【巨大ファンド】シード投資大好き集団ANOBAKA、CEO長野氏がその全貌を明かす

◯長野 泰和 株式会社ANOBAKA 代表取締役社長/パートナー
Twitter▶︎https://x.com/hiro_nagano
公式HP▶︎https://anobaka.jp/
KLab株式会社入社後、BtoBソリューション営業を経て、社長室にて新規事業開発のグループリーダーに就任。
その後、2011年12月に設立したKLab Venturesの立ち上げに携わり、取締役に就任。
2012年4月に同社の代表取締役社長に就任。17社のベンチャーへの投資を実行する。
2015年10月にKVPを設立、同社代表取締役社長に就任。KVPでは5年間で80社以上のスタートアップへ投資。
2020年12月ANOBAKAを設立。

石橋 
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。
今回はですね、ANOBAKAの、代表パートナー務めていらっしゃる長野さんにご出演いただきまして、ANOBAKAさんから投資を受けたい起業家さんがぜひ見るべきというか、これさえ見れば、全てが、ANOBAKAさんの全てが分かりますよという動画にしていきたいと思っておりますので、ちょっとぜひつまびらかにですね、色々と話を伺っていければと思うんですけれども、
まず簡単にあの長野さんに、あのご自身の自己紹介と、なんでANOBAKAを創業されたのかみたいなところまで、あのサクッとぜひお話をさせていただければと思うんですけれども。

長野 
ANOBAKAの長野です。実は今年設立10周年と。

石橋 
おー。へー。おめでとうございます。

長野 
会社を統治してから10数年になります。で、元々はKLabという、上場会社の、まあCVC、コーポレートベンチャキャピタルとしてスタートして、それを6年ぐらいやってて、で、MBO、マネジメントバイアウトですね。会社を自分で買い取って4年ぐらい。

石橋 
元々じゃCVCだったものをじゃMBOされて、今もうじゃピュアに独立系VCっていう感じなんですよね。

長野 
そういうことになりますね。

石橋 
ありがとうございます。ちなみに直近だと、まあ今までの累計ですかね。あの、扱っているようなファンドのサイズというか預かっている金額ってどのぐらいの規模をANOBAKAさんは扱ってらっしゃるんですか?

長野 
規模で言うと、多分110億ぐらい。で、また5月に新ファンドが50億出す予定なんで、まあそれで160億円になるかなみたいな感じですかね。

石橋 
じゃ基本的に、まあ今後新しいファンドを作ってどんどんまあ投資もしていこうっていう姿勢ってことなんですね。

長野 
やっていこうと思っております。

石橋 
おそらくこの動画4月後半ぐらいに、出てるかなとは思うので、これまさに見ていただいた方はぜひ起業家の方々はいい意味で、ANOBAKAさんがこれからめちゃめちゃ投資される時期だとも思うので、積極的にご連絡もいただければ良いんじゃないかなと思うんですけど。

長野 
ありがとうございます。

石橋 
今まではで言うと、累計110億程度の資金で何社ぐらいにあの過去投資してらっしゃるんですか?

長野 
これまでに多分ちょうど200社くらいっていう感じですね。

石橋 
200社もいるんですね。基本的にその200社って、まあどういう分類分けがされるっていう感じなんですかね?

長野 
そうですね。まあ基本ステージも全部シードなんですけど、うちのばあい時価総額5億以上投資しないっていうルールなんで。まあ、どうなるんですかね。2、3億ぐらいのバリエーションで数千万投資するっていうのがまあ多いっていう感じなんですよね。まあいくつかご一緒させていただいてますけど。

石橋 
そうですね。色々存じ上げてます。

長野 
まあでも9割はネット系ですよね。やっぱなんだかんだで。ただ、まあ1割ぐらいはちょっとディープテックっぽいのもあったりしますけど。

石橋 
ちなみにさっきあの5億円以上のところは、まあなかなか投資しないかもしれないみたいな話もありましたけど、追加投資の方はどういう方針でやってるとかって何か決まってるんでしょうか?

長野 
追加投資そんなしないすけどね。まあでも15億ぐらいのバリエーションまではついていくこともあるみたいな感じですかね。

石橋 
なるほど、なるほど。じゃこれ見ていただいてる方々は、それこそ創業期とかこれから起業されるのであれば5億円以下であればANOBAKAさんめちゃめちゃ一緒になりやすいかもしれないっていうところなんですよね。

長野 
まあそうですね。そうですね。

石橋 
ちなみに何かそういう活動も過去10年間で色々ANOBAKAさんとして変化してきてると思うんですけど、他のVC(ベンチャーキャピタル)さんと比べると、一旦対起業家目線でANOBAKAの特徴とか強みとか起業家さんが選ぶ選ぶべき理由みたいなおすすめポイントとか強みみたいな何かありますか?

