経由が一番確実ですし、あとはX(Twitter)・Facebookも私のアカウントがありますので、そちら経由でぜひご連絡いただければと。思います。
石橋
ありがとうございます。概要欄の方に寺田さんのTwitterXですね、アカウントとFacebookのアカウントのURLを記載しておりますので、ぜひご連絡もしてみていただければなと思っております。改めて寺田さん、全2回に渡りましてご出演ありがとうございます。
寺田
ありがとうございます。
石橋
非常に勉強になりました。それでは次回もお会いしましょう。さようなら。