長野 
まあそれはやっぱ圧倒的にやっぱコミュニティなんかなとは思いますね。例えばね、1回合宿って言って、前回も130人ぐらいのうちの投資先社長ばっかり皆集まって。

石橋 
すごい。130人の社長が来るんすもんね。

長野 
本当にね、終わりって言ってるのに夜までずっとね、語り続けるような感覚とか。まあそういうのはうちの投資すごい仲いいし、そこは1つポイントなのかなと思いますけどね。

石橋 
逆にさっきの合宿なのかどうか分かんないんですけど、この前ANOBAKAのあのパートナー務めていらっしゃる萩谷さんと、会食の席で御一緒した時に、長野さんに怒られたじゃないですけど、めちゃめちゃ飲みすぎてで、なんかその翌日朝に長野さんに呼び出されて、なんか「俺はお前が怖い」みたいなことを言われたみたいなことを言ってて、やっぱそのぐらい深く飲んだりとかコミュニケーションする機会も多いんですかね投資先の方。

長野 
萩谷が怒られたってことですね。飲み過ぎなんすよ。お前ホストだろみたいな。笑

まあまあでもそれは、うちのメンバーもやっぱりよく投資先と飲みに行ったりとか。やっぱりビジネスの会議だけじゃなくて、夜お酒をいれながら語る、夢を語るみたいなことがやっぱ大事なんでね。まあそれは推奨はしてるっていう感じなんですけど。やりすぎはよくないよねやっぱ。

石橋 
やりすぎよくないですね。

長野 
そうですね。でもその何かそういう合宿だけじゃなくて、仕組み化みたいなことも最近コミュニティについてできてて。

例えばその半期ごとに投資先をグルーピングして同期って名付けて、その同期コミュニティ同士の勉強会を毎月やったりとか。

石橋 
なんかEO(Entrepreneurs’Organization)みたいなイメージですかね?

長野 
まあまあそうですね。その半期ごとのその同期起業家っていうグルーピングをこの2、3年やってるんですけど。それも結構ワークをし出して。

その同期同士も仲良かったりとか。同期同士のランチ行くのはANOBAKAからお金出るんで。

石橋 
あ、そうなんだ。うん。すごい。初めて聞きましたそういうことやってるって。

長野 
うん。まあそういう色んな施策をやったりしてるんですよね。そのコミュニティ育成のために。

石橋 
今ってオフィスはあの、麻布台ヒルズにANOBAKAさんは構えてらっしゃるんでしょうか?

長野 
そうですね。本社は麻布台ヒルズなんですけど、あの虎ノ門にコワーキングスペース、まあコミュニティハブって言ってるところで。

石橋 
ANOBASHOですよね。

長野 
ANOBASHOっていうあのANOBAKAの社名をもじったコミュニティハブを持ってて、そこに新規投資先は入居する事が最近増えたかなっていう感じですね。

石橋 
うん。でも確かその同期制度めっちゃいいですね。でも200社とか言ってるそれ、今までちなみに四半期とかでいくと何社ぐらいに新規投資してるイメージのペースなんですか?普段。

長野 
まあでも年間25社とかになるんで。

石橋 
そんな投資してんだ。

長野 
まあ半期の同期会になるとやっぱ10人ぐらいのグループになるんで。それちょうどいいぐらいの距離感のグループになるんで、まあそれ結構うまくハマってるかなっていう感じですかね。

石橋 
しかもまあANOBAKAさんのさっきの話だと、まあ基本的に皆さん入り口がしっかりとしたシード投資で揃ってらっしゃるから、なんか成長の足並みも場合によっては抱える課題とかの共通って結構多いっていう感じなんですかね。

長野 
まさに、まさにそうなんすよ。まあ同じ時期ぐらいに起業して同じVC(ベンチャーキャピタル)から同じ時期ぐらいに調達して抱える課題も一緒だし。でもちょっとライバルだからその同期あいつがあんな風に成功してる。じゃあ俺もみたいな刺激にもなるしっていう感じですかね。

石橋 
まだまだちょっと僕らのフェーズと真似きれないかもしれないですけど、場合によってはそういう取り組み方増えてもなんかいいですよね業界的にも。

長野 
そうですね。あんまり大々的には押し出してないんですけど、うちのなんか結構ヒットのあの政策だったりはして。

石橋
めちゃめちゃ良さそう。ちなみにまあ実際投資されるケース言うと、まあ僕らも御一緒してるケースも多々あるんですけれども、起業家の方々とあの長野さんたちがどういう風にコミュニケーションされるみたいな何かどういうイメージを持つのが一番正しいんでしょうかね?

長野 
そうですね。投資した後のスタンスってやっぱり起業家の皆さんがどういうスタンスなのかによってだいぶ変わってきて、そこを柔軟にするのがいいのかなと思ってて。

やっぱりその、まあ週1回・隔週・月1ぐらいで密にコミュニケーションをして行きたいっていう人もやっぱいるし。

石橋 
週1の人もいるんですか?

長野 
まあちょっとたまに何かしらイベントがあった時ですね。ファイナンスであるとか。そのローンチ前後とかって言う時はまあ結構密に高くやりますけど、でも別にそんないらないからみたいな。最低限のレポートだけするから。あの何かあったら相談しますみたいなスタンスの人もいるじゃないですか。

石橋 
まあいらっしゃいますね。当然。

長野 
うん。僕どっちかこっちが好きなんですけど。そう言う人の場合は、定例ミーティングはあえてしなくてもいいかななんて言うふうに思ってます。

石橋 
じゃあ割と起業家の方の好みに合わせて動いていらっしゃるという感じですかね。

長野 
そうですね。

石橋 
ちなみに、今、長野さん以外のチームの方だとどんなキャピタリストの方がいらっしゃって何かどんな特徴を持ってる人がいるんだみたいなイメージって持ちますか?

長野 
ああ。なんだかんだでね、もうANOBAKAの投資はもう僕はだいぶ中心じゃなくなってきてて。

僕の投資ってそんなに多くないんですよね、もはや。で今はもうフロントメンバーがガンガン投資してるんで、あの結構優秀なメンバーが揃ってきてて、でまあ4月に2名ぐらいまた新しく入社したりとか、すごい良いメンバーで。

石橋 
へえ。どういう経歴の人が、基本中途の人ってことなんですかね。

長野 
まあそうですね。中途の20代後半ぐらいの人がっていう感じなんですけど、彼らが中心に投資してるっていう感じですね。

石橋 
こういう特徴を持ってるとかこういう色味とか強みがあるキャピタリストが多いんだみたいな何かあるんですか?

長野 
まあでもやっぱりそこはANOBAKAのDNAをしっかり受け継いだシード投資大好き人間が集まってるっていう感じですね。

石橋 
ちなみにまあ長野さん自身はあんまり最近はそこまで新規投資ガンガンは、まあフロントにゴリゴリ立ってるわけでは無いのかもしれないんですけど、やっぱANOBAKAとしてはこういう人に投資したいよなみたいな起業家のイメージとかもちろん事業内容とかあの市場とかでも全然いいんですけれども。

長野 
まあでもね、僕らはANOBAKAっていう社名でやってるぐらいなんで、そのバカっていう熱中してるっていう意味合いで、まあ僕らは使ってるわけなんですけど、何か新しい市場を切り開いていくぜとか、まあそういう熱狂を持った人に投資したいなっていう気持ちは強いんで。

まあビジネスのジャンルはそんなこだわりはないかなっていう感じですね。ただ、実はあの2年前に僕らは日本で初めて生成AI特化ファンドっていうのをまあ創生して、生成AIについてはまあ、人型ならぬ情熱を僕としても持っている。っていうところなんで。なんで生成関連の起業家、生成AIで新しい市場を作りたいっていう人にはガンガン投資していきたいと思うし、なんだかんだで過去20社ぐらい生成の会社投資してるんですよ。

石橋 
ええ、すごいですね。

長野 
うん。多分日本のVCで1番生成投資してるはずなんで。

長野 
まあその辺の僕らのノウハウとかあの、まあ投資先同士のコミュニティ。生成AIって変化めちゃめちゃ早いんで、やっぱりそこの情報交換すごい大事だし。

まあそこの領域の起業家にどんどん投資していきたいなっていう感じですかね。

石橋 
ちなみに、たまに聞くのが年齢とか、あと経歴とかそういうご経験とかご年齢とかってあんまり気にされないんですか?

長野 
うん。まあ確かにいわゆるファウンダーマーケットフィットってやつですね。まああった方が立ち上がりやすいし、成功の確度が高いような気もします。

ただ、必ずそうじゃない成功事例もやっぱりあったりするんで、あんまり何かそこのパターン化しすぎてそのダイヤモンドの原石を見逃すみたいなことはしたくないなっていう感じですかね。

石橋 
確かに。何か自分自身の反省でもあるんですけど、僕もなんだかんだ前職を合わせるともう8年ぐらい業界にいて、過去の投資先とかのそれこそ成功事例とか何か見聞きする量が増えていくとパターン思考にハマってってるなというか。

長野 
そうなんすよ。あの結構成功し始める人ってどうしても自分のレンズで物を見るがちで、何か意外に何か成功した起業家のエンジェル投資でも別にそんなうまくいってないケースまあ結構あるじゃないですか。それってやっぱり自分の成功の経験が絶対視しすぎちゃって、そのレンズで物事をみちゃうことによって、それ以外の可能性を無意識のうちに排除しちゃうバイアスがあると思うんですよね。

多分僕も10年間やってきてそのバイアスがあるはずなんですよね。だから何か変に違和感あってもの情熱ある人だったら、まあしっかり投資いかなくちゃいけないなっていう風には思ってるっていう感じですね。

石橋 
じゃ場合によっては長野さん何となく違和感、個人のバイアス的には違和感を感じるケースも無くないんですね。

長野 
あ、全然ありますよ。

石橋 
ちなみにこれまあ自分自身の学習のためにも何か普通に1先輩への質問なんですけど、そのバイアスを取っ払おうみたいなことは何か特に意識されたりとか何かアクションされたりすることってあるんですか?

長野 
うん、それは無理だと思ってて、どうしても自分の認知バイアスって結構強力なので、どちらかというと思考法としてはやっぱり任せる。僕が信頼してるうちのフロントメンバーが信じてるんだったら、まあじゃ僕信じようってまあそういう発想かもしんないですね。

石橋 
ありがとうございます。ちなみに何かその認知バイアスの故とかでも構わないですし、全然別の理由でもいいんですけど、長野さんのこの過去10年間のANOBAKA歴の中でいわゆるそのアンチポートフォリオでここは見極められんかったなみたいな起業家さんとかスタートアップっていらっしゃいます?

長野 
どこだろうな。まあでもVtuber関連かもしんないですね。どうしてもちょっとVtuber関連の市場は8、9年前にあのいくつかあった会社の中ではちょっと見極めれなかったっていう感じですね。

石橋 
それこそANYCOLORさんとかCOVERさんとか。僕もそうですし、多分長野さんももう業界にいた頃に起業されてる方々ですもんね。

長野
そうですね。

石橋
特にシードとかやっぱなおさら難しかったのかもしれないですね。
ちなみに何か先ほどあの生成AIファンドとか長野さんも自身のそのまあリスキリングじゃないですけど、あの再学習みたいなところで、AIってキーワード上げてらっしゃいましたが、やっぱり今ANOBAKAさんないしは長野さんが注目してる市場ですとか。まあ何だろうな、こういう領域みたいなところを何かいくつか挙げるとしてやっぱそのAIっていうところになるんですかね。

長野 
そうですね。その生成AI、まあChatGPT3.5のバージョンが出た時ですね。まあかなり感動して、で、僕本当にその直後にマイクロソフトOpenAIに超連絡して、で、当時まだAPIが無かった。でその、これもしAPIが整備されたらとんでもないことなるんじゃないかっていう予感があってで、ひたすらヒアリングしまくってどうやらAPIが出るらしいと。でそのAPIの使用もまあとある方に聞いたら、あ、これはサードパーティのエコシステムできるなって言う感覚があったんで、それが2023年の2月。

石橋 
もうじゃ2年前なんだ今。早いですよね。

長野 
ですね。で、もうじゃ、もうこれ生成特化ファンド作ろうって動き出して、まあこれはこれ色々大変なんですけど、ジェネラルファンドがある中でまた新規のファンド別で作りまーすっていうのは、まあ色んなあの問題があるんですけど。

石橋 
確かに。そうですね。想像は何か僕僕自身は勝手に想像できます。

長野 
そうですね。まあそれを色々まあクリアして、まあ4月にえ、生成特化ファンドということでプレスリリースしてですね。

石橋 
はい、ああ。2月に動き出して4月にプレスリリース打つところまで持ってったんですね。

長野 
もう最速だと思います。めちゃめちゃ早かった。まあそれぐらいまあ僕自身もこの領域に対する情熱がやっぱその時にあって、まあ最速で動こうという風に思ってて、で、やっぱりその生成AIの革命の本質ってホワイトカラーの人の仕事を効率的に置き換えていくという革命だと思っていて、特に資格士業の仕事とか知的労働の仕事っていうのは情報の非対称性アービトラージのビジネスで、まあそういうのをガンガン革命していくんじゃないかなっていう感覚があって、まあそういう領域に投資していきたいなっていう風に思ってます。

石橋 
具体的なあの投資先の事例とかなんでその会社に投資したのみたいなところは後編ですね。第2弾の動画で、合計3社程度は結構深掘りして伺っていきたいとはと思っておりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。

最後に長野さんから、長野さんとして描いていらっしゃるビジョンとかイメージみたいなものあれば伺えればと思うんですがいかがでしょう?

長野 
うんそうですね。でも正直本当に何もまだできてないっていう気持ちの方が強くて、本当に富士山の登山で言うと本当に1合目をようやく歩き始めたかなぐらいの感覚なんですよね。まだまだやりたいこといっぱいある。

まあ僕結構やりたいこといっぱいある派なんで、まあ今年もこれからまあ業界初のみたいな試みのリリース3つぐらい控えているし。

石橋 
ちなみに言える範囲で何どんなどんなことをやっていくんですか?

長野 
4月1日にまずリリースするのは、日本初の生成AIキャピタリストを、入社させるという、まあANOくんという。ANOくんが4月1日に入社します。

石橋 
へえ。じゃそれこそあの起業家のピッチデータとかをANOくんに学習させると、がーっと学習して教えてくれるっていう感じなんすか?

長野 
どっちかっていうとジャッジは人間やるべきだと思ってて、その新企画面談はANOくんがやるっていう感じですね。

石橋 
ああ、そういうことか。最近何かうち前職の投資先にロックスさんっていうあのHR SaaSやってる上場企業いるんですよね。

長野 
面接ですよね。

石橋 
あそうですそうです。あんな感じってことですか?

長野 
まあそうですね。で僕らは意外にその内部のオペレーションの議事録とか過去の投資委員会の議事録とか結構全部ちゃんと取ってるんですよ。

でそれのデータばーって整形して、で新規面談に足りうる、改造を行って。ANOくんに今後新企画面談してもらおうかなっていう風に思ってると。それはやっぱりその弁護士だったら弁護士が持ってる法律知識を独占してるみたいな。

それがその富を作って行くっていうことだと思うんですけど。まあキャピタリストで言うと、まあ8割ぐらいの知識は何かしらデータベース設計できるのかなっていう感覚があって。

そうですね。その方程式があるわけ。サーブスやっぱ方程式が多いし、まあその方程式を全部アノくんに教えてって、まあ8割ぐらいになったらそれできるかなっていう感じ。例えば、ユニットエコノミクスの概念だったりしても、方程式はあって。SaaSの方程式は多いし。その方程式をANO君に教えていって、8割くらいならできるかなって言う感じですね。

石橋 
まさにホワイトワーカーである投資家をリプレイスしていくっていうことですね。面白い。でも生成AIファンドやってるANOBAKAさんらしい取り組みで結果的にはありますもんね。

長野 
そうなんですよ。そうですね。

石橋 
へえ。じゃそういうユニークな取り組みとか新しいことがまた今年かな?2025年中にまた2個も3個も出てくる感じなんですよね。

長野 
そうですね。うん。

石橋 
ありがとうございます。非常に楽しみにしていますし、ぜひあの起業家の方とかあのもちろんこれ投資家とかVC(ベンチャーキャピタル)の方も見てるところかなとは思いますので、関心を持った起業家の皆さんは、え、ANOBAKAさんにまあ場合によってはANOくんにあの問い合わせをして面談をして見ていただくのがいいのかなと思っております。
それでは長野さん、最後までご出演ありがとうございました。

長野 
ありがとうございました。

【なんで投資したの?】ANOBAKAのCEO長野氏が語る、強烈だった投資先とその理由とは

石橋
はい、皆さんこんにちは。スタートアップ投資TV、GazelleCapitalの石橋です。

今回はですね、ANOBAKA代表パートナーの長野さんにご出演を引き続きいただきまして、「なんで投資したのシリーズ」ということで、

ANOBAKAさんが実際に投資をしている、長野さんが意思決定をして、その後ご支援をされている会社の、どういう会社でなんで投資をしたのかっていうところを、具体でお伺いしてまいりまして、それらを通して、ANOBAKAさんがこういうVC(ベンチャーキャピタル)さんなんだなってことをお伝えできるようなコンテンツできればと思っておりますので、

是非最後までご覧いただければと思いまし、次回以降もこの「なんで投資したのシリーズ」っていうのはですね、やっていこうと思っています。

長野
なるほど。人気企画になる予感が。

石橋
そうしたいなとは思ってます。なんか、単純に僕も一番知りたいというか、投資家さんに直接聞かないと教えていただけないようなお話を届けできればと思ってますので、引き続き見逃しのないようにチャンネル登録もしてお待ちいただければと思っております。

それでは長野さん、早速なんですけれども、まず1社、代表的なところでも構いませんが、どんな会社でいつぐらいに投資していて、どんな事業やってる所ですみたいな所から簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか。

長野
なるほど。最近ANOBAKAの投資先の中で、Sales Markerがズバ抜けた成長を見せていて、元々うちのの中で、その一番成長したいねって言われてたのはCBcloud株式会社。なんだかんだで今売上規模、時価総額においても今のところで1番大きいですね。 まあ歴史もね。Sales Markerが3年くらいですよね、CBcloudは8,9年くらいやってるんで、売上規模で言うと数倍以上って感じですね。

石橋
CBcloudさん、僕もあの当然社名も認識してますし、代表の方のお顔も分かるんですけれども、改めてどういう事業でどういう創業者のかなっていうのをちょっと長野さんから教えていただいてもよろしいですか。

長野
そうですね。ピックゴーっていうサービス名で、Uber的な世界観で、荷主が配送依頼したら即時マッチングして、すぐ配送すると言うことをやっている。 もう日本にいるその軽貨物の個人事業者のドライバーの確か4人に1人ぐらいがピックゴー登録してるみたいな、それぐらいの規模感に。

超デカい物流会社が誕生してるみたいな感覚ですね。ピックゴーのプラットフォームの1つのこだわりは、中にいるその登録者の、全部個人事業者に限定していて、物流会社入れてないんですね。

石橋
元々彼らが解決しようとしていた、その物流業界の課題みたいなところだとどういう構造になっていたりですとか、どういう課題だったりするんですか。

長野
物流業界っていうのは典型的な多重下請け構造の業界になっていますね。

石橋
佐川さんとかヤマトさんに最初僕がお願いしたとしても、結局配送してる現場の人はヤマトの人ではないみたいなことですか?

長野
それもありますね、それを、一番頑張ってる個人のドライバーがしっかりお金を稼げるプラットフォームとしてやっていきたいって言うのがそもそもの経緯っていう感じですね。

石橋
創業者の松本文さんが物流業界出身みたいな感じなんですか。

長野
元々物流業界の人ではなかったんですよね。ファウンダーの松本隆一さんは。あえてこのCBcloudを取り上げたのは、規模がデカくなってるという理由もありますけど、一番最初の面談が忘れられなくて。

石橋
何年前ですかそれ。

長野
もう9年くらい前ですね。 最初に会った時、松本さんは、そのパワーポイントすら使えなくて、ワードの文書だけみたいな。野暮ったーい、図も一個みたいなピッチ資料でしたね。 あ、この人本当にこの業界の課題を解決したいんだろうなっていう情熱をひしひしと感じて。正直鳥肌立ちましたね。 絶対この人投資したいな。当時うち、そんなファンド規模大きくなくて、その本当に2、3000万ぐらいがアベレージっていう感じだったんですけど、CBcloudだけ6000万。1発目で投資したんですよ。

石橋
当時って9年前ってなるとANOBAKAさんとしても1号ファンドですか?

長野
1号ファンドが出来立てで、結果的に18億のファンドになるんですけど、当時まだレイズ中でもあって10億ぐらいしかなくてとか、そんな感じだったんで。

勝負とも思ったし、それくらいこの人にかけたいと思った会社でもありましたね。

石橋
おそらく見ていただいてる企業家の皆様だと、何が長野さんをそこまでさせたのかっていうのは、それこそ皆さんCanvaで資料を作ってて、そういうノウハウもYouTubeで色々転がるようになってきたと思うんですけど。

長野
この業界を変えていきたいっていう情熱がありありと感じて、で、結婚して、その義理のお父さんが物流会社をやっていて。で、その義理のお父さんすごい仲良くなって、義理の息子である松本さんに俺の仕事を継がせたいみたいなことを言いながら、亡くなってしまったんですね。その中で、その遺言みたいな感じでノートでバーって走り書きしたのがピックゴーの構想だった。

CBcloudのオフィスには未だにその遺言みたいな、その事業構想のノートが置いてますけど。 松本さんとしてはそれを絶対実現させたいだっていうので、お父さんの会社を引き継いで物流の業界で働きながら、業界のこと理解し、元々エンジニアなので。

それで、まず最初に、ピックゴーのプロダクトを自分で作ってみたって言うタイミングで会ったんですね。 本気でこの人それを思ってるんだっていうのもめちゃくちゃ伝わったし。その辺に惚れ込んだという感じですかね。

石橋
じゃあ場合によっては長野さんとして、多分当時キャピタリスト、1、2、3年目ぐらいの時だったと思うんですけど、当時で言うと最大投資先なんですか?

長野
圧倒的に最大投資先でしたね。1億投資してますからね。

石橋
逆にその後ずっと成長され続けてて今に至るって感じなんですか? 特にハードシングスとか長野さん視点で見てありますか?

長野
いやいや、言えない色々、めちゃめちゃいっぱい(ハードシングスが)ありました。 でも、成長はやっぱりし続けてますね、累計100億ぐらい調達してるし。

石橋
それででも上場とかしたらさっきの義理のお父さんの遺言から出てきて思いがのっ勝てるものが社会の公器となってインフラとなるって思うとめちゃめちゃエモいですよね。

長野
本当に美しいストーリーですよね。今の若い人が、「やりたいことがない」とか「夢がない」と思ってる人がいたら、CBcloudの創業ストーリーみたいな美しいストーリーで成功していくのを是非何か見てほしいなとは思います。

石橋
とはいえこのピックゴー行けるんじゃねえかみたいな思ったところの、投資仮説的なところって何かありますか?

長野
確かに多重下請け構造っていうのが長年放置されている構造ではあったんで、これは解決の余地があるよねっていうのがまず1つですよね。

物流っていうのは今後もう、絶対伸び続ける業界で間違いなくて、そうなると元々放置されていた業界課題っていうのは、更に問題が顕在化してくる可能性が高い。 だったらこのピックゴーで、一定その業界に貢献できる可能性は高そうだみたいな、そんな感じの投資仮説があったっていうところですね。

石橋
なるほどですね、そこと、創業者の松本さんご自身の思い、覚悟を持ってガンと投資したという感じなんですね。 逆にその、CBcloudさんピックゴーさんとかに今後期待したいこととか、何かそういう視点だと長野さんだといかがですか?

長野
ちゃんと1000億を、上場時なのか上場後なのか分かんないけどちゃんと超えたい。なんならそれ以上を目指したい。そこの志を持って業界を変えていくっていうことを考えてますね。

石橋
ありがとうございます。1社目だけで、こうすごい何か気持ちは満たされてしまったんですけど、是非2社目3社目をお伺いしたいと思ってまして。 2社目だと、どういった会社さんがいらっしゃるんですか。

長野
そうですね。2社目のピックアップの理由は、ANOBAKAだなみたいな。 This is ANOBAKAだなあという起業家で言うと、AstroXの小田さん。 プラスチック気球で、バーって、上空まで、空気の薄い層まで、ロケット持って行って、通常のロケットの何十分の1のエネルギー量で宇宙空間まで到達すると言うRockoon方式と言われている。ロケットのスタートアップですね。

ロケットっていうのは、その空気の一番重い層を抜けるのが一番エネルギーがいるんですね。一番重い層はやっぱり地上でなんですよ。なんで地上から、その上空まで成層圏ぐらいまで行くっていうのに、エネルギーほとんど使うと。AstroXの発想っていうのは、その一番エネルギーを使う層を気球で突破しちゃおうっていう。子供みたいな発想ですけど、それを真剣にやりたいっていう起業家ですね。

石橋
Rockoon方式って名前が付いてたってことは、小田さんが開発した方法っていうよりかは元々あったものなんですか?

長野
概念としてはありましたけど、過去にやってる会社はあんまりなかったっていう所ですね。

石橋
AstroXさんはいつぐらいに投資されてどのぐらいの金額、後、宇宙に飛ばしてるようなステータスだったのか、それこそ絵に描いたぐらいですみたいなイメージなのか。

長野
これがね、これ本当実はANOBAKAの由来なんですけど、TwitterのDMが来たんですよ。宇宙ロケットを作りたいんですって、めっちゃ怪しそうな金髪の人がいて。 これは怪しいなと思って。

怪しすぎて逆に会いたいということでオフィス来てもらったらロケットの会社を作りたいとやってきまして。 彼が妙にピュアだなってすごく思って。 CTOとして千葉工大の、ロケット燃料の開発の第一人者、和田先生っていうのがいて。 是非和田先生の所に行って話聞いてくださいっていう風に言われて。 そこまで言うんだったら行くかみたいな感じで、千葉工大まで行ったんですけど、そこで2、3時間ぐらい結構議論して、で、実際にそのロケットの原形みたいな物を作ってる所を見せて貰って。

そこで、あ、この人たちなんかめちゃくちゃ真剣だなみたいな。 そのピュアさに結構感動して、あ、これはGOだなと。本当に0か100ぐらいの、いやもはや0か1000ぐらいの、本当にオールオアナッシングの投資だなって思ったんですけど。 ワンチャン1000があり得るんだったら投資したいし、ANOBAKAっぽいなって感じで投資した会社ですね。

石橋
じゃあ本当にまだ物も当然作られてない、何もないですよね。

長野
構想だけ。でもそれをどう実現するかのロジックはめちゃくちゃ考えてた。ので面白いなと思いましたね。

石橋
ちなみに小田さんってなんでそんなことを、しかもその謎の誰も実現ほぼしてなかったRockoon方式なるものを目指して起業して長野さんに会いに行ったんですか。

長野
彼はもう知的好奇心の塊みたいなタイプで超読書家なんで。 普通飲みに行ってめっちゃ面白い奴で、話題豊富で、その中で特にこれをやりたいっていう風に定めたっていう感じですかね。

石橋
それが宇宙でRockoon方式だったんですね。 ロケットの事業ってお金かかりそうだなってどうしても思っちゃうんですけど、しかも場合によっては何十億とか少なくとも億単位とかね。やっぱり最初からファイナンスは大きかったんですか?

長野
これはね、うちが投資したのは、2、3000万ぐらいの投資で、結果5000万ぐらいかな調達したんで、シードファイナンスで。 で、その5000万を使って、そのやれる所はどこなんだろうみたいな。 それを結構議論して、具体的はあの超ミニスケールの気球とロケットで、発射するっていうのをやって成功して、これは世界で初めてだったんですよ。

Rockoon方式でやるのが。その成果を持って、ICJさんに、シリーズAで投資していただいて、この前はフリーの、元ナンバー2の方にもジョインしていただいてとか。

石橋
今日現在だと、どんな事業ステータスなんですか? 先ほどは小さなスケールのというお話でしたけど。

長野
去年末にリアルスケールの、結局宇宙に行けるロケットの発射実験っていうのが成功して。 後は本当に気球で上に持ってって発射するまでっていう風に。 ただそこはそこで技術的な課題色々あるんで、しっかり実現していくっていうのが、これから1、2年のステータスって感じですね。

石橋
じゃあ着々とマイルストーンは前進んでらっしゃるって感じなんですね。

長野
そうですね。

石橋
素朴な疑問なんですけど、投資仮説とか市場仮説の概念ってあるんですか?

長野
でもロケット行ったら時価総額つくでしょみたいな。宇宙まで行ったら。 結局宇宙スタートアップがたくさん出てきてる、とは言ってても輸送するスタートアップってのが極めて少ないわけですよ。ロケットちゃんと作ってる会社っていうのは非常に少なくて。

衛星空間で色々やろうとしても、結局それを乗せていくのは、SpaceXの順番待ちになってるんですね。 日本の衛星っていうのは、もう本当にSpaceXの順番待ちみたいな状況になっていて。

これを何とか、日本発で、ロケットで宇宙空間まで飛ばせることを目指すっていう感じで。 それができれば、何とかビジネスとしては回るだろうと。

石橋
確かに今は極端に言うとSpaceXさんしか輸送してくれてない所に新しい運び屋さんが生まれるみたいな感じになる。

長野
そういうことです。

石橋
なるほど、面白いですね。 ちなみに長野さんとしては、まさに今の話にちょっと内包されるかもしれないですけど、AstroXに期待してることとか、こうなってほしいなみたいな、こういうことできるよなっていうところってどんなところを描いてらっしゃるんですか。

長野
宇宙空間も到達してほしいですね。これができたらすごいことですよ。 やっぱり今までJAXAが担って来たわけですけど。 アメリカでもNASAからSpaceXって民間に移ってる。宇宙の開発、ロケットの開発も、宇宙空間に連れてってくれるっていうことも民間でやっていくんだっていう世界観が出てきたら非常に面白い。他にインターステラとかね、いくつかありますけど、SpaceXもそれを担ってほしいなと思いますけどね。

石橋
本当に最初に投資された2、3000万ぐらいが本当に宇宙空間まで行ったら、もう0-1000じゃないぐらいの勢いでめちゃくちゃでかい会社になりそう。

長野
そうですね。そういう意味ではレバレッジの効いた投資だけどどうなるか分かんないですね。

石橋
最後に、3社目についても伺えればと思うんですが、おそらく1社目2社目で言うと、そんなに生成AIとか、注力市場じゃないですけどテーマのお話しじゃなかったと思うので、是非AI系の投資事例もお話し伺えればと思うんですけど、何かそういうところでの何かピックアップできる所ってらっしゃいますか。

長野
そうですね。生成AIは2年前のその特化ファンドを創生してからなかなか投資先がなくて。 去年春のぐらいまではやっぱり本当にないっていう状況で、まさにこういうのを投資したっていうのが、続々とに出てきてるんですけど。 ちょっと直近すぎるんで、ここで取り上げにくいっていうのもあるんですけど、あえて1個取り上げるとして、ちょっと時間が経ってるんで言えるんですけど、

DEVELOPTONIAっていう会社があります。 途上国の進出コンサルを生成AIで置き換えるみたいな。企業が途上国に進出する時に、その国に進出するにあたって仕入れないといけない知識っていうのがたくさんあると。 知識の部分と人的ネットワークの部分、両方あって、その2つを提供してるのが、いわゆるコンサルタントの方々ですね。

ただ知識の部分については、生成AIにしっかり学習されたら、進出するにあたってどこどこに駐在員を置くんだけどどういう風なエリアがいいですかみたいなことを聞けたりとか。 そういうLLMを作ってる会社に投資をしたっていうのがDEVELOPTONIAですね。

石橋
ちなみにどんな起業家さんで、長野さん達はいつぐらいに投資されたんですか。

長野
1年半ぐらい前かなと。

石橋
じゃあ生成AIファンド出来て割と直後ぐらいに投資された感じ。

長野
そうですね。割と直後ぐらいの投資で、彼は世界銀行のアナリストだったんですね。

石橋
強い人出てきましたね。

長野
なんで自分で仕事でそれずっとやって、これはLLMに置き換えれるんじゃないかなっていうのを。見てその起業を決めたっていう、そういうタイプですね。

石橋
じゃあ最初はじゃあそのDEVELOPTONIAさんも、どういう事業ステータス時に長野さん達とお話しして出資したって感じなんですか。

長野
いや、もう起業直後こんなやりたいっすっていう、時に会ったって感じですね。

石橋
じゃあまだ物はないって言う感じだったんですね。

長野
そうですね。なかったですね。

石橋
どういうところに魅力を感じて投資の意思決定をされたんですか?

長野
2つあって、まず大場さん自体が世界銀行でアナリストやってて、その業界のことを深く精通してるっていうのももちろん大きくて、でもそれ以上に正直、思ったのがやっぱり生成AIのファンドを作った時に、何かこういう業界が、生成AIに置き換えていくだろうっていうのをバーって上げてたんですよね。

その時にやっぱりコンサルタントってあったんですね。 コンサルタントもすごいたくさん、領域とかね種類ありますけど、その中のいくつかのジャンルのコンサルタントっていうのは生成AIに置き換わっていくだろうなって言うのは、その2年前に思ってたんで、あ、まさにこれこれみたいな。

石橋
他には、どういう領域というか、職能っていうんですかね? 今後生成AIファンドとしてもとか長野さんとしても、あるよなと思ってるような、何か投資仮説ってあったりするんですか。

長野
一番考えてるのはやっぱり士業系。直近投資したのは法務のLLM、法律、法務部のLLMみたいな物に投資して、弁護士の判断を仰がなきゃいけない局面っていうのはもちろんいっぱいあるわけですよ。正直、簡単な契約書作成とかはLLMで十分対応可能なので、そういうのは一定成立するかなと思っていますね。

石橋
長野さんANOBAKAさんから見ても一番最初からそういう特化ファンドきちんと作られてやってらっしゃると思うけど、そこを狙ってる投資家もやっぱりめっちゃ増えてるなって言う肌感覚なんですか。

長野
うん、増えてると思いますよ。2年前に生成AIのファンド出した時は「何やってんの」みたいな感じの、何か冷ややかな目を結構見られましたけど、最前線で事業開発やってた時にスマホが出て、「あえてスマホで、ある必要ないし、既存の物にかなわないでしょ」っていう風に思ってる人も多かった。

でもスマホネイティブにした会社が結果的に王者になってるっていうのがやっぱりあって、そういう景色を経験をしてるんで、生成AIネイティブな会社がやっぱりこの領域について勝っていくんじゃないかなっていう仮説を持って投資してる。

長野
当時言葉無くて、僕特化型LLMって2年前は言ってたんですけど。 最近はAIエージェントっていう言葉が出てきて、アメリカでめちゃくちゃ盛り上がってて、ビジネスとして成功している、ガンガン調達もしてるっていうニュースが、ようやく去年ぐらいから、日本で入ってきて、それを受けて最近増えてるなっていう感覚はあるというところですね。

石橋
ありがとうございます。最後にぜひDEVELOPTONIAさんに期待してることとか、まあこういう風になっていくんじゃないかなっていうところもぜひ長野さんからコメントいただければと思います。いかがでしょう?

長野
そうですね。DEVELOPTONIAはまだまだシードの会社ではあるんですけど、あ、ここが使うんだみたいな、もう超大手(三菱商事、伊藤忠商事、丸紅など)が使い出ししてる所なんで、これからPMFを迎える会社ですけど、まあそれはもう近いのかかなっていう風に思ってて、間違いなく生成AIの業界の中で代表的な選手になってくれるんじゃないかなっていう期待をしているというところですね。

石橋
これ見てる瞬間は何年後か、あの配信直後もわからないですけど、あ、やっぱり長野さんが言ったみたいにめちゃくちゃでかい会社になってるみたいなことも知っていただけるのかなと思いますし、長野さんたちの投資仮説と、まあもちろん起業家の皆さんの、あのご自身の何か推進力とか努力によって成し遂げられていくところなのかなと思っております。 

今日教えていただいた3社については注目して皆さんも見ていただければと思いますし、この3社の話を通じて、ANOBAKAさんが、どういう投資をされていらっしゃるのかとか、またどういう人たちにもうどういうタイミングから、期待されて投資していただいてるのかっていうのはやっぱすごくいい形で伝わったんじゃないかなと思っております。改めて長野さんありがとうございました。

長野
ありがとうございました。

石橋
それでは、皆さん次回もですね、お見逃しのないようにいただければと思いますので、次回もお会いしましょう。さようなら。